検索条件をクリア

書籍詳細

未契約
書籍名 司法精神医学 1 司法精神医学概論
出版社 中山書店
発行日 2006-03-31
著者
  • 松下正明(総編集)
  • 山内俊雄(編集)
  • 山上皓(編集)
  • 中谷陽二(編集)
ISBN 4521672418
ページ数 377
版刷巻号 初版第1刷
分野
シリーズ 司法精神医学
閲覧制限 未契約

わが国初の本格的全集となるシリーズ1巻では,欧米諸国や日本における斯学の歴史と現状,法システムと法廷手続きをはじめ,インフォームドコンセント,精神障害者の処遇,人権や倫理的事項など,司法精神医学を取り巻く諸問題について網羅しました.

目次

  • 表紙
  • 《司法精神医学》 刊行にあたって
  • 目次
  • 本巻の執筆者
  • I 精神医学と法
    • 精神医学と法 - マクノートン・ルールを例として
      • 精神医学と法との関連
      • 精神疾患者の法的例外規定
      • 18世紀までの精神医学と精神疾患の見方
      • 近代イギリス司法界における精神疾患論
      • ジョン・ロックの精神疾患分類論
      • 18〜19世紀のイギリス精神医学
      • マクノートン事件とマクノートン・ルール
      • マクノートン・ルールその後
    • 精神疾患の分類と診断 - 司法精神医学のために
      • 精神疾患の分類体系
      • 伝統的精神医学の体系
      • DSM-IVによる分類体系
      • ICD-10による分類体系
      • 伝統的診断とDSMによる診断の相違
  • II 司法精神医学の歴史と現状
    P.33閲覧
    • ドイツの司法精神医学 - 責任能力と処遇制度
      • 歴史的背景
      • 現況
    • フランスにおける歴史と現状
      • 「司法精神医学」の概念と用語をめぐって
      • 臨床精神医学, 病院精神医学, 司法精神医学の誕生
      • フランス司法精神医学の展開 - 19世紀後半〜20世紀前半
      • フランス司法精神医学の現状と新たな役割
    • イギリスにおける歴史と現状
      • 責任能力の歴史的な変遷とその現状
      • 司法精神医療関連法規の歴史的変遷
      • 司法精神医療専門施設の歴史的変遷
      • イギリスにおける司法精神医療の歴史のまとめ
      • イギリスにおける司法精神医療の法的枠組みの現状
      • イギリスにおける司法精神医療専門施設の現状
      • Mental Health Actの改正作業
    • アメリカにおける歴史と現状
      • はじめに - アメリカの刑事司法制度の概要
      • 刑事責任能力からみた歴史
      • 処遇
    • 日本における歴史-明治・大正時代
      • 江戸時代 (明治維新前)
      • 明治維新後 (明治初年)
      • 明治大正期「司法精神医学」関連年表
    • 日本における歴史 - 昭和・平成時代
      • はじめに - 時代背景の変遷
      • 三宅鑛一
      • 内村祐之とほぼ同年代の人たち
      • 司法精神医学教室の創設と中田修
      • 司法精神医学に影響を与えた事柄
      • 司法精神医学関係書の出版
      • 司法精神医学の関連学会などの発足
    • 榊俶, 片山國嘉と呉秀三
      • 榊俶
      • 片山國嘉
      • 呉秀三
    • 吉益脩夫
      • その足跡
      • 業績
    • 矯正医学の歴史と現状
      • はじめに-矯正医学とは何か
      • 矯正施設とその前史 - 牢獄 (拘置監獄)
      • 矯正施設の萌芽 - イギリスとアムステルダムにおける懲治場 (矯正所)
      • 矯正医学の源流 - 近代自由刑の登場とHowardの監獄改善運動
      • わが国の矯正医学
      • 矯正医学の現状
    • 諸外国における触法精神障害者の処遇施設
      • ドイツ
      • イギリス
      • フランス
      • アメリカ・ニューヨーク州
      • オランダ
      • イタリア
      • カナダ・ブリティッシュコロンビア州
  • III 日本における法システムと法廷手続き
    P.195閲覧
    • 刑法
      • 刑法とは?
      • 日本刑法における刑事責任能力規定
      • 刑事責任能力の本質
      • 責任能力の判断基準
      • 限定責任能力
      • 判例に現れた判断基準
      • 精神鑑定
    • 刑事訴訟法
      • 刑事訴訟および刑事訴訟法の目的と精神医学の機能
      • 刑事手続における精神医学による関与者の適格性確保の意味
      • 精神医療行為における可能的刑事手続当事者等の発見と法的問題 - 守秘義務等
      • 刑事手続と精神医学の交錯の諸場面と, 各場面における法的諸問題
    • 民法
      • 当事者 (契約の主体)
      • 医療契約
      • 医療事故
    • 民事訴訟法
      • 民事訴訟における事実主張と証拠調べ
      • 鑑定
      • 民事訴訟の意義
      • 民事訴訟における審理の対象
      • 訴訟の審理の方式
      • 事実の収集・証拠調べ・事実認定
      • 判決とその効力
    • 裁判のプロセス, 手続き
      • 起訴前鑑定
      • 精神保健福祉法29条の診断
      • 心神喪失者等医療観察法の鑑定
      • 公判鑑定
  • IV インフォームド・コンセント, 自己決定権
    P.243閲覧
    • インフォームド・コンセント-法的立場から
      • インフォームド・コンセントの理念
      • インフォームド・コンセントと民事責任
    • 精神科医療の現場から
      • 日本におけるインフォームド・コンセントの現状
      • 精神科領域での動き
      • 医療観察法とインフォームド・コンセント
      • 精神科医へのアンケート調査
    • 自己決定権について
      • 現代社会における自律と自立
      • 自己決定権の由来と現在
      • 司法精神医学と自己決定権, 臨床精神医学と自己決定
  • V 精神科医療と人権
    P.273閲覧
    • 精神障害および精神医学への偏見・差別 - 司法精神医学を腐蝕するもの
      • 精神障害 (者) への偏見
      • 精神医学・医療に対する偏見, 不信
      • 司法精神医学への偏見, 敬遠
    • 精神障害者の人権擁護
      • 法律の立場から
        • 精神障害のある人の人権
        • 自発的治療の原則と強制医療が許容される領域
      • 精神科医療の立場から
        • 精神障害者の権利とは
        • 精神障害者に対する権利侵害
        • 精神障害者の権利擁護活動
      • 福祉の立場から
        • 精神障害者の人権擁護とは
        • 人権擁護の機能としての地域生活支援
        • 普遍化への道程 - 障害を統合した障害者自立支援法
        • 新たな独自な支援モデルを開発する
  • VI 司法精神医学・医療における医の倫理
    P.317閲覧
    • 司法精神医学における医の倫理 - 精神科医療の立場から
      • 医療倫理と倫理綱領
      • 精神科医療倫理と倫理綱領
      • インフォームド・コンセント
      • プライバシー保護と守秘義務
      • 精神鑑定
      • 精神科医療の悪用
      • ■ 参考資料 精神疾患を有する者の保護およびメンタルヘルスケアの改善のための諸原則
    • 司法精神医学における研究倫理
      • 司法精神医学における研究とは
      • 司法精神医学における研究の実際
      • 司法精神医学における研究の倫理
  • 索引
    P.345閲覧
  • 奥付