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書籍詳細

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書籍名 医学教育マニュアル 2. カリキュラムの作り方
出版社 篠原出版新社
発行日 1979-11-25
著者
  • 日本医学教育学会(監修)
  • 日本医学教育学会教育開発委員会(編集)
ISBN 4884120299
ページ数 157
版刷巻号 第1版第5刷
分野
閲覧制限 未契約

日本医学教育学会創立 10 周年記念出版である本マニュアルは,卒前・卒後にわたるわが国の医学教育,コ・メディカル教育に携わる教員の教育活動の改善に資するために編集・発行されたものである.第 1 巻には,医学教育全体についての原理とアウトラインが示され,次いで第 2 巻以降では,第 1 巻でおおまかに記載された内容が,多数の例示とともにより深く詳しく解説され,具体的な教育活動への応用や問題解決への手がかりの示唆を得られるよう配慮された構成となっている.

目次

  • 表紙
  • 編集者・執筆者一覧
  • はじめに
  • 目次
  • 各巻目次案内
  • 1. カリキュラム立案の必要性
    • 1-1 教育カリキュラムの必要性
    • 1‐2 医学教育カリキュラムの特殊
  • 2. 教授-学習の問題
    • 2-1 教授-学習の原則
    • 2-2 よい学習の条件
      • 2-2-1 積極的参加者で, 消極的な受け手ではない
      • 2-2-2 現在の学習と具体的な目標との関係を知っている
      • 2-2-3 学習目標は何ら努力しなくても到達可能なほど低くもなく, 絶対に到達不可能なほど高くもない, 現実的なものである
      • 2-2-4 学習したものを, 新しい問題に正しく適用することの満足感を経験する
      • 2-2-5 学習したものを, いろいろな場合に当てはめてみて一般化の限度を知る
      • 2-2-6 多種の教授方法や, 多くの異なった学習源によって学習できる
      • 2-2-7 自分のペースと, 自分に適合した学習法を選択するチャンスが与えられる
      • 2-2-8 拡散的に考察するように仕向けられ, 革新的結論を出す
      • 2-2-9 周期的に反復練習する
      • 2-2-10 学習の途次, 矛盾や挫折に対処するチャンスが与えられる
      • 2-2-11 学習成果に対して, ただちにフィードバックを受け入れ, 自己評価能力を高める
      • 2-2-12 教育目標と評価法との関係を知っている
      • 2-2-13 失敗に対して罰せられるよりも, 成功に対して報われる
    • 2-3 教員の役割
    • 2-4 目標設定の重要性
    • 2-5 良い医師とは
    • 2-6 学習者のためのカリキュラム
  • 3. カリキュラムの内容
    P.17閲覧
    • 3-1 カリキュラムには何が要求されるか
    • 3-2 カリキュラムと時間割
    • 3-3 カリキュラムの種類
      • 3-3-1 教養(医学進学課程)と専門課程のつながり
      • 3-3-2 専門カリキュラムの形式
  • 4-1. カリキュラムの立案
    P.23閲覧
    • 4-1-1 カリキュラムの立案者
      • 4-1-1-1 地域, 社会のニードとカリキュラム
      • 4-1-1-2 医学部の教育目標
      • 4-1-1-3 医学部運営の責任とカリキュラム
      • 4-1-1-4 カリキュラムの立案者
    • 4-1-2 カリキュラムの決定要因
      • 4-1-2-1 社会的要因
      • 4-1-2-2 学問的要因
      • 4-1-2-3 政治・経済的要因
      • 4-1-2-4 学習者による決定要因
      • 4-1-2-5 大学内の決定要因
    • 4-1-3 カリキュラム立案に影響する制約
      • 4-1-3-1 現行制度が内包する制約
      • 4-1-3-2 制度変更のための努力
      • 4-1-3-3 学内における制約
    • 4-1-4 カリキュラム立案の手順
      • 4-1-4-1 カリキュラム委員会
      • 4-1-4-2 医学部の一般目標
      • 4-1-4-3 カリキュラム形式の選択, 授業時間の配分, 時間割の作成
      • 4-1-4-4 学科の一般目標
      • 4-1-4-5 教授単位の設定
      • 4-1-4-6 行動目標の設定と学習方略
      • 4-1-4-7 カリキュラム達成度
      • 4-1-4-8 カリキュラム立案の手順と制約
    • 4-1-5 学習目標の設定
      • 4-1-5-1 一般目標と行動目標
      • 4-1-5-2 教授目標の分類
      • 4-1-5-3 教授目標開発のための原理, 教授目標のもつぺき性格
      • 4-1-5-4 学習目標と到達度の評価
  • 4-2. カリキュラム立案の実際
    P.46閲覧
    • 4-2-1 機関の一般目標
      • 4-2-1-1 卒前教育の目標
      • 4-2-1-2 卒後教育の目標
      • 4-2-1-3 継続教育(Continuing Educa-tion)の目標
    • 4-2-2 科目(コース)の一般目標
    • 4-2-3 単位(ユニット)の一般目標, 行動目標
    • 4-2-4 "落語大学"
    • 4-2-5 立案された目標の検討項目
      • 学習方法learning strategiesの選択
    • 4-2-6 学習方法の選択, 評価法の設定
      • 4-2-6-1 学習方法の選択
      • 4-2-6-2 評価法の設定
      • 4-2-6-3 実際に即したカリキュラムの作り方
    • 4-2-7 カリキュラム立案の実例
      • 生理学のカリキュラム例
      • 医学微生物学のカリキュラム例
      • 統合カリキュラム例
      • 臨床研修カリキュラム例(1)
      • 臨床研修カリキュラム例(2)
      • 産婦人科ローテイト・カリキュラム例
      • 外科初期研修カリキュラム例
      • 臨床科目カリキュラム例
  • 5. カリキュラムの形式
    P.85閲覧
    • 5-1 医学部設置基準とカリキュラム
      • 5-1-1 一般教育と6年一貫教育
      • 5-1-2 専門教育
    • 5-2 教養-専門課程分離方式と連結方式
      • 5-2-1 歴史的変遷
      • 5-2-2 教養-専門課程分離方式
      • 5-2-3 教養-専門課程連結方式
      • 5-2-4 教養-専門課程分離・連結中間方式
      • 5-2-5 教養課程カリキュラムの改善のために
    • 5-3 専門課程カリキュラムの諸形式
      • 5-3-1 歴史的変遷と現在の考え方
      • 5-3-2 伝統的カリキュラム
      • 5-3-3 統合カリキュラム
      • 5-3-4 統合カリキュラムの例
      • 5-3-5 人間生物学カリキュラム
        • 人間個体生物学
        • 人間集団生物学
        • 人間生物学カリキュラム記載の方法
        • 教授-学習の方法
        • 評価
        • カリキュラムの改変
      • 5-3-6 筑波大学以外のわが国および外国の統合カリキュラムの例
        • 日本の大学医学部
        • 外国の大学医学部
    • 5-4 カリキュラム形式の利点と欠点
      • 5-4-1 統合カリキュラムの前提
      • 5-4-2 統合カリキュラムの欠点を増減する因子
  • 6. カリキュラムの実施と評価
    P.114閲覧
    • 6-1 実行可能なカリキュラム
    • 6-2 良いカリキュラムとは
      • 6-2-1 教授目標が明示されていること
      • 6-2-2 教授-学習方法が妥当適切であること
      • 6-2-3 適切な教育評価法が用意されていること
      • 6-2-4 採算性のすぐれていること
      • 6-2-5 カリキュラムの評価
  • 7. カリキュラムの改善
    P.129閲覧
    • 7-1 カリキュラム改善の必要性
    • 7-2 改善のための一般的方略
      • 7-2-1 経験的合理的方略
      • 7-2-2 規範的教育的方略
    • 7-3 改善のための行動計画
    • 7-4 改善に対する抵抗の克服
      • 7-4-1 改革-抵抗サイクル
      • 7-4-2 改革への抵抗の種類
      • 7-4-3 抵抗の克服
  • 文献
    P.135閲覧
  • 索引
    P.137閲覧
  • 奥付

参考文献

2. 教授-学習の問題

P.5 掲載の参考文献

  • 1) 今西錦司: 教育とは何か. 今西錦司全集第9巻. pp. 443-457, 講談社, 東京, 1975.
  • 2) Morgan, W.L. Jr. &Engel, G.L. The Clinical Approach to the Patient. pp. 13-15, W.B Saunders Co. Philadelphia, 1969.
  • 3) 吉田修: 理想的な医師.泌尿紀要, 22:705-706, 1976. 22:827-828, 1976.
  • 4) ショーペンハウエル: みずから考えること. 石井正訳: 角川文庫2357, 角川書店, 東京, 1966.
  • 5) 日野原重明: POS=医療と医学教育の革新のための新しいシステム. 医学書院, 東京, 1973.

4-2. カリキュラム立案の実際

P.46 掲載の参考文献

  • 1) 牛場大蔵: 医学部一般目標. 医学教育, 7:152-154, 1976
  • 2) 中川米造: アメリカ医科大学協会の「医学教育の目的」. 医学教育, 1:69-70, 1970.
  • 3) 日野原重明・他: 卒後基礎的臨床研修目標案. 医学教育, 7:128-139, 1976.
  • 4) 尾島昭次: 病理学のカリキュラム例. 医学教育, 7:164-165, 1976.
  • 5) 林茂: WHOワークショップ "Instructional Design" 参加報告. 医学教育, 8:276-282, 1977.
  • 6) Kemp, J.E.: Instructional Design-A Plan for Unit and Course Development. Feaon Publishers, Inc., 1971.
  • 7) 真島英信: 生理学のカリキュラム例. 医学教育, 7:156-157, 1976.
  • 8) 牛場大蔵・他: 医学微生物学の教授・学習目標. 医学教育, 7:169-171, 1976.
  • 9) 堀原一: 筑波大学医学専門学群の人間生物学カリキュラム. 医学教育, 7:96-104, 1976.
  • 10) 堀原一: 人間生物学における循環系コースのカリキュラム. 医学教育, 7:181-188, 1976.
  • 11) 第2回「医学教育者のためのワークショップ」の記録 日本医学教育学会編, 35-36, 1975.
  • 12) 第1回「医学教育ワークショップ」の記録. 医学教育, 6:10-18, 1975.

5. カリキュラムの形式

P.85 掲載の参考文献

  • 1) 全国医学部長病院長会議: 昭和52年度医学教育カリキュラムの現状. 昭和53年3月.
  • 2) Association of American Medical Colleges: 1977-78 Curriculum Directory, 1977.
  • 3) 高久史麿: 教養(医進)課程に関するアンケート調査まとめ. 医学教育, 10:116-119, 1979.
  • 4) 国立大学協会教養課程に関する特別委員会: 教養課程組織改編に関する調査報告書. 1979.
  • 5) 斎藤諦淳: 医学部及び歯学部設置基準の改善について. 大学資料, 56:1-5, 1975.
  • 6) 堀原一: 医学教育におけるインテグレーテッドカリキュラムとしての基礎医学-人間生物学. 筑波大学医学専門学群の人間生物学カリキュラム. 医学教育, 7:96-104, 1976
  • 8) Leaf, A.: The Harvard medical curriculum. Harvard Medical Alumni Bulletin, May / June, 1970, p. 4-11.
  • 9) Freiman, D.G. & Leaf, A.: A reappraisal of the Harvard medical curriculum. Harvard Medical Alumni Bulletin, July/August, 1973, p. 14-21.

7. カリキュラムの改善

P.129 掲載の参考文献

  • 1) 牛場大蔵・他: 医学教育者のためのワークショップの記録. 医学教育, 6:10-98, 1975.
  • 2) Durrack, D.T.: The weight of medical knowledge. New Engl. J. Med., 298:773〜775, 1978.
  • 3) WHO Educational Workshop 資料. Resistance to change and general strategies for change, 1974.