書籍詳細
未契約
書籍名 | 慢性関節リウマチの診療 |
---|---|
出版社 | 宇宙堂八木書店 |
発行日 | 1981-07-15 |
著者 |
|
ISBN | |
ページ数 | 377 |
版刷巻号 | |
分野 |
|
シリーズ | 疾患別診療シリーズ |
閲覧制限 | 未契約 |
本書は“疾患別診療シリーズ”の一部として当初は1人で書き始めたが、力不足は覆うべくもなく随所に弱点がさらけ出された。そこで、とにかくこれからリウマチの診療をしようという人の入門書になればと考え直し、浅学をも省みず書いてみた次第である。(序より)
目次
- 表紙
- 序
- 目次
- 1 慢性関節リウマチ P.1閲覧
- I. 歴史
- II. 関節リウマチの位置づけ
- III. 疫学
- IV. 病因
- A. 遺伝
- B. 感染
- 1. マイコプラスマ (PPLO)
- 2. ジフテロイド
- 3. ウイルス
- C. 免疫異常
- D. その他
- V. 病理
- A. 関節とその関連組織
- B. 関節外の病変
- 1. 皮下結節
- 2. 心血管系
- 3. 肺
- 4. 骨格筋
- 5. 末梢神経
- 6. その他
- VI. 臨床症状
- A. 誘因
- B. 前駆症状
- C. 発病のしかた
- D. 関節症状
- 1. 朝のこわばり
- 2. 痛み
- 3. はれ
- 4. 局所熱
- 5. 発赤
- 6. 機能障害
- 7. 変形
- 8. その他
- E. 関節外症状
- 1. 全身症状
- 2. 血液およびリンパ系病変
- 3. 皮下結節
- 4. 心血管系病変
- 5. 呼吸器系病変
- 6. 皮膚病変
- 7. 眼病変
- 8. 神経障害
- 9. 筋障害
- 10. 消化器障害
- 11. 腎障害
- VII. 臨床検査所見
- A. 尿
- B. 便
- 1. 薬剤による場合
- 2. 消化性潰瘍
- 3. 血管炎
- C. 血液一般
- D. 赤沈
- E. CRP
- F. 血漿蛋白
- G. リウマチ因子
- 1. 歴史
- 2. 検出法
- a. Waaler-Rose反応 (SCAT)
- b. FIIラテックス凝集反応
- c. RAテスト
- 3. リウマチ因子の臨床的意義
- 附. IgM以外のリウマチ因子の検出法
- a. 不溶性のIgG aggregateに吸着する法
- b. augumentation法
- c. 螢光抗体法
- d. コンカナバリンA処理による法
- H. 免疫複合体
- 1. 超遠心法
- 2. cryoprecipitation法
- 3. ポリエチレングリコールによる沈殿法
- 4. 補体成分との結合による方法
- 5. リウマチ因子との反応性を応用した法
- 6. Raji細胞を用いる方法
- 7. 抗抗体による血球凝集反応抑制試験
- 8. 螢光抗体法
- 9. その他
- I. その他の自己抗体
- 1. 抗核抗体
- 2. LE細胞
- 3. クームス試験
- 4. 梅毒偽陽性反応
- J. 補体
- 1. 臨床的意義
- 2. 測定法
- a. CH50
- b. その他
- K. 細胞性免疫
- 1. 遅延型皮膚反応
- 2. in vitroの成績
- 3. T細胞数
- L. 血液化学
- 1. 肝機能検査
- 2. 腎機能
- 3. 副腎皮質機能
- 4. その他
- M. 関節液
- 1. 外観
- 2. 粘稠度
- 3. 細胞数
- 4. 蛋白量
- 5. リウマチ因子
- 6. 補体価
- 7. その他
- VIII. X線検査
- A. 関節
- 1. 関節のX線撮影上の注意
- a. 左右同時に撮影すること
- b. 方向を変えて撮影すること
- c. その他
- 2. 手と足関節の名称
- 3. 関節リウマチにおける病変の左右対称性
- 4. 関節リウマチの早期X線像
- a. 軟部組織のはれ
- b. 骨膜隆起 (periosteal elevation)
- c. 骨萎縮
- d. 骨辺縁びらん (marginal erosion)
- 5. 各stageのX線像
- 6. 頸椎の病変
- B. 胸部
- 1. 肺
- 2. 心臓
- IX. 診断
- A. ARAの診断基準
- B. ARAの診断基準の解説
- X. 鑑別診断
- A. 全身性エリテマトーデス
- B. 結節性動脈周囲炎
- C. 皮膚筋炎, 多発性筋炎
- D. 強皮症, 進行性全身性硬化症
- E. 混合結合組織病
- F. シェーグレン症候群
- G. リウマチ熱
- H. 痛風
- I. 偽痛風
- J. 感染性関節炎
- K. ライター症候群
- L. 肩手症候群
- M. 肺性肥大性骨関節症
- N. 神経性関節症
- O. フェニルケトン尿症
- P. サルコイドーシス
- Q. 多発性骨髄腫, 白血病, リンパ腫
- R. 結節性紅斑
- S. 無γグロブリン血症
- T. 強直性脊椎炎
- U. 乾癬性関節炎
- V. 潰瘍性大腸炎
- W. ベーチェット病
- X. 変形性関節症
- Y. 回帰性リウマチ
- Z. 間歇性水関節症
- XI. 病状評価
- A. 進行度分類
- B. 機能障害度分類
- C. ADL評価
- D. 炎症活動性評価
- 1. Lansbury法
- 2. 7日間変動試験
- 3. その他
- XII. 合併症
- A. 感染症
- B. アミロイドーシス
- C. 甲状腺疾患
- D. Sjogren症候群
- E. Felty症候群
- F. 消化器症状
- G. 薬物による合併症
- XIII. 経過と予後
- XIV. 治療
- A. 基礎療法
- 1. 安静
- 2. 入浴
- 3. 食事
- 4. 睡眠
- 5. 療養の心がまえ
- B. 薬物療法
- 1. 非ステロイド性抗炎症剤
- a. 作用と作用機序
- b. 種類と特徴ならびに副作用
- (1) アスピリン
- (2) ピラゾロン系剤
- (3) インドール誘導体
- (4) アントラニル酸誘導体
- (5) アルカン酸系剤
- (6) ピリミジン誘導体
- (7) 塩基性抗炎症剤
- (8) その他
- c. 非ステロイド性抗炎症剤の使い方
- (1) 一般的原則
- (2) 具体的な使い方の1例
- (3) 併用療法について
- (4) 抗炎症剤使用上の注意事項
- 2. 遅効性抗リウマチ剤
- a. 金剤
- (1) 代謝
- (2) 作用機序
- (3) 臨床効果
- (4) 副作用
- (5) 副作用の対策
- (6) 適応と禁忌
- (7) 具体的な使用法
- b. クロロキン
- (1) 代謝と作用機序
- (2) 効果と副作用
- (3) 使用法
- c. D-ペニシラミン
- (1) 作用機序
- (2) 臨床効果
- (3) 副作用
- (4) 使用法
- 3. ステロイド剤
- (1) 作用機序
- (2) 効果と副作用
- (3) 種類と使い方
- 4. 免疫抑制剤
- (1) 作用機序
- (2) 効果
- (3) 副作用
- (4) 適応と禁忌
- (5) 使用法
- 付) 免疫調整剤
- 5. その他の薬剤
- C. 温泉気候療法
- 1. 温泉療法
- a. 作用機序
- b. 入浴法
- c. ペロイド療法
- d. 湯あたり
- e. 温泉治療の効果と限界
- 2. 気候療法
- D. リハビリテーション
- 1. 障害の程度と評価
- 2. 理学療法
- a. 疼痛軽減のための温熱療法あるいは冷療法
- b. 関節拘縮や変形の予防もしくは矯正
- c. 筋力増強と関節可動域の維持あるいは改善
- d. 荷重関節の免荷
- e. 整形外科的手術の後療法
- 3. 日常生活動作の訓練
- a. 自助具の活用
- (1) 更衣動作の工夫
- (2) 食事動作の工夫
- (3) 整容動作の工夫
- b. 生活環境の改善
- (1) 床上動作のための工夫
- (2) 排泄動作のための工夫
- (3) 入浴動作のための工夫
- 4. 心理的支持
- E. 外科的治療
- 1. はじめに
- 2. 所謂滑膜切除術
- a. 所謂滑膜切除術とは
- b. 滑膜切除術の適応
- c. 早期滑膜切除術とは
- d. 滑膜切除術の問題点
- e. 滑膜切除術の基礎的裏付け
- 3. 膝関節の外科的治療
- a. 滑膜切除術
- b. 屈曲拘縮除去術
- c. 脛骨板置換術
- d. 骨切り術
- e. 膜利用関節形成術と人工関節
- f. 関節固定術
- g. 膝蓋骨切除と部分形成術
- h. その他
- (1) 膝窩部嚢腫
- (2) 膝関節包断裂
- 4. 股関節の外科的治療
- a. 滑膜切除術
- b. カップ関節形成術
- c. 人工骨頭置換術
- d. 関節全置換術
- e. 骨頭切除術
- f. 関節固定術
- g. 股関節嚢腫
- 5. 後足部の外科的治療
- a. 後足部に起こる変化
- b. 外科的治療について
- 6. 前足部に対する治療
- a. 変形予防と滑膜切除術
- b. 外反母趾の種類と成因
- c. 外反母趾に対する手術法
- d. resection arthroplasty
- 7. 肩関節の外科的治療
- a. X線変化の発生頻度
- b. 狭義の肩関節と肩鎖関節の変化
- c. 手関節との比較
- d. 肩関節の高度破壊と罹病期間
- e. geode ("bone cyst") について
- f. 外科的治療について
- 8. 肘関節の外科的治療
- a. 滑膜切除術
- b. 滑膜切除ならびにデブリードマン
- c. 関節形成術
- d. 後骨間神経麻痺
- 9. 手関節の外科的治療
- a. 手関節のX線所見
- (1) 月状骨の橈骨関節面よりのはみ出し
- (2) 手根骨の沈下
- (3) 手関節の橈骨偏位
- b. 滑膜切除術
- c. 関節固定術
- d. 関節形成術
- e. 手関節周辺の腱鞘滑膜切除術
- 10. 手指の外科的治療
- a. 滑膜切除術
- b. 関節形成術
- c. 変形に対する処置
- (1) 母指の変形
- (2) 手指のBoutonniere変形
- (3) 手指のswan-neck変形
- 2. 悪性関節リウマチ P.269閲覧
- I. 定義
- II. 疫学
- III. 病理, 病因
- IV. 臨床症状
- A. 全身症状
- B. 多発性神経炎
- C. 皮膚梗塞または潰瘍
- D. 指趾壊疸
- E. 上強膜炎
- F. 胸膜炎
- G. 心嚢炎
- H. 心筋炎
- I. 肺臓炎
- J. 皮下結節, 紫斑, 出血
- K. 腸梗塞, 心筋梗塞などの内臓虚血
- L. その他
- V. 検査所見
- A. リウマイド因子の高値
- B. 血清補体価の低下
- C. 白血球増加
- D. 血清γグロブリン上昇
- E. 抗核抗体, LE細胞
- F. X線像における著明な骨破壊像
- G. その他
- VI. 診断
- VII. 鑑別診断
- A. SLE (全身性エリテマトーデス)
- B. PN (結節性動脈周囲炎)
- C. Felty症候群
- D. 関節リウマチと他の膠原病とのoverlap例
- E. 感染症を合併した関節リウマチ例
- F. その他
- VIII. 予防
- IX. 治療
- A. ステロイド剤
- B. 免疫抑制剤
- C. D-ペニシラミン
- D. その他
- X. 予後
- 3. 若年性関節リウマチ (スチル病)P.283閲覧
- I. 定義
- II. 疫学
- III. 病理, 病因
- IV. 臨床症状
- A. 発病
- B. 発熱
- C. 発疹
- D. 関節症状
- E. リンパ節腫, 肝脾腫
- F. 心, 肺症状
- G. 眼症状
- H. 皮下結節
- I. その他
- V. 合併症
- A. 成長障害
- B. アミロイドーシス
- C. 骨折
- VI. 検査所見
- A. 尿
- B. 血液一般
- C. 急性期反応物質
- D. 血清反応
- E. 免疫グロブリン, 他
- F. X線像の特徴
- G. 滑膜生検
- VII. 診断
- VIII. 鑑別診断
- A. リウマチ熱
- B. 全身性エリテマトーデス
- C. 多発性動脈炎
- D. 皮膚筋炎
- E. 強皮症
- F. 感染症
- IX. 治療
- A. 基礎療法
- B. 薬物療法
- X. 予後
- 4. フェルティ症候群 P.295閲覧
- I. 病理, 病因
- II. 臨床症状
- III. 検査所見
- IV. 診断
- V. 治療
- VI. 予後
- 5. シェーグレン症候群 P.299閲覧
- I. 定義
- II. 疫学
- III. 病理, 病因
- IV. 臨床症状
- A. dry eye
- 1. Schirmer test
- 2. 角膜染色法
- 3. 糸状角膜炎
- B. dry mouth
- 1. 唾液分泌量の測定
- 2. 唾液腺造影 sialography
- 3. 唾液腺シンチグラム
- 4. 口唇腺生検
- C. 関節症状
- D. その他
- 1. 易疲労
- 2. レイノー現象
- 3. 紫斑
- 4. 皮膚乾燥
- 5. 脱毛
- 6. 腎症
- 7. リンパ節腫脹
- 8. 脾腫
- 9. 肝腫
- 10. 消化器症状
- 11. 甲状腺腫
- 12. 肺症状
- 13. 化膿性耳下腺炎, 結膜炎
- 14. 薬剤アレルギー
- 15. 血管炎
- 16. 筋症状, 紅斑
- 17. 乾燥性膣炎
- V. 合併症
- VI. 検査所見
- A. 一般検査
- B. 免疫学的検査
- 1. リウマチ因子
- 2. 抗核抗体
- 3. LE細胞
- 4. 抗DNA抗体
- 5. 抗ENA抗体
- 6. その他の核成分に対する抗体
- 7. 梅毒偽陽性反応 (BFP)
- 8. クームス試験
- 9. クリオグロブリン, 免疫複合体
- 10. 血清補体価の低下
- 11. 抗甲状腺抗体
- 12. 抗唾液腺管抗体
- 13. 抗胃壁細胞抗体
- 14. 細胞性免疫
- VII. 診断
- VIII. 鑑別診断
- IX. 治療
- X. 予後
- 6. ライター症候群 P.311閲覧
- I. 定義
- II. 疫学
- III. 病理, 病因
- IV. 臨床症状
- A. 泌尿性器症状
- B. 眼症状
- C. 関節炎
- D. 皮膚粘膜症状
- E. その他の症状
- 1. 心症状
- 2. 神経症状
- 3. 消化器症状
- 4. 肺症状
- V. 検査所見
- VI. 診断
- VIII. 鑑別診断
- A. 淋菌性関節炎
- B. 乾癬性関節炎
- C. 慢性関節リウマチ
- D. 強直性脊椎炎
- E. Behcet症候群
- VIII. 治療
- A. 関節炎
- B. 泌尿性器症状
- C. 眼症状
- D. 皮膚, 粘膜症状
- IX. 予後
- 7. 乾癬性関節炎P.321閲覧
- I. 定義
- II. 疫学
- III. 病理, 病因
- IV. 臨床症状
- A. DIP型
- B. 離断性関節炎型
- C. RA型
- D. 小数指趾型
- E. 強直性脊椎炎型
- V. 検査所見
- VI. 診断
- VII. 鑑別診断
- A. 慢性関節リウマチ (RA)
- B. 強直性脊椎炎
- C. Reiter症候群
- D. 痛風
- E. 変形性関節症
- F. 乾癬症以外の皮膚疾患
- VIII. 治療
- IX. 予後
- 8. 強直性脊椎炎 P.331閲覧
- I. 定義
- II. 疫学
- III. 病理, 病因
- IV. 臨床症状
- A. 全身症状
- B. 脊椎症状
- C. 脊椎外末梢関節症状
- D. 関節外症状
- 1. 心疾患
- 2. 紅彩炎
- V. 合併症
- A. 二次性強直性脊椎炎
- B. 中枢神経症状
- C. アミロイドーシス
- D. 肺線維症
- VI. 検査所見
- VII. 診断
- VIII. 鑑別診断
- A. 椎間板ヘルニア
- B. 強直性脊椎骨肥大症
- C. 他の疾患に伴う強直性脊椎炎
- D. 結核
- E. 慢性関節リウマチ
- IX. 治療
- X. 予後
- 索引
- 奥付