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書籍詳細

未契約
書籍名 今日の治療 小児期の悪性固形腫瘍 系統的治療を中心に
出版社 永井書店
発行日 1996-08-05
著者
  • 山本正生(編著)
ISBN 4815915369
ページ数 367
版刷巻号
分野
シリーズ 今日の治療
閲覧制限 未契約

本書では、小児期の悪性固形腫瘍に対する系統的化学療法を中心に、新しい視点からの解説を試みた。(序文より)

目次

  • 表紙
  • 編者 / 分担執筆者
  • 序文
  • 目次
  • I. わが国における小児期悪性固形腫瘍の概観
    • 1) 小児癌による死亡
    • 2) 小児癌の罹患率
    • 3) 小児悪性固形腫瘍の発生機序
    • 4) 小児悪性固形腫瘍の分類
    • 5) 小児悪性固形腫瘍のマス・スクリーニング
    • 6) 小児悪性固形腫瘍の治療成績と予後
    • 文献
  • II. 診断総論
    P.13閲覧
    • 1. 早期発見のために
      • 1) 腫瘍マーカーによる診断
        • (1) 神経芽腫のマス・スクリーニング
      • 2) 種々の先天異常との合併
        • (1) ダウン症
        • (2) ウイルムス腫瘍(腎芽腫)と合併奇形
        • (3) 神経繊維腫症
        • (4) 網膜芽細胞腫
        • (5) その他の先天奇形
        • (6) 二次癌
      • 3) 小児悪性腫瘍の診断法について
      • おわりに
      • 文献
    • 2. 画像診断
      • 1) 放射線診断の選択
        • (1) 単純X線検査
        • (2) 血管造影検査,リンパ管造影検査
        • (3) RI検査
        • (4) 超音波エコー検査
        • (5) CT検査
        • (6) MRI検査
        • (7) 臓器別腫瘍への画像診断のアプローチ
        • おわりに
        • 文献
      • 2) 超音波エコー
        • (1) 診断装置
        • (2) 走査方法
        • (3) 読影
        • (4) 症例
        • おわりに
        • 文献
    • 3. 血清診断(腫瘍マーカー)
      • 1) 比較的臓器特異性のあるマーカー
        • (1) Vanillylmandelic acid, Homovanillic acid
        • (2) Neuron specific enolase
        • (3) α-Fetoprotein
        • (4) Renin
        • (5) Hyaluronic acid
        • (6) Human chorionic gonadotropin
        • (7) Carcinoembryonic antigen
        • (8) Chromogranin A
      • 2) 非特異的マーカー
        • (1) Lactic dehydrogenase
        • (2) Ferritin
        • (3) Immunosuppresive acidic protein
      • 文献
    • 4. 遺伝子診断
      • 1) 神経芽種
      • 2) ユーイング肉腫
      • 3) 横紋筋肉腫
      • 4) 脂肪肉腫
      • 5) ウイルムス腫瘍
      • 6) 網膜芽腫
      • 7) その他の腫瘍
      • おわりに
      • 文献
  • III. 治療総論
    P.63閲覧
    • 1. 家族と患児へのインフォームド・コンセント
      • 1) インフォームド・コンセントとは-その歴史と現状-
      • 2) 小児がん治療とインフォームド・コンセント
        • (1) 個人としての人間を尊重すること
        • (2) 善いことだけを行うこと
        • (3) 害を加えないこと
        • (4) 良いバランス感覚をもつこと
        • (5) 公正であること
      • 3) 患児と家族への最初の説明
      • 4) 家族と患児の同意
      • 5) 患児側からの治療拒否
        • (1) 両親による治療拒否
        • (2) 患児自身による拒否
      • 6) 順調に寛解を続けている小児がん患児への説明
      • 7) ターミナルケアにおけるインフォームド・コンセント
      • おわりに
      • 文献
    • 2. 放射線療法の適応について
      • 1) 放射線治療装置および器具
      • 2) 放射線治療の適応選択に際して
        • (1) 放射線治療可能比について
        • (2) 放射線治療適応の考え方
        • (3) 正常組織の耐容線量と障害
      • 3) 放射線治療の実際と特異点
      • 4) 主要な腫瘍への放射線治療の方針
        • (1) 脳腫瘍
        • (2) 頭頸部腫瘍
        • (3) 悪性リンパ腫
        • (4) Wilms腫瘍
        • (5) 神経芽腫
      • 文献
    • 3. 免疫療法
      • 1) 免疫療法の種類
        • (1) Biological response modifierについて
        • (2) 非特異的免疫療法剤
        • (3) 臨床適用のサイトカイン
        • (4) その他の免疫療法
      • おわりに
      • 文献
    • 4. 合併感染症に対する抗生剤の選択
      • 1) 好中球減少患者の感染症
      • 2) Empiric therapy
        • (1) アミノ配糖体薬+抗緑膿菌β-ラクタム剤の併用
        • (2) 2種のβ-ラクタム剤の併用
        • (3) 単独療法
        • (4) Vancomycin+アミノ配糖体+抗緑膿菌ペニシリン(または第三世代セファロスポリン)
      • 3) 病原体が同定された時の抗生物質の選択
      • まとめ
      • 文献
    • 5. 顆粒球減少に対するサイトカイン療法
      • 1) 造血調節機構と造血因子
        • (1) 抗癌剤投与後の好中球減少症に対するG-CSFの効果
      • 2) 小児白血病におけるG・CSFの有効性
      • 3) 骨髄移植への応用
      • 4) 末梢血幹細胞移植
      • 5) G-CSFの投与中止時期
      • 6) 副作用
      • まとめ
      • 文献
    • 6. 輸血療法
      • 1) 輸血に必要な基礎知識
        • (1) 各血液成分の血管外リザーブ,1日生産量,血中半寿命
        • (2) 血液製剤の種類,保存温度,有効期間
        • (3) 混入白血球の影響
        • (4) 輸血用濾過装置の使用
      • 2) 赤血球輸血
        • (1) 全血輸血
        • (2) 濃厚赤血球
      • 3) 血小板輸血
      • 4) 新鮮凍結血漿
      • 5) 顆粒球輸血
      • 6) 骨髄移植時の輸血
        • (1) 移植前の輸血
        • (2) 骨髄輸注時
        • (3) 移植後の輸血
      • 7) 輸血後合併症
        • (1) 輸血後GVHD
        • (2) 輸血後感染症
        • (3) 輸血副作用の対策
      • 文献
    • 7. 骨髄移植
      • 1) 移植前処置
      • 2) 移植の施行条件
      • 3) 適応
      • 4) 移植方法
        • (1) 自家骨髄移植
        • (2) 同種骨髄移植
        • (3) 末梢血幹細胞移植
      • 5) 補助療法
        • (1) G-CSF,GM-CSF
        • (2) IL-2
        • (3) Interferon α
      • 6) 合併症
        • (1) 感染症
        • (2) 肝合併症
        • (3) 肺合併症
        • (4) 腎合併症
        • (5) TBIによる障害
        • (6) 稀な合併症
      • 7) 後遺症
      • 8) 各種疾患
        • (1) Ewing肉腫
        • (2) 横紋筋肉腫
        • (3) 悪性リンパ腫
        • (4) 神経芽腫
      • おわりに
      • 文献
    • 8. ターミナルケアと緩和的治療
      • 1) ターミナルケアの実際
        • (1) ターミナルケアの開始
        • (2) 患児,両親および家族,そしてスタッフ全体のコミュニケーション
        • (3) 患児の苦痛と不安の軽減
        • (4) 病棟規則の緩和と外泊,外出
        • (5) 両親,家族への支援
      • 2) より良いターミナルケアを求めて
        • (1) 在宅のターミナルケア
        • (2) 在宅ターミナルケアの歴史と現状
        • (3) 在宅ターミナルケアの実際
      • おわりに
      • 文献
  • IV. 治療各論
    P.141閲覧
    • 1. 脳腫瘍
      • 1) 症候
      • 2) 主な小児脳腫瘍
        • (1) 小脳astrocytoma
        • (2) medulloblastoma
        • (3) 脳幹glioma
        • (4) craniopharyngioma
        • (5) germ cell tumor
      • おわりに
      • 文献
    • 2. 網膜芽細胞腫
      • 1) 網膜芽細胞腫とは何か
      • 2) 網膜芽細胞腫の初発症状
      • 3) 診断法と所見
        • (1) 眼底が透見できる場合
        • (2) 眼底が透見できない場合
      • 4) 治療法発展の歴史
      • 5) 治療法の適応とその実際
        • (1) 眼球摘出
        • (2) 眼球保存療法
      • 6) 予後
        • (1) 生存率
        • (2) 眼球保存率
        • (3) 保存された視力
        • (4) 二次発癌
      • 7) 患児の保護者との対応における注意点
        • (1) 眼球摘出について
        • (2) 眼球摘出を拒否した場合
        • (3) 遺伝の問題
      • 文献
    • 3. 神経芽細胞腫
      • 1) 疫学および病態
      • 2) 診断と予後
        • (1) 診断
        • (2) 予後
      • 3) 治療
        • (1) 乳児例に対する治療
        • (2) 1歳以上の進行例に対する治療
        • (3) 海外の治療プロトコール
        • (4) 造血幹細胞移植
      • まとめ
      • 文献
    • 4. Ewing肉腫, Primitive Neuroectodermal Tumor
      • 1) 歴史的背景
      • 2) 疫学
        • (1) 発生頻度
        • (2) 性別・年齢
      • 3) 臨床像
        • (1) 発生部位
        • (2) 臨床症状
      • 4) 病理学的所見
        • (1) 組織所見
        • (2) 細胞遺伝学的所見
      • 5) 診断
      • 6) 画像診断
        • (1) 単純X線写真
        • (2) CT像
        • (3) MRI
        • (4) シンチグラム
        • (5) 血管造影
      • 7) 治療
        • (1) Ewing肉腫の治療
        • (2) PNETの治療
      • 8) 再発時の治療
      • 9) 治療効果判定
        • (1) 単純X線写真・CT
        • (2) MRI
        • (3) シンチグラム
      • 10) 予後
        • (1) 予後因子
        • (2) 成績
        • (付) Askin腫瘍
      • おわりに
      • 文献
    • 5. 横紋筋肉腫
      • 1) 疫学
      • 2) 病因
      • 3) 診断
        • (1) 臨床像
        • (2) 検査
        • (3) 組織診断
        • (4) 病期分類
        • (5) 予後因子
      • 4) 治療
        • (1) 外科療法
        • (2) 放射線療法
        • (3) 化学療法
        • (4) 集学的治療
        • (5) 幹細胞移植
        • (6) 部位別の治療法と治療成績
        • (7) 1歳未満の症例
      • まとめ
      • 文献
    • 6. 骨肉腫
      • 1) 病理所見
      • 2) 病期分類
      • 3) 臨床症状および理学的所見
      • 4) 鑑別診断
      • 5) 化学療法の変遷
      • 6) 術前化学療法後の病理組織所見の評価
      • 7) 術前化学療法
        • (1) UCLAプロトコール
        • (2) Multi-institutional Osteosarcoma Studyプロトコール
        • (3) その他の術後化学療法プロトコール
      • 8) 術前化学療法
        • (1) Tシリーズプロトコール
        • (2) CCLSG-OS88プロトコール
        • (3) TIOS-I,II,IIIプロトコール
        • (4) COSS-80,82,86プロトコール
        • (5) Rizzoliプロトコール
        • (6) European Osteosarcoma Intergroupプロトコール
      • 9) 遠隔転移を有する例や再発例に対する化学療法
      • おわりに
      • 文献
    • 7. ウイルムス腫瘍
      • 1) ウイルムス腫瘍の発症年齢,発症要因,細胞遺伝学的所見
        • (1) 発症年齢
        • (2) 発症要因
      • 2) 病理組織学的分類
        • (1) 腎芽腫組織分類の方針
        • (2) 腎芽腫各型の説明
      • 3) ウイルムス腫瘍の診断
        • (1) 臨床症状
        • (2) 画像所見
      • 4) 鑑別すべき疾患
        • (1) Congenital mesoblastic nephroma
        • (2) 多胞性腎嚢腫
        • (3) 水腎症
        • (4) 馬蹄腎
        • (5) 腎周囲血腫
        • (6) 黄色腫肉腫性腎盂腎炎
        • (7) 腎静脈血栓症
        • (8) 神経芽腫
        • (9) その他
      • 5) 治療方法
        • (1) 治療方法を決定するのに必要な事項
        • (2) 病期分類
        • (3) 治療の実際
        • (4) 組織分類で不全型および退形成腎芽腫anaplastic typeの治療
      • 6) 米国NWTSの治療方式の概略
      • 7) 支持療法
      • 8) 自験例の治療成績
      • おわりに
      • 文献
    • 8. 奇形腫群腫瘍
      • 1) 組織分類
      • 2) 病期分類
      • 3) 腫瘍マーカー
      • 4) 治療の基本方針
        • (1) 概論
        • (2) 放射線療法
        • (3) 成熟奇形腫の治療
        • (4) 未熟奇形腫の治療
      • 5) 発生部位別の治療
        • (1) 仙尾部
        • (2) 縦隔
        • (3) 卵巣
        • (4) 精巣
      • 6) 化学療法
        • (1) 化学療法概説
        • (2) Salvage therapy
        • (3) 骨髄移植(大量化学療法)
        • (4) 小児における化学療法
      • 最後に
      • 文献
    • 9. 肝腫瘍の治療
      • 1) 疫学
      • 2) 病理
      • 3) 症状
        • (1) 肝芽腫
        • (2) 成人型肝癌
      • 4) 診断手順
        • (1) 検査所見
        • (2) 画像診断
        • (3) 病期
        • (4) 鑑別診断
      • 5) 治療
        • (1) 外科療法
        • (2) 化学療法
        • (3) 放射線治療
        • (4) 肝移植
        • (5) 当施設における治療成績
        • (6) 治療による副作用と合併症
      • まとめ
      • 文献
    • 10. 小児にみられる成人型癌
      • 1) 個々の成人癌
        • (1) 消化器系の悪性固形腫瘍
        • (2) 呼吸器系の悪性固形腫瘍
        • (3) 内分泌系の悪性固形腫瘍
        • (4) 腎尿路系の悪性固形腫瘍
        • (5) 小児の成人癌発生危険群
      • 文献
  • V. 小児がん患者の管理と生活向上
    P.313閲覧
    • 1. 悪性固形腫瘍患児の晩期障害
      • 1) 晩期障害の種類
        • (1) 心機能障害
        • (2) 肺機能障害
        • (3) 消化管と肝障害
        • (4) 泌尿生殖器系障害,骨粗鬆症
        • (5) 小児がん治療が生殖能力に与える影響
        • (6) 小児がんの生存者たちの子孫からのがんと奇形の発生頻度
        • (7) 小児がん患者からの治療関連白血病について
      • 2) フォローアップ外来
      • おわりに
      • 文献
    • 2. 患児の「Quality of Life」管理
      • 1) QOLを誰が評価するのか
      • 2) QOLをいつ評価するのか
      • 3) QOLをどう評価するのか
      • 4) QOLに関する個々の問題
        • (1) 幼稚園,学校生活
        • (2) 進学
        • (3) 就職
        • (4) 結婚
        • (5) 続発悪性腫瘍
      • おわりに
      • 文献
  • 索引
    P.339閲覧
  • 奥付

参考文献

I. わが国における小児期悪性固形腫瘍の概観

P.11 掲載の参考文献

  • 1) 母子衛生の主なる統計:厚生省児童家庭局母子衛生課監修, p56-57, p62-67, 1995.
  • 3) 小林 登, 松井一郎:わが国における小児癌全国登録, 図説臨床[癌]シリーズ no. 13, 小児の癌, メジカルビュー社, p14-19, 1987.
  • 5) がんの子供を守る会:平成2年度 (1990) 小児悪性新生物 全国登録委員会報告. 小児がん 28:733-755, 1992.
  • 6) がんの子供を守る会:小児悪性新生物全国登録, 平成4年度 (1992). 小児がん 32:81-109, 1995.
  • 7) Hirayama T:Descriptive and analytical epidemiology of childhood malignancy in Japan, Recent advances in managements of children with cancer, ed. by Kobayashi, N. The Children's Cancer Association of Japan, December 12-14, Tokyo, p27-43, 1979.
  • 8) 別所文雄:小児固形腫瘍の疫学. 小児内科 18:321-329, 1986.
  • 9) 塙 嘉之:Global にみた小児癌の疫学, 図説臨床「癌」シリーズ no. 13, 小児の癌, メディカルビュー社, p20-26, 1987.
  • 10) 母子衛生の主なる統計:厚生省児童家庭局母子衛生課監修, p97-98, 1995.
  • 13) 角田昭夫:これからの神経芽細胞腫マス・スクリーニソグ. 小児外科 24:88-92, 1992.
  • 14) 日本小児がん学会悪性腫瘍委員会報告:小児がん 28:23-28, 1990.
  • 15) 土田嘉昭:小児期固形腫瘍-最近の治療の進歩. 小児科 34:329-338, 1993.
  • 16) D'Angio GJ:Oncology seen through the prism of Wilms tumor. Medical and Oncology 13:53-58, 1985.
  • 18) 植田高広, 宗像恵美子, 山本正生:FGSの腎病変を認めたウイルムス腫瘍の1幼児例. 第9回日本小児がん学会報告, 1993.

II. 診断総論

P.23 掲載の参考文献

  • 2) Hanai J, Kawai T, Sato Y, et al:Simple liquid-chromatographic measurement of urinary vanillylmandelic acid and homovanillic acid in urine on filter paper for mass screening of neuroblastoma in infants. Clin Chem 33:2043-2046, 1987.
  • 3) Nishi M, Miyake H, Takeda T, et al:Effects of mass screening of neuroblastoma in Sapporo City. J Pediat Surg 25:545, 1990.
  • 5) 武田武夫, 西 基:マススクリーニングで神経芽腫が疑われた例の扱い方. 小児科診療 50:1532-1537, 1987.
  • 6) Takeda T, Shimada M, Nakadate H, et al:Current status of mass-screening for neuroblastoma in Sapporo City. Edt by Wilcken B and Webster D:Neonatal screening in the nineties. The Kelvin Press, Manly Vale, pp146-147, 1991.
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