書籍名 |
救急治療の手引き 改訂第4版 |
出版社 |
永井書店
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発行日 |
1987-10-20 |
著者 |
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ISBN |
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ページ数 |
389 |
版刷巻号 |
改訂第4版 |
分野 |
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閲覧制限 |
未契約 |
本書は、箇条書の順を追って治療をすすめて行きさえすれば、どんな場合にも系統的な、秩序ある、適確な、最高水準の治療が行えるよう配慮。救急専門医はもとより、若い医師や研修医、また各科の第一線臨床医の必備の書としておすすめする。
目次
- 表紙
- 執筆者
- 改訂第4版の刊行にあたり
- 改訂第3版序
- 第2版序
- 初版序
- 目次
- 1. 救急患者収容の基礎的知識
- I. 重症度と治療の優先順位
- II. 救急室に常備すべき器具など
- 1. 気道の確保と人工呼吸の用意
- 2. 静脈ルートの確保と心肺蘇生用具
- 3. 血液型判定, クロスマッチングなどの簡単な検査用具
- III. 患者が救急搬送されてきたら
- IV. 救急手術の準備
- 2. 蘇生法
- I. 心肺蘇生法の目的と構成
- II. 心肺蘇生中に必要とされる診断技術
- III. 心肺蘇生法の手順と効果, 中止の判定
- IV. 心肺蘇生法で必要とされる手段
- 1. 気道確保
- 2. 人工呼吸
- 3. 循環補助, 人工循環と除細動
- V. 心停止の原因別の二次救命処置
- VI. 心拍再開後の集中治療
- VII. 心肺蘇生法の終了
- 3. Critical Careの基本手技
- I. 呼吸管理
- 1. 気道確保の適応とその方法
- 2. 酸素療法
- 3. 吸入療法
- 4. 人工呼吸
- 5. 呼吸管理の指標
- II. 循環器系の管理(血圧の管理)
- 1. 心機能低下を疑うべき状態
- 2. チェックすべき項目
- 3. 血圧低下時のモニター
- 4. 昇圧剤の使用法
- 5. 不整脈
- III. 輸液路の確保
- 1. 末梢静脈路の確保
- 2. 中心静脈路の確保
- 3. 静脈切開
- IV. 輸血・輸液
- 1. 大量出血に際しての輸液
- 2. 維持輸液 - 失われた体液が補われた後の輸液 -
- 3. 電解質のバランスシートの作り方
- 4. 血清電解質に異常が生じた時の輸液
- V. モニター
- 1. 心電図モニター(ハートスコープ)
- 2. 血圧
- 3. 中心静脈圧(CVP)
- 4. 尿量
- 5. 呼吸状態, 呼吸数, 呼吸音
- 6. 体温
- 7. Swan-Ganz catheterによる循環動態のモニタリング
- VI. 緊急検査
- 1. 検血, 血液型, 交叉試験
- 2. 血液ガス
- 3. 電解質, 生化学的検査
- 4. 血液凝固機能検査
- 5. 胸部レ線
- 6. 心電図
- 7. リムルステスト
- 8. 画像診断法
- 9. その他
- VII. 救急薬品
- 1. 代謝性アシドーシス補正剤
- 2. 昇圧剤, 強心剤
- 3. 抗不整脈剤
- 4. 降圧, 血管拡張剤
- 5. 利尿剤
- 6. 鎮痛薬
- 7. トランキライザー, 抗痙攣剤
- 8. 筋弛緩剤
- 9. 抗凝固, 線溶剤
- 10. 蛋白分解酵素阻害剤
- 11. ステロイド
- 4. 汚染創と感染の局所処置
- 1. 汚染した軟部組織の挫滅創の処理
- 2. 感染創に対する処置
- 3. 汚染された手術野とくに腹膜炎の処置
- 4. 腹腔内膿瘍の処置
- 5. 膿胸の処置
- 6. 皮下膿瘍の処置
- 7. 褥創
- 8. 気管切開口の感染
- 9. 血管内留置カテーテル皮切部の感染
- 5. 抗生物質
- I. 抗生剤の選び方-基本的方針-
- II. 感染防止のための抗生剤投与
- III. 感染に対する抗生剤の投与方針
- 1. 起炎菌が未定の時の抗生剤の選び方
- 2. 起炎菌が判明し, 感受性試験がなされているとき
- IV. 抗生剤の種類
- V. 抗生剤の副作用
- VI. 各種疾患に対する抗生剤の使用法
- 1. 化膿性髄膜炎
- 2. 呼吸器感染症
- 3. 腹腔内感染症
- 4. 尿路感染症
- 5. 創傷
- 6. 敗血症
- VII. 特殊な菌に対する治療
- 1. 嫌気性菌感染症
- 2. ブドウ糖非醗酵性グラム陰性棹菌
- 3. 複数菌感染症
- 6. Hypermetabolismと栄養管理
- I. 著明な代謝亢進を示す病態
- 1. 侵襲時の代謝の特徴
- 2. 代謝亢進時の管理
- 3. 栄養管理の目標
- II. 経腸栄養法
- 1. 経口栄養(高カロリー食)
- 2. 経管栄養(ED)
- III. IVHの実際
- 1. 適応
- 2. IVHの投与計画
- 3. 具体的実施法
- 4. IVHの管理
- 7. 凝固系・線溶系の検査と止血剤の投与
- I. 凝固系・線溶系の検査方針
- II. 重度外傷患者に出血傾向が起こる機序
- 1. 凝固因子の局所での消耗
- 2. 代用血漿による血液希釈
- 3. 保存血の大量輸血
- 4. 線維素溶解現象
- 5. DIC
- III. 検査の重点
- IV. 治療
- 1. 凝固因子減少の治療
- 2. 外傷直後などの一次線溶
- 3. DICの対策
- 4. 止血薬について
- V. 抗凝固療法
- 8. ショック
- I. ショックの鑑別診断と初期治療
- 1. ショックの基礎知識
- 2. ショックの症状
- 3. ショックの鑑別診断
- 4. モニターと検査
- 5. ショックの診断
- 6. 初期治療の基本方針
- II. Hypovolemic shock
- 1. 診断
- 2. 輸液・輸血療法
- 3. 薬物療法
- 4. ショック離脱後の合併症
- III. Neurogenic shock
- 1. Neurogenic shockとは何か
- 2. 症状
- 3. 治療
- IV. SepsisとSeptic shock
- 1. sepsisの特徴と診断
- 2. sepsisを疑えば
- V. 薬物ショックと麻酔事故
- 9. 急性臓器不全
- I. 急性腎不全
- 1. 診断
- 2. 鑑別診断
- 3. 器質的腎不全の治療
- II. 急性呼吸不全(ARDS)
- 1. 概念および病態生理
- 2. 治療のすすめ方
- 3. 翌日よりの検査・処置
- III. ストレス潰瘍
- 1. 全身状態の管理
- 2. 出血病変の緊急診断
- 3. 局所止血法の選択
- 4. 局所止血法の実際
- 5. 基礎疾患の管理・治療
- IV. 急性肝不全
- 1. 全身管理
- 2. 合併症対策
- 3. 代謝異常に対する対策
- 4. 肝細胞壊死の抑制
- 5. 肝再生促進
- 6. 人工肝補助装置
- V. MOF
- 1. MOFとは
- 2. 侵襲と臓器関連
- 3. 治療方針
- 10. 急病
- I. 急性腹症
- 1. 急性腹症患者搬入後になすべきこと
- 2. 症状からみた急性腹症
- 3. 急性上部消化管出血
- 4. 下部消化管出血
- II. 意識障害疾患
- 1. 診察の手順
- 2. プライマリケアの要点
- 3. 意識レベルの評価
- 4. 鑑別診断のポイント
- 5. 補助検査法
- 6. 予後の判断
- 7. 搬送の判断
- III. 循環系の緊急症
- 1. 循環系緊急症の主症状に対する処置
- 2. 代表的な循環系の緊急症
- IV. 肺感染症と急性肺水腫
- 11. 外傷
- I. 初期診断と救急処置の基本
- 1. 救急処置の手順
- 2. 外傷の部位と重症度の診断
- 3. 検査
- 4. 救急手術の心得
- 5. 経過観察の重要性
- 6. 創処置の原則
- 7. 抗生物質
- II. 頭部外傷
- 1. 外来処置室でなすべきこと
- 2. 検査
- 3. 観血的 / 非観血的治療法の選択
- 4. ICPの管理
- 5. バルビタール減圧療法
- 6. 病室に収容してからの注意点
- III. 顔面外傷
- 1. 顔面外傷の救急治療における要点
- 2. 気道確保
- 3. 鼻・口腔大量出血
- 4. 創処置
- 5. 顔面骨骨折
- 6. 特殊部位外傷
- IV. 胸部外傷
- 1. 胸部外傷患者が搬入されたら
- 2. 面像診断および治療方針の決定
- 3. 病室に入ってからの注意事項
- V. 腹部外傷
- 1. 腹部外傷患者が搬入されたら
- 2. 開腹手術の適応
- 3. 腹部外傷手術を行うにあたっての一般注意
- 4. 腹部外傷手術の手技
- 5. 術後のルーチン検査
- 6. 術後の処置
- VI. 脊椎・脊髄への損傷
- 1. 患者搬入に際して
- 2. 患者搬入後
- 3. 治療方針
- 4. 各脊髄レベルにおける早期治療方針
- VII. 骨盤骨折と尿路損傷
- 1. 初診時のチェックポイント
- 2. 内出血の診断と治療
- 3. 尿路損傷の診断と治療
- 4. 骨折の治療
- 5. 他の合併損傷に対する治療
- VIII. 四肢の骨折
- 1. 治療の重点
- 2. 外来において準備すべきもの
- 3. 患者が搬入されたら
- 4. 減張切開
- 5. 骨折の救急的な整復と固定の原則
- 6. 専門的な処置とその時期
- 7. 術後の局所管理
- IX. 四肢の切断と再接着
- 1. 切断肢再接着の適応
- 2. 再接着の準備と手技
- 3. 四肢の切断
- X. 多発外傷
- 1. 初期診断と救急処置の心得
- 2. 外逃し易い外傷
- 3. 治療の優先順位
- 4. 経過中に心要な検査
- 5. 多発外傷の入院後管理の要点
- 12. 熱傷
- I. 熱傷の病態と一般的経過
- II. 重症度の診断
- 1. 熱傷深度の分類
- 2. 熱傷範囲の診断
- 3. 重症度と病院の選択
- III. 熱傷患者が搬入されたら
- IV. 熱傷ショック期の治療
- V. ショック離脱期以降の処置
- 1. 輸液方針
- 2. 呼吸障害に注意する
- 3. 循環管理
- 4. ストレス潰瘍の予防と治療
- VI. 1週間以後の処置
- VII. 熱傷局所の治療原則
- 1. 共通した処置
- 2. I度熱傷の局所治療
- 3. II度熱傷の局所療法
- 4. III度熱傷の局所療法
- VIII. 検査の原則
- 1. ルーチンの検査
- 2. 望ましい検査
- 3. 経過表
- IX. 熱傷の合併症の時期と対策
- 1. ショック
- 2. 急性腎不全
- 3. 呼吸障害
- 4. 感染
- 5. 消化管障害
- 6. 栄養障害
- X. 化学熱傷
- XI. 電撃症
- 1. 電圧・電流の物理的性質
- 2. 電流による組織損傷
- 3. 遅延型損傷
- 4. 合併症
- 5. 治療
- 6. 予後
- 13. 中毒
- I. 中毒患者が搬入されたら
- II. 診療の手順
- 1. Vital signのチェック
- 2. 呼吸・循環の確保と維持
- 3. 正確な診断
- 4. 原因物質の毒性に関する情報の入手
- 5. 重症度の判断
- 6. 未吸収毒物の除去
- 7. 血中からの毒物除去
- 8. 解毒剤・拮抗剤の投与
- 9. その他の対症的治療
- 10. メンタルケア
- III. 医薬品による中毒
- 1. 催眠鎮静薬中毒
- 2. 抗うつ薬中毒
- 3. アセトアミノフェン中毒
- 4. アスピリン中毒
- IV. 農薬中毒
- V. 有毒ガス中毒
- VI. 家庭用化学物質による中毒
- 1. タバコ
- 2. 洗剤・漂白剤
- 3. 防虫剤
- 4. 化粧品
- 5. 体温計の水銀
- 6. マイクロ電池
- VII. その他の中毒
- 1. シアン
- 2. シンナー, ガソリン, 灯油
- 3. 覚醒剤
- 4. エチルアルコール
- 5. メチルアルコール
- 14. 特殊な感染症
- I. 破傷風
- II. ガス壊疽
- 1. クロストリジウムによる壊疽
- 2. 非クロストリジウム性のガス壊疽
- 薬剤索引
- 索引
- 奥付