書籍名 |
内科セミナーRES6 呼吸管理・RCU |
出版社 |
永井書店
|
発行日 |
1979-05-15 |
著者 |
- 織田敏次(編集)
- 阿部裕(編集)
- 中川昌一(編集)
- 滝島任(編集)
- 堀内淑彦(編集)
- 鎮目和夫(編集)
- 古川俊之(編集)
- 祖父江逸郎(編集)
- 内野治人(編集)
- 尾前照雄(編集)
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ISBN |
|
ページ数 |
451 |
版刷巻号 |
第1版第2刷 |
分野 |
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シリーズ |
内科セミナー
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閲覧制限 |
未契約 |
内科学の急速な進歩・発展は、細分化と専門化をもたらし、近年、ますますその度を深めております。それに伴い、臨床家に要求される知識の量は急増の一途をたどっており、質的にも知識のlife cycleはますます短縮し、日々新しい医学へと脱皮しているのが現状であります。このことは、専門外の知識・情報について疎遠になりがちなspecialistや、最新の情報を吸収しきれないgeneralistの増加という情況をうみ出しております。内科セミナーは、このような認識のもとに企画された内科治療全書であり、up to dateな知識・情報を、迅速に、かつ総合的に提供して、今日の要求に応えようとするものであります。
目次
- 表紙
- 執筆者一覧
- 目次
- 1. 呼吸不全の病態生理-定義・換気機構の異常・血液ガス-
- §1. 定義
- §2. 換気機構の異常
- I. 換気機構とその異常
- II. 拘束性障害と閉塞性障害
- §3. 血液ガス
- I. 酸素の運搬
- II. 低酸素血症の原因
- 1. 肺胞低換気による低酸素血症
- 2. 拡散障害による低酸素血症
- 3. VA / Qの不均等分布による低酸素血症
- 4. シャントによる低酸素血症
- III. 呼吸不全と酸塩基平衡障害
- 1. 肺と腎からの酸の排泄
- 2. 酸塩基平衡障害の判定
- 1) in vitroでの代謝性因子の指標
- 2) in vivoでの指標(Significance Band)
- 文献
- 2. 呼吸不全の診断
- はじめに
- §1. 診断過程の実際
- §2. 問診
- I. 呼吸不全の存在・程度を知るための問診
- 1. 呼吸困難
- 2. 意識障害
- 3. その他の自覚症状
- II. 病因・基礎疾患を知るための問診
- 1. 呼吸器疾患の有無とその経過
- 2. 他臓器疾患の有無
- 3. 前駆原因
- 4. 薬物
- 5. その他の治療への反応
- §3. 診察
- I. Vital sign その他の概況の把握
- 1. 意識レベルの決定,および昏睡患者での理学所見
- 2. 患者の姿勢と体型
- 3. 呼吸
- 1) 換気量
- 2) 努力性呼吸
- 3) 呼吸の異常パターン
- 4. チアノーゼ
- 5. ハイポキシアとハイパーカプニアの徴候
- II. 頚部,胸・腹部の診察
- 1. 視診
- 1) 胸部と腹部の動きの異常
- 2) 横隔膜の動きの異常
- 3) 静脈圧上昇の有無
- 2. 触診,打診,聴診
- III. その他
- 1. Clubbed finger(ばち指)
- 2. 眼の診察
- 3. その他
- §4. 検査
- I. 呼吸不全の管理と治療に必要な検査
- II. 動脈血ガス分析
- 1. 呼吸不全の型の分類
- 2. Sao2の推定法
- 3. 運動負荷
- III. 混合静脈血ガス分析
- IV. 慢性肺性心の臨床診断基準
- むすび
- 文献
- 3. 呼吸不全の臨床
- §1. 肺疾患と呼吸不全
- I. 肺疾患にもとづく呼吸不全と肺不全(その定義および概念)
- 1. 呼吸不全の持続期間の規定
- 2. 動脈血ガス異常の基準
- 3. 慢性呼吸不全の急性増悪
- II. 肺疾患にもとづく呼吸不全の呼吸管理に必要な臨床肺生理学的検査
- 1. 肺胞気O2分圧(PAO2)
- 2. 短絡
- 3. 死腔換気率
- 4. コンプライアンス
- 5. 肺内水分量,とくに血管外肺内水分量
- III. 呼吸不全の基礎疾患としての肺疾患
- IV. 肺疾患にもとづく呼吸不全
- 1. 急性呼吸不全
- 1) 肺血管系の障害による急性呼吸不全
- 2) 換気障害による急性呼吸不全
- 3) 肺実質の障害による急性呼吸不全および胸郭・胸腔の障害による急性呼吸不全
- 2. 慢性呼吸不全,その準備状態および急性増悪
- 1) 成因
- 2) 基礎疾患の進行がはやいもの
- 3) 基礎疾患の進行がゆるやかであるが,所謂急性増悪をみるもの
- V. 肺疾患にもとづく呼吸不全の治療
- 1. 呼吸管理
- 1) O2吸入
- 2) 気道のクリーニング
- 3) 呼吸刺激剤の使用
- 4) 気道の確保
- 5) 器械呼吸
- 6) 成績
- 2. 呼吸管理以外の治療法
- 1) 体外循環
- 2) 低体温法
- 3) 薬物療法
- 4) 心・血管庇護
- 5) 栄養補給
- 文献
- §2. 胸部外傷と呼吸不全
- I. 胸部外傷の分類
- II. 呼吸不全よりみた胸部外傷の病態生理
- 1. 胸郭または横隔膜の損傷
- 2. 肺実質損傷
- 1) 肺実質に外部から外傷が及んだ場合
- 2) 肺挫傷
- 3. 気管の損傷
- 4. 心臓,大血管系の損傷
- 文献
- §3. 術後呼吸不全
- I. 術後呼吸不全の原因と病態
- 1. 換気不全
- 1) 筋弛緩剤
- 2) 麻酔剤の過量投与
- 3) 術後疼痛
- 4) 手術による意識中枢,呼吸中枢,呼吸筋支配神経中枢や神経線維の損傷および呼吸筋の損傷
- 2. 肺実質の病変による術後呼吸不全
- 1) 肺炎
- 2) 無気肺
- 3) 肺水腫
- 4) 脂肪栓塞
- 5) 気胸
- 6) 成人呼吸困難症(Adult respiratory distress syndrome,ARDS)
- 文献
- §4. 心疾患と呼吸不全
- I. 心疾患による呼吸不全
- II. 病態生理と臨床症状
- 1. 肺うっ血,肺浮腫と呼吸不全
- 2. とくに急性心筋梗塞症と呼吸不全
- 3. Paco2上昇例について
- III. 診断上の注意
- IV. 治療
- 文献
- §5. 脳卒中と呼吸不全
- I. 臓器相関からみた脳卒中と呼吸不全
- II. 脳卒中における呼吸不全
- 1. Plumの概念
- 1) 臨床的事項
- 2) 生理学的事項(呼吸機能所見)
- 3) 病理学的事項
- 4) 中枢性過換気の発生機序
- 5) 脳障害におけるanoxia, hypercapniaに対するventilatory response
- 2. 筆者の概念
- 1) 軽症脳卒中における呼吸不全
- 2) 重症脳卒中における呼吸不全
- 3. Neurogenic pulmonary edema
- III. 呼吸不全に由来する脳循環・代謝障害
- 1. 肺性脳症(pulmonary encephalopathy)
- 2. 換気負荷検査
- 1) 最大換気検査
- 2) 過換気検査
- 3) Valsalva検査
- IV. 脳血管障害における不顕性呼吸困難
- むすび
- 文献
- §6. 異常環境と呼吸不全
- I. 異常環境下の呼吸
- 1. 低圧環境下の呼吸
- 1) 低圧の機械的作用
- 2) 空気密度減少の作用
- 3) 成分気体分圧低下の作用
- 4) 低圧に対する順応と順化
- 5) 減圧の作用
- 2. 高圧環境下の呼吸
- 1) 高圧の機械的作用
- 2) 空気密度増加の作用
- 3) 成分気体分圧上昇の作用
- 4) 常圧への復帰減圧の作用
- II. 異常環境に伴う疾患と呼吸不全
- 1. エアロハイポキシア(aerohypoxia)
- 2. 肺の締め付け傷害(lung squeeze)
- 3. 酸素中毒(oxygen poisoning)
- 4. 肺破裂(lung rupture, burst lung)
- 5. 減圧症(decompression sickness)
- 文献
- 4. 呼吸管理の技術
- §1. 酸素療法
- I. 酸素療法の歴史
- II. 酸素療法に関する呼吸生理学
- 1. 大気から血液までのO2の輸送
- 2. 血液によるO2輸送
- 1) 血液O2含量Cao2
- 2) 心拍出量
- 3) O2運搬量
- 4) O2とHbの親和性(O2解離曲線の変動)
- 3. 組織へのO2輸送
- III. 低酸素症hypoxiaの原因と分類
- 1. Pao2低下によるもの
- 1) PIO2低下
- 2) PAO2低下
- 3) A-aDo2の増加
- 2. Pao2低下によらないもの
- 1) Cao2低下によるもの
- 2) 心拍出量低下
- 3) 酸素需要の増加
- 4) 組織の酸素利用障害
- IV. 低酸素症の症状
- 1. 呼吸困難
- 2. チアノーゼ
- 3. 精神,神経障害
- 4. 循環器症状
- V. 低酸素症の診断
- VI. 酸素療法の適応
- 1. Sykes, McNicol, Campbellの基準(Pao2からみた適応)
- 2. Mitheoferの基準(組織酸素化からみた適応)
- 3. 長期間O2吸入療法の適応
- VII. O2療法におけるPao2の目標点
- VIII. 酸素療法の投与方法および器具
- 1. 高流量法
- 2. 低流量法
- 1) 鼻カテーテル法
- 2) 鼻カニュラ法
- 3) その他のマスク
- 3. その他の特殊なO2投与方法
- 1) 酸素テント
- 2) 人工呼吸器を使用する方法
- 3) 携帯用酸素吸入装置
- 4) 高圧酸素吸入装置
- 5) 体外膜型酸素付加装置
- IX. O2吸入による吸入法別Pao2,Paco2の増加量
- X. 酸素療法の実際
- 1. FIO2選択の条件
- 2. 疾患別O2吸入方法の選択
- 1) 気管支喘息
- 2) 慢性気管支炎
- 3) 気管支拡張症
- 4) 慢性肺気腫
- 5) びまん性汎細気管支炎
- 6) びまん性間質性肺炎(肺線維症)
- 7) 両側胸膜胼胝
- 8) 疾患別O2吸入方法のまとめ
- XI. 呼吸刺激剤
- XII. 加湿 humidification
- XIII. 酸素療法の効果と評価
- XIV. 酸素療法の副作用
- 1. O2誘起性低換気 oxygen induced hypoventilation
- 2. O2中断症状 oxygen withdrawal
- 3. 吸収性無気肺 absorption atelectasis
- 4. O2中毒 oxygen toxity
- 1) O2中毒を起こす条件
- 2) O2中毒の症状および所見
- XV. 高圧酸素療法
- XVI. 体外膜型O2付加装置によるO2療法
- 文献
- §2. エロゾル療法
- はじめに
- I. エロゾル粒子の沈着を支配する物理的因子
- 1. 慣性による沈着(衝突)
- 2. 重力によるもの(沈澱)
- 3. 拡散によるもの
- II. エロゾル粒子の吸入と気道内への沈着
- 1. 粒子の性状と気道への沈着
- 2. 吸入の仕方
- 3. 呼吸の仕方と沈着
- 4. 気道の変化と粒子の沈着
- III. エロゾル吸入療法における粒子の沈着
- IV. 医療用エロゾル発生装置
- 1. ジェット・ネブライザー
- 2. 超音波ネブライザー
- 3. 遠心式ネブライザー
- 4. 携帯用小型ネブライザー
- 5. スピンヘラー
- V. エロゾル療法の実際(各種薬剤の効果と副作用)
- 1. 食塩水あるいは水の投与(加湿効果)
- 2. 去痰剤
- 3. 気管支拡張剤
- 4. 抗生物質
- 5. 副腎皮質ホルモン剤
- VI. エロゾル療法の副作用
- まとめ
- 文献
- §3. IPPB
- はじめに
- I. IPPBのメカニズム
- II. IPPBの効果
- 1. 期待されたIPPBの効果
- 2. 肺内ガス分布
- 3. 循環
- 4. 換気・血流比
- 5. 血液ガス
- 6. 気道清浄化
- 7. 慢性効果
- III. IPPBの適応
- IV. IPPBの問題点
- おわりに
- 文献
- §4. 人工呼吸療法
- はじめに
- I. 人工呼吸療法の対象
- II. 人工呼吸療法の実際
- 1. 開始の基準
- 2. 気道確保
- 1) 気管内挿管
- 2) 気管切開
- 3) 気管内チューブ
- 3. 人工呼吸器のセッティング
- 4. 患者が“fighting”する時
- 5. 人工呼吸療法中に励行すべきこと
- 1) vital signsのチェック
- 2) ECG
- 3) 輸血量・輸液量・尿量など
- 4) 血算・生化学検査・尿検査・血液培養など
- 5) 気道内吸引
- 6) 給湿
- 7) 血液ガス分析
- 8) 胸部 X-P
- 9) 胃カテーテル
- 10) 体位変換・胸部理学療法
- 11) 呼吸回路の消毒
- III. 換気パターン
- 1. 気道内圧の変化
- 2. 換気パターンの選び方
- 3. PEEP(及びCPAP)
- 1) 適応
- 2) 方法
- 3) レベルの選び方
- 4) 注意
- 4. IMV,IAV
- IV. 人工呼吸の種類と選択
- 1) 従圧式(pressure-preset, pressure-limited)
- 2) 従量式(volume-preset, volume-limited)
- 3) 著者ら
- V. Weaning
- 1. 開始の条件
- 2. 方法-IMV回路のない場合-
- 3. 注意
- 4. IMV回路のある人工呼吸器による場合
- 5. PEEP適用例では
- おわりに-人工呼吸療法を行う内科医への警告-
- 文献
- §5. 薬物療法
- I. 気管支拡張剤
- 1. 交感神経刺激剤
- 1) α作用とβ作用
- 2) 作用機序
- 3) 種類と特徴
- 4) 使用方法および使用上の注意点
- 5) 気管支拡張剤投与後の低O2血症
- 6) 副作用
- 2. キサンチン誘導体
- 1) 作用機序
- 2) 種類と特徴
- 3) 使用法および使用上の注意点
- 4) 副作用
- II. ステロイド剤
- 1. 作用機序
- 2. 種類と特徴
- 3. 使用方法および使用上の注意点
- 4. 副作用
- III. 去痰剤
- 1. 去痰剤
- 1) 気管支腺と杯細胞
- 2) 喀痰の性状
- 3) 作用機序,種類および特徴
- 4) 使用法および使用上の注意点
- 2. 水分の補給
- IV. 酸塩基調節是正剤
- 1. アセタゾールアミド
- 2. THAM
- 3. 重曹
- V. その他の薬剤
- 1. 抗生物質
- 2. クロモグリク液酸ナトリトリウム
- 3. 呼吸促進剤
- 4. ジギタリス剤
- 5. 利尿剤およびKCl剤
- 文献
- §6. 救急処置
- I. 気道確保
- 1. 上気道閉塞の治療
- 1) 頭部の位置
- 2) 下顎の上方への引上げ
- 3) エアウエイ挿入
- 4) 吸引
- 2. 下部気道閉塞の治療
- II. 酸素療法
- 1. 酸素吸入のための病態生理
- 2. 酸素吸入器具
- 3. 酸素吸入の効果
- III. 人工呼吸
- 1. 救急人工呼吸
- 1) 呼気を用いる人工呼吸
- 2) bagとmaskを応用する方法
- 3) 麻酔器,レサシテーターによる方法
- 2. 人工呼吸器への移行
- 3. 開始時の問題
- 4. 人工呼吸中の管理
- 1) 全般の管理
- 2) PEEP
- 3) 吸引操作
- 4) 人工呼吸中の観察
- 5. 人工呼吸中止時の問題
- IV. 薬物療法
- 文献
- §7. リハビリテーション
- I. リハビリテーションとは
- II. 呼吸管理におけるリハビリテーション
- III. 呼吸リハビリテーションの場
- IV. 医学的リハビリテーションに必要な技術
- 1. 対象者
- 1) 術後肺合併症の予防・治療
- 2) 慢性呼吸不全例
- 2. 患者評価
- 3. 技術
- 1) 肺理学療法
- 2) 運動訓練(Training of Exercise Tolerance)
- 3) 集団訓練(Group Exercise)
- 4) 家庭訓練(Home Exercise)
- 5) 作業療法(Occupational Therapy)
- 6) リハビリテーションにおける酸素療法
- 7) IPPB及びベンチレーター
- V. リハビリテーションの効果
- VI. 呼吸管理と福祉
- 文献
- 5. RCU
- §1. RCUの歴史
- §2. RCUの現状
- §3. RCUの機能
- §4. RCU入床の適応
- §5. RCUの規模
- §6. RCUに必要な器具,装置
- I. 治療目的に必要なもの
- II. 看護用具
- III. 患者の状態を知るための装置
- §7. RCU運営上の問題点
- 文献
- 索引
- 奥付
参考文献
1. 呼吸不全の病態生理-定義・換気機構の異常・血液ガス-
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