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書籍詳細

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書籍名 内科セミナーM3 自己免疫と免疫不全
出版社 永井書店
発行日 1980-11-20
著者
  • 織田敏次(編集)
  • 阿部裕(編集)
  • 中川昌一(編集)
  • 滝島任(編集)
  • 堀内淑彦(編集)
  • 鎮目和夫(編集)
  • 古川俊之(編集)
  • 祖父江逸郎(編集)
  • 内野治人(編集)
  • 尾前照雄(編集)
ISBN
ページ数 301
版刷巻号
分野
シリーズ 内科セミナー
閲覧制限 未契約

内科学の急速な進歩・発展は、細分化と専門化をもたらし、近年、ますますその度を深めております。それに伴い、臨床家に要求される知識の量は急増の一途をたどっており、質的にも知識のlife cycleはますます短縮し、日々新しい医学へと脱皮しているのが現状であります。このことは、専門外の知識・情報について疎遠になりがちなspecialistや、最新の情報を吸収しきれないgeneralistの増加という情況をうみ出しております。内科セミナーは、このような認識のもとに企画された内科治療全書であり、up to dateな知識・情報を、迅速に、かつ総合的に提供して、今日の要求に応えようとするものであります。

目次

  • 表紙
  • 執筆者一覧
  • 目次
  • 1. 免疫応答の諸機構とその異常
    • I. not-selfの認識機構
      • 1. not-selfの種類
      • 2. リンパ球の抗原レセプター
      • 3. selfへの不応性
      • 4. マクロファージによるnot-selfの識別
      • 5. NK細胞によるnot-selfの認識
    • II. 抗体産生のメカニズム
      • 1. T細胞依存性抗体産生
      • 2. T細胞非依存性抗体産生
      • 3. サプレッサーT細胞
      • 4. その他の抑制細胞
      • 5. イディオタイプの意義
    • III. 異物排除のメカニズム
      • 1. キラー細胞による細胞傷害
      • 2. リンホトキシンによる細胞傷害
      • 3. マクロファージによる細胞傷害
      • 4. 抗体による細胞傷害
        • 1) 補体の活性化による傷害
        • 2) 食作用による処理
        • 3) 抗体依存性細胞作働性細胞傷害作用(ADCC)
      • 5. NK細胞による細胞傷害
      • 6. not-self物質の処理
    • IV. 免疫現象による組織傷害(アレルギー)
      • 1. IgE抗体のもたらす組織障害
      • 2. 抗体による細胞傷害作用
      • 3. 免疫複合体による組織障害
      • 4. リンパ球による組織障害
      • 5. 抗レセプター抗体による細胞の機能障害
    • V. 免疫異常
      • 1. 免疫不全
      • 2. 自己免疫病
      • 3. アレルギー
    • 文献
  • 2. 免疫不全と自己免疫疾患
    P.29閲覧
    • I. 自己免疫と疾患
    • II. 自己抗体について
      • 〔感作リンパ球による組織障害〕
    • III. アレルギー反応と組織障害性
    • IV. 自己抗体産生機構
      • 1. 自己抗原の修飾
      • 2. 免疫応答異常による自己抗体産生
      • 3. 細胞性免疫の担手としてのTリンパ球
    • V. 自己免疫疾患
    • VI. 自己免疫疾患の分類
    • VII. 免疫不全と自己免疫疾患
    • 文献
  • 3. 免疫不全の動物モデル
    P.45閲覧
    • はじめに
    • I. 免疫不全動物モデルの応用分野
    • II. 生体防御のなりたち
    • III. ヒトの不全疾患
      • 1. 好中球機能不全
      • 2. マクロファージ機能不全
      • 3. 補体の異常
      • 4. T細胞不全
      • 5. B細胞不全
    • IV. 生体防御の各抵抗性因子の動物による解析方法
    • V. 好中球機能不全
      • 1. 遺伝的欠損
      • 2. 実験的に誘導した機能不全
      • 3. 好中球機能の選択的な維持
    • VI. マクロファージ機能不全
      • 1. マクロファージ機能の抑制
      • 2. マクロファージ機能と免疾応答
    • VII. 補体の欠損
    • VIII. T細胞不全
      • 1. 抗リンパ球血清
      • 2. 新生時胸腺摘出
      • 3. 成熟後胸腺摘出
      • 4. ヌードマウス
      • 5. Tリンパ球中の特定の亜集団の除去
      • 6. T細胞機能不全とマクロファージ機能
    • IX. B細胞不全
    • X. 生体防御系の不全と感染像の変化
      • 1. 感染抵抗性各因子の比重
      • 2. 微生物側の抵抗性
      • 3. 好中球機能不全と細菌感染
      • 4. マクロファージ機能不全と細菌感染
      • 5. 補体系の不全と細菌感染
      • 6. T細胞不全と細菌感染
      • 7. B細胞不全と細菌感染
      • 8. 原虫感染, 寄生虫感染と機能不全
      • 9. ウイルス感染と機能不全
    • XI. 微生物抗原に対する過敏症
    • おわりに
    • 文献
  • 4. 自己免疫疾患の動物モデル
    P.63閲覧
    • §1. 免疫学の基礎
    • §2. 動物モデルとは
    • §3. 疾患モデルの動物の維持, 飼育, 供給
    • §4. 自己免疫病の疾患モデル
      • I. 人間の疾病
        • I型アレルギー反応によると思われる疾病
        • II型(補体依存性オプソニン化, ADCCによる)
          • 1. 溶血性貧血
          • 2. 特発性血小板減少性紫斑病
          • 3. 悪性貧血
          • 4. 無精子症
          • 5. 不妊症(卵巣炎)
          • 6. 特発性アジソン氏病
          • 7. リウマチ熱
          • 8. 潰瘍性大腸炎
          • 9. 若年性糖尿病のI型
        • III型反応(自己抗原とのimmune complex病)
          • 1. SLE
          • 2. 慢性関節リウマチ
          • 3. 結節性多発性動脈炎
        • IV型反応(killer T細胞の働きによる)
          • 1. 橋本甲状腺炎
          • 2. シェーグレン病
          • 3. 原発性胆汁性肝硬変
          • 4. 活動性慢性肝炎
          • 5. 重症筋無力症
        • V型反応による(抗膜レセプター抗体によるallosteric stimulation)
          • 1. バセドウ氏病
      • II. 動物モデル
        • II型反応
          • 1. 溶血性貧血
          • 2. 特発性血小板減少性紫斑病
          • 3. 悪性貧血
          • 4. 無精子症
          • 5. 不妊症, 卵巣炎
          • 6. 特発性アジソン病
          • 7. リウマチ熱
          • 8. 潰瘍性大腸炎
          • 9. 若年性糖尿病
        • III型反応
          • 1. SLE
          • 2. 慢性関節リウマチ
          • 3. 結節性多発性動脈炎
        • IV型反応
          • 1. 橋本甲状腺炎
          • 2. シェーグレン病
          • 3. 原発性胆汁性肝硬変
          • 4. 活動性慢性肝炎
          • 5. 重症筋無力症
            • (付) 実験的アレルギー性脳脊髄炎, ならびに神経炎
        • V型反応
          • 1. バセドウ氏病
    • 文献
  • 5. 免疫不全の臨床検査
    P.91閲覧
    • I. 細胞性免疫の検査
      • 1. 血液形態学検査
      • 2. 皮内反応
        • 1) 既往抗原の免疫記憶応答を見る検査
        • 2) ツベルクリン反応
        • 3) 未感作抗原を用いる検査
      • 3. 同種移植反応
      • 4. X線検査
      • 5. 病理組織学検査
        • 1) 胸腺(中枢性リンパ組織)
        • 2) リンパ節(末梢性リンパ組織)
        • 3) 扁桃
      • 6. リンパ球に関する検査
        • 1) リンパ球の分離法
        • 2) 各種表面マーカーの検査
        • 3) リンパ球機能検査
        • 4) 代謝学的検査
    • II. 体液性免疫の検査
      • 1. 免疫グロブリンの量的検査
        • 1) 血液の検査
        • 2) セルロース・アセテート膜電気泳動法による血清蛋白分画
        • 3) 免疫電気泳動法
      • 2. 免疫グロブリンの量的検査
        • 1) SRID法(単純免疫拡散法)
        • 2) 電気免疫沈降法(ロケット電気泳動法)
        • 3) ネフェロメトリー法(比ろう法)
        • 4) 螢光免疫測定法
        • 5) IgEの定量
      • 3. 免疫グロブリンの質的検査
        • 1) 同種血球凝集素価の測定
        • 2) ASO(Anti-streptolysin-O) 価の測定
        • 3) 抗原刺激による抗体価の測定
      • 4. 骨髄リンパ組織の検査
    • III. 補体系の検査
      • 1. 検査における注意点
      • 2. 測定法
        • 1) SRID法(単純免疫拡散法)
        • 2) 免疫電気泳動法
        • 3) 50%溶血法(Mayerらの方法)
        • 4) 交替経路(Alternative pathway) の測定法
      • 3. 臨床的意義
    • IV. 白血球機能検査
      • 1. 白血球の量的検査
        • 1) 末梢血白血球数算定
        • 2) 末梢血液像, 骨髄像
      • 2. 顆粒球の分離法
      • 3. 白血球遊走能の検査
        • 1) Skin window法
        • 2) Boyden法(メンブレン法)
        • 3) agarose plate法
      • 4. 白血球貧食能検査
        • 1) 墨粒貧食法
      • 5. 白血球消化殺菌能検査
        • 1) NBT還元能検査
        • 2) 細胞内殺菌試験
        • 3) 化学発光法
    • 文献
  • 6. 免疫不全症候群
    P.113閲覧
    • §1. 免疫不全症候群の分類総論
      • I. 免疫不全症候群の定義
      • II. 免疫不全症候群の分類と病型
        • 1. 免疫不全の原因が免疫系自身にあるか否かによる分類
          • 1) 原発性免疫不全症候群
          • 2) 続発性免疫不全症候群
        • 2. その他の立場からみた原発性免疫不全症候群
          • 1) 年齢からみた原発性免疫不全症候群
          • 2) 免疫不全が症状の前面に出ない(原発性) 免疫不全症候群
          • 3) 限られた病原微生物に対してのみ免疫反応を遂行することの出来ない限定性免疫不全症候群
        • 3. 免疫不全症候群の分類と主な病型
          • 1) 原発性免疫不全症候群
          • 2) 続発性免疫不全症候群
      • III. 免疫不全症候群の病因
        • 1. 免疫臓器の発生分化障害
          • 1) 卵黄のう・肝生肝または骨髄の発生分化の障害
          • 2) 胸腺の発生分化の障害
          • 3) 胎生肝または骨髄の機能異常
        • 2. 免疫細胞の分化・成熟障害
        • 3. 免疫細胞の生体内移動の障害
        • 4. 免疫細胞に作用する障害因子
        • 5. その他の機序
      • IV. 免疫不全症候群の主な症状
        • 1. 感染症
        • 2. 発育不全
        • 3. 消化器症状
        • 4. 皮膚症状
        • 5. 肝脾腫リンパ節腫脹
        • 6. 関節症状
        • 7. 神経症状
        • 8. 特殊な身体症状
      • V. 原発性免疫不全症候群と膠原病, 自己免疫疾患, アレルギー疾患, 悪性腫瘍
      • VI. 免疫不全症候群の治療
        • 1. 感染症の予防
        • 2. 合併感染症の治療
        • 3. 免疫機能の再構築
          • 1) γ-グロブリン製剤投与・血漿輸注
          • 2) トランスファー・ファクター
          • 3) サイモシンなど胸腺ホルモン
          • 4) 移植療法
          • 5) 酵素補充療法
          • 6) 顆粒球輸注
      • 文献
    • §2. 抗体不全症候群
      • I. B cel1の成熟分化とその不全
        • はじめに
        • 1. B cellの成熟と分化
        • 2. B cellの分化の異常
          • 1) 幹細胞のB cell系への分化の障害
          • 2) Pre-B cellの分化または産生の欠陥
          • 3) B細胞の最終分化段階における障害
          • 4) B-cellの免疫学的破壊による障害
      • II. 抗体不全症候群の臨床
        • 1. 小児伴性無ガンマグロブリン血症
          • 1) 臨床像
          • 2) 検査所見
          • 3) 診断
          • 4) 治療
        • 2. 選択的免疫グロブリン欠損症
          • 1) 選択的IgA欠損症
          • 2) Secretory component(SC) 欠損症
          • 3) 選択的IgM欠損症
          • 4) IgGサブクラスの選択的欠損症
          • 5) ライト・チェーン欠損症
        • 3. 高IgM血症を伴う免疫不全症
        • 4. 胸腺腫を伴う免疫不全症
        • 5. トランスコバラミンII欠損症
        • 6. 乳児一過性低ガンマグロブリン血症
        • 7. その他の分類不能の免疫不全症
          • 1) 臨床像
          • 2) 検査所見
          • 3) 診断
          • 4) 治療
        • 文献
      • III. T cell不全およびT&B cell不全
        • 1. Tcell不全症
          • 1) 胸腺形成の異常による不全症
            • [付]DiGeorge症候群の不完全型(partial DiGeorge症候群)
          • 2) 抑制T細胞の異常による免疫不全
          • 3) 免疫グロブリンの異化作用の亢進(turnoverの短縮) およびリンパ球のlife cycleの短縮による免疫不全症
          • 4) nucleoside phosphorylase欠損症
          • 5) cartilage hair hypoplasia(CHH) : Lux症候群
          • 6) 慢性粘膜皮膚カンジダ症
        • 2. TおよびB細胞不全症
          • 1) 重症複合型免疫不全症(SCID)
          • 2) その他のT cellおよびB cell不全
        • 文献
      • IV. 好中球機能異常症と原発性補体異常
        • 1. 好中球と補体系
        • 2. 好中球の機能
          • 1) 走化性
          • 2) オプソニン化
          • 3) 貧食能
          • 4) 脱顆粒
          • 5) 酸化的物質代謝
        • 3. 原発性補体異常症
          • 1) classical pathwayによるearly componentの活性化
          • 2) alternative pathwayによる補体の活性化
          • 3) late componentの活性化
        • 文献
    • §3. 後天性免疫不全症候群
      • I. 血液疾患と悪性腫瘍
        • はじめに-担癌生体における免疫抑制状態
        • 1. 担癌生体における免疫能の抑制
          • 1) 6-Mercaptopurine
          • 2) Methotrexate
          • 3) 5-Fluerouracil
          • 4) Cytosine Arabinoside
          • 5) Cyclophosphamide
          • 6) Vincristine
          • 7) L-Asparaginase
          • 8) Bleomycin
          • 9) Cisplatinaus diaminochloride
          • 10) Daunomycin
          • 11) Steroids
          • 12) inadiation
        • 2. 骨髄移植と免疫不全症
        • 3. Hodgkin病と免疫不全
          • 1) 遅延型反応
          • 2) 末梢血T細胞, B細胞
          • 3) リンパ球機能について
        • 4. 多発性骨髄腫と免疫不全症
        • 最後に
        • 文献
      • II. 腎疾患
        • 1. ネフローゼ症候群
          • 1) 免疫学的特徴
          • 2) 治療について
        • 2. 膜性増殖性腎炎に伴う易感染性について
        • 3. 腎不全
          • 1) 貧食細胞能
          • 1) リンパ球及び免疫系
      • III. 消化器疾患
        • 1. 腸管リンパ管拡張症
          • 1) 臨床症状と治療
          • 2) 免疫学的特徴
        • Coeliac disease
          • 免疫学的異常
        • 3. クローン病
      • IV. 自己免疫疾患・膠原病
        • 文献
      • V. その他の後天性免疫不全
        • はじめに
        • 1. 感染症と免疫不全
          • 1) 原虫や寄生虫感染による免疫不全
          • 2) 細菌感染による免疫不全
          • 3) ウイルス感染による免疫不全
        • 2. 栄養と免疫不全
          • 1) 栄養失調と免疫不全
          • 2) 栄養過剰
        • 3. 代謝性疾患, 内分泌疾患
          • 1) 糖尿病
          • 2) 免疫グロブリン異化の亢進による後天性免疫不全症
          • 3) 内分泌疾患
        • 4. その他
        • 文献
  • 7. 自己免疫疾患における免疫抑制療法の原理とその評価
    P.235閲覧
    • §1. 免疫抑制剤
      • I. 免疫抑制療法の概要
      • II. 免疫抑制剤の種類
      • III. 免疫抑制療法の適応
      • IV. 各種自己免疫病における免疫抑制療法の効果
        • 1. SLE
        • 2. 慢性関節リウマチ(RA)
        • 3. 皮膚筋炎と多発性筋炎
        • 4. 進行性全身性硬化症(PSS)
        • 5. Sjogren症候群(SJS)
        • 6. Wegener肉芽腫症
        • 7. Behcet症
      • V. 免疫抑制剤の作用機序
        • 1. 代謝拮抗剤
        • 2. アルキル化剤
        • 3. ステロイド剤
        • 4. 抗リンパ球血清
      • VI. 副作用
        • 1. 腫瘍発生
        • 2. 催寄性
        • 3. 性腺機能障害
          • 1) 精巣機能不全
          • 2) 卵巣機能不全
        • 4. 骨髄・リンパ組織抑制
        • 5. 感染
        • 6. 尿路障害
        • 7. 胃腸障害
        • 8. その他
      • VII. 免疫抑制療法の今後の問題点
      • 文献
    • §2. 免疫調節剤
      • はじめに
      • I. 免疫調節剤の理解のための研究成績
      • II. T cell機能障害と免疫調節剤
      • III. SLEと免疫調節剤
      • IV. 免疫調節剤の薬理作用
      • V. 免疫調節剤の種類
      • VI. Levamisoleの臨床成績
      • VII. 免疫調節剤の問題点
      • おわりに
      • 文献
    • §3. ステロイド剤
      • I. ステロイド(GC) の作用機序
        • 1. 糖質コルチコイド受容体と作用機序
        • 2. 細胞性免疫
        • 3. 液性免疫
        • 4. 抗炎症作用
      • II. 自己免疫疾患に対するステロイド療法の効果とその評価
      • 文献
  • 索引
    P.271閲覧
  • 奥付