書籍名 |
内科セミナーM1 アレルギー性疾患 |
出版社 |
永井書店
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発行日 |
1980-10-15 |
著者 |
- 織田敏次(編集)
- 阿部裕(編集)
- 中川昌一(編集)
- 滝島任(編集)
- 堀内淑彦(編集)
- 鎮目和夫(編集)
- 古川俊之(編集)
- 祖父江逸郎(編集)
- 内野治人(編集)
- 尾前照雄(編集)
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ISBN |
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ページ数 |
361 |
版刷巻号 |
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分野 |
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シリーズ |
内科セミナー
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閲覧制限 |
未契約 |
内科学の急速な進歩・発展は、細分化と専門化をもたらし、近年、ますますその度を深めております。それに伴い、臨床家に要求される知識の量は急増の一途をたどっており、質的にも知識のlife cycleはますます短縮し、日々新しい医学へと脱皮しているのが現状であります。このことは、専門外の知識・情報について疎遠になりがちなspecialistや、最新の情報を吸収しきれないgeneralistの増加という情況をうみ出しております。内科セミナーは、このような認識のもとに企画された内科治療全書であり、up to dateな知識・情報を、迅速に、かつ総合的に提供して、今日の要求に応えようとするものであります。
目次
- 表紙
- 執筆者
- 目次
- 1. アレルギー反応の病態, 機序
- §1. I型アレルギーの機序
- I. アレルギーとは
- II. アレルギーの歴史
- III. アレルギー反応の型
- IV. I型アレルギーの発症機序
- V. IgEの産生について
- VI. 受容体について
- おわりに
- §2. 血清IgEの意義
- I. IgEの定義
- II. IgE骨髄腫蛋白
- III. IgEの物理化学的性質および免疫学的性質
- IV. IgEの生物学的性質と即時型アレルギーにおける役割
- V. IgEの防御的役割
- VI. IgEの産生細胞
- VII. IgEのreceptor
- VIII. 血清IgEレベルの測定方法
- 1. 各方法の比較と適応
- 2. IgEの平均値および年令, 性, 人種による影響
- 3. IgE値の解釈の注意
- IX. IgEの異常値を示す疾患
- 1. アトピー性疾患
- 2. 寄生虫疾患
- 3. リウマチ性疾患
- 4. 肝疾患
- 5. ベーチェット病
- 6. Wiscott-Aldrich症候群
- 7. Thymic alymphplasia (DiGeorge症候群)
- 8. 小児腎疾患
- 9. 悪性腫瘍
- 10. 先天性ならびに後天性低γ-グロブリン血症
- 11. Sarcoidosis
- 12. Sinopulmonary disease
- 13. Myotonic dystrophyなど
- 14. 軟部好酸球肉芽腫 (木村氏病)
- 15. 高IgE症候群
- X. IgE抗体の測定
- 1. RAST
- 2. 二重抗体法
- 3. ヒスタミン遊離試験
- 4. Prausnitz-Kustner反応
- XI. 減感作療法とIgE
- XII. IgEとアトピー以外の疾患との関係
- 文献
- §3. アトピーと体質
- I. アトピーの概念の変遷
- II. アトピー性疾患の遺伝
- III. アトピー体質
- 1. アレルゲンの人工的負荷による皮内反応陽転率
- 2. アトピーと血清免疫グロブリン
- 3. アトピー体質と抑制性T細胞
- 文献
- §4. 肥満細胞, 好酸球とアレルギー
- はじめに
- I. 肥満細胞症とアレルギー様症状
- II. 好塩基球増多とアレルギー様症状
- III. 肥満細胞もしくは好塩基球からのヒスタミン遊離現象
- 1. ヒスタミン遊離反応とその制御
- 2. 両細胞からのヒスタミン遊離の相異点
- 3. 遊離ヒスタミンの作用に関する相異
- IV. アレルギー疾患および抗アレルギー薬と好酸球
- 1. 気管支喘息と好酸球増多
- 2. 鼻アレルギーと好酸球増多
- 3. アトピー性皮膚炎と好酸球増多
- 4. 薬剤 (アレルギー) と好酸球増多
- 5. 抗アレルギー薬と好酸球
- 1) 抗ヒスタミン薬
- 2) アドレナリン
- 3) 副腎皮質ホルモン
- V. 肥満細胞 (好塩基球) と好酸球
- 1. ECF-A
- 2. 肥満細胞 (好塩基球) から遊離する活性物質と好酸球の酵素および活性物質
- むすび
- 文献
- §5. アレルゲンの種類と検索法の進歩
- はじめに
- I. 花粉
- 1. 木本植物
- 2. イネ科草本
- 3. いわゆる雑草本
- 4. 職業性花粉症の原因植物
- II. 真菌
- 1. 真菌胞子の空中飛散状況
- 2. 臨床的に重要な真菌
- 1) 藻菌類
- 2) 子嚢菌類
- 3) 担子菌類
- 4) 不完全菌類
- III. 室内塵
- IV. 細菌およびウイルス
- V. 食餌性アレルゲン
- 文献
- 2. 気管支喘息
- §1. 気管支喘息の病因と病態生理―気道の過敏性とI型反応を中心に―
- I. 気道過敏性
- 1. 局所迷走神経緊張説
- 2. 交感神経β受容体遮断説
- 3. 咳嗽反射亢進説
- 4. プロスタグランジン説
- II. I型反応
- §2. 気管支喘息と肺機能障害
- I. 気道閉塞の可逆性について―臨床像と関連して―
- II. 閉塞部位について
- III. 静肺圧量曲線について
- IV. その他のトピックス
- 文献
- §3. 気管支喘息の分類
- I. 病因ないし発作惹起因子による分類
- 1. Rackemannの分類
- 1) 外因性喘息
- 2) 内因性喘息
- 3) 分類不可能な喘息
- 2. Swinefordの分類
- 3. Roseの分類
- 4. Scaddingの分類
- 1) 外因性アトピー性喘息
- 2) 外因性非アトピー性喘息
- 3) 内因性喘息
- 5. Pepysの分類
- 1) 即時型喘息反応
- 2) 非即時型 (遅発型) 喘息反応
- 3) 合併型 (二相性) 喘息反応
- II. 症状による病型分類
- III. その他の分類
- §4. 鑑別診断
- I. 気管支喘息の症状
- 1. 臨床症状
- 2. 理学的所見
- 3. 胸部X線所見
- 4. 肺機能検査
- 5. 血液および喀痰検査
- II. 診断の手順
- 1. 問診
- 2. 一般理学的検査
- 3. 一般検査室検査
- 4. 特殊検査
- 1) アレルギー検査
- 2) 気道過敏性検査
- 3) 気道狭窄可逆性試験
- §5. アトピー型 (extrinsic) 喘息の主要所見と問題点
- §6. 感染型喘息の主要所見と問題点
- I. 感染型喘息と内因性喘息
- II. 感染型喘息の主要所見
- III. 気管支喘息と感染
- IV. 感染性喘息とは何か
- V. 感染と関連のある喘息の諸病型
- VI. 内因性喘息
- VII. 治療
- 文献
- §7. アレルギー性肺胞炎
- I. 種類および抗原物質
- II. 臨床症状
- III. 病理組織学的所見
- IV. 成因, 特に免疫学的特徴について
- V. 診断ならびに本症類似疾患について
- VI. 治療
- VII. 予防
- 文献
- §8. アスピリン喘息
- I. 疫学
- II. 臨床像, その他
- 1. 臨床所見
- 2. 喘息発症との関係
- 3. アレルギーとの関係
- 4. 他の薬剤, 色素, 防腐剤等との関係
- III. 診断
- IV. 成因
- V. 治療と予後
- 文献
- §9. 職業喘息
- I. 原因物質について
- 1. 植物性抗原
- 2. 動物性抗原
- 3. 無機物および薬物
- 4. その他
- II. 曝露条件について
- 1. 原因物質が職業内に限局している場合
- 2. 作業場と同時に周囲にもれて環境汚染的に働く場合
- 3. 作業構造の変化に伴う濃厚曝露が行われる場合
- 4. 間歇曝露, 季節曝露
- III. 抗体について
- IV. 喘息の型と発症機序について
- V. 誘発テストについて
- IV. 予防, 治療
- おわりに
- 文献
- §10. 小児気管支喘息の問題点
- I. 小児気管支喘息とは
- II. 小児気管支喘息の症状
- III. 小児気管支喘息の診断
- IV. 小児気管支喘息の鑑別
- 1. 喘息様気管支炎
- 2. 急性気管支炎
- 3. 慢性気管支炎
- 4. 細気管支炎
- 5. 反復性気管支炎
- IV. 小児気管支喘息発作の特徴
- 1. 発作の重症度の把握が困難である
- 2. 感染について
- 3. 治療前に是非確認しておきたいこと
- V. 小児気管支喘息発作の治療
- 1. 基礎薬の内服について
- 2. 家庭における処置
- 3. 来院時の処置・治療
- VI. 小児気管支喘息の予後
- 文献
- §11. 喘息発作の緊急処置法の進歩
- I. 抗喘息剤の臨床薬理
- 1. β刺激剤
- 1) β刺激剤の投与法
- 2) β刺激剤によるβ受容体の耐性の発生
- 2. テオフィリン剤
- 1) テオフィリンの血中濃度測定法
- 2) テオフィリンの有効血中域
- 3) テオフィリンの生体内動態解析理論
- 4) 生体内動態理論の臨床への応用
- 3. ステロイド剤
- 1) 現在考えられているステロイド剤の抗喘息作用の機序
- 2) ステロイド剤の静脈投与
- 3) 吸入用ステロイド剤
- 4) 抗コリン剤
- II. 急性喘息発作の治療法
- 1. 小発作
- 1) β刺激剤吸入
- 2) 抗コリン剤
- 3) β刺激剤, テオフィリン剤の経口投与
- 2. 中〜大発作
- 1) β刺激剤の皮下注
- 2) Aminophylline静注
- 3) Epinephrine皮下注とAminophylline静注の併用療法
- 4) ステロイド剤の投与
- 3. 重積発作
- 1) β刺激剤とテオフィリン剤
- 2) ステロイド剤
- 3) 補助的治療
- 4. 機械呼吸の適応
- 文献
- §12. 喘息の予後
- I. 喘息の自然経過
- 1. 小児喘息の予後
- 2. 成人喘息の予後
- 3. 重症度
- 4. 性差
- 5. アトピー素因の合併
- 6. 減感作療法, 変調療法
- II. 喘息による死亡
- 1. 一般人口での喘息による死亡率―人口動態統計よりみたわが国の喘息死の推移―
- 2. 喘息患者の死亡
- 3. 予期しない急死
- 4. 喘息患者の死因
- 5. 重症度と薬剤の使用
- 文献
- 3. その他のアレルギー疾患
- §1. 花粉症
- I. 概念と歴史
- II. 疫学
- III. 病態
- IV. 症状
- V. 検査
- VI. 診断
- VII. 治療
- まとめ
- 文献
- §2. アレルギー性皮膚疾患―じんましん, アトピー性皮膚炎を中心に―
- I. 蕁麻疹
- 1. 分類
- 2. 急性蕁麻疹
- 3. 慢性蕁麻疹
- 4. 物理性蕁麻疹
- 1) 機械的蕁麻疹
- 2) 温熱蕁麻疹
- 3) 寒冷蕁麻疹
- 4) 日光蕁麻疹
- 5) 水性蕁麻疹
- II. アトピー性皮膚炎
- 1. 皮膚症状
- 2. 病理組織学的所見
- 3. 素因
- 4. 異常血管反応
- 5. 鑑別診断
- 6. 発生機序
- 7. 治療
- 文献
- §3. アナフィラキシー・ショック
- I. 定義と概念
- 1. 細胞親和性アナフィラキシー
- 2. 凝集性アナフィラキシー
- 3. 細胞毒性アナフィラキシー
- 4. 遷延性アナフィラキシー
- II. ショックの発生機序
- III. 臨床症状
- IV. 予防
- V. 治療
- 1. 血圧の維持
- 2. 血管の確保
- 3. 気道の確保
- 4. 看護と注意
- 5. その他
- §4. 物理的アレルギー
- I. 光線アレルギー
- 1. 太陽光線とその分類
- 2. 光毒性反応と光線過敏症
- 3. 日光じんま疹
- 4. 多形性光線性発疹
- II. 塞冷じんま疹
- 1. 定義と概念
- 2. 分類
- 3. 発生機序
- 4. 家族性 (先天性) 寒冷じんま疹
- 5. 原発性 (後天性) 寒冷じんま疹
- 6. 寒冷凝集素症候群
- 7. 寒冷溶血素症候群
- 8. クリオグロブリン血症
- 9. クリオフィブリノゲン血症
- 10. 診断と鑑別診断
- 11. 治療
- §5. その他
- I. 血清病
- 1. 定義と分類
- 2. 発生機序
- 3. 血清ショック
- 4. 予防および治療
- 5. 血清病
- II. 食餌アレルギー
- 1. 歴史
- 2. 定義と概念
- 3. アレルゲン
- 4. 発生機序
- 5. 症状
- 6. 診断
- 1) 病歴聴取
- 2) 食餌試験
- 3) 皮膚反応
- 4) その他
- 7. 治療
- 1) アレルゲン除去
- 2) 減感作療法
- 3) 対症療法
- 4. アレルギー性疾患治療の進歩
- §1. アレルギー性疾患治療の手順
- はじめに
- I. 血清病の治療
- II. 薬剤アレルギーの治療
- III. 喘息の治療
- 1. 喘息発作の治療
- 2. 寛解期維持療法
- 3. 喘息治療上の注意
- IV. アレルギー性鼻炎の治療
- V. じんましんの治療
- 文献
- §2. 減感作療法の理論と実際
- I. 減感作療法の理論と, その歴史的背景
- II. 減感作療法の実際
- 1. 原因アレルゲンの証明
- 2. 過敏度の測定
- 3. 減感作療法の実施
- 4. 施行上の注意
- 5. 減感作療法の効果
- III. 減感作療法の効果発現機序
- IV. 減感作療法の問題点と将来的展望
- 1. 投与法の改良
- 2. 抗原の改良と修飾
- 1) glutaraldehydeによる重合抗原
- 2) 尿素変性抗原
- 3) その他の修飾抗原
- 3. IgE産生抑制物質
- 文献
- §3. 抗アレルギー剤, 抗喘息薬の作用機序
- I. β2-刺激剤
- II. xanthine誘導体
- III. α-遮断剤
- IV. disodium cromoglycate
- V. Diethyl carbamazine citrate
- VI. 抗ヒスタミン剤
- VII. prostagrandin
- VIII. corticosteroid
- 文献
- §4. いわゆる変調療法の評価
- I. 変調療法の適応の再検討
- II. 変調療法の評価の再検討
- III. 変調療法の実際, 最近の進歩と注意点
- 1. ヒスタグロビン
- 2. 金療法
- 3. ブロンカスマ・ベルナ
- 文献
- §5. アレルギー疾患の対症療法の実際
- I. 気管支喘息
- 1. キサンチン誘導体の使用法
- 1) 投与量の決め方
- 2) 副作用
- 3) 薬物相互作用
- 2. 交感神経刺激剤の使用法
- 3. 喘息発作強度に応じた対症療法
- 1) 喘鳴・小発作がたまにしかおこらない場合
- 2) 喘鳴・小発作がしばしばおこる場合
- 3) 中〜大発作・喘息重積状態の場合
- 4) 中〜大発作寛解後の治療方針
- II. アナフィラキシー・ショック
- 1. 局所に対する処置
- 2. 循環不全に対する処置
- 3. 呼吸障害に対する処置
- III. 花粉症
- IV. 蕁麻疹
- V. アトピー性皮膚炎
- 文献
- 索引
- 奥付
参考文献
1. アレルギー反応の病態, 機序
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