書籍名 |
内科セミナーLG1 ウイルス肝炎 |
出版社 |
永井書店
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発行日 |
1979-10-01 |
著者 |
- 織田敏次(編集)
- 阿部裕(編集)
- 中川昌一(編集)
- 滝島任(編集)
- 堀内淑彦(編集)
- 鎮目和夫(編集)
- 古川俊之(編集)
- 祖父江逸郎(編集)
- 内野治人(編集)
- 尾前照雄(編集)
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ISBN |
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ページ数 |
313 |
版刷巻号 |
第1版第2刷 |
分野 |
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シリーズ |
内科セミナー
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閲覧制限 |
未契約 |
内科学の急速な進歩・発展は、細分化と専門化をもたらし、近年、ますますその度を深めております。それに伴い、臨床家に要求される知識の量は急増の一途をたどっており、質的にも知識のlife cycleはますます短縮し、日々新しい医学へと脱皮しているのが現状であります。このことは、専門外の知識・情報について疎遠になりがちなspecialistや、最新の情報を吸収しきれないgeneralistの増加という情況をうみ出しております。内科セミナーは、このような認識のもとに企画された内科治療全書であり、up to dateな知識・情報を、迅速に、かつ総合的に提供して、今日の要求に応えようとするものであります。
目次
- 表紙
- 執筆者
- 目次
- 1. 肝炎ウイルスと感染
- はじめに
- §1. A型肝炎ウイルスと感染
- I. HAウイルス(抗原)粒子
- II. 抗HA抗体(anti-HA)
- III. A型肝炎の感染
- §2. B型肝炎ウイルスと感染
- I. B型肝炎ウイルスとHB抗原
- II. HB抗原(粒子)の形態, 性格
- III. HBs抗原のsubtype
- IV. HB抗原の検出法
- V. HBVの急性感染
- VI. HBVの慢性感染
- VII. HBe抗原と感染性
- §3. nonA nonB型肝炎ウイルス
- §4. ウイルス性肝炎と免疫-発症, 慢性化の免疫学的要因と免疫学的治療-
- はじめに
- I. B型肝炎の発症および慢性化に関する免疫学的機序
- 1. HB抗原・抗体複合物による肝障害の発生
- 1) 肝内における免疫複合物の沈着
- 2) 血中のHB抗原, HB抗体, 補体の消長よりの検討
- 3) 血中cryoglobulin中に含有されるHB抗原, HB抗体よりの検討
- 4) e抗原, e抗体と免疫複合物
- 2. HB抗原に対する細胞性抗体による肝障害
- 1) 非特異的な免疫学的検討の成績
- 2) HB抗原に対する特異的な細胞抗体の検討
- 3. HB抗原感染に続発する自己免疫現象による肝炎の慢性化
- II. ウイルス性肝炎慢性化における免疫遺伝学的素因
- III. ウイルス性肝炎における免疫学的治療
- 1. 非特異的細胞性免疫賦活剤-Levamisole-
- 2. 特異的な細胞性抗体による治療-Transfer Factor, 免疫リンパ球による治療-
- むすび
- 文献
- §5. B型肝炎ウイルス・キャリア
- はじめに
- I. HBVキャリアの定義について
- II. HBVキャリアの頻度
- III. HBV感染と持続感染状態の成立機序
- IV. HBVキャリアの感染性
- 1. e抗原・抗体と感染性
- 2. キャリアの感染性の推移
- V. HBVキャリアの転帰
- 1. キャリアの急性発症
- 2. 血中HBsAgの消失
- VI. HBVキャリアの肝機能と肝組織像
- VII. HBVキャリアと肝硬変・肝癌患者の集積家系
- むすび
- 文献
- 2. 急性肝炎
- §1. 急性肝炎の各型とその頻度
- §2. A型肝炎
- I. 概念
- II. 疫学
- III. 臨床
- IV. 診断
- V. 予防
- VI. 予後および治療
- §3. B型肝炎
- I. 概念
- II. 疫学
- III. 臨床
- 1. 一過性肝炎
- 2. 持続感染
- 1) HBV初感染から持続感染への移行例
- 2) HBVキャリアーからの急性発症
- IV. 診断
- V. 経過および予後
- VI. 予防
- 1. 高力価HBs抗体含有免疫グロブリン製剤(HBISG)
- 2. HBV ワクチン
- §4. 非A・非B型肝炎
- I. 概念
- II. 疫学
- III. 臨床
- IV. 診断
- V. 経過・予後
- VI. 予防
- §5. 急性ウイルス肝炎各型の比較
- §6. 劇症肝炎
- I. 概念
- II. 発生頻度と要因
- 1. 頻度
- 2. 要因
- 1) 輸血と劇症肝炎
- 2) HBs抗原, HBs抗体
- III. 肝性昏睡発生機序
- IV. 診断
- 1. 臨床症状
- 1) 精神神経症状
- 2) その他の臨床症状および理学的所見
- 2. 検査所見
- 1) 血液所見
- 2) 肝機能検査
- 3) 血液化学
- 4) 脳波所見
- V. 病理所見
- 1. 肝臓
- 2. 肺臓
- 3. 消化管
- 4. 膵臓
- 5. 心臓
- 6. 腎臓
- 7. 脾臓・リンパ節
- 8. 脳
- VI. 予後
- 1. 生存率
- 2. 年令と予後
- 3. 原因と予後
- 4. HBs抗原と予後
- 5. 初発症状から診断(意識障害発現)までの日数と予後
- 6. 治療開始時の昏睡度と予後
- 7. 合併症と予後
- 8. 回復後の肝の組織学的変化
- VII. 治療
- 1. 全身管理
- 2. 高アンモニア血症に対する対策
- 3. 特殊療法
- 1) 副腎皮質ホルモン
- 2) 交換輸血
- 3) ヘパリン療法
- 4) L-DOPA
- 5) 特殊組成アミノ酸輸液
- 6) 人工肝補助装置
- 7) インシュリン・グルカゴン療法
- 8) その他
- §7. 亜急性肝炎
- I. 概 念
- II. 臨床
- 1. 頻度, 要因
- 2. 年令, 性
- 3. 臨床症状
- 1) 自覚症状
- 2) 腹痛
- 3) 肝性昏睡
- 4) 腹水
- 5) 消化管出血
- 6) 肝腫・脾腫
- 7) 検査所見
- III. 肝病理
- IV. 予後
- 文献
- §8. 胆汁うっ滞
- I. 概念と変遷
- II. 病態生理
- 1. 肝内胆管系の名称と機能
- 2. 微細構造よりみた肝内胆汁うっ滞の一次的障害部位
- 3. 胆汁酸代謝障害と肝内胆汁うっ滞
- III. 疫学的事項
- IV. 病理組織像
- V. 臨床症状
- 1. 自・他覚症状
- 2. 検査所見
- 3. 検査異常値の持続期間
- VI. 鑑別診断
- 1. 肝細胞障害型を示す急性ウイルス肝炎および薬剤性肝障害
- 2. 薬剤性急性肝内胆汁うっ滞
- 3. 反復性肝内胆汁うっ滞
- 4. 慢性肝内胆汁うっ滞
- 5. 閉塞性黄疸
- VII. 予後
- VIII. 治療
- 文献
- §9. 急性肝炎の予後と治療
- はじめに
- I. 予後
- 1. 致命率
- 2. 慢性化率
- 3. 予後に影響を及ぼす諸因子
- 1) ウイルスの感染の強さ
- 2) ウイルスの種類
- 3) 安静のとり方
- 4) 免疫反応
- 5) 薬剤
- 6) 合併症
- 7) 妊娠
- 8) 初期病変の強さ
- 4. 予後の判断
- II. 急性肝炎の治療と管理
- 1. 基本方針
- 2. 定型的急性肝炎(classical viral hepatitis)の治療
- 3. 劇症肝炎の治療
- 1) 一般的処置
- 2) 副腎皮質ステロイド大量療法
- 3) 交換輸血
- 4) 各種の特殊な治療法
- 大量ヘパリン療法
- L-Dopa療法
- 人工肝臓
- アミノ酸療法
- 4. 遷延例の治療と慢性化の防止
- まとめ
- 文献
- 3. 慢性肝炎
- §1. 慢性肝炎の概念
- §2. 慢性肝炎の分類
- I. 犬山分類とその後の問題
- II. ヨーロッパ分類とその問題点
- III. Popper & Schaffnerの分類
- IV. WHO分類とBoyerの分類
- V. その後の分類
- §3. 慢性肝炎の病因
- I. 慢性肝炎とHBs抗原
- II. 慢性肝炎とHBe抗原
- III. 肝硬変集積家系における問題
- §4. 慢性肝炎の病態
- I. 臨床症状
- II. 肝機能検査成績
- III. 組織学的特徴
- IV. 鑑別診断
- 1. Persistent hepatitis(持続性肝炎)
- 2. Active chronic hepatitis
- §5. 慢性肝炎の転帰
- §6. 慢性肝炎-臨床像を中心として-(肝機能検査から診断へ, 慢性肝炎の治療と管理)
- I. 成因
- II. 臨床像
- 1. 臨床症状
- 2. 臨床検査成績
- 3. 免疫異常
- 4. 形態と循環の異常
- III. 経過と予後
- IV. 治療
- 1. 診療方針の設定
- 2. 原因療法
- 3. 対症療法
- 4. 副腎皮質ホルモン, 免疫抑制剤
- 文献
- §7. 自己免疫性肝障害
- はじめに
- I. 概観
- II. Active chronic hepatitis
- 1. 定義
- 2. 免疫異常
- 3. 病理
- 4. 臨床像
- 5. 診断
- 1) 臨床像
- 2) 肝機能検査
- 3) 肝生検
- 4) その他
- III. Primary biliary cirrhosis
- 1. 概念
- 2. 免疫異常
- 3. 病理
- 4. 臨床像
- 5. 診断
- IV. Craig-Schiff-Boone syndrome
- V. Cryptogenic cirrhosis
- VI. 膠原病の肝障害
- 1. 膠原病における肝病変
- 1) SLE
- 2) Priarteritis nodosa(PN)
- 3) Systemic sclerosis
- 4) Felty症候群
- 5) Sjogren症候群
- 2. 膠原病患者のウイルス肝炎
- 文献
- 索引
- 奥付