書籍名 |
内科セミナーEND3 副腎疾患 |
出版社 |
永井書店
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発行日 |
1979-02-15 |
著者 |
- 織田敏次(編集)
- 阿部裕(編集)
- 中川昌一(編集)
- 滝島任(編集)
- 堀内淑彦(編集)
- 鎮目和夫(編集)
- 古川俊之(編集)
- 祖父江逸郎(編集)
- 内野治人(編集)
- 尾前照雄(編集)
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ISBN |
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ページ数 |
287 |
版刷巻号 |
第1版第2刷 |
分野 |
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シリーズ |
内科セミナー
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閲覧制限 |
未契約 |
内科学の急速な進歩・発展は、細分化と専門化をもたらし、近年、ますますその度を深めております。それに伴い、臨床家に要求される知識の量は急増の一途をたどっており、質的にも知識のlife cycleはますます短縮し、日々新しい医学へと脱皮しているのが現状であります。このことは、専門外の知識・情報について疎遠になりがちなspecialistや、最新の情報を吸収しきれないgeneralistの増加という情況をうみ出しております。内科セミナーは、このような認識のもとに企画された内科治療全書であり、up to dateな知識・情報を、迅速に、かつ総合的に提供して、今日の要求に応えようとするものであります。
目次
- 表紙
- 執筆者
- 目次
- 1. 副腎の微細構造と分泌調節
- §1.副腎の構造
- I. 副腎の血管
- II. 副腎皮質の組織構造
- III. 副腎皮質の機能構造
- IV. 細胞微細構造とステロイド生合成
- V. 副腎髄質の構造
- §2. 副腎皮質ホルモンの分泌調節
- I. ACTH-糖質コルチロイド系
- 1. 糖質コルチコイド分泌の日内リズム
- 2. ストレスによる糖質コルチコイドの分泌反応
- 3. ACTH分泌のfeed back機構
- 4. ACTHのshort feed back
- II. 鉱質コルチコイドの分泌調節
- 1. レニン・アンジオテンシン系
- 2. ACTH系
- 3. 血清K
- 4. 血清Na
- III. 副腎アンドロジェンの分泌調節
- §3. カテコールアミンの分泌調節
- 文献
- 2. 副腎皮質
- §1. 副腎皮質ステロイドホルモンの生合成
- I. ステロイドホルモンの化学構造と命名法
- II. 副腎皮質ステロイドの生合成
- 1. コレステロールからプレグノネロンの生合成
- 2. コルチコイドの生合成
- 3. 副腎アンドロゲンの生合成
- 4. 胎児, 新生児期のコルチコイドの生合成
- §2.副腎皮質ステロイドホルモンの作用
- I. ミネラルコルチコイドの作用
- 1. 腎に対する作用
- 2. アルドステロンの腎外作用
- II. グルココルチコイドの作用
- 1. 糖質, 蛋白質および脂質の代謝に対する作用
- 2. 血圧調節作用
- 3. 炎症および免疫に対する作用
- 4. その他の作用
- §3. 副腎皮質ステロイドホルモンの作用機序
- I. アルドステロンの作用機序
- II. グルココルチコイドの作用機序
- 文献
- §4. 各論
- I. アジソン病
- 1. 定義と概念
- 2. 病因と疫学の変遷
- 1) 結核
- 2) 自己免疫機序と遺伝的背景
- 3) 先天性副腎低形成
- 4) 癌の転移
- 5) その他の病因
- 3. 臨床症状
- 4. 検査所見
- 1) 内分泌学的検査
- 2) 一般検査
- 3) X線学的診断
- 4) 臓器抗体の証明
- 5. 診断の要点と鑑別診断
- 6. 経過と予後
- 7. 治療
- II. 急性副腎不全
- 1. 定義と概念
- 2. 病因
- 1) Addison病発症
- 2) 二次性副腎不全(下垂体ACTH欠落)
- 3) ステロイド長期大量投与を急に中止した場合(医原性)
- 4) 急性副腎出血
- 5) 先天性副腎皮質過形成
- 6) Cushing症候群
- 7) その他
- 3. 症状
- 4. 診断
- 5. 治療
- 1) 副腎皮質ホルモン
- 2) 補液
- 3) 昇圧剤とミネラルコルチコイド
- 4) 抗生物質
- 5) O2吸入
- III. クッシング症候群
- 1. 定義と概念
- 2. 疫学
- 3. 病理
- 4. Cushing病の病因論をめぐって
- 5. 症状
- 1) 中心性肥満
- 2) 皮膚症状
- 3) 性腺機能異常
- 4) 高血圧
- 5) 骨粗鬆症とCa代謝異常
- 6) 筋萎縮と筋力低下
- 7) 耐糖能異常
- 8) 精神障害
- 9) 成長遅延
- 6. 検査所見と診断
- 1) 一般検査所見
- 2) 内分泌学的検査
- 3) X線学的検査
- 7. 鑑別診断
- 1) Cushing症候群と紛わしい疾患
- 2) 病因の鑑別
- 8. 経過と予後
- 1) 副腎腺腫
- 2) 副腎癌, 異所性ACTH症候群
- 3) 副腎皮質過形成
- 9. 治療
- 1) 副腎レベルでの治療
- 2) 中枢レベルでの治療
- (付) Cushing症候群と妊娠
- IV. アルドステロン症
- 1. 原発性アルドステロン症
- 1) 概念
- 2) 疫学
- 3) 病理
- 4) 病因と病態生理
- 5) 症状
- 6) 検査所見と診断
- 7) 鑑別診断
- 8) 合併症
- 9) 経過と予後
- 10) 治療
- 2. 続発性アルドステロン症
- 1) 浮腫, 体腔液貯溜による疾患
- 2) Bartter症候群
- 3) 原発性レニン症
- 4) 腎血管性高血圧
- 5) 悪性高血圧
- 6) 経口避妊薬投与による高血圧
- (付) 高山病と抗アルドステロン剤
- V. 先天性副腎皮質過形成
- 1. 概念
- 2. 疫学
- 3. 20-OH lase欠損, またはCholesterol C20-22 lyase欠損
- 4. 3β-hydroxysteroid脱水素酵素欠損
- 5. 21-OH lase欠損
- 6. 11β-OH lase欠損
- 7. 18-OH laseまたは18-hydroxysteroid脱水素酵素欠損
- 8. 17α-OH lase欠損
- (付) 糖質ステロイド反応性アルドステロン分泌過剰症
- VI. 副腎皮質男性化腫瘍, 女性化腫瘍および非機能性腫瘍
- 1. 副腎皮質男性化腫瘍
- 2. 副腎皮質女性化腫瘍
- 3. 非機能性副腎腫瘍
- VII. 選択的低アルドステロン症
- VIII. ACTH不応症
- 文献
- 3. 副腎髄質
- §1. カテコールアミンの生化学
- I. カテコールアミンの生合成
- 1. チロジンからドーパの生成
- 2. ドーパからドーパミンの生成
- 3. ドーパミンからノルアドレナリンの生成
- 4. ノルアドレナリンからアドレナリンの生成
- 5. その他の経路
- 6. 生合成系の調節
- 1) 細胞膜および顆粒膜機能による調節
- 2) 神経系による調節
- 3) ホルモンによる調節
- II. カテコールアミンの存在様式
- 1. ノルアドレナリン細胞とアドレナリン細胞
- 2. カテコールアミン貯蔵顆粒(クロマフィン顆粒)
- 3. CAの貯蔵機構
- 4. 顆粒内成分
- III. カテコールアミンの分泌
- 1. 分泌に影響する要因
- 2. 刺激-分泌連関とCa++
- 3. サイクリック AMPの関与
- 4. ミクロチュブル, ミクロフィラメントなどの関与
- 5. 分泌様式としての開口分泌
- 6. 分泌顆粒からのカテコールアミン遊離
- IV. カテコールアミンの不活性化機構
- 1. カテコールアミンの組織へのとり込み
- 2. カテコールアミンの代謝
- 1) COMT
- 2) MAO
- 3) 各臓器での代謝回転
- 4) 各臓器での代謝の質的な差異
- 5) 代謝調節
- V. カテコールアミンの交感神経様作用
- 1. カテコールアミン・レセプターの分類と作用
- 2. アドレナリンとノルアドレナリンの作用比較
- 1) 心臓に対する作用
- 2) 末梢循環に対する作用
- 3) 血圧に対する作用
- 4) 内臓平滑筋に対する作用
- 5) 代謝系に対する作用
- 3. β-レセプターとアデニールサイクラーゼ
- 4. α-レセプターとβ-レセプターとの関連
- 文献
- §2. 副腎髄質-各論
- I. 褐色細胞腫
- 1. 定義
- 2. 歴史
- 3. 病理
- 4. カテコールアミン生合成, 分泌, 代謝ならびに作用
- 5. 発生頻度
- 6. 年令, 性別
- 7. 臨床症状
- 8. 一般検査成績
- 9. 特殊例
- 1) 膀胱部褐色細胞腫
- 2) 腫瘍の圧迫例
- 3) 小児褐色細胞腫
- 4) 妊婦褐色細胞腫
- 5) Sipple 症候群
- 6) 異所性ホルモン産生腫瘍としての褐色細胞腫
- 10. 診断
- 1) 薬物試験
- 2) 生化学的診断法
- 3) 腫瘍の部位診断
- 11. 合併症
- 12. 鑑別診断
- 13. 治療
- 14. 予後
- II. 交感神経芽細胞腫および交感神経節細胞腫
- 1. 交感神経芽細胞腫
- 1) 好発年令, 性差
- 2) 病理
- 3) 病態生理
- 4) 臨床症状・検査成績
- 5) 診断・鑑別診断
- 6) 治療
- 7) 予後
- 2. 交感神経節細胞腫
- III. Addison病の部分症状としての副腎髄質機能低下
- 文献
- 索引
- 奥付