書籍名 |
内科セミナーCV19 体液・電解質 |
出版社 |
永井書店
|
発行日 |
1981-12-01 |
著者 |
- 織田敏次(編集)
- 阿部裕(編集)
- 中川昌一(編集)
- 滝島任(編集)
- 堀内淑彦(編集)
- 鎮目和夫(編集)
- 古川俊之(編集)
- 祖父江逸郎(編集)
- 内野治人(編集)
- 尾前照雄(編集)
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ISBN |
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ページ数 |
449 |
版刷巻号 |
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分野 |
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シリーズ |
内科セミナー
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閲覧制限 |
未契約 |
内科学の急速な進歩・発展は、細分化と専門化をもたらし、近年、ますますその度を深めております。それに伴い、臨床家に要求される知識の量は急増の一途をたどっており、質的にも知識のlife cycleはますます短縮し、日々新しい医学へと脱皮しているのが現状であります。このことは、専門外の知識・情報について疎遠になりがちなspecialistや、最新の情報を吸収しきれないgeneralistの増加という情況をうみ出しております。内科セミナーは、このような認識のもとに企画された内科治療全書であり、up to dateな知識・情報を、迅速に、かつ総合的に提供して、今日の要求に応えようとするものであります。
目次
- 表紙
- 執筆者
- 目次
- 1. 体液生理のあゆみ
- 2. 体液分布とその組成
- I. 体液分布
- II. 各区域の組成
- 1. 細胞内液, 外液のイオン構成
- 2. 組織間液と血漿のイオン構成
- 3. 細胞外液のイオン構成
- 4. 細胞内液中イオン
- III. 浸透圧平衡
- まとめ
- 文献
- 3. 体液調節機構
- I. 尿細管のNaポンプと調節
- 1. NaClの再吸収とポンプ
- 2. Na-ポンプ
- 1) Na-K-ATPase
- 2) Na-K-ATPase以外のNa-ポンプ
- 3) Na-ポンプに対するアルドステロン作用
- 3. 細胞表面膜の臓器特異性
- 文献
- II. 尿細管の電解質調節
- 1. Na+(Cl-) の調節
- 1) 糸球体 - 尿細管バランス
- 2) 尿細管 - 糸球体フィードバック
- 3) 第3因子
- 4) ヘンレ係蹄および遠位部尿細管における調節
- 2. K+の調節
- 3. 二価イオンの調節
- 1) カルシウム (Ca++)
- 2) リン酸塩phosphate
- 3) マグネシウム (Mg++)
- 4. H+, HCO3-などの調節
- 文献
- III. アルドステロン・コルチコステロイド
- 1. アルドステロンおよびその他の鉱質コルチコイドの分泌調節機構
- 2. アルドステロンならびにその他の鉱質コルチコイドの作用機序
- 3. 体液調節に対するアルドステロンならびに鉱質コルチコイドの役割
- 4. 病的状態における体液調節と鉱質コルチコイド
- おわりに
- 文献
- IV. バゾプレッシン
- はじめに
- 1. バゾプレッシンの分泌調節
- 1) 血漿滲透圧
- 2) 体液量, とくに循環血液量
- 3) 滲透圧と体液量との相間
- 4) その他の放出刺激
- 2. 体液の滲透圧調節
- 1) 滲透圧調節系
- 2) 渇中枢と滲透圧受容器との関連
- 3) 血漿滲透圧の異常
- 文献
- V. 腎髄質対向流系 (カウンターカレント系)
- 1. 対向流交換系と増幅系
- 2. 腎髄質の対向流系の構築
- 3. 対向流理増幅系のモデル
- 1) 静水圧による対向流増幅系モデル
- 2) NaClの能動輸送による対向流増幅系モデル
- 3) 受動輸送による対向流増幅系モデル
- 文献
- VI. 第3因子
- 緒言
- 1. Dopamine
- 2. Prostaglandin
- 3. Na利尿物質
- 4. その他の因子
- 結語
- 文献
- VII. レニン・アンジオテンシン
- はじめに
- 1. レニン・アンジオテンシン系の構成因子およびその生理作用
- 1) レニン
- 2) レニン基質
- 3) アンジオテンシンI変換酵素
- 4) アンジオテンシン
- 2. レニン分泌調節
- 3. レニン・アンジオテンシン系の体液調節における生理的役割
- 4. 血漿レニン活性値 (PRA値) の評価
- おわりに
- 文献
- VIII. カリクレイン・キニン
- はじめに
- 1. 腎カリクレイン・キニン系 (K-K系)
- 2. 腎K-K系の腎機能, 水・電解質排泄機能に及ぼす影響
- 1) 外因性のカリクレイン−キニンを使用した実験成績
- 2) 内因性の腎K-K系を刺激, 抑制する実験成績
- 3. 水・電解質バランスの変化が腎K-K系に及ぼす影響
- 文献
- IX. プロスタグランディン
- 1. 合成と代謝
- 2. 体液調節機構と腎PG
- 1) RBF, GFRと腎PG
- 2) 水代謝と腎PG
- 3) NaCl代謝と腎PG
- 4) レニン・アンギオテンシン系と腎PG
- 5) カリクレイン・キニン系と腎PG
- 文献
- X. ドーパミン (Dopamine)
- 1. ドーパミンの心, 血管作用
- 2. ドーパミンの腎作用
- 3. ドーパミンの臨床応用
- 1) ドーパミン投与の適応
- 2) ドーパミン投与の禁忌
- 3) ドーパミンの副作用, 他剤との併用
- 4) ドーパミン投与法
- 文献
- XI. PTH
- はじめに
- 1. 副甲状線ホルモン
- 1) PTHの生合成, 代謝
- 2) PTHの分泌調節
- 3) PTHの作用
- 2. 慢性腎不全におけるCa代謝異常
- 1) PTH分泌亢進機序の成因
- 2) PTH分泌亢進と1α ,25(OH)2D3の産生減少
- 3) PTH代謝
- 文献
- 4. 病態生理と診断検査法
- I. ナトリウム異常
- 1. Na異常の概要
- 2. Darrow-Yannetの模式図
- 3. 低Na血症
- 1) Na欠乏性低Na血症
- 2) 水過剰性低Na血症
- 3) Na・水過剰性低Na血症
- 4) 偽性低Na血症
- 4. 高Na血症
- おわりに
- 文献
- II. カリウム異常
- 1. 体内K分布とK排泄の調節
- 1) Kの体内分布とその調節
- 2) K排泄とその調節
- 2. 血清Kの異常
- 1) 低K血症の原因・機序
- 2) 高K血症の原因・機序
- 3) K異常に伴う臨床症状
- 文献
- III. アルカローシスとアシドーシス
- はじめに
- 1. 酸塩基平衡の理論
- 1) 緩衝作用
- 2) buffer base (B.B.) およびbase excess (B.E.)
- 2. 酸塩基平衡障害の診断
- 1) 急性期における酸塩基平衡障害
- 2) 慢性期における酸塩基平衡障害
- 3. 血液ガス測定に際しての注意点
- 4. アルカローシスとアシドーシスを来たし易い疾患
- おわりに
- 文献
- IV. 脱水症・浸透圧異常
- はじめに
- 1. 病態生理学的基礎
- 1) 体液の区画とその間の平衡関係
- 2) 脱水症の定量的分類
- 2. 体液平衡異常の成因と生体調節機構
- 1) 等張性脱水
- 2) 低張性脱水
- 3) 高張性脱水
- 4) 等張性溢水
- 5) 低張性溢水
- 6) 高張性溢水
- 3. 脱水症・浸透圧異常の診断手技
- 1) 主として問診によるbalance study
- 2) 現在症からの体液量推定
- 3) 血液検査値からの体液量の増減の推定
- 4) 尿所見からの体液平衡の推定
- 文献
- V. カルシウム異常
- はじめに
- 1. カルシウム異常の原因
- 2. カルシウム異常の検査法
- 3. 血液・尿の生化学検査
- 4. カルシウム調節ホルモンの測定
- 1) 副甲状腺ホルモンの測定
- 2) カルチトニンの測定
- 3) 活性型ビタミンD及び誘導体の測定
- 5. 骨検査
- まとめ
- 文献
- 5. 診断から治療まで
- §1. 副腎機能異常
- I. 原発性アルドステロン症
- 1. 概念
- 2. 疫学
- 3. 病理
- 4. 臨床所見
- 5. 診断
- 1) K代謝
- 2) PRA
- 3) アルドステロン
- 4) 尿中17-OHCS, 17-KS排泄量
- 6. 局在診断
- 7. 鑑別診断
- 8. 治療
- II. Bartter症候群
- III. Addison病と食塩喪失型先天性副腎過形成 (とくに21-OH lase障害型)
- 1. Addison病
- 2. 食塩喪失型先天性副腎過形成 (CAH), とくに21-OH lase障害型
- 文献
- §2. 浸透圧異常
- I. 尿崩症
- 1. 尿崩症の診断
- 1) 水制限試験
- 2) 高張食塩水試験
- 3) バゾプレッシン負荷試験
- 2. 尿崩症の治療
- 1) 油性タンニン酸ピトレッシン
- 2) 抗利尿薬
- 3) DDAVP
- おわりに
- 文献
- II. SIADH
- 1. 概念
- 2. 病因
- 3. 病態生理
- 4. 臨床症状
- 5. 診断
- 6. 治療
- 文献
- III. 高浸透圧性昏睡
- はじめに
- 1. 水分欠乏型脱水症
- 1) 病態生理
- 2) 臨床症状と診断
- 3) 予防と治療
- 2. 高浸透圧非ケトン性糖尿病昏睡
- 1) 病態生理
- 2) 臨床症状と診断
- 3) 予防と治療
- おわりに
- 文献
- §3. 浮腫
- I. 心不全
- 1. 糸球体濾過率
- 2. レニン・アンジオテンシン・アルドステロン
- 3. ナトリウム利尿ホルモン
- 4. 抗利尿ホルモン
- 5. 交感神経活動
- 6. 心性浮腫の診断
- 7. 心性浮腫の治療
- 1) 心機能の賦活
- 2) 末梢血管の拡張
- 3) 利尿剤
- 文献
- II. ネフローゼ症候群
- 1. ネフローゼ症候群の浮腫の診断
- 2. ネフローゼ症候群の浮腫の形成機序
- 1) 低アルブミン血症
- 2) 循環血漿流量の減少
- 3) 腎性因子
- 4) 内分泌因子
- 3. ネフローゼ症候群の浮腫の治療
- 1) ステロイド療法
- 2) 循環血漿増量薬
- 3) 利尿薬
- 4) 食事療法
- 文献
- III. 肝硬変
- はじめに
- 1. 肝性浮腫の発生機序
- 2. 腹水の診断法
- 1) 理学的診断法
- 2) 腹腔穿刺法
- 3) 特殊な腹水診断法
- 4) 腹水の性状
- 3. 肝性腹水の治療
- 1) 安静療法
- 2) 食事療法
- 3) 利尿剤による治療
- 4) 利尿剤投与の実際
- 5) 腹腔穿刺法による治療
- 6) 濃縮腹水再灌流法
- 文献
- IV. 悪液質
- はじめに
- 1. 癌悪液質の病態
- 1) 臨床症状
- 2) 代謝異常
- 3) 免疫能の異常
- 4) 凝固, 線溶系の変化
- 2. 悪液質に対する治療
- 1) 栄養管理
- 2) 免疫能低下への対策
- 3) 凝固, 線溶系の異常に対して
- 文献
- V. 特発性浮腫
- 1. 特発性浮腫の定義
- 2. 特発性浮腫の臨床像
- 1) 患者は女性が殆どである
- 2) 20〜40才台が多い
- 3) 月経とは関連しない
- 4) 浮腫の程度と部位, つよくなる時刻
- 5) 性格面
- 6) 口渇
- 7) 既往歴, 家族歴との関係
- 3. 特発性浮腫の原因
- 1) 立位と毛細血管からの血漿成分のleak→renin-angiotensin-aldosterone系の活性上昇
- 2) 腎におけるdopamineの産生低下
- 3) ADH
- 4) 潜在性心疾患, 心機能不全
- 4. 特発性浮腫の診断と予後
- 5. 特発性浮腫の治療
- 1) 精神療法
- 2) 食事指導
- 3) 生活状態の是正
- 4) 利尿薬
- 文献
- VI. 腎不全
- 1. 腎不全の浮腫
- 1) 概念
- 2) 急性腎不全の浮腫
- 3) 慢性腎不全の浮腫
- 4) 腎不全の浮腫の治療
- 文献
- §4. ショック・熱傷の体液
- I. 熱傷 (熱傷ショックの病態とその治療)
- 1. 熱傷ショックとは
- 2. 熱傷ショックの病態
- 1) 血管壁の透過性亢進
- 2) 細胞膜の障害
- 3) 循環血液量の減少
- 4) 熱傷ショック時におけるその他の変化
- 3. 熱傷ショックの治療
- 文献
- II. ショック時の体液変化と治療
- 1. ショックの分類と体液変化
- 2. 治療のための診断
- 1) 中心静脈圧
- 2) 肺動脈楔入圧
- 3) 尿量
- 4) 血清浸透圧
- 5) 血清コロイド浸透圧
- 6) その他
- 3. 治療薬とその量
- まとめ
- 文献
- §5. 脱水症
- I. 嘔吐・下痢における輸液療法を中心として
- 1. 輸液を目的とした体液生理の考え方
- 2. 脱水症の種類と特徴
- 1) 等張性脱水症
- 2) 高張性脱水症
- 3) 低張性脱水症
- 3. 輸液療法
- 1) 初診時の臨床的対応
- 2) 輸液手順−初期輸液
- 3) 補修輸液
- 4) 輸液構築パターンの模式例
- 4. 実際の輸液療法から得られた体験
- 結語
- 文献
- II. 意識障害
- はじめに
- 1. 意識障害の種類と原因
- 2. 意識障害による脱水症の発症機序
- 1) 中枢性尿崩症
- 2) 腎性尿崩症
- 3) 浸透圧利尿
- 4) 嘔吐, 下痢
- 5) 利尿剤
- 6) 副腎不全
- 7) 渇中枢機能低下
- 3. 渇中枢と口渇の機序
- 4. 脱水症による意識障害
- 5. 治療
- おわりに
- 文献
- III. 手術と脱水
- 1. 手術時脱水の定義と特色
- 2. Water-loss
- 1) 単純脱水
- 2) 非ケトン性高浸透圧高血糖昏睡
- 3. Solute-loss
- 文献
- IV. 摂取障害
- はじめに
- 1. 維持輸液
- 1) 水
- 2) Na
- 3) K
- 4) カロリー源としての糖
- 2. 水・電解質代謝面より見た消化液
- 3. 代謝性アルカローシス
- 文献
- V. 高温環境
- はじめに
- 1. 分類
- 2. heat cramps熱性痙攣
- 1) 発生条件
- 2) 症状
- 3) 病態
- 4) 治療
- 5) 予後
- 6) 予防
- 3. heat exhaustion日射病 (熱疲労)
- 1) 発生条件
- 2) 症状
- 3) 病態
- 4) 治療
- 5) 予後
- 6) 予防
- 4. heat stroke, heat retension熱射病
- 1) 発生条件
- 2) 症状
- 3) 病態
- 4) 各種臓器障害
- 5) 治療
- 6) 予後
- 7) 予防
- 8) 症例
- 文献
- §6. 酸塩基平衡異常
- I. 糖尿病性ケトアシドーシス
- はじめに
- 1. 発生機序
- 1) 血中遊離脂肪酸 (FFA) の上昇
- 2) ケト原性アミノ酸の上昇
- 3) ケトン体の産生機構
- 4) 末梢組織でのケトン体代謝
- 5) ケトアシドーシスの発生
- 2. 臨床症状
- 3. 診断
- 4. 治療
- 1) インスリン
- 2) 輸液
- 3) 電解質・アシドーシスの是正
- 4) 脳浮腫
- まとめ
- 文献
- II. 呼吸器疾患
- 1. 呼吸器の立場からみた酸−塩基平衡の概念と正常値
- 2. 酸−塩基平衡異常のタイプと成因
- 3. 肺胞低換気による酸−塩基平衡異常における電解質の変化
- 4. 呼吸器疾患における酸−塩基平衡異常の臨床評価と問題点
- 5. 治療の方針
- 文献
- III. 中枢神経障害
- 1. 中枢神経系と脳脊髄液酸塩基平衡
- 2. 正常状態における髄液酸塩基平衡
- 3. 髄液および脳細胞外液pHの安定性
- 1) 呼吸の変化
- 2) 脳血流の影響
- 3) 髄液HCO3-の関与
- 4) 組織緩衝系の関与
- 4. アシドーシス, アルカローシスにおける髄液酸塩基平衡とその治療
- 1) 呼吸性アシドーシス
- 2) 呼吸性アルカローシス
- 3) 代謝性アシドーシス
- 4) 代謝性アルカローシス
- 文献
- §7. 医原性体液異常
- I. 輸液の考え方と医原性失調
- 1. 輸液のすすめ方
- 1) 体液異常の診断
- 2) 欠乏量推定および予測排泄量推定
- 3) 輸液実施上の留意事項
- 2. 輸液療法の実際
- 3. 輸液と医原性失調
- 結語
- 文献
- II. 腎毒性物質 (主として薬物)
- はじめに
- 1. 低Na血症 (水排泄障害による)
- 2. 腎性尿崩症
- 3. 代謝性アシドーシス
- 1) lactic acidosis
- 2) renal tubular acidosis
- おわりに
- 文献
- III. 透析
- はじめに
- 1. 低Na性脱水と高齢腎不全例
- 2. 高Na血症と腹膜透析 (P.D.)
- 文献
- 索引
- 奥付
参考文献
1. 体液生理のあゆみ
P.5 掲載の参考文献
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