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書籍詳細

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書籍名 介護関係者のためのチームアプローチ
出版社 ワールドプランニング
発行日 2008-10-01
著者
  • 日本認知症ケア学会(監修)
  • 岡田進一(編著)
ISBN 9784863510043
ページ数 162
版刷巻号 第1版第2刷
分野
閲覧制限 未契約

本書は,チームとは何なのか,チームアプローチの意義とは何なのか,チームアプローチの根拠となる基礎理論にはどのようなものがあり,その内容はどのようなことなのか,チームアプローチの長所や短所にはどのようなことがあるのか,チームアプローチを行う際のコミュニケーションのあり方には,どのようなことがあるのか,チームにおけるメンバー間ノ関係はどのようになることが望ましいのか,チームリーダーが留意すべき点にはどのようなことがあるのか,などチームアプローチに関することを体系的に述べています.

目次

  • 表紙
  • はじめに
  • 日本認知症ケア学会教科書編纂委員会
  • 執筆者一覧
  • 目次
  • 第1章 チームアプローチの目的と意義
    • I. はじめに; チームアプローチとは
      • 1. チームの諸相
    • II. チームアプローチの目的と意義
      • 1. チームアプローチの目的・意義
        • 1) 利用者に関わる人たちがチームを組むことの目的・意義
        • 2) 1人の利用者に多くの人が関わることの目的・意義
      • 2. チームアプローチの限界・弱点
  • 第2章 チームの定義
    • I. チームとは; チームの定義
      • 1. チームとは
      • 2. ネットワークとチーム
    • II. チームのバリエーション
      • 1. チームメンバーによるバリエーション
      • 2. 多専門職チームのバリエーション; 「マルティディシプリナリー・チーム」と「インターディシプリナリー・チーム」
      • 3. チーム内の役割開放; トランスディシプリナリー・チーム
      • 4. ケアマネジメントにおけるチーム; 「パーマネント・チーム」と「クライエント・チーム」
    • III. おわりに
  • 第3章 チームワークとチームメンバーの関係
    P.17閲覧
    • I. チームとチームメンバーの現状についての理解
    • II. メンバーの役割と責任の明確化
    • III. メンバー間および利用者との円滑なコミュニケーション
    • IV. フォーマルなシステム整備とその効果的な運用
  • 第4章 チームアプローチのための基礎理論
    P.27閲覧
    • 第4-1章 グループダイナミックス
      • I. グループ (小集団) 成立の条件
      • II. 「システム」としてのグループ
      • III. グループの発達過程
      • IV. 集団規範と集団圧力
      • V. リーダーシップ
    • 第4-2章 システム理論
      • I. システム理論とチームアプローチ
      • II. システム理論とは
        • 1. システム理論のモデル
          • 1) 均衡のシステム理論
          • 2) 恒常性維持のシステム理論
          • 3) 自己組織化のシステム理論
        • 2. 一般システム理論の登場
        • 3. システム理論の基本的な考え方
          • 1) システムを構成する各要素は相互に関連づけられている (相互依存性)
          • 2) システムは単なる諸要素の集合体ではなく, 独自の性質を有するようになっている (全体性)
          • 3) システムはその独自性を維持するために境界を有している (境界) 
          • 4) システムはコミュニケーション・パターンとして研究されることができる (円環性)
          • 5) システムは常にあるシステムの一部に組み込まれている (階層性)
      • III. チームの発達段階と専門職のあり方
        • 1. チームの発達段階
        • 2. チームが専門職を変える
    • 第4-3章 グループワーク
      • I. グループワークの概念と基本的性格
        • 1. グループワークの実践基盤
          • 1) 問題解決の主体とワーカーの役割
          • 2) 「個人」としてのメンバーの尊重と自己決定
          • 3) 援助の媒体としての「グループ」の活用
        • 2. グループワークの成立条件
        • 3. 4つの援助媒体
        • 4. グループにおける問題解決機能; 相互援助システムの活用
      • II. グループワークの実践原則
        • 1. メンバーの個別化とグループの個別化
        • 2. 参加の原則
        • 3. 葛藤解決の原則
        • 4. 意図的介入の原則
        • 5. 制限の原則
      • III. グループワークの展開過程と援助技術
    • 第4-4章 組織理論
      • I. 組織とはなにか
        • 1. 組織の定義
        • 2. 組織が成立するための要素
        • 3. ヒューマン・サービス組織の特徴
      • II. 組織理論
        • 1. 人間関係論
        • 2. 近代組織論
          • 1) 組織均衡論
          • 2) 適応的動機行動モデル
          • 3) 権威の理論
        • 3. コンティンジェンシー理論
      • III. チームの組織化をどのように進めるか
    • 第4-5章 基本的なコミュニケーション理論
      • I. はじめに
      • II. 1対1の対人コミュニケーションの基本的技能
        • 1. コミュニケーション技能の種類と構成
        • 2. 関わり技能
        • 3. 基本的共感
        • 4. 質問の技法
      • III. 応用的コミュニケーション技能
        • 1. 第二次共感
        • 2. 焦点化
        • 3. 直面化
      • IV. 高齢者へのグループワークにおけるリーダーの技能
        • 1. 高齢者グループの特徴と種類
        • 2. 高齢者グループのテーマ
        • 3. 高齢者グループのプランニング
        • 4. グループワークにおけるリーダーの具体的な技術
      • V. 逆転移におけるコミュニケーション
      • VI. スーパービジョンにおけるコミュニケーション
      • VII. おわりに
  • 第5章 チームの展開と発展
    P.101閲覧
    • I. チームアプローチの長所と短所
    • II. チームの形成における段階
      • 1. チーム形成期
      • 2. チーム混乱期
      • 3. チーム秩序形成期
      • 4. チーム安定期
    • III. チーム維持のための留意点
    • IV. チームの展開
      • 1. 効果的なケア会議・スタッフミーティングの進め方
      • 2. ケア会議・スタッフミーティングにおけるチームリーダーの役割
  • 第6章 チームマネジメント
    P.113閲覧
    • I. はじめに
    • II. 認知症対応型グループホームの基本的な位置づけ
    • III. 認知症対応型グループホームの人員基準
      • 1. 従業者の員数
        • 1) 夜間および深夜の時間帯
        • 2) 夜間および深夜の時間帯以外の時間帯
        • 3) 「夜間および深夜の時間帯」および「夜間および深夜の時間帯以外の時間帯」の従業者
        • 4) 併設事業所への従業者の従事
        • 5) 計画作成担当者
      • 2. 管理者 (基準第91条)
      • 3. 代表者 (基準第92条)
    • IV. 認知症対応型グループホームの設備基準
      • 1. 事業所
      • 2. 消火設備その他の非常災害に際して必要な設備
      • 3. 居室
      • 4. 居間および食堂
      • 5. 立地条件
    • V. 認知症対応型グループホームへの入居の支援
      • 1. ケアマネージャーとの連携
      • 2. 入居の手続き
        • 1) 入居申し込み時における情報収集
        • 2) サービス内容や手続きの説明と利用者および家族の同意
    • VI. 認知症対応型グループホームにおけるサービスの提供
      • 1. ケアマネジメントサイクルに沿ったサービスの提供
      • 2. インテーク
      • 3. アセスメント
        • 1) アセスメントとは
        • 2) 本人からの情報収集
        • 3) 健康状態に関するアセスメント
        • 4) ADLに関するアセスメント
        • 5) 家族等からの情報収集
      • 4. 認知症対応型共同生活介護計画 (ケアプラン) の作成
      • 5. ケアの提供
      • 6. モニタリング
  • 索引
    P.141閲覧
  • 奥付

参考文献

第1章 チームアプローチの目的と意義

P.8 掲載の参考文献

  • 1) 第25回日本保健医療社会学会シンポジウム「多機関・多職種協働チーム」資料より(1999.5).

第2章 チームの定義

P.16 掲載の参考文献

  • 1) Germain C.:Social Work Practice in Health Care. Free Press, p.200(1984).
  • 2) Ovretveit J.:Coordinating Community Care. Open University Press, Backingham, p.55(1993). ジョン・ウーベルバイト(三友雅夫,茶谷滋監訳):ケアマネジャー必携 コミュニティケアの戦略;学際的チームとケアマネジメント.恒星社厚生閣,東京(1999).
  • 3) 菊池和則:他職種チームの3つのモデル.社会福祉学,39(2):276(1999).
  • 4) Germain C.:前掲書, p.209.
  • 5) 菊地和則:前掲書, p.280.
  • 6) Ovretveit J.:前掲書, p.58.

第3章 チームワークとチームメンバーの関係

P.25 掲載の参考文献

  • 1) Abramson JS, Rosenthal BB:Interdisciplinary and Interorganizational Collaboration. In 19th Encyclopedia of Social Work,1484, NASW(1995).
  • 2) Ovretveit J:Coordinating Community Care. 105-109 Open University Press, Buckingham (1993). ジョン・ウーベルバイト(三友雅夫,茶谷滋監訳):ケアマネージャー必携コミュニティケアの戦略;学際的チームとケアマネジメント.140-145,恒星社厚生閣,東京(1999).
  • 3) Ovretveit J:Coordinating Community Care. 115 Open University Press, Buckingham (1993).(翻訳書, 153).
  • 4) Abramson JS, Rosenthal BB:Interdisciplinary and Interorganizational Collaboration. In 19th Encyclopedia of Social Work,1485,NASW(1995).
  • 5) 副田あけみ:在宅介護支援センターのケアマネジメント.31-32,中央法規,東京 (1997).
  • 6) ロナルド・W・トーズランド,ロバート・F・ライバス:グループワーク入門;あらゆる場で役にたつアイデアと活用法. 270-272,中央法規,東京 (2003).
  • 7) Ovretveit J:Coordinating Community Care. 176 Open University Press, Buckingham (1993).(翻訳書,236).

第4章 チームアプローチのための基礎理論

P.35 掲載の参考文献

  • 1) 岡堂哲雄:集団力学入門.医学書院,東京(1974).
  • 2) 青井和夫:小集団の構造と機能.(青井和夫,綿貫譲治,大橋幸:集団・組織・リーダーシップ)4,培風館,東京(1962).
  • 3) 三隅二不二:リーダーシップ行動の科学(改訂版).有斐閣,東京(1984).

P.50 掲載の参考文献

  • 1) 勝又正直:はじめての看護理論.46-59,医学書院,東京(2005).
  • 2) フォン・ベルタランフィ:一般システム理論.31,みすず書房,東京(1973).
  • 3) Briggs, Margaret H.:Building Early Intervention Teams Working Together for Children and Families. 88-101, Aspen Publishers, Maryland(1997).

P.64 掲載の参考文献

  • 1) ケニス・E・リード著(大利一雄訳):グループワークの歴史.勁草書房,東京(1992).
  • 2) 花村春樹訳引用:A.A.G.W.『グループワーカーの機能に関する定義』(1949年)の作定経緯と意義.和泉短期大学研究紀要,11:6(1989).
  • 3) H. B. トレッカー(永井三郎訳):ソーシァル・グループ・ワーク;原理と実際(改訂版).p.8,日本YMCA同盟出版部(1978).
  • 4) ジゼラ・コノプカ(前田ケイ訳):ソーシャル・グループワーク・援助の過程.p.27,全国社会福祉協議会(1967).
  • 5) 岩間伸之:ソーシャルワークにおける媒介実践論研究.第4章,中央法規出版,東京(2000).黒木保博,横山穣,水野良也,岩間伸之:グループワークの専門技術;対人援助のための77の方法.197-227,中央法規出版,東京(2001).
  • 6) 大利一雄:シュワルツのグループワーク論.(大利一雄・武田建編著)新しいグループワーク,日本YMCA同盟出版部 p.90,(1980).
  • 7) William Schwartz:The Social Worker in the Group. The Social Welfare Forum (New Perspectives on Services to Groups:theory, organization, practice, NASW, 1961), p.155, Columbia University Press, (1961).
  • 8) W.シュワルツ(前田ケイ訳):ソーシャルワーク実践におけるグループの活用について.(W. シュワルツ・S.R.ザルバ編,前田ケイ監訳/大利一雄・津金正司共訳)グループワークの実際,p.5,相川書房,東京(1978).William Schwartz:On the Use of Groups in Social Work Practice. William Schwartz and Serapio R. Zalba (eds.), The Practice of Group Work, p.7, Columbia University Press(1971).
  • 9) Lawrence Shulman and Alex Gitterman:The Life Model, Mutual Aid, and the Mediating Function. Lawrence Shulman and Alex Gitterman (eds.), Mutual Aid Groups and The Life Cycle, p.3, F.E. Peacock Publishers, Inc.(1986).
  • 10) Alex Gitterman:Building Mutual Support in Groups. Social Work with Groups, 12(2):6(1989)/A. ギッターマン(岩間伸之訳):グループにおける相互サポートの形成.社会福祉学論集,第6号,同志社大学大学院文学研究科社会福祉学専攻院生会,p.35(1992).
  • 11) 同上,p.36.

P.80 掲載の参考文献

  • 1) 新村出編:広辞苑.第5版,1567,岩波書店,東京(1998).
  • 2) 桑田耕太郎,田尾雅夫:組織論.初版,4,有斐閣,東京(1998).
  • 3) Barnard CI:The Functions of the Executive. Harvard University Press(1938)(山本安次郎,田杉競,飯野春樹訳:新訳経営者の役割.新訳版,67-84,ダイヤモンド社,東京,1968).
  • 4) 山本安次郎,田杉 競,飯野春樹訳:新訳 経営者の役割.新訳版,85-95,ダイヤモンド社,東京(1968).
  • 5) 田尾雅夫:ヒューマン・サービスの組織;医療・保健・福祉における経営管理.初版,9-28,法律文化社,京都(1995).
  • 6) Taylor FW:Principles of Scientific Management. Herper Bros (1911). (上野陽一訳・編:科学的管理法.新版,産能大学出版部,東京,1969).
  • 7) 田尾雅夫:組織の心理学.新版,137-139,有斐閣,東京(1999).
  • 8) March JG, Simon HA:Organizations. John Wiley & Sons, Inc.(1958).(土屋守章訳:オーガニゼーションズ.初版,128,ダイヤモンド社,東京,1977).
  • 9) 占部都美,坂下昭宣:近代組織論〔II〕マーチ=サイモン.初版,96-97,白桃書房,東京(1975).
  • 10) 占部都美,坂下昭宣:近代組織論〔II〕マーチ=サイモン.初版,97-103,白桃書房,東京(1975).
  • 11) 山田 保:日本的経営と欧米的経営;バーナード近代組織論の新展開.第2版,148-152,中央経済社,東京(1990).
  • 12) 山本安次郎,田杉 競,飯野春樹訳:新訳 経営者の役割.新訳版,170-174,ダイヤモンド社,東京(1968).
  • 13) 桑田耕太郎,田尾雅夫:組織論.初版,82-88,有斐閣,東京(1998).
  • 14) 小笠原祐次:社会福祉施設の業務運営「組織の役割とチームワーク」. (『新版・社会福祉学習双書』編集委員会編)新版・社会福祉学習双書2003 第14巻:社会福祉施設運営(経営)論,112-124,社会福祉法人全国社会福祉協議会,東京(2003).

P.100 掲載の参考文献

  • 1) G Egan:You & Me;The Skills of Communicating and Relating to others. California:Books./Cole Publishing Company (1977).
  • 2) AE Ivey:マイクロカウンセリング"学ぶ-使う-教える"技法の統合;その理論と実際.福原真知子他(訳).川島書店,東京(1985).
  • 3) P Hawkins, R Shohet:Supervision in the Helping Professions;An individual,group and organizational approach. Buckingham:Open University Press (1989).
  • 4) B Genevay, Renee S. Katz (Ed.). Countertranference and Older Clients. London:Sage Publications(1990).
  • 5) A Brown, I Bourne:The Social Work Supervisor;Supervision in community,day care and residential settings. Buckingham, Open University Press (1996).
  • 6) 野村豊子:コミュニケーションスキル.痴呆ケア標準テキスト 痴呆ケアの実際I:総論,39-61,日本痴呆ケア学会編,ワールドプランニング,東京(2005).
  • 7) 野村豊子:コミュニケーションの技法.介護福祉養成講座(12)/第3版 介護技術I,6〜33,福祉士養成講座編集委員会編,中央法規出版,東京(2006).

第5章 チームの展開と発展

P.111 掲載の参考文献

  • 2) Barretta-Herman, A.:The effective social service staff meeting. In Slegio, F.Business Communication;New Zealand Perspectives, 136-147, Software Technology, New Zealand (1990).
  • 3) Brody, R.:Effective Managing Human Service Organizations. 3rd ed. CA:Sage (2005).
  • 4) Sheafor, B.W. and Horejsi, C.R.:Techniques and Guidelines for Social Work Practice. 7th ed. Pearson, Boston (2006).