書籍名 |
日本痘苗史序説 |
出版社 |
近代出版
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発行日 |
1987-01-05 |
著者 |
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ISBN |
4874024556 |
ページ数 |
219 |
版刷巻号 |
第1刷 |
分野 |
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閲覧制限 |
未契約 |
本書は、日本における痘苗について記録し、人々の忘却に備えようとするものである。(まえがきより)
目次
- 表紙
- まえがき
- 目次
- 凡例
- 図の出所と注
- I. 日本における痘瘡の防遏
- 1. 人痘種痘法導入以前の状態
- 2. 人痘種痘法導入以後の痘瘡対策
- (1) 人痘種痘法の導入
- (2) 人痘種痘法の普及
- a. 早苗法 (中国式)
- b. 腕苗法 (トルコ式)
- c. 腕種 (長与俊達の開発した方法)
- II. 牛痘種痘法に関する情報と対応
- 1. 各国からの情報
- 2. 牛痘苗の国内探索
- 3. 牛痘苗作出の試み
- 4. 牛痘苗の輸入運動
- III. 日本に輸入された牛痘苗の由来と伝播
- 1. 中川五郎治の用いた痘苗株
- (1) 中川五郎治はロシアから牛痘苗を持ち帰ったか
- (2) 中川五郎治は帰国後牛痘を発見したか
- (3) 中川五郎治は帰国後いわゆる牛化人痘苗を作出したか
- (4) 中川五郎治は何を用いて種痘したか
- 2. 久蔵がロシアから持ち帰った痘苗
- 3. モーニケの斡旋により舶来した痘苗
- 4. ポンペの使用した痘苗
- 5. ボードウィンの斡旋により舶来した痘苗
- 6. その後明治年間に輸入された痘苗
- IV. 痘苗の伝達と保存
- 1. 人伝牛痘苗
- (1) 組織と運営
- (2) 伝苗 (分苗) と接種
- (3) 真偽 (仮) の鑑別
- a. 牛の偽牛痘
- b. 人の偽牛痘
- c. 牛痘真仮の差別
- d. 有毒痘
- (4) 痘苗の継代
- (5) 真痘, 仮痘の内容の変遷
- (6) 人伝牛痘苗の普及
- 2. 再帰牛痘苗 (再帰痘苗)
- (1) 人伝牛痘苗の弱点
- (2) 再帰牛痘苗
- a. わが国初期の再帰牛痘苗
- b. 再帰牛痘苗の改良
- (3) 再帰牛痘苗の採用と接種法の変更
- 3. 牛伝牛痘苗
- 4. 牛痘種継所の変遷
- 5. 牛化人痘苗
- (1) 牛化人痘苗
- (2) 人痘毒 (痘瘡ウイルス) を牛痘化せしめる方法
- (3) 原苗の製法
- (4) 原苗の更新
- (5) 痘苗の製法
- (6) 人痘毒 (痘瘡ウイルス) の牛痘化並びに牛痘化したウイルスについて
- 6. 精製痘苗
- 7. 鶏卵痘苗
- V. 第二次大戦後の日本の痘苗
- 1. 痘苗基準の告示
- (1) 製造用の種ウイルス
- (2) 発痘力試験
- (3) 粗苗採取牛
- (4) 痘苗の含菌数
- (5) 接種法
- 2. 種痘接種率の低下
- 3. S. S. マレニコワの発表
- 4. リスター株の採用
- 5. 弱毒痘苗株の探求
- (1) CV1株
- (2) Dis株
- (3) LC16m 8株
- 6. 定期種痘の廃止
- 7. WHOの痘瘡根絶計画の成功
- VI. 痘苗の毒作用
- VII. 牛痘種痘に用いられたウイルスと牛痘ウイルス 附. グリース
- 1. ワクチニアウイルス
- (1) ワクチニアウイルスの起原
- (2) ワクチニアウイルスの自然感染例と自然宿主
- 2. 牛痘ウイルス
- (1) 牛痘ウイルスの自然感染例
- (2) 牛痘ウイルスの自然宿主
- 3. グリース
- VIII. 人類は再び痘瘡に襲われることはないか
- 1. 痘瘡ウイルスの残存
- 2. 痘瘡ウイルスと区別し難いホワイトポックスウイルス
- 3. サル痘ウイルスによる人の感染
- 4. 結び
- 附表1. 日本における最近100年間の痘瘡患者数及び死亡者数
- 附表2. 痘苗関連年表
- 人名索引
- 事項索引
- 日本痘苗史序説 正誤表
- 奥付