書籍名 |
医学論文英訳のテクニック 改訂4版 |
出版社 |
金芳堂
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発行日 |
2010-03-25 |
著者 |
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ISBN |
9784765314152 |
ページ数 |
697 |
版刷巻号 |
第4版第3刷 |
分野 |
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閲覧制限 |
未契約 |
今回の改訂で基礎論文の実例を加え,目次のような構成とした.第2部 「臨床論文編」では新しい文例を加え,第3部 「正しい英文表現」で全体を詳細に見直し,ほとんど文例を書き改めた.さらに第5部 「よい表現とわるい表現」では二者択一問題で,スマートな英文表現が実感できる。 Q & Aコーナーを随所に設け、著者が今までに種々の場で講義をしてきた際に、受講者からの疑問、知っておいてほしい文法や語のニュアンスをこのコーナーに盛込んだ。
目次
- 表紙
- 改訂4版まえがき
- 改訂3版まえがき
- 改訂2版まえがき
- まえがき
- 目次
- 序章 ハイフンワード編
- 第1部 基礎論文編 Practical English Usage in Basic Medical Sciences
- 第1章 生理と解剖 / Physiology & Anatomy
- 1. 一般的基礎
- 2. 神経と筋肉
- 3. 神経伝達物質
- 4. 感覚
- 5. 視覚
- 6. 聴覚・喚覚・味覚
- 7. 覚醒と睡眠
- 8. 姿勢と運動
- 9. 自律神経系
- 10. 延髄と視床下部
- 11. 辺縁系
- 12. アルツハイマー病と老人性認知症
- 13. 肝機能と代謝
- 14. 膵臓の内分泌機能
- 15. 腎機能と排尿
- 16. 副腎 ( 副腎皮質と副腎髄質 )
- 17. 消化と吸収 ( 胃と腸 )
- 18. その他の内分泌器官
- 19. 心臓
- 20. 肺の機能
- 21. 食道
- 第2章 動物実験 / Animal Experiment
- 実験動物に関する術語
- 1. 体位・姿勢 position, posture
- 2. 意識 consciousness, awareness 態度 attitude
- 3. 行動 behavior
- 4. 鳴き声
- 5. 呼吸 respiration, breathing
- 6. 体表 body surface ( 皮膚・毛 skin & fur )
- 7. 発疹 exanthema, rash, eruption
- 8. 脳 brain 頭 head 顔 face
- 9. 眼 eye
- 10. 耳 ear 鼻 nose 咽喉頭 pharynx & larynx
- 11. 口, 口腔 mouth & oral cavity
- 12. 頚部 neck 胸部 chest 脊柱部 vertebral column, backbone
- 13. 触診 palpation 打診 percussion 聴診 auscultation
- 14. 腹部 abdomen
- 15. 外陰部 ( extemal ) genitalia, pudendum
- 16. 四肢 extremity
- 17. 歩行 gait
- 18. 排泄 excretion, discharge 排泄物 excreta
- 動物実験に関する慣用的表現
- A. 使用動物
- B. 飼料
- C. 飼育
- D. 薬剤の投与
- E. 採血
- F. 動物の殺し方
- G. 処置および材料の採取
- 動物実験に関する定型表現
- 第2部 臨床論文編 Practical English Usage in Medical Writing
- 第1章 緒言 / Introduction
- 1. 薬剤を主語にして書く場合
- 2. 人を主語にして書く場合
- 3. 抽象名詞を主語にして書く場合
- 4. study, experimentを主語にして書く場合
- Q & Aコーナー 2 It' s a Sony. の a の意味はなに ?
- 5. 「目的」に相当する言葉が主語となる場合
- Q & Aコーナー 3 three coffeesというのにthree teasとは言わないのはなぜ ?
- 6. There is ( are ) またはIt isで始まる場合
- Q & Aコーナー 4 「成分」を意味するcomponent, constituent, element, ingredientそれぞれの意味の違いと使い分けを教えてください.
- 7. paperを主語にして書く場合
- Q & Aコーナー 5 such as A, B, C and D か such as A, B, C or Dか.
- 問診の表現
- Q & Aコーナー 6 temperatureの前の a, the および無冠詞の使い分けについて教えを乞う.
- 第2章 対象と方法 / Subjects & Methods
- 1. Subjects ( 対象 )
- Q & Aコーナー 7 「目的」の英語に相当するpurpose, aim, objective, object, end, goalのちがいは ?
- 2. Methods ( 方法 )
- 1) study, trial等で始める場合
- 2) concentration, levelに関する表現
- Q & Aコーナー 8 ビジネスレターの主題の前に置くRe : の意味は ?
- 3) MIC等に関する表現
- 4) 医療機器や特殊撮影法による表現
- Q & Aコーナー 9 頻度を表すusually, sometimes, rarely等を % で示すとどれくらい ?
- 5) 療法に関する表現
- Q & Aコーナー 10 名詞の形容詞的用法であるのに複数形がくるときがあるのはなぜか.
- 第3章 診断ほか / Diagnosis & Others
- 1. Diagnosis ( 診断 )
- Q & Aコーナー 11 名詞を修飾する形容詞が2つ以上ある場合の優先順位は ?
- 2. Clinical Signs & Symptoms ( 臨床徴候・症状 )
- 1) 人を主語にして書く場合
- 2) 症状・徴候を主語にして書く場合
- Q & Aコーナー 12 関係詞thatとwhichの使い分けを教えてください.
- 3) 諸検査を主語にして書く場合
- Q & Aコーナー 13 大学の先生の職階の適訳は ?
- 4) 抽象名詞またはその他の名詞を主語にして書く場合
- 3. Period of Illness ( 罹病期間 )
- Q & Aコーナー 14 and / orはどういうときに使うのか.
- 4. Dosage & Administration ( 用法・用量 )
- 1) 薬剤を主語にして書く場合
- 2) 人を主語にして書く場合
- 3) dose または他の名詞を主語にして書く場合
- Q & Aコーナー 15 a fever of 38. 7℃と書くのは間違いではないか.
- 5. Treatment Period & Treatment ( 治療期間・治療 )
- Q & Aコーナー 16 A, B and Cか A, B, and Cか.
- 6. Laboratory Test Methods ( 臨床検査法 )
- Q & Aコーナー 17 shallかwillか.
- 7. Criteria of Effectiveness ( 効果判定基準 )
- ビジネスレターの知識
- Q & Aコーナー 18 a first 〜という使い方はあるか.
- 第4章 臨床効果 / Results - clinical effects
- 1. 薬剤濃度に関する表現
- 2. 効果, 有効率, 改善度等を主語にする表現
- Q & Aコーナー 19 An X - ray examinationのように書きますが, なぜX - rayの前の冠詞はAではないのですか.
- 3. 患者や医師を主語にする表現
- Q & Aコーナー 20 special, particular, peculiarはどう使い分けるのか.
- 4. 薬剤 ( 治療 ) を主語にする表現
- Q & Aコーナー 21 条件文の中のwillの有無のちがいは ?
- 5. 作用発現を主語にする表現
- Q & Aコーナー 22 正しいshowの使用例を教えてください.
- 6. 症状・疾患を主語にする表現
- 7. 菌に関する表現
- Q & Aコーナー 23 after the operation, after operationのように定冠詞theが付いている場合とそうでないのを見かけますが, 何か意味上ちがいがあるのですか.
- 8. 全般的な総合表現
- Presentationに際して
- Q & Aコーナー 24 略語を意味するAcronymとInitialismについて, その違いを教えてください.
- 第5章 副作用と臨床検査 / Results - side effects & laboratory tests
- 1. 副作用
- 1) 患者を主語にする表現
- Q & Aコーナー 25 mustとshouldのちがいは ?
- 2) 症状等を主語にする表現
- Q & Aコーナー 26 thereforeの多用はよくないと聞きましたが, どうしてですか.
- 3) 薬剤を主語にする表現
- Q & Aコーナー 27 extremityかextremitiesか.
- 2. 臨床検査
- 1) 臨床検査値の簡潔表現
- Q & Aコーナー 28 B. C. ( 紀元前 )とA. D. ( 紀元後 ) の意味は ?
- 2) 臨床検査の一般的表現
- Q & Aコーナー 29 医学専門用語で一番スペルの長い単語はなにか.
- 3) 血液に関する表現
- 4) 尿に関する表現
- 5) 肝臓機能に関する表現
- Q & Aコーナー 30 influence, affect, effectのニュアンスのちがいの教えを乞う.
- 6) ECG & EFGの表現
- 7) 各種撮影像, 生検に基づく表現
- 8) MICに関する表現, その他
- 接尾語
- 接頭語
- Q & Aコーナー 31 「2日目」というときは at day 2 か on day 2 か.
- 第6章 考按と結論 / Discussion & Conclusion
- 第3部 正しい英文表現 Good English & Better English
- [1] 動詞編
- A. 受動態のまちがった使用例
- B. 時制のまちがった使用例
- C. 適切でない動詞の使用例
- D. 不必要な動詞の使用例
- Q & Aコーナー 32 increaseかincreasedか.
- [2] 名詞編
- A. まちがった名詞の使用例
- B. 数の不一致の例
- C. まちがった関係代名詞の使用例
- D. 名詞のまちがった形容詞的用法の例
- Q & Aコーナー 33 0から1の間の数は単複どちら ?
- [3] 形容詞編
- A. 適切でない形容詞の使用例
- B. 副詞にすべき形容詞の使用例
- C. 修飾する名詞との誤用例
- D. 無用な形容詞の使用例
- E. 比較の誤り
- Q & Aコーナー 34 moreやmostをとらない形容詞にはどんなものがあるのですか ?
- [4] 副詞編
- A. 適切でない副詞の使用例
- B. 副詞の位置が適切でない例
- C. 福祉を使うべきでない例
- D. 比較の誤り
- E. 倫理関係を表す副詞のまちがい
- Q & Aコーナー 35 否定語notやnoのある文章にbothを使うのは誤りですか.
- [5] 冠詞編
- A. 不定冠詞の正しい使用例
- B. 定冠詞の正しい使用例
- 1) 臓器名, 身体部位を表す語の場合
- 2) 前文に出た名詞を指す場合
- 3) 既述の名詞ではないが前後の関係から限定される場合
- 4) 形容詞や形容詞句 ( 節 ) によって特定化された場合
- 5) 種類全体を表す場合
- 6) 「the + 形容詞」で複数の名詞の代用をなす場合
- 7) aかtheどちらでもよい場合
- 8) theのいらない場合 (1)
- 9) theのいらない場合 (2)
- 10) theのいらない場合 (3)
- 11) 冠詞がないために意味が不明瞭になる場合
- 冠詞の研究
- 不定冠詞 a ( an ) の使用法
- 定冠詞theの使用法
- [6] 前置詞編
- A. 前置詞のまちがい
- B. 前置詞が不必要な場合
- C. 前置詞が必要な場合
- 前置詞の研究
- 《 on 》 について
- 《 in 》 について
- 《 of 》 について
- 《 to 》 について
- 《 for 》 について
- 《 with 》 について
- 《 by 》 について
- 《 at 》 について
- 《 from 》 について
- 医学英語にみる前置詞fromの使用例
- Q & Aコーナー 36 in this matterかto this matterか.
- [7] 余剰表現編
- A. 余剰な表現
- B. 回りくどい表現
- C. 間接的表現
- [8] 句読点の使い方
- 1. コンマの使用法
- A. 非限定的用法
- B. is - and構文
- C. 接続副詞 ( however, consequently )
- D. 副詞句, 副詞節のあと
- E. 形容詞が連続する場合
- F. 名詞が連続する場合
- G. 独立節間のコンマ
- H. 語句の区切りのコンマ
- I. 不必要なコンマ
- J. コンマの誤用
- 2. セミコロンの使用法
- 3. コロンの使用法
- 4. ピリオドの使用法
- Q & Aコーナー 37 「〜歳以上 ( 以下 ) 」の表現についてお尋ねします.
- 第4部 タイトル・抄録・副作用報告 Title, Abstract & Side Effect Reports
- 第1章 タイトル / Title
- 1. タイトルのつけ方
- Q & Aコーナー 38 half of, one - fifth ( 1 / 5 ), percent ofなど分数や全体の一部を示す語が主語のとき, 受ける動詞は単数か複数か.
- 2. タイトルの実例
- 1 Study, Studies / 研究
- 2 Effect, Effects / 効果
- 3 Efficacy / 有効性
- 4 Result, Results / 結果, 成績
- 5 Influence / 影響
- 6 Comparison / 比較
- 7 Therapy / 療法
- 8 Treatment / 治療
- 9 Management / 処置
- 10 Change / 変化
- 11 Relation, Relationship, Interrelationship, Correlation / 関係
- 12 Traial / 試験
- 13 Use / 使用
- 14 薬剤名を最初に書く方法
- 15 andを使う方法
- 16 最初に病名をもってくる方法
- 17 質問形式で書く方法
- 18 Fundamental study に関するタイトル
- 19 症例報告のタイトル
- Q & Aコーナー 39 advantage可算名詞と不可算名詞の使い方を教えてください.
- 第2章 抄録 / Abstract
- 1. 抄録とは
- 2. 抄録の実例
- Q & Aコーナー 40 by a disc method, by disc methods, by the disc methodのちがいを教えてください.
- グラフで使う線の種類
- 第3章 副作用報告 / Side Effect Reports
- Q & Aコーナー 41 at hand, on hand, in hand,to handそれぞれの意味のちがいは ?
- Q & Aコーナー 42 studyとlearnとknowの関係を教えてください.
- Q & Aコーナー 43 caseとpatientのちがいについて教えてください.
- 第5部 よい表現とわるい表現 Good Expression & Bad Expression
- 付 プロトコールの代表的表現
- 参考文献
- あとがき
- 奥付
参考文献
参考文献
P.673 掲載の参考文献
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1. 市原A ・エリザベス : ライフ・サイエンスにおける英語論文の書き方 (共立出版)
-
2. 奥田邦雄・高原満男・西本詮 : 医学論文の書き方 (改訂第5版) (医学書院)
-
3. 黒屋政彦・富田軍二 : 英語科学論文用語辞典 (朝倉書店)
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4. 小西友七・英語前置詞活用辞典 (大修館書店)
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5. 佐川喜一・英語で書く医学論文 (ライフ・サイエンス出版)
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6. 高橋義夫・英文医学論文の書き方 (医学書院)
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7. 日本科学技術翻訳協会編英文テクニカル・ライティング (丸善)
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8. 日本科学技術翻訳協会編 : 最新技術英文ハンドブック (日本科学技術翻訳協会)
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9. 羽白清 : 臨床英文の正しい書き方 (改訂第2版) (金芳堂)
-
10. 溝口歌子・ライブサイエンスの英語論文 (講談社)
-
11 横井川泰弘 : 医学英語の類語使用法 (金芳堂)
-
12. Mark Petersen : 日本人の英語 (岩波新書)
-
13. A. S. Hornby : Oxford Advanced Learner's Dictionary of Current English, Oxford University Press (開拓社)
-
14. Ffrangcon Roberts : Good English for Medical Writers
-
15. Lester S. King : Why Not Say It Clearly (Little, Brown and Company, Boston)
-
16. P. L. Sandler : Medically Speaking (BBC English)