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書籍詳細

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書籍名 いま求められる統合失調症診療の進め方
出版社 洋學社
発行日 2015-03-20
著者
  • 渡部和成(著)
ISBN 9784908296000
ページ数 138
版刷巻号 初版第1刷
分野
閲覧制限 未契約

本患者を中心とした適切な統合失調症治療を行ううえで必須な、面接、薬物療法と心理社会療法における重要点と実施上の要領について、精神科医師を始めとする精神医療関係者の方々に俯瞰して理解していただけるように「いま求められる統合失調症診療の進め方」をわかりやすくまとめた。

目次

  • 表紙
  • はじめに
  • 目次
  • 第1章 統合失調症とはどのような病気なのか
    • 1. 精神分裂病から統合失調症へ
    • 2. 患者の人生を考える人間的治療
    • 3. 統合失調症の基本的特徴
  • 第2章 統合失調症はどのように治療するべきか
    • 1. 呼称変更にふさわしい治療法とは
    • 2. なぜ薬物療法に加えて心理社会療法が必要なのか
    • 3. "昨日も今日も明日も統合失調症である" ことを忘れずに治療する
    • 4. 統合失調症治療の進め方
    • 5. 適切な統合失調症治療法であるための条件
  • 第3章 統合失調症治療の切り札とは何か
    P.17閲覧
    • 1. 病識を持つこと
    • 2. 希望の持てる病名告知
    • 3. 心を介する病名告知
    • 4. 病名告知についての考え方と実際
  • 第4章 上手な面接の仕方とは
    P.27閲覧
    • 1. 診断と治療としての面接
    • 2. 初診時と通院時の面接
    • 3. 家族同席の面接
  • 第5章 上手な薬物療法とは
    P.37閲覧
    • 1. 統合失調症治療薬を選ぶ基本条件
    • 2. 定型抗精神病薬と非定型抗精神病薬
    • 3. 非定型抗精神病薬の使い方
    • 4. 急性期入院薬物療法の実際
    • 5. 外来薬物療法の実際
  • 第6章 上手な心理社会療法とは
    P.55閲覧
    • 1. 私が行う患者の心理社会療法
      • 1) クライエント・パス
      • 2) クリニカルパスではなくクライエント・パスとリカバリー・パス
      • 3) 急性期入院治療法としての患者心理教育
    • 2. 集団患者心理教育と集団家族心理教育
      • 1) 集団の治療効果
      • 2) 患者心理教育の実際
        • (1) 幻聴君と妄想さんを語る会
        • (2) 幻聴教室
        • (3) 新しい集団精神療法
        • (4) 栄養健康教室
        • (5) フォーラムS
    • 3. 家族心理教育の実際
      • 1) 家族心理教育の必要性の理解
      • 2) 家族教室
      • 3) 家族会
  • 第7章 シェアード・ディシジョン・メイキング
    P.91閲覧
    • 1. 統合失調症治療モデルの「教育 - 対処 - 相談モデル」
    • 2. シェアード・ディシジョン・メイキングの1つである「教育 - 対処 - 相談モデル」
    • 3. シェアード・ディシジョン・メイキングの例
  • 第8章 統合失調症治療を考える
    P.99閲覧
    • 1. 統合失調症治療のキーワード
    • 2. 急性期入院治療を考える
    • 3. 安定期治療を考える
    • 4. 統合失調症からの回復を考える
  • 文献
    P.115閲覧
  • 索引
    P.119閲覧
  • おわりに
    P.123閲覧
  • 著者略歴
    P.125閲覧
  • 奥付

参考文献

文献

P.115 掲載の参考文献

  • 1) 日本精神神経学会 (日本語版用語監修), 高橋三郎, 大野裕 (監訳) : DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル, 99, 医学書院, 東京, 2014.
  • 2) 渡部和成 : Risperidone液剤治療が功を奏した統合失調症の急性期拒薬例. 臨床精神薬理 7 : 75-79, 2004.
  • 3) 渡部和成 : 患者・家族心理教育は統合失調症の長期予後を良好にする I. ビデオを利用した認知集団精神療法の統合失調症治療における効果. 臨床精神薬理 7 : 1341-1353, 2004.
  • 4) 渡部和成 : 患者・家族心理教育は統合失調症の長期予後を良好にする II. 家族心理教育の統合失調症治療における効果. 臨床精神薬理 7 : 1355-1365, 2004.
  • 5) 渡部和成 : 患者・家族心理教育は統合失調症の長期予後を良好にする III. Risperidoneは患者心理教育の効果を増強する. 臨床精神薬理 7 : 1367-1377, 2004.
  • 6) 渡部和成 : 薬物療法と患者・家族心理教育からなる統合的治療が功を奏した統合失調症の一例. 精神科治療学 20 : 175-182, 2005.
  • 7) 渡部和成 : 患者と家族に対する心理教育への継続参加が再入院防止に役立っている外来慢性期統合失調症の一症例. 精神科治療学 20 : 613-618, 2005.
  • 8) 渡部和成 : 家族教室後のExpressed Emotion値に影響する因子と教室参加家族における患者の予後について. 精神科治療学 20 : 1151-1156, 2005.
  • 9) 渡部和成 : Risperidone内用液により水中毒防止の行動制限を要しなくなった慢性統合失調症の多飲症例. 臨床精神薬理 8 : 103-1093, 2005.
  • 10) 渡部和成 : Risperidone内用液の短期高用量増強療法が功を奏した著しい興奮を呈し処方変更を拒否する統合失調症の難治入院症例. 臨床精神薬理 8 : 441-448, 2005.
  • 11) 渡部和成 : Risperidoneまたはhaloperidolで治療した統合失調症患者における退院後15ヵ月間の外来薬物療法の変化. 臨床精神薬理 8 : 1425-1434, 2005.
  • 12) 渡部和成 : Risperidone内用液と患者心理教育による急性期治療が奏効した統合失調症の重症入院症例. 臨床精神薬理 8 : 1569-1573, 2005.
  • 13) 渡部和成 : Olanzapine口腔内崩壊錠が奏効した慢性統合失調症の治療拒否例. 臨床精神薬理 8 : 1617-1621, 2005.
  • 14) 渡部和成 : 医療現場において統合失調症の薬物療法を考えるとき, メディカル, コメディカルの協力関係のありかた. 臨床精神薬理 8 : 1921-1928, 2005.
  • 15) 渡部和成 : 新しい統合失調症治療-患者と家族が主体のこころの医療. アルタ出版, 東京, 2006.
  • 16) 渡部和成 : Olanzapine口腔内崩壊錠が奏効した慢性統合失調症に末期大腸がんを合併し拒食・拒薬する1症例. 臨床精神薬理 : 9 : 683-687, 2006.
  • 17) 渡部和成 : 統合失調症をライトに生きる-精神科医からのメッセージ. 永井書店, 大阪, 2007.
  • 18) 渡部和成 : 急性期統合失調症におけるolanzapine口腔内崩壊錠またはrispe-ridone内用液単剤による入院治療経過の特徴. 臨床精神薬理 10 : 995-1002, 2007.
  • 19) 渡部和成 : 初発および再発統合失調症の急性期入院症例におけるクライエント・パス (患者による治療経過評価) を利用した治療経過の特徴. 精神医学 49 : 161-169, 2007.
  • 20) 渡部和成 : 統合失調症入院患者の家族の心理教育への参加態度と退院後2年非再入院率との関係. 精神医学 49 : 959-965, 2007.
  • 21) 渡部和成 : 統合失調症における退院後3年通院率にみる患者・家族心理教育の効果. 臨床精神医学 37 : 69-74, 2008.
  • 22) 渡部和成 : Olanzapineあるいはrisperidone単剤で入院治療を行った統合失調症患者の退院後の非再入院率と通院単剤治療継続率の検討. 臨床精神薬理 11 : 1505-1514, 2008.
  • 23) 渡部和成 : 統合失調症家族のEE (感情表出) と家族心理教育の効果との関係. 精神神経学雑誌 2008特別号, S364.
  • 24) 渡部和成 : 統合失調症から回復するコツ-何を心がけるべきか. 星和書店, 東京, 2009.
  • 25) 渡部和成 : 統合失調症入院治療における患者心理教育の効果と抗精神病薬処方の関係. 臨床精神薬理 12 : 1817-1823, 2009.
  • 26) 渡部和成 : 病識のない慢性統合失調症通院患者に対する短期教育入院の試み. 精神科治療学 24 : 133-137, 2009.
  • 27) 渡部和成 : 統合失調症患者と家族への心理教育は5年非再入院率を高める. 精神神経学雑誌 2009特別号, S499.
  • 28) 渡部和成 : 統合失調症治療における「ビデオ利用型認知集団精神療法」の治療的意義. 精神神経学雑誌 2009特別号, S499.
  • 29) 渡部和成 : 統合失調症に負けない家族のコツ-読む家族教室. 星和書店, 東京, 2010.
  • 30) 渡部和成 : 図解決定版 統合失調症を乗りこえる! 正しい知識と最新治療. 日東書院本社, 東京, 2010.
  • 31) 渡部和成 : Risperidone持効性注射剤による単剤維持療法への切り替えを自ら選択した統合失調症通院患者の1例. 臨床精神薬理 13 : 967-972, 2010.
  • 32) 渡部和成 : 統合失調症からの回復を願う家族の10の鉄則. 星和書店, 東京, 2011.
  • 33) 渡部和成 : Olanzapineと「教育-対処-相談モデル」. MARTA 9 : 18-21, 2011.
  • 34) 渡部和成 : 患者さんが病識をもてるようになることは大切なことです. 月刊みんなねっと 49 : 14-17, 2011.
  • 35) 渡部和成 : 統合失調症を支えて生きる家族たち. 星和書店, 東京, 2012.
  • 36) 渡部和成 : 統合失調症からの回復に役立つ治療と日常生活のポイント-患者さんに知っておいてほしいこと. 星和書店, 東京, 2012.
  • 37) 渡部和成 : 統合失調症だけど大丈夫-回復と自立へのあいことば. 永井書店, 大阪, 2012.
  • 38) 渡部和成 : 図解実践編 統合失調症を治す! 教育対処相談の渡部式最新治療法. 日東書院本社, 東京, 2013.
  • 39) 渡部和成 : 多剤併用大量療法と長期隔離による入院治療後転院し, 短期教育入院を経て単剤外来維持療法に移行できた初発統合失調症患者の1例. 臨床精神薬理 16 : 1367-1376, 2013.
  • 40) 渡部和成 : 教育入院により拒薬と再入院の繰り返しから服薬と通院が可能になった統合失調症の1例. 臨床精神薬理 16 : 1625-1632, 2013.
  • 41) 渡部和成 : 疾患教育・家族教育と診療報酬上の課題. 日精協誌 32 : 588-593, 2013.
  • 42) 渡部和成 : 専門医がホンネで語る統合失調症治療の気になるところ. 星和書店, 東京, 2015.
  • 43) 渡部和成, 兼田康宏 : 患者心理教育への参加経験がある統合失調症通院患者の認知機能に対するaripiprazoleの効果. 臨床精神薬理 15 : 389-396, 2012.
  • 44) 渡部和成, 堤祐一郎 : Aripiprazole内用液と心理教育による統合失調症治療が服薬アドヒアランスの確立に効果的であった統合失調症入院患者の1例. 臨床精神薬理 12 : 2175-2181, 2009.