書籍名 |
股関節学 |
出版社 |
金芳堂
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発行日 |
2014-03-01 |
著者 |
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ISBN |
9784765315883 |
ページ数 |
1276 |
版刷巻号 |
第1版第2刷 |
分野 |
|
閲覧制限 |
未契約 |
運動器のなかでも人体最大の荷重球関節である股関節は最も重要な役割をはたす器官の一つである.歩行という基本的な動作はもちろん,労働やスポーツにおける多彩な動きを可能としている.進化の中で形成されてきた股関節の形態や機能は精緻であり,疾患や障害が生じた場合,その克服には専門的な医療が必要となる.本書では,根拠にもとづく記述を基本に,基礎から臨床まで股関節に関連する専門的な事柄を網羅しながら詳しく解説する企画を行った.基礎,診断,治療など7つの編を組み,VIII編の知悉便覧では,日常診療や臨床研究で役立つ分類,基準,指標,計測値に加え,日本で使用可能な人工股関節の一覧表と医師として知っておくべき医事法を掲載した.本書がこれからの股関節学のバイブルとなるであろう。
目次
- 表紙
- 執筆者一覧
- 巻頭言
- 本書での記載について
- 目次
- I編 基礎科学
- 1章 発生学
- 2章 解剖学
- 1. 股関節の発育
- 1. 股関節を構成する骨の骨化
- 2. 大腿骨の発育
- 3. 寛骨臼の発育
- 4. 寛骨臼と大腿骨頭の相関関係の年齢的推移
- 2. 股関節の解剖と画像
- 3. 骨形態
- 4. 関節軟骨
- 1. 関節軟骨の構造
- 2. 関節軟骨の代謝
- 3. 関節軟骨の栄養
- 4. 関節軟骨の修復
- 5. 関節軟骨とストレス
- 5. 寛骨臼関節唇
- 6. 靱帯, 筋肉
- 7. 滑膜, 滑液
- 8. 血管系
- 9. 神経系
- 1. 股関節に関与する神経叢
- 2. 股関節の神経支配
- 3章 バイオメカニクス
- 1. 関節合力の推定
- 2. 関節合力の直接計測
- 3. バイオメカニクスにもとづく変形性股関節症の治療
- 4. 有限要素法の応用
- 5. 歩行解析
- 6. 股関節の軟部組織のバイオメカニクス
- 4章 キネマティクス
- 1. 股関節におけるキネマティクス分析手法
- 2. 股関節のキネマティクス分析のための座標軸設定
- 3. 股関節可動域の計測
- 4. 生体股関節の不安定性の評価
- 5章 遺伝学
- 1. 家族歴の聴取と家系図の作成
- 2. Mendel遺伝
- 3. 多因子遺伝
- 4. Mendel遺伝疾患における股関節病変
- 5. 発育性股関節形成不全, 寛骨臼形成不全, 変形性股関節症における遺伝
- 6. Perthes病, 大腿骨頭壊死症における遺伝
- 6章 骨質, 骨代謝
- 1. 骨強度
- 2. 骨質の定量評価
- 3. 骨質因子としてのコラーゲンの役割
- 4. 骨石灰化過程における骨質の変化
- 5. 材質因子の相互作用
- 6. 骨リモデリング抑制に伴う骨質の変化
- 7. 骨リモデリング亢進に伴う骨質の変化
- 8. 大腿骨近位部の骨梁構造
- 7章 脊椎・骨盤・下肢アライメント
- 1. 骨盤傾斜, 脊椎アライメント
- 2. 隣接関節障害, 下肢アライメント
- 8章 生体材料
- 1. ポリエチレン
- 1. ポリエチレンの構造, 種類, 製造法
- 2. ポリエチレンの滅菌および包装
- 3. ポリエチレンの耐摩耗性の向上のためのクロスリンク
- 4. 第一世代クロスリンクポリエチレン
- 5. 第二世代クロスリンクポリエチレン
- 2. セラミックス
- 1. 人工関節摺動部材用セラミックス
- 2. 人工材料摺動部材用セラミックスの使用上の注意事項
- 3. セラミックコーティング
- 3. 金属
- 1. 金属材料の特徴
- 2. 金属材料の人工股関節への応用
- 3. 人工股関節における金属材料の問題点
- 4. 金属表面処理 ( セメントレス固定 )
- 1. インプラント表面への骨新生
- 2. 骨新生のための金属表面加工
- 3. ハイドロキシアパタイトコーティング
- 5. 骨セメント
- 1. 臨床応用
- 2. 骨セメントの化学的特性
- 3. 骨セメントの作業特性
- 4. 骨セメントの力学的特性
- 5. 骨セメントの循環器・呼吸器系への影響
- 6. インプラント周囲骨リモデリング
- 1. セメントレスステム周囲のリモデリング
- 2. セメントステム周囲のリモデリング
- 3. 応力遮蔽 ( stress shielding )
- 4. 寛骨臼コンポーネント周囲のリモデリング
- 9章 摩耗とトライボロジー
- 1. トライボロジー
- 1. 摩擦, 摩耗, 潤滑
- 2. 摩耗様式と摩耗機序
- 3. 人工股関節の摩耗形態
- 2. 摺動表面, クリアランス, 潤滑
- 1. 人工股関節の摺動表面
- 2. クリアランス
- 3. 潤滑
- 4. hard on soft摺動面
- 5. hard on hard摺動面
- 3. 摩耗粉による生体反応
- 1. 摩耗粉の発生
- 2. 摩耗産物と生体反応
- 3. 異物肉芽腫の病理組織像
- 4. 異物肉芽腫の分子病態
- 5. 異物肉芽腫形成と骨溶解
- II編 診断学
- 1章 病歴と身体所見
- A. 病歴
- 1. 主訴と現病歴
- 2. 家族歴, 既往歴, 生活歴
- 3. 機能障害の評価
- 4. 治療上有用な問診事項
- B. 身体所見
- 1. 全身の視診と触診 : 姿勢異常, 他関節変形, 歩容異常
- 2. 局所の視診と触診
- 3. 圧痛
- 4. 徒手検査
- 5. 股関節可動域
- 6. 脚長差
- 7. 大腿周径計測, 徒手筋力評価
- 2章 画像診断
- 1. 単純X線検査
- 1. 撮影法
- 2. 代表的なX線学的指標
- 3. X線学的診断
- 2. MRI
- 3. CT
- 4. 関節造影検査
- 1. 造影手技
- 2. 造影剤と副作用
- 3. 関節造影検査による評価
- 5. 超音波検査
- 1. 超音波検査の基礎知識
- 2. 検査法
- 3. 超音波検査による評価
- 6. シンチグラフィー
- 1. シンチグラフィーの基礎知識
- 2. テクネチウムシンチグラフィー
- 3. ガリウムシンチグラフィー
- 4. 肺シンチグラフィー
- 7. PET
- 1. PETの基礎知識
- 2. 18F - fluorodeoxyglucose ( FDG ) PET
- 3. 18F - fluoride PET
- 8. 血管造影検査
- 3章 生理学的評価
- 4章 血液・生化学的検査
- 5章 病理学的検査
- 1. 標本作製における基本事項
- 2. 代表的疾患の特徴的病理所見
- 6章 微生物学的検査
- 1. 検査手順
- 2. 形態学的同定方法
- 3. 培養と同定方法
- 4. 分子生物学的同定方法
- 5. 免疫学的微生物同定法
- 7章 股関節鏡検査
- 8章 アウトカム評価
- 1. 医療者側評価による臨床評価基準
- 2. 患者自己評価による健康関連QOL尺度
- III編 治療学
- 1章 薬物療法
- 1. 薬物療法の目標
- 2. ガイドライン
- 3. アセトアミノフェン
- 4. 非ステロイド性抗炎症薬 ( NSAIDs )
- 5. オピオイド
- 6. ヒアルロン酸の関節内投与
- 7. ステロイドの関節内投与
- 8. サプリメント
- 9. 疾患修飾薬 ( DMOADs )
- 2章 運動療法
- 1. 筋力訓練
- 2. 水中運動
- 3. ストレッチング, 関節可動域訓練
- 4. 太極拳
- 5. ボール体操
- 6. 持続的他動運動 ( CPM )
- 7. 人工股関節全置換術後のリハビリテーション
- 8. 大腿骨近位部骨折のリハビリテーション
- 3章 装具療法とギプス療法
- A. 装具療法
- 1. 歩行補助具
- 2. 靴の指導, 補高用足底板
- 3. 股関節装具
- B. ギプス療法
- 4章 手術療法
- 1. 骨切り術
- A. 大腿骨骨切り術
- 1. 大腿骨楔状内反骨切り術
- 2. 大腿骨転子間弯曲内反骨切り術
- 3. 大腿骨楔状外反骨切り術
- 4. 大腿骨外反伸展骨切り術
- 5. 大腿骨転子部外反骨切り術
- 6. 大腿骨頭回転骨切り術
- 7. 大腿骨頭すべり症に対する三次元骨切り術
- A. Imhauser法
- B. Southwick法
- B. 骨盤骨切り術
- 1. 寛骨臼形成術
- 2. Chiari骨盤骨切り術
- 3. 寛骨臼移動術
- 4. 寛骨臼回転骨切り術
- 5. Ganz periacetabular osteotomy curved periacetabular osteotomy
- 6. 小児の骨盤骨切り術
- A. Salter骨盤骨切り術
- B. Pemberton骨盤骨切り術
- 2. 股関節鏡手術
- 3. 骨移植術, 骨髄移植術
- 4. 股関節固定術
- 5. 股関節周囲筋解離術
- 6. 股関節切除術
- 7. 牽引手術台
- IV編 手術進入法
- 1章 前方進入法
- 1. Smith - Petersen進入法
- 2. direct anterior approach
- 2章 前外側進入法
- 1. Watson - Jones進入法
- 2. anterolateral mini - incision approach
- 3章 外側進入法
- 1. 大転子切離外側進入法
- 2. direct lateral approach
- 4章 後方・後外側進入法
- 5章 小児内側進入法
- 6章 小児広範囲展開法
- V編 小児の股関節疾患
- 1章 発育性股関節形成不全 ( 先天性股関節脱臼 )
- 1. 定義と疾患概念
- 2. 疫学
- 3. 病因
- 4. 病態
- 5. 診断, 診断基準
- 6. 画像所見
- 7. 治療
- 8. 股関節脱臼の予防
- 2章 Perthes病
- 1. 疾患概念
- 2. 疫学
- 3. 病態
- 4. 病理所見
- 5. 診断, 病期
- 6. 鑑別診断
- 7. 治療
- 3章 大腿骨頭すべり症
- 1. 疾患概念
- 2. 疫学
- 3. 病態
- 4. 診断
- 5. 治療
- 4章 小児の大腿骨近位部骨折
- 1. 疫学
- 2. 病態
- 3. 診断
- 4. 治療
- 5. 合併症
- 5章 骨系統疾患
- 1. 疾患概念
- 2. 疫学
- 3. 骨端・骨幹端異形成を示す疾患
- 4. 骨脆弱性を示す疾患
- 1. 骨形成不全症
- 2. 大理石骨病
- 3. 多骨性線維性骨異形成症
- 5. その他の骨系統疾患
- 1. Larsen症候群
- 2. 多発性軟骨性外骨腫症
- 3. 進行性骨化性線維異形成症
- 6章 小児の感染性・炎症性疾患, 小児のその他の疾患
- 1. 小児の化膿性股関節炎
- 2. 単純性股関節炎
- 3. 若年性特発性関節炎
- 4. 特発性軟骨溶解症
- VI編 成人の股関節疾患
- 1章 変形性股関節症
- A. 疾患概念と定義
- 1. 国際的な疾患概念と定義
- 2. 本書における疾患概念と定義
- B. 分類
- C. 疫学
- 1. 疫学調査で使用される診断基準
- 2. 有病率, 発症年齢
- 3. 股関節症発症の危険因子
- 4. わが国の股関節症の特徴
- D. 病態
- I. 一次性股関節症
- II. 二次性股関節症
- 1. 寛骨臼形成不全の定義と診断基準
- 2. 寛骨臼形成不全の骨形態
- 3. 寛骨臼形成不全の生体力学的解析
- 4. 大腿骨頭の移動形態と生物学的反応による分類
- 5. 脱臼度による分類
- 6. 象牙質化と骨棘
- 7. 軟部組織の変化
- 8. 骨粗鬆症と軟骨下骨
- 9. 全身性変形性関節症
- E. 診断
- 1. 診断基準と病期分類
- 2. 臨床症状, 身体所見
- 3. 画像診断
- 4. 血液・生化学的検査
- F. 治療方針のたて方
- 1. 治療の目標と方針
- 2. 治療の流れ
- 3. 治療法選択の留意点
- G. 保存療法
- 1. 各国のガイドライン・提唱
- 2. 非薬物療法
- 3. 薬物療法
- H. 手術療法
- 1. 一次性股関節症に対する手術療法
- 2. 二次性股関節症に対する手術療法
- I. 予防
- 1. 運動療法
- 2. 減量
- 3. グルコサミン
- 4. ネギ類の食品
- 5. エストロゲン補充療法
- 2章 特発性大腿骨頭壊死症
- A. 疾患概念, 定義, 分類および組織学的特徴
- 1. 疾患概念の歴史的変遷
- 2. 現在における定義
- 3. 世界に誇るべき研究組織としての厚労省研究班
- 4. 分類
- 5. 組織学的特徴
- B. 疫学
- 1. ステロイド全身投与との関連
- 2. アルコール愛飲歴との関連
- 3. 喫煙との関連
- C. 診断
- 1. 診断基準, 病型分類, 病期分類
- 2. 問診
- 3. 臨床症状
- 4. 画像所見
- 5. 組織診断
- D. 鑑別診断
- 1. 腫瘍および腫瘍類似疾患
- 2. 骨端異形成症
- 3. 変形性股関節症
- 4. 骨・関節感染症
- 5. 外傷
- 6. 一過性大腿骨頭骨萎縮症
- E. 臨床病態と自然経過
- 1. 発生と発症の違い
- 2. 発生と発症の時期
- 3. 壊死範囲の拡大と再発
- 4. 壊死範囲の局在と大きさの予後への関連
- F. 治療方針
- G. 保存療法
- 1. 薬物療法
- 2. 生活指導
- 3. 免荷
- 4. 理学療法
- H. 手術療法
- 1. 関節温存手術
- 2. 人工骨頭置換術, 人工股関節全置換術, 表面置換型人工股関節全置換術
- I. 予防
- 1. ステロイド性大腿骨頭壊死症に対する予防法開発
- 2. 遺伝子解析によるステロイド感受性評価
- 3. 薬物療法によるステロイド性大腿骨頭壊死症の予防
- 4. 物理刺激による特発性大腿骨頭壊死症の予防
- 3章 症候性 ( 二次性 ) 大腿骨頭壊死症
- 1. 分類
- 2. 病理所見
- 3. 特徴的症状
- 4. 診断
- 5. 治療
- 6. 予防
- 4章 外傷性疾患
- 1. 大腿骨頚部骨折, 大腿骨転子部骨折
- I. 疫学
- II. 分類
- III. 診断
- IV. 治療
- V. 予防
- 2. 股関節脱臼, 大腿骨頭骨折
- 3. 寛骨臼骨折
- 4. 裂離骨折
- 1. 上前腸骨棘裂離骨折
- 2. 下前腸骨棘裂離骨折
- 3. 坐骨結節裂離骨折
- 5. 疲労骨折
- 6. スポーツ損傷
- 1. 股関節周囲のスポーツ損傷
- 2. 鼡径部痛症候群
- 5章 炎症性疾患
- 1. 関節リウマチ
- 1. 疫学
- 2. 病因
- 3. 病態
- 4. 症状
- 5. 診断
- 6. 検査所見
- 7. 画像所見
- 8. 治療
- 2. 血清反応陰性脊椎関節炎
- 3. 全身性エリテマトーデス ( SLE )
- 4. アミロイドーシス
- 6章 腫瘍性疾患
- 1. 股関節周囲の腫瘍
- 1. 身体所見
- 2. 画像検査
- 3. その他の検査
- 4. 生検術
- 5. 切除縁
- 6. 悪性骨腫瘍手術における部位別注意点
- 2. 骨腫瘍
- A. 良性骨腫瘍
- 1. 骨軟骨腫
- 2. 類骨骨腫
- 3. 骨巨細胞腫
- 4. 軟骨芽細胞腫
- B. 悪性骨腫瘍
- 1. 骨肉腫
- 2. Ewing肉腫
- 3. 軟骨肉腫
- 4. 骨悪性リンパ腫
- 5. 転移性悪性骨腫瘍
- C. 骨腫瘍類似疾患
- 1. 単発性骨嚢腫
- 2. 線維性骨異形成症
- 3. 好酸球性肉芽腫
- 4. 動脈瘤様骨嚢腫
- 3. 軟部腫瘍
- A. 良性軟部腫瘍
- 1. 脂肪腫
- 2. デスモイド型線維腫症
- 3. 神経鞘腫, 神経線維腫
- B. 悪性軟部腫瘍
- 1. 脂肪肉腫
- 2. 悪性線維性組織球腫
- 3. 滑膜肉腫
- 4. 平滑筋肉腫
- C. 軟部腫瘍類似疾患
- 7章 代謝性疾患
- 1. 骨粗鬆症
- 2. 骨軟化症
- 3. 痛風
- 4. 偽痛風
- 5. 骨Paget病
- 6. 先端巨大症
- 7. 血友病性関節症
- 8. ヘモクロマトーシス
- 8章 感染性疾患
- 1. 化膿性股関節炎
- 2. 淋菌性股関節炎
- 3. 結核性股関節炎
- 4. 嫌気性菌関節炎
- 5. 真菌性関節炎
- 6. ウイルス性関節炎
- 7. 梅毒性関節炎
- 8. Lyme病性関節炎
- 9章 神経障害性疾患
- 1. 神経病性関節症 ( Charcot関節 )
- 2. 梨状筋症候群
- 3. 外側大腿皮神経障害
- 4. 閉鎖神経障害
- 10章 その他の疾患
- 1. 弾発股
- 2. 大腿骨寛骨臼インピンジメント ( FAI )
- 3. 急速破壊型股関節症
- 4. 大腿骨頭軟骨下脆弱性骨折
- 5. 一過性大腿骨頭萎縮症
- 6. 恥骨骨炎 ( 恥骨結合炎 )
- 6. 滑液包炎
- 8. 石灰性腱炎
- 9. 硬化性腸骨骨炎
- 10. びまん性特発性骨増殖症
- 11. 寛骨臼底突出症 ( Otto骨盤 )
- 12. 異所性骨化
- 13. 骨盤輪不安定症
- VII編 人工股関節・人工骨頭治療学
- 1章 人工股関節および人工骨頭の歴史
- 1. 関節形成術からインプラントへ
- 2. 人工股関節の固定法とデザインの変遷
- 3. 表面置換型人工股関節のメタルオンメタル摺動部による再興
- 4. セラミックオンセラミック摺動部材料およびデザイン
- 5. ポリエチレン改良の歴史
- 6. 手術進入法, 最小侵襲手術, コンピュータ支援手術
- 2章 人工骨頭置換術
- 1. バイポーラー型人工骨頭
- 2. バイポーラー型人工骨頭の種類
- 3. 人工骨頭置換術の手技
- 4. 人工骨頭置換術の適応
- 3章 初回人工股関節全置換術
- 1. 適応と禁忌
- 1. 適応と治療法の選択
- 2. 適応に注意を要する病態と患者背景
- 2. 術前検査
- 1. 患者情報の聴取と身体所見
- 2. 一般的なスクリーニング検査
- 3. 全身状態の総合的リスク評価
- 4. 合併疾患に対する周術期リスクの評価
- 3. 術前計画
- 1. 二次元テンプレーティングの手順と理論
- 2. 二次元テンプレーティングの精度
- 4. カップのセメント固定
- 1. 適応
- 2. カップの種類
- 3. カップのセメント固定
- 4. 長期成績
- 5. 成績向上のための工夫
- 6. ピットフォールと合併症
- 5. ステムのセメント固定
- 1. 適応
- 2. ステムの種類
- 3. ステムのセメント固定
- 4. 長期成績
- 5. 成績向上のための工夫
- 6. ピットフォールと合併症
- 6. カップのセメントレス固定
- 1. 設置高位と母床骨被覆のバランス
- 2. プレスフィット固定の実際と注意点
- 3. プレスフィット固定に必要な母床骨被覆
- 4. スクリュー固定の注意点
- 7. ステムのセメントレス固定
- 1. セメントレスステム固定
- 2. セメントレスステムの表面加工
- 3. セメントレスステムに用いられる金属
- 4. セメントレスステムにおける固定性の評価
- 5. セメントレスステムのデザイン分類
- 8. カスタムメイドステム
- 1. カスタムメイドステム
- 2. カスタムメイドステムの適応
- 3. カスタムメイドステムのデザインコンセプト
- 4. ハイドロキシアパタイトコーティング以外の表面加工を有するカスタムメイドステム
- 9. モジュラーシステム
- 1. モジュラーシステムの分類
- 2. 大腿骨前捻角
- 3. 大腿骨前捻角の調整
- 4. 大腿骨オフセットとその調整
- 5. モジュラーネック
- 6. モジュラーシステムにおける懸念点
- 10. 表面置換型人工股関節
- 1. 表面置換型人工股関節の歴史
- 2. 近代メタルオンメタル表面置換型人工股関節の開発背景
- 3. 金属材料およびデザイン特性
- 4. 手術適応
- 5. 手術手技および後療法
- 6. メタルオンメタル表面置換型人工股関節の成績
- 11. 特殊な手術手技
- A. 寛骨臼荷重部の再建
- 1. 切除骨頭を用いた塊状骨移植
- 2. リーミング骨を用いた骨移植
- B. 大腿骨転子下短縮骨切り術
- 1. 手術計画
- 2. 手術方法
- 3. 後療法
- 4. 術後成績
- 5. 合併症
- 4章 術後合併症とその対策
- 1. 脱臼
- 1. 脱臼の位置づけ
- 2. 脱臼の危険因子と発生モード
- 3. 脱臼の予防
- 4. 手術適応
- 5. 手術進入法
- 6. 適正な軟部組織緊張の確保
- 7. インプラントの選択
- 8. インプラントの設置角
- 9. 骨盤位置の考え方
- 10. インプラント設置精度の向上
- 11. 脱臼の治療
- 2. 骨折
- 1. Vancouver分類 Type A
- 2. Vancouver分類 Type B
- 3. Vancouver分類 Type C
- 4. ステム周囲骨折の予後とVancouver分類の問題点
- 3. 脚長差
- 1. 術前脚長評価
- 2. 術中脚長計測
- 3. 脚長差の許容度
- 4. 脚長差の治療
- 4. 感染
- A. 手術部位感染 ( SSI )
- 1. 分類
- 2. 感染の定義
- 3. 発生率
- 4. 起炎菌
- 5. 危険因子
- B. 感染予防策
- 1. 術前の対策
- 2. 術中の対策
- 3. 予防的抗菌薬投与
- 4. 術後創管理
- C. 人工関節の感染
- 1. 診断
- 2. 分類と治療
- 3. MRSA感染に対する抗菌薬の選択
- 5. 静脈血栓塞栓症
- 1. 病態
- 2. 臨床所見
- 3. 血液学的検査
- 4. 画像診断
- 5. 予防法
- 6. 骨溶解とゆるみ
- 1. 骨溶解の診断
- 2. 骨盤側骨溶解の治療
- 3. 大腿骨側骨溶解の治療
- 5章 コンピュータ支援手術
- 1. 三次元テンプレート
- 1. 三次元テンプレ-ティングの手順と理論
- 2. 三次元テンプレ-ティングの精度
- 2. ナビゲーション
- 1. ナビゲーションとは
- 2. ナビゲーション手術の実際
- 3. CT - basedナビゲーションの応用
- 4. CT - basedナビゲーションの精度
- 5. ナビゲーション手術の意義
- 3. 手術テンプレート
- 1. 手術テンプレートの作製
- 2. 人工股関節全置換術における寛骨臼用テンプレート
- 3. 表面置換型人工股関節における大腿骨コンポーネント用テンプレート
- 4. 人工股関節全置換術における大腿骨骨切り用テンプレート
- 6章 再置換術
- 1. インプラントのゆるみの診断
- 1. 身体所見
- 2. 血液学的検査
- 3. 単純X線評価
- 4. シンチグラフィー
- 2. 再置換術の術前計画
- 1. 反復性脱臼に対する再置換術の術前計画
- 2. インプラントゆるみに対する再置換術の術前計画
- 3. インプラントの抜去
- 1. セメントレスカップの抜去法
- 2. セメントカップの抜去法
- 3. セメントステムの抜去法
- 4. セメントレスステムの抜去法
- 4. 骨欠損の評価と分類法
- 1. 骨盤側骨欠損の評価および分類
- 2. 大腿骨側骨欠損の評価および分類
- 5. セメントレスカップ固定
- 1. ジャンボカップ
- 2. 高位設置法
- 3. 塊状同種骨移植法
- 6. セメントカップ固定
- 1. 適応
- 2. 骨補填材料
- 3. 同種骨の準備
- 4. 骨母床の準備
- 5. セメント手技
- 6. ピットフォールと合併症
- 7. スペーサー, サポートリング, 特殊形状金属シェル
- 1. スペーサー
- 2. サポートリング ( ケージ, プレート )
- 3. 特殊形状金属シェル
- 8. 寛骨臼側インパクション骨移植
- 1. 適応
- 2. 骨母床の準備
- 3. 移植骨の準備
- 4. インパクション手技
- 5. セメント固定
- 6. 臨床成績
- 7. ピットフォールと合併症
- 9. セメントレスステム固定
- 1. 近位ポーラスコーティングステム
- 2. 広範囲ポーラスコーティングステム
- 3. ハイドロキシアパタイトコーティングステム
- 4. 遠位横止めスクリュー機構を有するステム
- 5. Wagner self - locking revisionステム
- 10. モジュラー型セメントレスステム固定
- 1. S - ROMシステムによる再置換術
- 2. ミッドステムモジュラリティ再置換ステムによる再置換
- 3. ミッドステムモジュラリティ再置換ステムに対する懸念
- 11. セメントステム固定
- 1. 適応
- 2. ステムの選択
- 3. 骨母床の準備
- 4. セメント手技
- 5. 長期成績
- 6. ピットフォールと合併症
- 12. 大腿骨側インパクション骨移植
- 1. 適応
- 2. 骨母床の準備
- 3. 移植骨の準備
- 4. インパクション手技
- 5. インパクション器具の改良
- 6. セメント固定
- 7. 臨床成績
- 8. ピットフォールと合併症
- VIII編 知悉便覧
- 1章 変形性股関節症の診断基準, 病態・病期分類
- 1. アメリカリウマチ学会基準
- 2. Kellgren and Lawrence Grading system ( K / L分類 )
- 3. CroftのK / L分類修正案 ( Croft分類 )
- 4. 日本整形外科学会変形性股関節症病期分類
- 5. Tonnis分類
- 2章 特発性大腿骨頭壊死症の診断基準, 病期・病型分類
- 1. 1990年特発性大腿骨頭壊死症診断基準 ( 厚生労働省研究班 )
- 2. 1996年特発性大腿骨頭壊死症診断基準 ( 厚生労働省研究班 )
- 3. 特発性大腿骨頭壊死症病期 ( Stage ) 分類 ( 厚生労働省研究班 )
- 4. 特発性大腿骨頭壊死症Ficat病期分類
- 5. 特発性大腿骨頭壊死症Steinberg病期分類
- 6. 特発性大腿骨頭壊死症ARCO国際分類
- 7. 特発性大腿骨頭壊死症病型 ( Type ) 分類 ( 厚生労働省研究班 )
- 3章 関節リウマチの診断基準, 病期分類
- 1. 関節リウマチ診断基準 ( ACR, 1987年 )
- 2. 早期リウマチの診断基準 ( 日本リウマチ学会, 1994年 )
- 3. 関節リウマチ分類基準 ( ACR / EULAR, 2010年 )
- 4. 関節リウマチStage分類 ( Steinbrocker )
- 5. 関節リウマチX線学的Grade分類 ( Larsen grade )
- 4章 骨粗鬆症の診断基準, 治療開始基準
- 1. 原発性骨粗鬆症の診断基準
- 2. 日本人における骨密度のカットオフ値
- 3. 原発性骨粗鬆症の薬物治療開始基準
- 5章 臨床評価基準
- 1. 日本整形外科学会股関節機能判定基準 ( JOAヒップスコア )
- 2. Harrisヒップスコア
- 3. Merle d' Aubigne - Postelヒップスコア
- 6章 健康関連QOL評価基準 ( 疾患特異的尺度 )
- 1. 日本整形外科学会股関節疾患質問票 ( JHEQ )
- 2. Western Ontario and McMaster Universities Osteoarthritis Index ( WOMAC )
- 3. Oxfordヒップスコア ( OHS )
- 7章 股関節でよく用いられるX線学的指標
- A. 骨盤と大腿骨の骨端核の出現時期と癒合時期
- (1) 骨盤と大腿骨の骨端核の出現時期
- (2) 骨盤と大腿骨の骨端核の癒合時期
- B. X線学的計測値
- (1) 寛骨臼角 acetabular index ( α角 )
- (2) 寛骨臼嘴 acetabular index ( β角 )
- (3) OE角
- (4) CE角
- (5) Sharp角
- (6) acetabular roof obliquity ( ARO )
- (7) acetabular depth ( ADR )
- (8) acetabular head index ( AHI )
- (9) VCA角
- (10) 頚体角
- (11) 前捻角
- (12) 大腿骨頭涙滴間距離 ( TDD )
- (13) 大腿骨頭後方すべり角 ( PTA, PSA )
- (14) 寛骨臼荷重部健常域
- (15) 大腿骨頭外方化指数 ( HLI )
- (16) 脱臼度 ( Crowe分類 )
- (17) 山室のa値, b値
- 8章 股関節でよく用いられる分類
- A. 先天性股関節脱臼
- (1) Tonnis分類
- (2) Graf分類
- (3) Severin分類
- (4) Kalamchi - MacEwen分類
- B. Perthes病
- (1) Catterall分類
- (2) Herring分類 ( lateral pillar分類 )
- (3) Salter - Thompson分類
- (4) Stulberg分類
- C. 小児の骨折, 成長軟骨板損傷, 関節炎
- (1) Delbet - Colonna分類 ( 小児大腿骨近位部骨折 )
- (2) Salter - Harris分類 ( 小児成長軟骨板損傷 )
- (3) 若年性特発性関節炎
- D. 外傷性疾患
- (1) 大腿骨頚部骨折のGarden分類
- (2) 大腿骨転子部骨折のEvans分類
- (3) 股関節後方脱臼のThompson & Epstein分類
- (4) 大腿骨頭骨折のPipkin分類
- (5) 寛骨臼骨折のJudet & Letournel分類
- E. 代謝性疾患
- 9章 人工股関節関連の指標と分類
- 1. 術前股関節形態評価
- (1) 骨質
- 1) qualitative assessment
- 2) cortical index
- (2) 髄腔形状
- 1) CC ratio
- 2) flare index
- (3) 脱臼度
- 1) Croweらによる分類
- 2) Hartfilakidisによる分類
- 2. 人工股関節周囲の部位表記
- (1) 寛骨臼側 DeLeeらによるzone分類
- (2) 大腿骨側 Gruenらによるzone分類
- 3. THA術直後評価
- (1) セメントマントルのグレーディング ( 大腿骨側 )
- (2) ステム髄腔占拠率
- 1) Callaghanらによる分類
- 2) Kimらによる分類
- (3) カップ前捻角
- 1) Lewinneckらによる計測
- 2) Widmerらによる計測法
- (4) safe zone for dislocation ( 脱臼に対する安全域 )
- 4. THA術後経過評価
- (1) ゆるみ
- 1) カップ ( セメント使用 )
- (1) Hodkinsonらによる評価基準
- (2) Callaghanらによる評価基準
- 2) カップ ( セメントレス )
- (1) Dorrらによる評価基準
- (2) Maloneyらによる評価基準
- 3) ステム ( セメント使用 )
- 4) ステム ( セメントレス )
- (2) 固定
- 1) カップ ( セメントレス )
- 2) ステム ( セメントレス )
- (1) Enghらによる分類
- (2) McPhersonらによる分類
- (3) 応力遮蔽 ( stress shielding )
- (4) 摩耗
- 1) 読影
- 2) 二次元および三次元コンピュータ計測
- 3) 三次元コンピュータ計測
- (5) 異所性骨化
- (6) 骨溶解
- 1) Zicatらによる分類
- 2) Mulroyらによる評価基準
- 5. THA後大腿骨骨折
- 6. THA後骨欠損の評価と分類
- A. 骨盤側
- (1) AAOSの骨盤骨欠損分類
- (2) Paproskyの骨盤骨欠損分類
- (3) Gustiloの骨盤骨欠損分類
- B. 大腿骨側
- (1) AAOSの大腿骨骨欠損分類
- (2) Paproskyの大腿骨骨欠損分類
- (3) Endo - Klinikの大腿骨骨欠損分類
- (4) Gustiloの大腿骨骨欠損分類
- 10章 人工股関節一覧表 ( 国内で使用可能な機種 )
- 1. セメントステム
- 1. ポリッシュテーパー型 ( polished taper )
- 2. コンポジットビーム型 ( composite beam )
- 3. クラシック型 ( classic )
- 4. 特殊例用および再置換用
- 2. セメントレスステム ストレートステム
- 1. テーパー近位固定 ( tapered proximal fixation ) + シングルウェッジ型 ( single wedge )
- 2. テーパー近位固定 ( tapered proximal fixation ) + ダブルウェッジ骨幹端髄腔占拠型 ( double wedge metaphyseal filling )
- 3. テーパー近位固定 ( tapered proximal fixation ) + テーパーラウンド型 ( tapered round )
- 4. テーパー遠位固定 ( tapered distal fixation ) + スプラインまたは方形断面型 ( splined or rectangular )
- 5. 遠位固定 ( distally fixed ) + 円筒形フルポーラスコーティング型 ( cylindrical fully coated )
- 3. セメントレスステム 非ストレートステム
- カーブドアナトミック型 ( curved anatomic ), ショート型 ( short )
- 4. セメントレスステム 特殊型
- モジュラー型 ( modular ), 再置換用 ( revision )
- 5. 表面置換型人工股関節コンポーネント
- 6. セメントカップ
- 7. セメントレスカップ
- 11章 医師として知っておかなければならない主な法令
- 1. 患者に関する意思の届け出義務
- 2. 診察及び死亡診断に関わる事項
- 3. 医師の守秘義務
- 付録 略語集
- 日本語索引
- 外国語索引
- 奥付
参考文献
I編 基礎科学
P.4 掲載の参考文献
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藤本十四秋, 受島敦美. 胚葉の分化. 医学要点双書, 発生学, 改訂第6版. 金芳堂. 2010 ; 44-51.
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P.6 掲載の参考文献
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