書籍名 |
親切な医療統計学 |
出版社 |
金芳堂
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発行日 |
2014-04-10 |
著者 |
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ISBN |
9784765315968 |
ページ数 |
234 |
版刷巻号 |
第1版第1刷 |
分野 |
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閲覧制限 |
未契約 |
必要十分な統計学的知識を身につけて,論文を読んだり,医療研究を行ったりできることを目指した,初学者向けのテキスト.薬剤師国家試験対応.
目次
- 表紙
- はじめに
- 本書の使い方
- 目次
- 1 医療研究を始めるためにまず知っておくこと
- 1.1 医療統計学とは
- 1.2 医療研究のデータとは
- 1.3 医療研究の倫理
- 1.4 基本的な統計用語
- [1] 母集団と標本
- [2] 真の値
- [3] 誤差
- [4] 確率
- [5] ランダム
- 2 医療分野の研究デザイン
- 2.1 研究デザインの分類
- 2.2 観察的研究の代表的デザイン
- [1] 横断的研究
- [2] ケース・コントロール研究
- [3] 前向きコホート研究
- 2.3 実験的研究の代表的デザイン
- [1] パラレルデザイン
- [2] クロスオーバーデザイン
- 2.4 バイアスの回避手段
- [1] さまざまなバイアス
- [2] 選択基準と除外基準の設定
- [3] マッチング
- [4] ランダム抽出
- [5] ランダム割り付け
- [6] 盲検化
- [7] 解析時におけるバイアスの回避
- 3 統計解析の準備
- 3.1 コンピュータの利用
- [1] 統計ソフト vs excel
- [2] 統計ソフトを選ぶポイント
- 3.2 excelの使い方
- [1] データ入力
- [2] 本書で用いる統計関数
- [3] 統計関数の使い方
- [4] 分析ツール ( データ分析 ) の使い方
- [5] グラフの描き方
- 4 データ記述のための統計 - 記述統計 -
- 4.1 記述統計とは
- 4.2 連続量の要約
- [1] データの全体像を捉える
- [2] データの分布が正規分布か否か調べる
- [3] データを代表する「中心性」の指標を求める
- [4] データの散らばりを示す「ばらつき」の指標を求める
- [5] 必要に応じて, データをグラフで表す
- 4.3 離散量の要約
- [1] 各カテゴリの度数を求める
- [2] 必要に応じて, 各カテゴリの割合を求める
- [3] 必要に応じて, データをグラフで表す
- 5 データ解析のための統計 - 推測統計 -
- 5.1 推測統計で用いる基本概念
- [1] 推測統計とは
- [2] 母数と推定値
- [3] 標準誤差
- [4] さまざまな理論的確率分布
- 5.2 区間推定
- 5.3 統計学的仮説検定
- [1] 帰無仮説と対立仮説
- [2] α過誤とβ過誤
- [3] P値の算出
- ちょっと寄り道5 確率の直接計算
- ちょっと寄り道6 確率の近似計算
- [4] P値と信頼区間の関係
- 6 推測統計で用いられるさまざまな手法
- 6.1 検定の前提条件を調べる
- 6.2 群間でデータを比較する
- [1] 連続量データの比較 - パラメトリック検定法
- 1. 対応のないt検定
- 2. ウェルチのt検定
- 3. 対応のあるt検定
- 4. ボンフェローニ補正法 - 多重比較法
- ちょっと寄り道7 多重性の問題
- 5. ダネット検定 - 多重比較法
- 6. 1元配置分散分析
- ちょっと寄り道8 分散分析の原理
- 7. 2元配置分散分析
- ちょっと寄り道9 群を表す変数
- 関連のある手法 : 反復測定分散分析, 共分散分析
- [2] 順序カテゴリデータの比較 - ノンパラメトリック検定法
- ちょっと寄り道10 順位統計の原理
- 8. マン・ホイットニー検定
- 9. ウィルコクソン符号付き順位検定
- 関連のある手法 : クラスカル・ウォリス検定, フリードマン検定
- [3] 2値データ, および, 順序のないカテゴリデータの比較
- 10. 独立性のχ2検定
- ちょっと寄り道11 2つのカテゴリ変数の関係
- 関連のある手法 : 傾向性のχ2検定, マクニマ検定, マンテル・ヘンツェル検定
- 11. フィッシャー直接確率法
- 12. 比率の比較 - リスク比とオッズ比
- 6.3 2種類の変数間の関係を調べる
- [1] 相関分析
- 13. ピアソンの相関係数
- 14. スピアマンの相関係数
- 関連のある手法 : 偏相関係数
- [2] 回帰分析
- ちょっと寄り道12 回帰モデル
- ちょっと寄り道13 2変量解析と多変量解析
- 15. 線形回帰分析 - 2変量解析
- 16. 線形回帰分析 - 多変量解析
- ちょっと寄り道14 見せかけの因果関係
- 関連のある手法 : 非線形回帰分析, ロジスティック回帰分析, コックス比例ハザード回帰分析
- そのほかの多変量解析 : 多変量分散分析, 因子分析, 判別分析, クラスター分析
- 6.4 医療研究で用いる特殊な解析法
- 17. 疫学指標
- ちょっと寄り道15 リスク比とオッズ比計算のコツ
- 18. 生存時間分析
- ちょっと寄り道16 カプラン・マイヤー生存法の原理
- 関連のある手法 : ログランク検定, コックス比例ハザード回帰分析
- 19. 診断法の有用性の指標
- 関連のある手法 : ROC 曲線
- 20. データ数の算出
- 21. 非劣性検定
- 22. メタアナリシス
- 医療研究によく用いられる各種統計ソフトに含まれる主な解析手法
- 参考文献
- 表X 臨床試験Xのデータ
- 日本語索引
- 欧文索引
- 奥付
参考文献
参考文献
P.202 掲載の参考文献
-
1. 大村平 : 多変量解析のはなし, 日科技連, 東京, 1985
-
2. 古川俊之監修, 丹後俊郎著 : 新版 医学への統計学, 朝倉書店, 東京, 1993
-
3. 永田靖, 吉田道弘 : 統計的多重比較法の基礎, サイエンティスト社, 東京, 1997
-
4. 橘敏明 : 確率化テストの方法, 日本文化科学社, 東京, 1997
-
5. 奥田千恵子 : 医薬研究者のためのケース別統計手法の学び方, 金芳堂, 京都, 1999
-
6. Hacking I著, 石原英樹, 重田園江訳 : 偶然を飼いならす, 木鐸社, 東京, 1999
-
7. Gardner MJ, Altman DG著, 舟喜光一, 折笠秀樹訳 : 信頼性の統計学, サイエンティスト社, 東京, 2001 信頼区間の計算
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8. 丹後俊郎 : メタ・アナリシス入門, 朝倉書店, 東京, 2002
-
9. Stephen BH, et al 著, 木原雅子, 木原正博訳 : 医学的研究のデザイン, 第2版, メディカル・サイエンス・インターナショナル, 東京, 2004
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10. 芝村良 : R. A. フィッシャーの統計理論, 九州大学出版会, 福岡, 2004
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11. 奥田千恵子 : 医薬研究者のための統計ソフトの選び方, 第2版, 金芳堂, 京都, 2005
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12. Fletcher RH, Fletcher SW著, 福井次矢監訳 : 臨床疫学, 第2版, メディカル・サイエンス・インターナショナル, 東京, 2006
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13. 丹後俊郎, 上坂浩之 : 臨床試験ハンドブック-デザインと統計解析-, 朝倉書店, 東京, 2006
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14. 奥田千恵子 : 医薬研究者のための評価スケールによるデータ収集と統計処理, 金芳堂, 京都, 2007
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15. Grafen A, Hails R著, 野間口謙太郎, 野間口真太郎訳 : 一般線形モデルによる生物科学のための現代統計学, 共立出版, 東京, 2007
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16. 奥田千恵子 : 医薬研究者のための研究デザインに合わせた統計手法の選び方, 金芳堂, 京都, 2009
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17. Fleiss JL, et al著, Fleiss愛好会訳 : 計数データの統計学, 第3版, アーム, 大阪, 2009
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18. 奥田千恵子 : 医薬研究者のための統計記述の英文表現, 第3版, 金芳堂, 京都, 2010
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19. Upton G, Cook I著, 白旗慎吾訳 : 統計学辞典, 共立出版, 東京, 2010
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20. 山口拓洋 : サンプルサイズの設計, 健康医療評価研究機構, 東京, 2010
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21. 奥田千恵子 : 医薬研究者の視点から見た道具としての統計学, 第2版, 金芳堂, 京都, 2011
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22. Lang TA, Secic M著, 大橋靖雄, 林健一監訳 : わかりやすい医学統計の報告, 中山書店, 東京, 2011