書籍名 |
人権としての医療・福祉と協同組織 |
出版社 |
あけび書房株式会社
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発行日 |
2012-01-10 |
著者 |
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ISBN |
9784871541077 |
ページ数 |
286 |
版刷巻号 |
第1刷 |
分野 |
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閲覧制限 |
未契約 |
JA、生協、労協、民医連など、医療・福祉の協同組織を網羅し、十数年にわたる定量的全国調査と質的調査に基づいて、その意義と課題を生き生きと描く。2012年国際協同組合年にふさわしい第一線研究者の画期的労作。「施し」や「商品」でない「人権としての医療・福祉協同」を直言する。補章として「東日本大震災復旧・復興と協同の課題」も加筆。筆者は、医療協同組織で長年活動し、現在、日本福祉大学教授
目次
- 表紙
- はじめに
- 目次
- 序章 協同とは人権とは
- I 本書を読む2つのカギ
- II 本書が用いる用語の定義と先行研究
- III 協同組織の定義の根拠と先行研究
- IV ICA原則と権利としての社会保障実現の複眼的視点
- V 本書の研究上の4つの特徴
- 第1章 人権と協同組織の歴史性
- 第1節 埋もれた歴史の論点に近未来の鍵
- 第2節 戦前の協同組織の医療・社会事業
- 第3節 新憲法の下での人権、医療・福祉と協同組織
- 第4節 歴史研究のまとめ
- 第2章 協同組織が開設する医療・福祉事業全国調査
- 第1節 協同組織全体の調査傾向
- 第2節 JAグループが開設する医療・福祉事業の全国調査
- 第3節 生協が開設する医療・福祉事業の全国調査
- 第4節 民医連の医療・福祉事業の全国調査
- 第5節 労働者協同組合が開設する「地域福祉事業所」
- 第6節 漁業協同組合が開設する医療・介護事業
- 第7節 協同組織関与の社会福祉法人の設立と福祉複合形成の検証
- 第8節 その他共済などによる福祉事業
- 第3章 介護福祉労働の変容と医療荒廃下での健康と生命
- 第1節 介護保険制度施行による介護福祉の準市場化と国の統制
- 第2節 契約制による福祉労働細分化と現場労働の葛藤
- 第3節 医療荒廃を招いた自治体病院・公的病院の縮小策
- 第4節 国保無保険状態での死亡事例調査
- 第4章 医療・福祉の連携と統合の連続性
- 第1節 医療・福祉の連携とカンファレンスの工夫
- 第2節 現場における多職種連携実践とIPE
- 第3節 十勝勤医協・老健施設で地域連携10年間の実践
- 第4節 連携と統合についての理論的・実践的整理
- 第5章 公的制度と相談機能、多様な生活ケアの複合
- 第1節 相談と生活ケアの福祉複合 - コープあいち
- 第2節 JAあいち知多の世界健康半島・食・福祉複合
- 第3節 岩手県厚生連と10JA単協の保健福祉複合
- 第4節 すずらんの亮太くんとの協同労働と福祉複合
- 第5節 福岡県高齢協の10年と中長期計画
- 第6章 協同組織による地域づくり活動調査
- 第1節 庄内まちづくり協同組合の雇用創出と参加
- 第2節 コープさっぽろと札幌市が協定締結
- 第3節 漁協が市あんしん見守りネットワークに参加
- 第4節 夕張市の労協地域福祉事業所と地域再生
- 第5節 愛知県の医療生協・民医連の地域づくり
- 第6節 任意組織「絆21」の取り組み
- 第7節 保険医協会
- 第7章 協同組織の人的結合と事業展開の検証
- 第1節 「農民とともに」つらぬく佐久総合病院
- 第2節 友の会参加と複合体で新生の北海道勤医協
- 第3節 北海道厚生連中小病院の苦闘と矛盾
- 第4節 愛知県厚生連の「参加と協同」経営挑戦
- 第8章 協同組織での専門職の固有の役割と協同
- 第1節 川崎協同病院事件が投げかけた課題
- 第2節 函館稜北病院の住民・専門職合同倫理委員会
- 第3節 専門職の独自的役割と協同に関する議論
- 第9章 人権としての医療・福祉と協同組織の課題
- 第1節 医療・福祉事業への協同組織の参加実態
- 第2節 人権としての医療・福祉と公共性
- 第3節 ICAの7原則による協同組織の特徴と課題
- 補章 東日本大震災復旧・復興と協同の課題
- 第1節 復旧・復興への2つのアプローチ
- 第2節 被災者や地域が復興の主人公であるべき理由
- 第3節 語りつぐべき伊勢湾台風の惨禍
- 第4節 阪神大震災被災地から東北へのエール
- 第5節 補章のまとめ
- おわりに
- 索引
- 奥付