書籍名 |
人類進化論 -霊長類学からの展開-(電子書籍版) |
出版社 |
裳華房
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発行日 |
2014-10-01 |
著者 |
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ISBN |
9784785377144 |
ページ数 |
195 |
版刷巻号 |
ver.1.0 |
分野 |
|
閲覧制限 |
未契約 |
野生霊長類のフィールドワークの成果に基づいて,人類の進化史の解明を初めて試みた書物である.霊長類学によって人類の過去に遡り,現在の人間を見つめ直す視線を養い,その探究の楽しさを味わうことができるであろう.
目次
- 表紙
- はじめに
- 目次
- 1 霊長類学の発想
- 1・1 人類学と霊長類の出会い
- 1・2 化石の発掘と人間の祖先
- 1・3 人類学と生物学の分離
- 1・4 霊長類学の誕生
- 1・5 自然群の研究が明らかにしたこと
- 1・6 社会生態学の考え方
- 2 人類誕生の舞台
- 2・1 熱帯雨林とはどんな場所か
- 2・2 熱帯雨林における霊長類の進化
- 2・3 類人猿の食と社会
- 2・4 混群と異種の類人猿の共存
- 3 霊長類の生活史戦略
- 3・1 サルの一生
- 3・2 類人猿の生活史
- 3・3 人類の生活史の特徴
- 4 霊長類の性と進化
- 4・1 霊長類の性の特徴
- 4・2 発情の季節性
- 4・3 類人猿の性
- 4・4 ホモセクシュアル行動
- 4・5 インセストの回避
- 4・6 人類の性と進化
- 5 オスの子殺しと暴力
- 5・1 子殺しの発見
- 5・2 子殺しの起こる条件
- 5・3 子殺しの種内変異
- 5・4 集団間の争い
- 6 社会的知性とコミュニケーション
- 6・1 攻撃と和解
- 6・2 不平等社会と平等社会
- 6・3 対面交渉と食物の分配
- 6・4 道具使用行動と文化
- 7 人類進化の謎に挑む
- 7・1 ヒトはどのように進化したか
- 7・2 食物共有仮説
- 7・3 文化のビッグバンと感情の進化
- 参考文献
- 図表の引用文献
- 索引
- 奥付
参考文献
参考文献
P.173 掲載の参考文献
-
C. B. スタンフォード著, 瀬戸口美恵子・瀬戸口烈司訳, 2001.『狩りをするサル-肉食行動からヒト化を考える』, 青土社
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D. ハート・R. サスマン著, 伊藤伸子訳, 2007. 『ヒトは食べられて進化した』, 化学同人
-
F. ドゥ・ヴァール著, 西田利貞訳, 1994.『政治をするサル』, 平凡社
-
F. ドゥ・ヴァール著, 西田利貞・榎本知郎訳, 1994.『仲直り戦術』, どうぶつ社
-
F. ドゥ・ヴァール著, 西田利貞・藤井留美訳, 1998. 『利己的なサル, 他人を思いやるサル-モラルはなぜ生まれたのか』, 草思社
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伊谷純一郎, 1972.『霊長類の社会構造 生態学講座 20』, 共立出版
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伊谷純一郎, 1987.『霊長類の社会進化』, 平凡社
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市川光雄, 1982.『森の狩猟民-ムブティ・ピグミーの生活』, 人文書院
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今西錦司, 1951.『人間以前の社会』, 岩波書店
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内田亮子, 2007.『人類はどのように進化したか-生物人類学の現在』, 勁草書房
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榎本知郎, 1994.『人間の性はどこから来たのか』, 平凡社
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小川秀司, 1999.『たちまわるサル-チベットモンキーの社会的知能』, 京都大学学術出版会
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小田亮, 1999. 『サルのことば-比較行動学からみた言語の進化』, 京都大学学術出版会
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加納隆至, 1986.『最後の類人猿-ピグミーチンパンジーの行動と生態』, どうぶつ社
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河合雅雄 (編), 1990.『人間以前の社会学-アフリカに霊長類を探る』, 教育社
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河合雅雄, 1992.『人間の由来』 (上) (下), 小学館
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京都大学霊長類研究所 (編), 1992.『サル学なんでも小事典』, 講談社ブルーバックス
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京都大学霊長類研究所 (編), 2003.『霊長類学のすすめ』, 丸善株式会社
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京都大学霊長類研究所 (編), 2007.『霊長類進化の科学』, 京都大学学術出版会
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斉藤成也・諏訪元・颯田葉子・山森哲雄・長谷川真理子・岡ノ谷一夫, 2006. 『ヒトの進化』, 「シリーズ進化学5」, 岩波書店
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杉山幸丸 (編), 1996.『サルの百科』, データハウス
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杉山幸丸, 1993.『子殺しの行動学』, 講談社学術文庫
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杉山幸丸 (編著), 2000.『霊長類生態学-環境と行動のダイナミズム』, 京都大学学術出版会
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高畑由紀夫 (編著), 1994.『性の人類学-サルとヒトの接点を求めて』, 世界思想社
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高畑由起夫・山極寿一 (編), 2000. 『ニホンザルの自然社会-エコミュージアムとしての屋久島』, 京都大学学術出版会
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竹中晃子・渡辺邦夫・村山美穂 (編), 2006.『遺伝子の窓から見た動物たち-フィールドと実験室をつないで』, 京都大学学術出版会
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田中伊知郎, 1999. 『「知恵」はどう伝わるか-ニホンザルの親から子へ渡るもの』, 京都大学学術出版会
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田中二郎, 1971.『ブッシュマン-生態人類学的研究』, 思索社
-
田中二郎・掛谷誠 (編), 1991.『ヒトの自然誌』, 平凡社
-
田中二郎・掛谷誠・市川光雄・太田至編著, 1991.『続自然社会の人類学』, アカデミア出版会
-
寺島秀明 (編著), 2004.『平等と不平等をめぐる人類学的研究』, ナカニシヤ出版
-
中川尚史, 1999.『食べる速さの生態学-サルたちの採食戦略』, 京都大学学術出版会
-
中川尚史, 2007. 『サバンナを駆けるサル-パタスモンキーの生態と社会』, 京都大学学術出版会
-
和 秀雄, 1982.『ニホンザル 性の生理』, どうぶつ社
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西田利貞, 1999. 『人間性はどこから来たか-サル学からのアプローチ』, 京都大学学術出版会
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西田利貞・伊澤紘生・加納隆至 (編), 1991.『サルの文化誌』, 平凡社
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西田利貞・上原重男 (編), 1999.『霊長類学を学ぶ人のために』, 世界思想社
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西田利貞・上原重男・川中健二 (編著), 2002. 『マハレのチンパンジー《パンスポロジー》の37年』, 京都大学学術出版会
-
西田正規・北村光二・山極寿一, 2003.『人間性の起源と進化』, 昭和堂
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古市剛史, 1999.『性の進化, ヒトの進化-類人猿ボノボの観察から』, 朝日選書
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浜田 穣, 2007. 『なぜヒトの脳だけが大きくなったのか-人類の進化最大の謎に挑む』, 講談社ブルーバックス
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-
山極寿一 (編著), 2007.『ヒトはどのようにしてつくられたか』, 岩波書店
-
山極寿一, 2007.『暴力はどこからきたか-人間性の起源を探る』, NHKブックス
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1-6) 伊谷純一郎, 1954.『高崎山のサル』, 今西錦司編「日本動物記 2」, 光文社
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