書籍名 |
しくみからわかる 生命工学(電子書籍版) |
出版社 |
裳華房
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発行日 |
2015-02-10 |
著者 |
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ISBN |
9784785377205 |
ページ数 |
223 |
版刷巻号 |
ver.1.0 |
分野 |
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閲覧制限 |
未契約 |
医学・薬学や農学,化学,そして工学に及ぶ幅広い領域をカバーした生命工学の入門書.厳選した101個のキーワードを効率よく,無理なく理解できるように各項目を見開き2頁に収め,豊富な図で生命工学の基礎から最新技術までを詳しく解説する.
目次
- 表紙
- はじめに
- 目次
- 序章-1 生命工学の全体像
- 序章-2 歴史が教える生命工学の意義
- 1章 生命工学の基礎 [ 1 ] : 細胞, 代謝, 発生, 分化, 増殖
- 1-1 生命の起源と生物進化プロセス
- 1-2 細胞の構造と機能
- 1-3 生体をつくる分子
- 1-4 代謝と酵素 : 生命化学反応
- 1-5 発生 : 動物が誕生するまで
- 1-6 細胞の増殖と死
- 1-7 細胞の分化と癌化
- 細胞内の酵素活性はさまざまに調節される
- 2章 生命工学の基礎 [ 2 ] : 遺伝子と遺伝情報
- 2-1 染色体, ゲノム, 遺伝子
- 2-2 DNAの構造 : 二重らせん
- 2-3 細胞でのDNA合成 : 複製
- 2-4 ウイルス : 感染して細胞を冒す
- 2-5 ファージ : 細菌のウイルス
- 2-6 細胞内に潜む, 非ゲノムDNA
- 2-7 遺伝子の発現 : RNA合成「転写」
- 2-8 オペロンとその利用
- 2-9 翻訳 : 塩基配列からアミノ酸配列への変換
- 2-10 真核細胞でのタンパク質合成・成熟機構
- 2-11 多くの生命現象が遺伝子で決まる
- 2-12 生体分子の網羅的解析
- 2-13 クロマチンの修飾
- F因子 : 細菌に性の性質を与えるプラスミド
- 3章 核酸の性質と基本操作
- 3-1 抽出とゲル電気泳動による分離・検出
- 3-2 DNAの変性と二本鎖形成反応
- 3-3 DNAを合成する
- 3-4 シークエンシングとゲノム計画
- 3-5 PCRとその応用
- 3-6 核酸をプローブで検索・解析する
- 3-7 バイオ実験に放射性物質を利用する
- 3-8 放射線は危険性に注意して使われる
- 3-9 生体分子を標識する
- 特別な目的のための核酸の電気泳動
- 4章 組換えDNAをつくり, 細胞に入れる
- 4-1 制限酵素 : 決まった塩基配列でDNAを切る
- 4-2 新しい組合せのDNAをつくる
- 4-3 DNAクローニングとベクター
- 4-4 遺伝子組換え実験で使う生物とDNA導入法
- 4-5 目的クローンをマークする
- 4-6 青白選択
- 4-7 遺伝子ライブラリーと目的クローンの検出
- 4-8 組換えDNAからのタンパク質産生
- 4-9 ホタルが発光する原理を利用する
- 4-10 光るクラゲ : 緑色蛍光タンパク質
- 4-11 遺伝子組換え実験の安全確保 : カルタヘナ法
- 真核生物も制限酵素をもつ ?
- 5章 RNAとRNA工学
- 5-1 多彩な役割を果たすもう一つの核酸 : RNA
- 5-2 RNAを取り扱う技術
- 5-3 RNAによる遺伝子抑制
- 5-4 RNAの物質結合性
- RNA塩基配列を直接解析する
- 6章 タンパク質, 糖鎖, 脂質に関する生命工学
- 6-1 タンパク質工学
- 6-2 タンパク質の性質と取り扱い
- 6-3 タンパク質の分解
- 6-4 タンパク質の精製 : カラムクロマトグラフィー
- 6-5 タンパク質のゲル電気泳動
- 6-6 タンパク質の分析とプロテオミクス
- 6-7 抗体を使ってタンパク質をとらえる
- 6-8 まだあるタンパク質結合性の解析法
- 6-9 糖鎖と糖鎖工学
- 6-10 脂質工学, 生体膜工学
- アミノ酸の生産と利用
- 7章 組成を変えた細胞や新しい動物をつくる
- 7-1 動物細胞の培養
- 7-2 細胞工学に使われる一般的技術
- 7-3 抗体産生機構と単クローン抗体の産生
- 7-4 哺乳動物における生殖工学
- 7-5 体細胞クローン動物をつくる
- 7-6 発生工学の概要とキメラ動物作製
- 7-7 遺伝子導入 ( トランスジェニック ) 動物
- 7-8 動物遺伝子の変異解析
- 7-9 ヒト人工染色体
- 哺乳動物以外を対象にする
- 8章 医療における生命工学の利用
- 8-1 感染症防御にかかわる古典的バイオ技術
- 8-2 遺伝子治療
- 8-3 ゲノム情報に基づく医療
- 8-4 生命工学と創薬の融合
- 8-5 免疫工学と抗体医薬
- 8-6 幹細胞を培養化する
- 8-7 再生医療と組織工学
- 8-8 臓器工学
- 8-9 化学工学の人体への適用 : 医用工学
- 癌治療の新たなターゲット : 癌幹細胞
- 9章 一次産業で使われるバイオ技術
- 9-1 発酵工学, 微生物工学, 代謝工学
- 9-2 魚類に関する生命工学技術
- 9-3 家畜における生命工学
- 9-4 植物細胞工学と個体作製
- 9-5 植物を対象にした遺伝子工学
- 9-6 作物の生産促進と植物工場
- 9-7 生殖をコントロールする
- 健康食品
- 10章 生命反応や生物素材を利用・模倣する
- 10-1 甘味に関する取り組み
- 10-2 酵素工学
- 10-3 バイオリアクターと固定化酵素
- 10-4 バイオセンサー : 物質測定への応用
- 10-5 生体工学 : バイオニクス
- システム生物学
- 11章 環境問題やエネルギー問題に取り組む
- 11-1 微生物による廃水処理
- 11-2 生物による環境の修復 : バイオレメディエーション
- 11-3 植物による環境の修復 : ファイトレメディエーション
- 11-4 バイオマスと微生物によるエネルギー生産
- 11-5 バイオエタノール
- 11-6 バイオ燃料電池
- バイオエタノール逆転生産プロセス
- 終章 私達が生命工学を利用するときに, 生物や人間との関係において注意すべきこと
- 参考書
- 索引
- 奥付
参考文献
終章 私達が生命工学を利用するときに, 生物や人間との関係において注意すべきこと
P.209 掲載の参考文献
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田村隆明『重要ワードで一気にわかる 分子生物学超図解ノート 改訂版』羊土社, 2011.
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赤坂甲治『ゲノムサイエンスのための 遺伝子科学入門』裳華房, 2002.
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日本生態学会編『生態学入門 第2版』東京化学同人, 2012.
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R. M. Twyman 著, 八杉貞雄, 西駕秀俊, 竹内重夫訳『発生生物学キーノート』丸善出版, 2002.
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田村隆明『基礎から学ぶ遺伝子工学』羊土社, 2012.
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近藤勝彦, 丹羽克昌, 本橋強『基礎植物育種学』青山社, 2012.
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永井和夫, 大森斉, 町田千代子, 金山直樹『改訂 細胞工学』生物工学系テキストシリーズ, 講談社, 2010.
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赤池敏宏『生体機能材料学-人工臓器・組織工学・再生医療の基礎-』バイオテクノロジー教科書シリーズ12, コロナ社, 2005.
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浅島誠, 山村研一編『生命工学-新しい生命へのアプローチ-』シリーズ・バイオサイエンスの新世紀, 共立出版, 2002.
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軽部征夫『トコトンやさしい生命工学の本』今日からモノ知りシリーズ, 日刊工業新聞社, 2003.
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R. D. Schmid著, 村松正實監訳『ポケットガイド バイオテク用語事典』東京化学同人, 2005.
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太田隆久『生命工学概論』バイオテクノロジー教科書シリーズ1, コロナ社, 2010.
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熊谷泉, 金谷茂則編『生命工学-分子から環境まで-』共立出版, 2000.
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石原一彦, 畑中研一, 山岡哲二, 大矢裕一『バイオマテリアルサイエンス』東京化学同人, 2003.
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芦田嘉之『やさしいバイオテクノロジー カラー版-遺伝子の基礎知識からiPS細胞の話題まで-』ソフトバンククリエイティブ (Si新書), 2011.