書籍名 |
医師もMRも幸せにする患者のための情報吟味 |
出版社 |
SCICUS
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発行日 |
2014-06-22 |
著者 |
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ISBN |
9784903835754 |
ページ数 |
320 |
版刷巻号 |
第2刷 |
分野 |
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閲覧制限 |
未契約 |
東京大学臨床研究支援センター長が説くこれからの医師とMRの関係!単なる犯人探しのような「研究の不正」のゴシップ記事は、多くの誠実な研究者、臨床家、製薬企業の人々を不幸にしています。東京大学医学部附属病院 臨床研究支援センター センター長が送る、すべては「患者」のため…同じ思いでがんばる研究者、臨床家、製薬企業の人々を幸せにする、そして、二度とディオバン事件を起こさせないためのメッセージです。
目次
- 表紙
- 目次
- 第1章 spin 東スポ化する論文たち
- 1 spinとは何か ?
- 2 spinと捏造・改ざん ディオバン問題
- 3 spinの遠心力 ? 日本高血圧学会によるspin
- 4 いつまでも回転は続かない
- 5 情報提供の spin、あれこれ
- 第2章 ディオバン事件の背景にあるもの
- 1 統計的有意差 = 薬の力×会社の努力
- 2 結果を求められてしまう臨床試験
- 3 医療効果の内訳 ホーソン効果とプラセボ効果
- 第3章 spinを見破るための論文吟味
- 1 試合に負けたのに強い ? を論破する
- 2 サブグループ解析の正しい見方
- 3 サブグループ解析をスイカにたとえる
- 4 相関係数を虚心坦懐にみる
- 第4章 ランダム化比較試験は最強か ?
- 1 観察研究の逆襲
- 2 Propensity Score 前向き観察研究の進歩
- 3 RCTは最強か ?
- 第5章 ディオバン事件を起こさない国づくり
- 1 地盤沈下する日本の臨床研究
- 2 日本だけの治験
- 3 臨床試験の実施体制
- 4 査読に通らない日本発の論文
- 5 GCPでしばるべきか、性善説をとるべきか ?
- 第6章 ディオバン事件を起こさない人づくり
- 1 これは不正か ?
- 2 統計リテラシーをどこまで高めるか ?
- 3 利益相反 ( COI ) とどうつきあうか ?
- あとがきにかえて 捏造しない・させないための補講の時間
- 索引
- 奥付
参考文献
第1章 spin 東スポ化する論文たち
P.71 掲載の参考文献
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6) ディオバン問題 JIKEI HEART Study LANCET誌掲載のメイン図表に重大な誤り. ミクスOnline http://www.mixonline.jp/Article/tabid/55/artid/45049/Default.aspx
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7) 山崎力, ドキドキワクワク論文☆吟味. 医学統計ライブスタイル. SCICUS, 2009.
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8) Nakao K, et al. Role of diabetes and obesity in outcomes of the candesartan antihypertensive survival evaluation in Japan (CASE-J) trial. Hypertens Res. 2010 Jun ; 33(6) : 600-6.
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9) 日本高血圧学会高血圧治療ガイドライン作成委員会編. 高血圧治療ガイドライン2014. ライフサイエンス出版, 2014.
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10) 2010年度合同研究班報告. 心筋梗塞二次予防に関するガイドライン (2011年改訂版) http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2011_ogawah_h.pdf
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12) 日本高血圧学会高血圧治療ガイドライン作成委員会編. 高血圧治療ガイドライン2009. ライフサイエンス出版, 2009
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13) ONTARGET Investigators, Yusuf S, et al. Telmisartan, ramipril, or both in patients at high risk for vascular events. N Engl J Med. 2008 Apr 10 ; 358(15) : 1547-59.
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17) Telmisartan Randomised AssessmeNt Study in ACE iNtolerant subjects with cardiovascular Disease (TRANSCEND) Investigators, Yusuf S, et al. Effects of the angiotensin-receptor blocker telmisartan on cardiovascular events in high-risk patients intolerant to angiotensin-converting enzyme inhibitors : a randomised controlled trial. Lancet. 2008 Sep 27 ; 372(9644) : 1174-83.
第2章 ディオバン事件の背景にあるもの
P.106 掲載の参考文献
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6) 青木薫訳. 代替医療のトリック. 新潮社, 2010 (Singh S and Ernst E. Trick or Treatment? : Alternative Medicine on Trial, 2008).
第3章 spinを見破るための論文吟味
P.143 掲載の参考文献
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1) 山崎力. ドキドキワクワク論文☆吟味. 医学統計ライブスタイル. SCICUS, 2009.
第4章 ランダム化比較試験は最強か ?
P.169 掲載の参考文献
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3) Fletcher RH, et al. Clinical Epidemiology. The Essentials (3rd ed.). Williams & Wilkins, 1996.
第5章 ディオバン事件を起こさない国づくり
P.212 掲載の参考文献
-
1) 日本製薬工業会医薬産業政策研究所. 政策研ニュース No.35 2012年3月.
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2) 文部科学省. 国別・分野別のノーベル賞の受賞者数 (1901〜2012年) (15. 科学技術・学術). 文部科学統計要覧 (平成25年版), 2013.
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4) 津谷喜一郎ほか訳. CONSORT 2010声明ランダム化並行群間比較試験報告のための最新版ガイドライン (Schulz KF, et al. CONSORT 2010 Statement : updated guidelines for reporting parallel group randomised trials). Jpn Pharmacol Ther 2010 ; 38(11) : 939-49.
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6) 司馬遼太郎. 花神, 改版. 新潮社, 1976.
-
7) Jamerson K, et al. Benazepril plus amlodipine or hydrochlorothiazide for hypertension in high-risk patients. N Engl J Med. 2008 Dec 4 ; 359(23) : 2417-28.
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8) Cortes J, et al. Eribulin monotherapy versus treatment of physician's choice in patients with metastatic breast cancer (EMBRACE) : a phase 3 open-label randomised study. Lancet. 2011 Mar 12 ; 377(9769) ; 914-23.
第6章 ディオバン事件を起こさない人づくり
P.248 掲載の参考文献
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1) 山崎力. ドキドキワクワク論文☆吟味. 医学統計ライブスタイル. SCICUS, 2009.
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3) 山崎力. より高い日本発エビデンスを生み出すために何をなすべきか? 日本高血圧学会総会プログラム・抄録集. 2010 ; 33 : 203.
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4) 福田治彦. 「臨床試験データマネジメント (大橋靖雄監修, 辻井敦著)」書評. 週刊医学界新聞2611. 医学書院, 2004.
あとがきにかえて 捏造しない・させないための補講の時間
P.307 掲載の参考文献
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3) ノバルティスファーマ株式会社. 第2回高血圧症治療薬の臨床研究事案に関する検討委員会 説明資料. 2013年9月2日 http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10801000-Iseikyoku-Soumuka/0000020260.pdf
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4) UMIN症例データレポジトリ (UMIN-ICDR) http://www.umin.ac.jp/icdr/index-j.html
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5) Nahm M. "Data Accuracy in Medical Record Abstraction" (2010). UT SMBI Dissertations (Open Access). Paper 15.
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6) Black HC. Black's Law Dictionary (6th ed.). West Group, 1990.
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7) WMA Declaration of Helsinki - Ethical Principles for Medical Research Involving Human Subjects. 64th WMA General Assembly, Fortaleza, Brazil, Oct 2013.
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8) Frobert O, et al. Thrombus aspiration during ST-segment elevation myocardial infarction. N Engl J Med. 2013 Oct 24 ; 369(17) : 1587-97.