検索条件をクリア

書籍詳細

未契約
書籍名 こころが危ない―失われゆく母性への標―
出版社 関西看護出版
発行日 1993-09-30
著者
  • 吉川武彦(著)
ISBN 4906438113
ページ数 261
版刷巻号 第5刷
分野
閲覧制限 未契約

すべての母親におくる痛感のメッセージ!!“こころ”が荒廃していく現代社会で子供たちは全身でSOSを叫んでいる。

目次

  • 表紙
  • まえがき
  • 目次
  • はじめに
    P.11閲覧
  • 第一章 母性って何だろう
    P.15閲覧
    • ある母親の手記から - 『無量の思い』
  • 第二章 母性を子どもからもらう - 母性を考える手がかり
    P.43閲覧
    • 1 子どものこころ聞いてみませんか - マスコミがいわないこと
      • (1) マスコミが取り上げた登校拒否・不登校 - コメントが引きずる
      • (2) 危ないコメント - 子どもが加害者なのか
      • (3) 子どもが語る子どもの気持 - わかっちゃねーよな
        • (1) T君。中学二年生
        • (2) O君。中学二年生
        • (3) N子さん。中学一年生
    • 2 子どもからもらう母性 - 母性はもらいもの
      • (1) 二つの電話相談から
      • (2) 手紙の相談の中から
        • (1) 「父親を妙に避けたり、無視したり - 強がりなんですか」
        • (2) 「学校から帰るとドデーッとして、病気かしら」
        • (3) 「机の上は散らかり放題、そのくせ妙に潔ぺき主義」
        • (4) 「会話は男の子のことばかり、こちらが恥ずかしくなる - 『ああ、男が欲しいよ』
      • (3) 尻をひっぱたくばかりが能じゃない
    • 3 母性は感性 - 感性を磨かないと
      • (1) 子どもの悲鳴 - 心身症
      • (2) 子どもの非社会的行動
      • (3) 反社会的行動の消長 - 子どもたちの精神的エネルギーが風前の灯
  • 第三章 メンタルヘルスとこころの育ち - こころを目でみる試み
    P.79閲覧
    • 1 健やかさとは何か
      • (1) 世界的にいわれている健康の定義 - これでいいのか
      • (2) 健康づくりの三要素 - 栄養、運動、休養とこころの健康
      • (3) こころの健康づくりとメンタルヘルス - 母性の基礎づくり
    • 2 母性を高める工夫 - こころを的確に把握するための試み
      • (1) こころの座は脳 - 脳の働きを理解したい
      • (2) 両手で脳をつくってみよう
        • (1) 左手でつくった脳は - 三つの働きをする
        • (2) 右手でつくった脳は - 調節するのが大きな役割
        • (3) 脳の機能がうまく働かなくなると
        • (4) 脳の発達の順序
        • (5) 脳機能とこころ
    • 3 知に偏ったこころは倒れやすい - こころは三角錐で表せる
      • (1) こころを三角錐に見立てる - こころの安定性は
      • (2) こころを卵に見立てる - 自分らしさをつくる
  • 第四章 子育てと母性 - 人間関係の発達を踏まえる
    P.111閲覧
    • 1 親子の関係は人間関係 - 母性はどのように育つのか
      • (1) こころの発達と人間関係 - 母性はどのように育つか
      • (2) 親と子の絆をつくるのは「信頼」
      • (3) 自分より小さな子どもと結ぶ人間関係 - 自律するこころが育つ
      • (4) 同年の子とのつきあい - 争う人間関係から思いやる人間関係へ
    • 2 親離れ子離れ - 母性豊かな子育てを実行するために
      • (1) 生物的な親離れ - 子離れ出産、離乳、歩行開始・排泄自律の三回
      • (2) 心理的な親離れ - 子離れ第一反抗期、小学校入学、第二反抗期の三回
      • (3) 社会的な親離れ - 子離れ進学、就職、結婚による離家の三回
      • (4) 母性豊かな子育てを実行するために
    • 3 子育てが変わった - 母性の変化の背景
      • (1) わが国の戦後と社会変動 - 母性を伝えにくくした
      • (2) ライフサイクルの変化 - 思春期の間のびと思秋期の間のび
        • (1) 生物的成熟の低年齢化と社会的成熟の高年齢化 - 思春期の間のび
        • (2) 社会的老化の低年齢化と生物的老化の高年齢化 - 思秋期の間のび
      • (3) ライフステージにおけるイベントの変化
      • (4) 早く、頑張って、しっかり、一緒に - 母性はどこにいったのか
  • 第五章 こころが危ない - ゆがんだ母性の行方を暗示するもの
    P.145閲覧
    • 1 登校拒否・不登校はどう変わったか
      • (1) 登校拒否・不登校に関する言葉の変遷
      • (2) 数字からみた登校拒否・不登校
      • (3) 登校拒否・不登校の内容の変遷
      • (4) 登校拒否・不登校のタイプと接し方
    • 2 母性と子どものこころの育ち - こころの育ちが危ない
      • (1) 子どもから預けられた母性 - 預かったことに気づかないと
      • (2) 「飛ばし育児」が子どものこころを育ちにくくしている
      • (3) 自分らしさの育ちを確実なものにするために
    • 3 子どものこころを "きく" - 子どものこころを育てるために
      • (1) 視野を広く持つ - 世の中のことに関心をはらう
      • (2) 母性を磨くために - 他人とのいい関係を保つ
        • (1) 母性の準備、母性を磨く - 相手の長所を探し、長所とつきあう心がけ
        • (2) 「きく」には「聴く」「聞く」「尋・訊く」がある
        • (3) 話し方を工夫する - 自己訓練を怠らない
        • (4) 立ち直りの早さを身につける
      • (3) 何か問題をかかえたときは
        • (1) 中央突破タイプ
        • (2) 準中央突破タイプ
        • (3) 足踏みタイプ
        • (4) 現実タイプ
        • (5) 逃げだしタイプ
  • 第六章 母性をどのように育てるか
    P.179閲覧
    • 梅原明子さんの『人間と生命』から
  • 第七章 母性豊かな子育てを - お母さん方へのお願い
    P.203閲覧
    • 1 母性は誰のものか - 母性は母親だけのものか、女性に特有なものか
      • (1) 女性性と男性性 - 人格を構成する重要な要素
      • (2) 「性」の決定はどう進むか - 三つの性
      • (3) 母性と父性 - 母性は母親だけのものではない
    • 2 母性は育つ、母性を育てる - 子どもからもらい、磨いていく
      • (1) 母性の生物的・身体的な基盤
      • (2) 『無量の思い』から母性を見る
      • (3) 母性は育つ - 母性を磨き、育てる
    • 3 母性の豊かな子育てを広げたい
      • (1) "いないない、ばあ" を子育てに
      • (2) こころの健やかさを育てる
        • (1) 自我防衛機制を知る
        • (2) 回り道を教えることも大事
        • (3) 思春期・青年期の子どもと同一性の拡散
      • (3) 地域で子どもを育てる - 具体的には五つ
        • (1) 自己評価を高めるための働きかけ
        • (2) 『健やかさ』とは何かを考えさせる
        • (3) 人間関係の発達を踏まえた地域づくり
        • (4) 弱いものとの「共育」を重視する
        • (5) 地域に開かれた幼稚園・学校づくり
        • (6) 私の体験から
  • おわりに
    P.247閲覧
  • あとがき
    P.254閲覧
  • 奥付