書籍名 |
こころの危機管理 ―“いざ”というときのために― |
出版社 |
関西看護出版
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発行日 |
1997-06-10 |
著者 |
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ISBN |
4906438253 |
ページ数 |
261 |
版刷巻号 |
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分野 |
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閲覧制限 |
未契約 |
「阪神・淡路大震災」「地下鉄サリン事件」「不登校」「いじめ・自殺」。突然の危機にさらされたとき、こころはどのようにしてその危機を切り抜ければよいのか。「いざ」というときのこころの「事前準備」「さなかの対応」をベテランの精神科医がするどく投げかける話題の書。
目次
- 表紙
- はしがき
- 目次
- 第1章 いま、こころの時代といわれるが
- 何が起こりつつあるか
- 「こころは胸にある」からの発展がないと
- 地下鉄サリン事件から学ぶもの
- 第2章 こころが傷つくとき
- 結果だけに目をやる子育てや教育
- 間違いを認めない親や教師が子どものこころを傷つける
- ひいきの引き倒しもこころの傷になる
- 第3章 こころに大きな傷がつくとき
- その体型じゃ無理よ
- 「くさい ( 怪しい )」から「くさい ( 臭い )」、そして「自己臭症」に
- 「きたない ( よごれ )」が「きたない ( けがれ )」、そして「対人恐怖」が
- 第4章 こころの危機の背景
- 戦後社会と私たちのこころ
- 1 農業立国から工業立国への華麗な転進 - その陰に何が起こったか
- 2 親も・教師も「しなさい族」 - 早く・頑張って・しっかり・みんなと同じに
- 3 思春期・青年期の「異議申し立て」 - 戦後どのような変遷を遂げたか
- 具体的内容から考えたい
- 1 登校拒否・不登校の時代的な変遷を見る
- 2 わが国の自殺はどうなっているのか
- 3 「いじめ・自殺」というが
- こころを考えるための二、三の情報
- 1 母性にも、父性にも、二面性がある
- 2 思春期と思秋期の間のびとこころ
- 3 親離れ・子離れとこころ
- 第5章 危機と危機管理、阪神・淡路大震災から学ぶ
- 危機とは何か、阪神・淡路大震災と私
- 1 プロローグ - 私にとっての「阪神」
- 2 地域保健の視点からこころの健康を考える
- 3 「多摩いのちの電話」の特別研修で
- なぜ危機なのか、危機管理とは
- 1 なぜ危機なのかを考える
- 2 危機管理と危機対応
- 3 危機管理と専門性
- こころの危機とPTSD
- 1 PTSDとは何か
- 2 PTSDと文化
- 3 神戸で出会ったことから考える
- 第6章 こころの危機管理
- こころは、どのようなものか
- 1 『両手』で脳をつくる、脳を三つに分ける
- 2 安定したこころとは、バランスのいいこころ
- 3 自分らしさこそ精神的外傷を少なくする
- こころは、どのように育つか
- 1 人と人の間で育つこころ
- 2 こころは発達もするが、退行もする
- 3 人生の節目が変わった
- こころが歪む危うい子育て
- 1 こころの仕組みを考えない子育て
- 2 親子分離が下手になって
- 3 自立を奪う子育て
- 第7章 "いざ" というとき、どうするか
- いざ というときにこころの働きを支えてくれるものは
- 1 フロイトとユングが教えてくれたこと
- 2 こころの危機と「夢」
- 3 自分を分析することでこころの危機を防ごう
- いざ というとき、すばやく何をするか
- 1 迫ってくる危難とこころの危機管理
- 2 危難を予測できたとき
- 3 危難に直面するとき
- 「途中下車」とこころの危機管理
- 1 こころの危機と「途中下車」「途中下車症候群」とは
- 2 どう育てるかよりもどう育つか、どう育ったかを大切に
- 3 こころづくりはやり直しがきく、精神科医の利用も
- 全国・精神保健福祉センター一覧
- あとがき
- 奥付