書籍名 |
死別から共存への心理学 |
出版社 |
関西看護出版
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発行日 |
2005-10-20 |
著者 |
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ISBN |
4906438741 |
ページ数 |
285 |
版刷巻号 |
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分野 |
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閲覧制限 |
未契約 |
死別の悲しみを超えて、新たな「関係の命」に生きる!! 逝く者と送る者との間で、死は両者を別つことではなく、新たな関係性に共存する契機である。
目次
- 表紙
- はじめに
- 目次
- 第1部 スピリチュアル・ペインとケア・カウンセリング
- 第1章 「未来の原点」としての死の問題
- 1. 生きる意味を問い直す「未来の原点」
- 2. 憾みの構造 / 三つの不自由
- 3. 「死の共同性」の物語
- (1) 『チベット死者の書』
- (2) 四つの死生観
- (3) 「関係の場」に生きる
- 第2章 スピリチュアル・ペインと「関係の命」
- 1. スピリチュアル・ペインとケア・カウンセリング
- 2. 「個体の生」から「関係の命」に !
- 3. スピリチュアル体験の構造
- 4. 自己存在の根拠とスピリチュアリティ
- 第3章 セルフ・イメージ
- 1. セルフ・イメージとは何か ?
- (1) 日常場面でのセルフ・イメージ
- (2) カウンセリングとセルフ・イメージ
- (3) 関係体験としてのセルフ・イメージ
- (4) 「父親の見たシーン」の記憶
- (5) セルフ・イメージと自他境界
- 2. セルフ・イメージの理解
- (1) セルフ・イメージの定義
- (2) セルフ・イメージと「他者の心」
- (3) セルフ・イメージの発達
- 第4章 共存への志向性
- 1. 個別性と共同性のセルフ・イメージ
- (1) 「痛いの、いたいの飛んで行けー !」
- (2) 融合性からの離脱、個別性のセルフ・イメージ
- (3) 個別性から共同性への再構築
- 2. セルフ・イメージの4つのエリア
- (1) 「ジョハリの窓」
- (2) 安定、孤独と緊張、そして不安
- (3) 「ジョハリの窓」とセルフ・イメージ
- 3. スピリチュアル・ケア・ステージ
- (1) 融合性への回帰
- (2) 援助的共同性の体験
- (3) 癒しの共同体の体験
- 第5章 グリーフ・ワークへの試み
- 1. 「大切な人」を失う哀しみ
- (1) 『千の風になって』
- (2) 命の肯定メッセージ
- (3) 悲嘆の心理 / 絶対的選択性
- 2. グリーフ・ワーク ( 悲嘆療法 )
- (1) グリーフ・ワークの意義
- (2) 身体の喪失と「存在性の活用」
- (3) 肯定的相互性によるリフレーミング
- (4) 悲嘆から和解への肯定メッセージ
- (5) ロールプレイによるグリーフ・ワーク
- 第2部 対談・死別から共存への物語
- 対談編について
- 第6章 対談「祈り」とカウンセリング - 疑い深いカウンセラーと駆け出しクリスチャンとの対話
- 1. 祈りとカウンセリング
- (1) 駆け出しクリスチャンと疑い深いカウンセラー
- (2) 祈りと「共同性への見果てぬ夢」
- (3) クライエントからのプレゼント
- 2. 「癒し」と「救い」
- (1) 思春期は親子関係からの離脱の時
- (2) 「癒しの体験」と「救いの実践」
- (3) 肯定的相互性でのチェック
- (4) 孤独の引き受けと救いの構造
- 3. 死について
- (1) 関係のなかに生き続ける命
- (2) 関係論、「魂」への信仰
- 4. 罪について
- (1) 人間の根底にある「自己中心性」
- (2) 存在の哲学と関係の神学
- 5. 隣人愛について
- (1) 自己の根拠は関係の内にある
- (2) 「他者の痛み」が「自分の痛み」 !
- 第7章 スピリチュアリティへの道 / 箱庭療法「森へ行く !」
- 1. 箱庭療法とは ?
- 2. 箱庭療法と物語創作
- (1) 箱庭療法体験の言語化
- (2) 「こころの科学」としての箱庭療法
- (3) 箱庭療法の実際
- (4) 「心の根拠」は、自分の身体と他者との関係のなかにある
- 3. 箱庭作品を検討する
- (1) 親子関係からの離脱のテーマ !
- (2) 親子関係の「自立を覚悟」させる誘惑者 !
- (3) 真に対決すべき相手は「女神」 !
- 第8章 『100万回生きたねこ』の心理分析
- 1. 『100万回生きたねこ』を心理分析するにあたり
- 2. 対談『100万回生きたねこ』
- (1) 『100万回生きたねこ』は一度も死んではいなかった
- (2) 関係性に開かれた対人態度
- (3) 失恋とは出会う前よりもっと孤独な体験
- (4) 関係優位の対人態度
- (5) 恋の〈からだ〉と愛の〈ことば〉
- (6) 肯定的相互性の対人態度
- (7) 「個体の生」から「関係の命」へ
- (8) 死別から共存へ !
- 赤水誓子さんを惜しむ
- おわりに
- 奥付