書籍名 |
患者理解総論 |
出版社 |
関西看護出版
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発行日 |
2002-11-20 |
著者 |
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ISBN |
4906438571 |
ページ数 |
293 |
版刷巻号 |
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分野 |
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閲覧制限 |
未契約 |
患者をどう理解し、どうケアするか。現代精神医学界を代表するベテラン臨床医の40年の総括がここに完成!! これからの看護と介護を考える患者理解の集大成版。
目次
- 表紙
- まえがき
- 目次
- 第1章 人と健やかさ、人と病い ・人との関わりを考える
- 1. 人はなぜ病いに陥るのか
- (1) 健やかさと病い
- (2) WHOは健康を次のように定義してきた
- (3) 「病む」とはどういうことかを考える
- 2. 病いから立ち直りたいという思い
- (1) 誰もが願うこと
- (2) 病んでみてわかること
- (3) 願いに潜む問題
- 3. 病いから立ち直れないのではないかという不安
- (1) 不安とは何か
- (2) 取り残される不安
- (3) 死を怖れる
- 第2章 向き合うケア 看護と介護の成り立ちを考える
- 1. 子どもと向き合うケア - 生命への畏敬、生きることへの共感、成長・未来性の認識
- (1) 生命 ( いのち ) への畏敬を込めて向き合う
- (2) 生きることへの共感を持ちながら向き合う
- (3) 未来志向で向き合う
- 2. 老いと向き合うケア - 衰える、寂しさ・悲しさの共感・共有、励ましの意味
- (1) 衰えていくことを拒否する人と向き合う
- (2) 悲しさを共感しながら向き合う
- (3) 励ますことの意味を考え直しながら向き合う
- 3. こころの病いと向き合うケア - 社会に生きる人、偏見・差別への認識、闘いの姿勢
- (1) 長期在院を続ける人と向き合う
- (2) グループホームで生活している人と向き合う
- (3) ピアカウンセラーとして生き甲斐を見つけた人と向き合う
- 第3章 患者理解の基礎 ・こころの成り立ちを考える
- 1. こころの健やかさとこころの歪み
- (1) こころの健やかさとは
- (2) こころの歪みとはどのようなものをいうのか
- (3) こころの病いについて考える
- 2. こころと身体のつながり
- (1) 脳でつながっているこころと身体
- (2) 脳幹の働きとこころ
- (3) 大脳辺縁系の働きとこころ
- 3. 大脳の働きとこころ
- (1) 情報をキャッチする働き
- (2) 情報をこころにする働き
- (3) 情報を発信する働き
- 第4章 「治る」を考える
- 1. 治るとはどういうことか
- (1) 治るとはもとに戻ることか
- (2) 5つの治癒
- (3) 治らない病いを考える
- 2. こころの老いと脳
- (1) 老いるということはだめになることか
- (2) 脳が老いるということは
- (3) こころの老いを考える
- 3. ストレスとこころの傷
- (1) ストレスとこころ
- (2) ストレスと向き合う
- (3) ストレスコーピング
- 第5章 支えあうケア ・看護と介護の進め方
- 1. 健やかさを支えるケア
- (1) 健やかさを支えるケアを生み出すもとは
- (2) 自我防衛機制を理解する
- (3) 看護や介護は不安をすくい取ってこそ
- 2. 病み苦しむ人を支えるケア
- (1) ゴール設定の大切さ
- (2) 誰が、誰を支えるのかを考えて
- (3) 家族ぐるみのケアを考える
- 3. システムで支えるケア
- (1) システムケアには3段階がある
- (2) 地域住民の参加を促す働きかけをする
- (3) システムケアとプライバシー保護
- 第6章 これからの看護・介護を考える ・どこで、どのように
- 1. わが国の精神保健福祉の動きを参考にして
- (1) 新しい精神保健福祉施策の考え方
- (2) 障害は個人の特性という考え方
- (3) 障害をシェアする社会をつくる
- (4) 精神障害者の人権擁護の動向
- 2. これからの看護と介護の基本となること
- (1) 人権意識に裏付けられた看護と介護を
- (2) これまでの看護と介護からこれからの看護と介護を考える
- (3) 専門性と看護と介護
- 3. 人間理解に基づく看護と介護を実践する
- (1) 一般病院での看護・介護
- (2) 老人病院・施設での看護・介護
- (3) 障害児・者施設での看護・介護
- (4) 在宅・地域での看護・介護
- (5) 精神障害者の地域ケアの一層の推進
- 第7章 看護・介護を志したあなたへ ・終章として
- 1. あなたはなぜ看護・介護を志したのですか
- 2. 治してあげたい、治ってほしいだけでいいのですか
- 3. いい仲間がほしい
- あとがき
- 奥付