書籍名 |
医療事故ゼロのための60の鉄則 ―事例・判例から学ぶケーススタディ60― |
出版社 |
医学通信社
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発行日 |
2013-11-01 |
著者 |
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ISBN |
9784870585256 |
ページ数 |
159 |
版刷巻号 |
第1版第1刷 |
分野 |
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閲覧制限 |
未契約 |
「医療事故情報センター」で理事長を務め,医療事故・訴訟に精通する著者が,医療スタッフであれば誰でも遭遇しそうな60 事例を厳選!全医療スタッフにとって必読の情報が満載されています。医療事故・訴訟の概要(経過・結果,判決内容等)をわかりやすく解説するとともに,医療現場の様々なケースに応じた60 の事例ごとに「教訓」をピックアップ! 医療事故を予防し,訴訟に陥らないためのポイントが明快に理解できます。全医療機関で役に立つ,医療事故予防のための対策・手法を図表・イラスト等を用いてわかりやすく紹介! 医療機関のための医療事故予防マニュアルとしても役立ちます。
目次
- 表紙
- はじめに
- Contents
- 第1章 医療事故・訴訟はこうして起こる
- 1. 医療事故とは
- 2. 国の医療安全対策
- 3. 医療事故・訴訟の原因
- 1) 医療事故の原因
- 2) 被害者が医療訴訟に踏み切る理由
- 4. 医療事故発生後の対応
- 1) 患者・家族への対応
- 2) 警察署, 保健所等への届出
- 3) 医療事故調査委員会の設置
- 4) 警察の捜査に対する協力
- 5) 当事者への配慮
- 6) 重大事故の公表
- 5. 要因別医療事故対策
- 1) 患者誤認
- 2) 転倒・転落
- 3) 注射・投薬のミス
- 4) 医療機器等
- 5) 誤診, 過失, 不十分な診療等
- 6) 院内感染
- 7) 説明義務違反
- 8) 管理・注意義務違反
- 第2章 医療事故ゼロ対策
- 1. 組織的な対応
- 1) 医療安全対策委員会の設置
- 2) リスクマネージャーの配置
- 3) 院内感染対策委員会等の設置
- 4) 医療機器安全管理責任者・医薬品安全管理責任者の設置
- 5) 医療事故報告制度の導入
- 6) 患者相談窓口の設置
- 7) 教育・研修および訓練の実施
- 2. 部門別の医療事故防止対策
- 1) 事務部門
- 2) 診療部門
- 3) 看護部門
- 4) 薬剤部門 (薬剤師等)
- 5) 放射線部門
- 6) 検査部門・輸血部門
- 7) リハビリ部門
- 第3章 医療事故・訴訟に関する基礎
- 1. 医師はどのような法的責任を負うか
- 2. 医療事故発生時にはどのように対応すればよいのか
- 3. 医療訴訟の現状はどうなっているのか
- 4. 医師の過失はどのように判断されるのか
- 1) 医療水準とは何か
- 2) 医療水準は全国一律か
- 3) 添付文書と医療水準
- 4) 医療水準とガイドライン
- 5. 医師にはどの程度の説明義務が求められるのか
- 1) インフォームド・コンセントの法理
- 2) 説明義務の判断基準
- 3) 説明義務の内容と程度
- 4) 癌の告知
- 5) 療養指導義務
- 6) 医師の弁明義務・死因解明義務
- 7) まとめ
- 6. 現在の医療訴訟の問題点は何か
- 1) 民事訴訟の限界と問題点
- 2) 原因究明・再発防止・被害救済のための新しい動き
- 第4章 医療事故・訴訟ケーススタディ60
- 【外科】
- 事例[1] 神経鞘腫を摘出する際に大腿神経を損傷し, 後遺障害が残存した事例
- 事例[2] 胆嚢癌の患者が治療の時機を失し死亡した事例
- 事例[3] 術後の手術部位感染により患者が死亡した事例
- 【脳神経外科】
- 事例[4] 未破裂脳動脈瘤に対しクリッピング術が行われ, 左片麻痺が残存した事例
- 事例[5] くも膜下出血の患者が再出血のため死亡した事例
- 事例[6] 未破裂脳動脈瘤の予防的手術で穿通枝が梗塞し, 右片麻痺などの後遺障害が発症した事例
- 事例[7] 未破裂脳動脈瘤に対するクリッピング術後に脳梗塞を発症した事例
- 事例[8] 小脳腫瘍の摘出手術後に出血が生じ, 患者に右片麻痺が残存した事例
- 【整形外科】
- 事例[9] コンパートメント症候群のため足関節部の機能全廃という後遺障害が発症した事例
- 事例[10] 肩腱板修復術後に変形性肩関節症が発症した事例
- 事例[11] 頸椎椎間板ヘルニアに対する前方除圧固定術後, 患者に体幹機能障害および両下肢機能の後遺障害が発生した事例
- 事例[12] 手術中に麻酔器の欠陥により, 患者が低酸素脳症から高次脳機能障害となった事例
- 事例[13] 大腿骨頸部骨折後に骨髄炎が発症し, 患者が歩行不能になった事例
- 事例[14] 腰椎椎間板ヘルニア手術を受けた患者が術後下肢神経・運動障害を発症した事例
- 【心臓血管外科】
- 事例[15] カテーテルアブレーションを受けたところ, 心穿孔が生じ患者が死亡した事例
- 事例[16] 腹部大動脈瘤破裂により患者が死亡した事例
- 事例[17] 心臓外科手術後, 真菌性眼内炎により両眼失明に至った事例
- 【消化器外科・内科】
- 事例[18] S状結腸部分切除術を受けた患者に縫合不全が発症した事例
- 事例[19] 直腸穿孔から敗血症性ショックをきたし, 患者が死亡した事例
- 事例[20] 医師が胃内視鏡検査で患者の胃癌を見落とした事例
- 事例[21] 偽膜性腸炎発症後に, 敗血症に罹患し死亡した事例
- 事例[22] 胃癌の摘出手術後, 化学療法を継続し患者が死亡するに至った事例
- 【呼吸器内科】
- 事例[23] 気管支鏡検査の際, 生検部位から大量出血し, 急性呼吸不全により患者が死亡した事例
- 事例[24] デュシャンヌ型筋ジストロフィーの基礎疾患を有する患者が肺炎で死亡した事例
- 事例[25] 肺癌患者が経気管支肺生検中に大量出血をきたした事例
- 【内科】
- 事例[26] アルコール性肝障害の患者が肝癌で死亡した事例
- 事例[27] 急性喉頭蓋炎により患者が死亡した事例
- 事例[28] 患者が院内感染により敗血症性ショックをきたし死亡した事例
- 【循環器内科】
- 事例[29] 急性心筋梗塞の診断が遅れ後遺障害が残存した事例
- 事例[30] 運動負荷試験を受けた患者が試験中にトルサード・ド・ポアント型心室頻拍を起こし後遺障害が残存した事例
- 事例[31] 不整脈治療のためCCUに収容されていた糖尿病患者が低血糖に陥り, 後遺障害が残存した事例
- 事例[32] 心房細動の患者に電気的除細動を実施したところ, 脳梗塞が発症し右半身不随等の後遺障害が生じた事例
- 事例[33] PCI治療後に後遺障害が残存した事例
- 【神経内科】
- 事例[34] ハロペリドールが投与されたパーキンソン病の患者が死亡した事例
- 【産科・婦人科】
- 事例[35] 胎児ジストレスに陥った児が出生後まもなく死亡した事例
- 事例[36] 肩甲難産で分娩後まもなく児が死亡した事例
- 事例[37] 分娩3日目に児が死亡した事例
- 事例[38] 出生した児に重度の脳性麻痺が残存した事例
- 事例[39] 敗血症性ショックが発症し重篤な後遺障害が残存した事例
- 事例[40] 急速遂娩が速やかに実施されず児に脳性麻痺が残存した事例
- 事例[41] 一絨毛膜性双胎において第2子が脳性麻痺を発症し死亡した事例
- 事例[42] カンガルーケア中に児が呼吸停止をきたし, 脳性麻痺の後遺障害が残存した事例
- 事例[43] 脳腫瘍の診断の遅れにより患者が死亡した事例
- 事例[44] 子宮全摘術後に膀胱膣瘻に罹患し, 患者が自殺した事例
- 【乳腺外科】
- 事例[45] 良性の腫瘍であったにもかかわらず, 乳房が切除された事例
- 事例[46] 乳房温存療法の説明がないまま乳房切除術が実施された事例
- 事例[47] 乳癌に対する手術後, 多発骨転移・肺転移後, 脳転移が生じた事例
- 【小児科】
- 事例[48] 単純ヘルペスウイルス脳炎により, 早期乳児に体幹機能障害が残存した事例
- 事例[49] ボタン型電池を誤嚥し, 食道大動脈瘻を発症した小児が死亡した事例
- 【耳鼻咽喉科】
- 事例[50] 内視鏡下鼻内副鼻腔手術の際, 患者が局所麻酔薬中毒に陥り死亡した事例
- 【皮膚科】
- 事例[51] 爪囲炎で抗生物質を点滴静注したところ, 患者がアナフィラキシーショックで死亡した事例
- 事例[52] 低カリウム血症の患者が死亡した事例
- 【眼科】
- 事例[53] 糖尿病網膜症の患者に対する治療が遅れ, 患者が右眼を失明した事例
- 事例[54] 眼底造影検査のためにフルオレセインを投与した患者にアナフィラキシーショックが発症し死亡した事例
- 【泌尿器科】
- 事例[55] 血液透析療法中に輸液回路の接続部が外れ, 大量出血のために患者が死亡した事例
- 【歯科・口腔外科】
- 事例[56] 智歯の抜歯後, 下顎骨骨髄炎を発症した事例
- 事例[57] 歯科処置後に感染性心内膜炎が発症した事例
- 事例[58] 破傷風の診断が遅れ, 患者が植物状態となった事例
- 事例[59] インプラント施行後に知覚麻痺の障害が残存した事例
- 【そのほか】
- 事例[60] 医師に対する患者からの業務妨害行為を阻止した事例
- 参考文献
- 奥付
参考文献
参考文献
P.150 掲載の参考文献
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●『医療安全対策マニュアル (2009年5月)』 (一般社団法人京都私立病院協会)
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●『医療安全管理者の業務指針および養成のための研修プログラム作成指針』 (厚生労働省医療安全対策検討会議・医療安全管理者の質の向上に関する検討作業部会)
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●『医療安全管理マニュアル』 (藤田保健衛生大学七栗サナトリウム医療安全管理委員会)
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●『医療事故情報収集等事業 平成24年年報』 (公益財団法人日本医療機能評価機構医療事故防止事業部)
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●『医療事故防止ガイドライン』〔医療事故防止に関する検討会 (大阪府)〕
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●『医療事故防止対策マニュアル (2005年12月版)』 (長崎大学医学部・歯学部附属病院)
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●『院内感染対策マニュアル (2010年版)』 (東京都福祉保健局)
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●『院内感染対策マニュアル』 (山形県立新庄病院)
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●『国立大学医学部附属病院感染対策協議会病院感染対策ガイドライン (第2版)』 (国立大学医学部附属病院感染対策協議会)
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●『リスクマネージメントマニュアル作成指針』 (厚生労働省リスクマネージメントスタンダードマニュアル作成員会)