書籍名 |
放射線物語 !と?の狭間で |
出版社 |
医療科学社
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発行日 |
2000-08-25 |
著者 |
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ISBN |
4900770884 |
ページ数 |
165 |
版刷巻号 |
初版 |
分野 |
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シリーズ |
医療科学新書
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閲覧制限 |
未契約 |
東海村臨界事故の医療の原点はここに!
驚異と脅威の歴史─放射線防護の源流を探る
東海村臨界事故の被曝医療に自らも参加した著者は、放射線の発見から原子力エネルギーの利用に至る歴史、放射線防護の考え方などを平易な言葉で解説しながらも、東海村臨界事故の遠因が、わが国の原子力開発がアメリカからの工学的技術導入に偏り、保健部門の整備が伴っていなかったことにあることを鋭く指摘する。好むと好まざるにかかわらず電力の33%を原子力発電に依存しているわが国の現実を直視して、原子力に代わる代替エネルギーが確保されるその時まで、私たちが「放射線といかに付き合うか」を教えてくれるやさしい読み物である。
前川和彦 東京大学教授(救急医学)
目次
- 表紙
- はじめに
- 目次
- 第一章 放射線の源流
- 第二章 巨大エネルギーの利用
- 一、核分裂の発見と巨大エネルギーの解放
- 二、マンハッタン・プロジェクト
- 三、原爆と原子力の平和利用
- 第三章 放射線防護体系の淵源
- 一、放射線障害の経験
- 二、アーサー・コンプトンの精神
- 三、原子力の保健部門
- 第四章 放射線といかに付き合うか
- 一、線量規制の始まりと展開
- 二、放射線事故
- 三、今日の放射線事情
- あとがき
- 掲載写真出典一覧
- 奥付