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書籍詳細

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書籍名 関節リウマチ診療の現場
出版社 日本医学出版ヘルスケア・アカデミー
発行日 2012-03-10
著者
  • 織部元廣(著)
ISBN 9784902266634
ページ数 196
版刷巻号 初版第1刷
分野
閲覧制限 未契約

患者数100万人とも言われる関節リウマチ。第一線の臨床医である著者が35年間のリウマチ診療で得た知識と経験をもとにDMARDsから生物学的製剤までの薬物療法を中心にリウマチレスキューの手技・免疫・診断・検査・感染症等について写真や図表を多用し「関節リウマチ診療のすべて」を1冊にまとめた。リウマチ診療に携わる医師。

目次

  • 表紙
  • 口絵
  • はじめに
  • 目次
  • 略語一覧
  • 第1章 今, 目の前にある危機を救う (リウマチレスキューの手技)
    • I. 痛みのレスキュー
      • 1. 全身痛
        • a. 関節リウマチ患者の著明な全身痛
        • b. 痛風発作
        • c. 偽痛風発作
        • d. 線維筋痛症患者の全身痛発作
      • 2. 頸部痛
      • 3. 関節痛
      • 4. 腱鞘炎の痛み
      • 5. 足底部痛
    • II. 感染症のレスキュー
      • 1. 敗血症
      • 2. 肺炎
      • 3. 胆嚢炎
      • 4. 軟部組織感染症
      • 5. 発熱例の鑑別
    • III. 有害事象のレスキュー
      • 1. アナフィラキシーショック
      • 2. 薬剤性中毒疹
      • 3. 水庖性皮疹
      • 4. 間質性肺炎
      • 5. 汎血球減少症
      • 6. 急性腎障害
  • 第2章 免疫の仕組みのリウマチバージョン
    P.25閲覧
    • 1. 嫁と姑から孫まで
    • 2. 廃用性筋痛
    • 3. 早朝の肩の痛み
    • 4. 起床時の手の痺れ
    • 5. リウマチ特有の下腿浮腫
    • 6. 下肢の皮膚潰瘍
    • 7. 肥満患者の痛みと倦怠感
    • 8. 筋炎と痛み
      • a. ステロイド筋症
      • b. 廃用性筋痛
      • c. 線維筋痛症
    • 9. 指先に力が入らない, 巻き爪
  • 第3章 関節リウマチの診断
    P.33閲覧
    • I. ACR / EULAR関節リウマチ分類基準 (2010)
    • II. OAとの鑑別 (RAの骨びらんとOAの骨びらん)
      • 1. 単なるOA
      • 2. 炎症性OA
      • 3. びらん性OA
      • 4. リウマトイド因子陽性のOA
      • 5. RAとOAの合併
    • III. 乾癬性関節炎
    • IV. 関節リウマチの新分類基準を満たす膠原病症例
    • V. 何か変な ? リウマチ
  • 第4章 関節リウマチの検査
    P.57閲覧
    • I. 血液学的評価
      • 1. 免疫学的評価と関節炎症の評価
    • II. 画像的評価
    • III. 関節リウマチ病勢の評価
      • 1. ランスバリーの活動性指数
      • 2. ACRコアセット
      • 3. DAS28CRPおよびESR
      • 4. SDAI, CDAI
      • 5. ACR-N % 改善
      • 6. HRAS 38
  • 第5章 生涯を見据えた関節リウマチの薬物治療
    P.69閲覧
    • I. 治療目標 LDAか, 寛解か, 根治か
    • II. NSAIDs自由自在
      • 1. 初期の炎症の補助的役割
      • 2. 痛みに応じた使い分け
      • 3. 腎障害での使い分け
      • 4. COX選択性の意義
    • III. Non-biological DMARDsを使いこなす
      • 1. シオゾール
      • 2. チオラ
      • 3. メタルカプターゼ
      • 4. リマチル
      • 5. リドーラ
      • 6. アザルフィジンEN
      • 7. リウマトレックス, メトレート
        • a. MTXの薬効とリウマチに投与されるようになった経緯
        • b. MTXの投与方法
        • c. 有害事象
        • d. ロイコボリンによる救援療法
      • 8. ブレディニン, プログラフ, ネオーラル
      • 9. イムラン
      • 10. アラバ
    • IV. 抗リウマチ薬ステップダウン追加方式4段階薬物療法
    • V. エスケープ現象に対するリセット療法
    • VI. ステロイドの使い方 - ステロイドに対する一般的考え方
      • 1. リウマチの急激な悪化に対する処置
      • 2. リウマチ高活動例に対するステロイドの使い方
      • 3. 通常の初回リウマチ治療におけるプレドニゾロン2.5mg投与
    • VII. 理論と経験に基づいた生物学的製剤の使い分け
      • 1. 炎症量に応じた生物学的製剤の使い方
        • a. 炎症量について
        • b. 変量型生物学的製剤, 定量型生物学的製剤
        • c. 天井効果
        • d. 再燃サイクルの問題
        • e. 炎症量に応じた投与方法
        • その1) レミケード
        • その2) アクテムラ
      • 2. 関節破壊のパターンによる生物学的製剤の使い分け
        • a. びらん型関節破壊と非びらん型 (骨萎縮型) 関節破壊
        • b. アクテムラ投与67例の骨破壊パターンとアクテムラの効果
        • c. 他の生物学的製剤
      • 3. 炎症量と骨破壊パターンを考慮した生物学的製剤の選択
    • VIII. 生物学的製剤各論
      • 1. レミケード
      • 2. エンブレル
      • 3. ヒュミラ
      • 4. アクテムラ
      • 5. オレンシア
      • 6. シンポニー
  • 第6章 関節リウマチと感染症
    P.143閲覧
    • 1. 肺疾患死亡例からの教訓
    • 2. 生物学的製剤投与例における自験感染症症例
    • 3. 生物学的製剤有害事象予防の今後の課題
  • 第7章 妊娠希望例でのリウマチ治療の実際
    P.149閲覧
  • 第8章 B型肝炎ウイルス陽性例ないしHBs抗体陽性例におけるリウマチ治療
    P.159閲覧
  • 第9章 関節リウマチ特有のケア
    P.165閲覧
    • 1. アミロイドーシス
    • 2. 動脈硬化
    • 3. 骨粗鬆症
  • 第10章 リウマチ性疾患の特殊病態の治療例
    P.171閲覧
    • 1. クインケの浮腫, アレルギー性耳下腺腫脹
    • 2. 結節性紅斑
    • 3. 回帰性リウマチ
    • 4. 胸鎖関節炎を伴った関節リウマチ
    • 5. 掌蹠膿庖症性骨関節炎
    • 6. ベーチェット病の陰部潰瘍とアクネ
    • 7. 線維筋痛症の激痛
    • 8. こむら返り
    • 9. 静脈瘤性症候群
  • 原著論文
    P.180閲覧
  • 奥付

参考文献

原著論文

P.180 掲載の参考文献

  • 1) 織部元廣ら, 125I-DNAによるDNA抗体検出法の検討と臨床的意義. 温研紀要 (3) : 123-129, 1976
  • 2) Yasuda M, Sakai K, Oribe M etc, Efficacy of additive DMARD therapy in patients with rheumatoid arthrits. Double blind controlled trial using bucillamine and placebo with doses of gold sodium thiomalate. J Rheumatol 21(1) : 44-50, 1994
  • 2) 織部元廣ら, アスピリンとペニシラミンでうまくいった若年性関節リウマチ. クリニカ (4) 5 : 41-42, 1977
  • 3) 織部元廣ら, 糖尿病患者における心機能第一報 -UCG, 心機図を指標として-. 大分県立病院医学雑誌 (7, 8) : 11-16, 1979
  • 4) 織部元廣ら, 糖尿病患者の心機能 -糖尿病のない高血圧, 虚血性心疾患患者との比較-. 大分県立病院医学雑誌 (7, 8) : 5-6, 1979
  • 5) 織部元廣ら, 慢性関節リウマチにおける血管炎とHDLコレステロール並びにNikomolの有用性. 新薬と治療 (17) 9 : 15-19, 1980
  • 6) 織部元廣ら, 長期間観察し得たVonGierke病の1例 -特に血清尿酸値に関して-. Uric Acid Research 6(2) : 148-152, 1982
  • 7) 織部元廣ら, 悪性関節リウマチの追跡調査 -悪性関節リウマチの独立性の検討-. 九州リウマチ 1(1) : 19-26, 1982
  • 8) 織部元廣ら, 慢性関節リウマチの頸椎病変 -内科医の立場より-. 九州リウマチ 1(1) : 39-49, 1982
  • 9) 織部元廣ら, シェーグレン症候群とその周辺 臓器症状 -外分泌障害-. 免疫と疾患 6(3) : 415-419, 1983
  • 10) 織部元廣ら, 無症候性胃潰瘍穿孔及び出血性胃十二指腸潰瘍にて死亡した悪性関節リウマチの2剖検例. 九州リウマチ 3 : 29-35, 1984
  • 11) 織部元廣ら, 慢性関節リウマチにおける脾臓の大きさ -腹部Echoによる検討-. 九州リウマチ 3 : 176-180, 1984
  • 12) 織部元廣ら, リウマチ性疾患における血清アルカリ性リボ核酸分解酵素の検討 -悪性関節リウマチについて- .福岡医誌 75(9) : 524-533, 1984
  • 13) 織部元廣ら, リウマチ性疾患における血清アルカリ性リボ核酸分解酵素の検討 -血管炎患者におけるアルカリ性リボ核酸分解酵素の血管由来の可能性. 福岡医誌 75(9) : 534-543, 1984
  • 14) 織部元廣ら, ProbableRAの追跡調査. 九州リウマチ 4 : 83-87, 1985
  • 15) 織部元廣ら, ナースのための慢性関節リウマチ評価法の基準化の試み. 第33回日本リウマチ学会公開講演会 講演要旨 47-53, 1985
  • 16) 織部元廣ら, 慢性関節リウマチ及び悪性関節リウマチにおけるβ2-microglobulin. 九州リウマチ 5 : 6-9, 1986
  • 17) 織部元廣ら, Azathoprinが有用であった慢性関節リウマチ6例の臨床的検討. 九州リウマチ 5 : 50-55, 1986
  • 18) 織部元廣ら, 慢性関節リウマチにおけるチアプロフェン (スルガム) の使用経験. 臨床と研究 64(2) : 334-338, 1987
  • 19) 織部元廣ら, 長期寛解後, 腸梗塞にて死亡した全身性エリテマトーデスの1例. 九州リウマチ 7 : 124-127, 1987
  • 20) 織部元廣ら, 肺線維症にXanthogranulomaによる四肢の多発性皮下結節を認め, 両症状にステロイドが奏功した診断不明の1例. 九州リウマチ 6 : 212-215, 1987
  • 21) 織部元廣ら, 当院リウマチクリニック・システム化への試みと現況. 九州リウマチ 6 : 58-61, 1987
  • 22) 織部元廣ら, 関節リウマチにおける骨粗髭症. 九州リウマチ 6 : 5-7, 1987
  • 23) 織部元廣ら, 高度血沈亢進, 難治性下痢を認めた慢性関節リウマチの2症例. 九州リウマチ 7 : 29-32, 1987
  • 24) 織部元廣ら, 慢性関節リウマチにおける漢方薬の効果 -随証の異なる三種の漢方方剤を使用して-. 漢方医学 13(12) : 371-373, 1989
  • 25) 織部元廣ら, 関節疾患とQOL 他の評価法との関連性. Journal of Joint Surgery 9(9) : 95-100, 1990
  • 26) 織部元廣ら, 慢性関節リウマチにおける柴苓湯の使用経験. 九州リウマチ 9 : 101-103, 1990
  • 27) 織部元廣ら, 慢性関節リウマチにおける家族歴の有無と発症経過. 九州リウマチ 10 : 24-27, 1991
  • 28) 織部元廣ら, 慢性関節リウマチにおける心の推移に関する検討. リウマチ科 6(6) : 423-428, 1991
  • 29) 織部元廣ら, 当科全身性エリテマトーデスにおける抗リン脂質抗体と補体との関係. 九州補体 (4) : 4-7, 1992
  • 30) 織部元廣ら, 補体の動きより見たSLE, MCTDにおける再発のパターン. 九州補体 (5) : 12-16, 1993
  • 31) 織部元廣ら, 慢性関節リウマチに対する非ステロイド性鎮痛抗炎症剤ミリダシンの長期投与試験. 薬理と治療 21(2) : 295-308, 1993
  • 32) 織部元廣ら, 慢性関節リウマチの個々の関節外症状とIgGRFとの関係. Prog. Med 14 : 1674-1676, 1994
  • 33) 織部元廣ら, 関節リウマチ (RA) に対する漢方薬の臨床的検討. 現代東洋医学 16(1) : 20-24, 1995
  • 34) 織部元廣ら, 慢性関節リウマチの治療の実際 リハビリテーション, 理学療法. 内科 78(2) : 299-302, 1996
  • 35) 織部元廣ら, リウマチのリハビリテーションとその諸問題 物理療法. Journal of Clinical Regabilitation : 64-69, 1996
  • 36) 織部元廣ら, 慢性関節リウマチの治療工夫. 延岡医学雑誌 10 : 91-99, 1997
  • 37) 織部元廣ら, リウマチの病態と治療の最新情報 温泉療法・物理療法 : 温めた方がよいのか? 冷やした方がよいのか?. CURRENT THERAPY 17(1) : 79-83, 1999
  • 38) 織部元廣ら, シェーグレン症候群におけるアミラーゼアイソザイムの有用性. リウマチ科 23(2) : 159-163, 2000
  • 39) 織部元廣ら, レイノー症状及び皮膚潰瘍の治療. 今月の治療. 総合医学社 (18) : 79-81, 2000
  • 40) 織部元廣ら, 慢性関節リウマチのリハビリテーション. CURRENT THERAPY 19(4) : 467-470, 1999
  • 41) 織部元廣ら, 全身の軟部組織の痛みを主訴として当科を受診した15症例の検討. 臨床リウマチ 11 : 48-54, 1999
  • 42) 織部元廣ら, リウマチ膠原病と社会保険, 福祉制度. リウマチ膠原病の治療と看護 244-246, 2001
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  • 44) 織部元廣ら, リウマチ性疾患 : 最近の治療法の有効性 DMARDs併用療法の有用性. Modern Physician 20(1) : 75-78, 2000
  • 45) 織部元廣ら, 骨・関節疾患の温泉療法. THE BONE 14(5) : 65-68, 2000
  • 46) 織部元廣ら, 痛みへのアプローチ4. 痛みに対する温泉療法. 痛みと臨床 1(4) : 81-85, 2001
  • 47) 織部元廣ら, 慢性関節リウマチにおけるCyclospolinAによるリセット療法の試み. 九州リウマチ 21 : 12-16, 2002
  • 48) 織部元廣ら, 総論IV. 検査の意義と検査成績の読み方・考え方 リウマチ性疾患における穿刺液検査. Rheumatology 27(1) : 374-379, 2002
  • 49) 織部元廣ら, 当科における慢性関節リウマチ死亡例の検討 -特にアミロイドーシス関連並びに慢性関節リウマチ特有の死因について-. 臨床リウマチ 14 : 28-35, 2002
  • 50) 織部元廣ら, 早期関節リウマチ (RA) の診断と治療 早期診断のための検査のすすめ方 1) 血液, 免疫血清学的検査. リウマチ科 32(4) : 345-350, 2004
  • 51) 織部元廣ら, 関節リウマチ患者に病気をどのように説明するか. medicina 42(5) : 783-786, 2005
  • 52) 織部元廣ら, 関節リウマチの最新治療の考え方. 理療 35(3) : 8-15, 2005
  • 53) 織部元廣ら, 線維筋痛症における絶食療法の試み. 臨床リウマチ 19 : 24-30, 2007
  • 54) 織部元廣ら, 関節リウマチにおける生物学的製剤投与予定症例についての結核既感染診断に対するクオンティフェロンとツベルクリン比内テストの比較. 九州リウマチ 28(2) : 75-80, 2008
  • 55) 織部元廣ら, 関節リウマチにおける骨びらんに着目した骨破壊進行に対するエタネルセプトの効果. 九州リウマチ 28(1) : 10-16, 2008
  • 56) 織部元廣ら, 抗リウマチ薬抵抗性の関節リウマチにおけるミゾリビン間歇的投与の有用性. 九州リウマチ 28(2) : 86-90, 2008
  • 57) 織部元廣ら, 関節リウマチにおける身長低下と臨床的背景との関係. 九州リウマチ 28(1) : 17-22, 2008
  • 58) 織部元廣ら, 関節リウマチ, 皮膚筋炎のオーバーラップ症候群の1例. 臨床リウマチ 21 : 71-79, 2009
  • 59) 織部元廣, シェーグレン症候群の病期予測における血清アミラーゼアイソザイムの意義. 臨床リウマチ 21 : 319-327, 2009
  • 60) 織部元廣ら, 関節リウマチにおけるメソトレキセート投与法の臨床的検証の試み. 臨床リウマチ 22 : 417-425, 2010
  • 61) 織部元廣, IL-6阻害薬「トシリズマブ」の臨床使用成績および使用上の留意点〜織部リウマチ科内科クリニックにおける使用成績から〜. Mebio 28(11) : 24-29, 2011
  • ・織部元廣, 吉田史郎 共著, リウマチケアハンドブック, 南江堂, 1989
  • ・織部元廣, リウマチの生活革命, 日本医学出版, 1998
  • ・織部元廣, 101のリウマチ物語, 日本医学出版, 1999
  • ・織部元廣 (共著) , 内科学書 (文光堂), 関節リウマチのリハビリテーション, 1999
  • ・織部元廣 (共著) , 内科学書 (朝倉書店), 関節リウマチのリハビリテーション, 2002
  • ・織部元廣 (共著) , 生物学的製剤によるリウマチ治療マニュアル, 生物学的製剤の臨床効果の評価法, 112-128, 日本医学館, 2010