書籍名 |
若手ドクターのための大腸内視鏡挿入法 ―挿入パターンと道順― |
出版社 |
メディカルレビュー社
|
発行日 |
2013-05-01 |
著者 |
|
ISBN |
9784779210891 |
ページ数 |
190 |
版刷巻号 |
第1版第1刷 |
分野 |
|
閲覧制限 |
未契約 |
シンプルなテクニックが最も美しい! シンプルなスコープ操作法をマスターする!大腸内視鏡挿入法における決まった道順を理解することで,挿入法をパターン化する。
目次
- 表紙
- 推薦の言葉
- 推薦の言葉
- はじめに
- 操作ナビゲーションについて
- 大腸内視鏡挿入法における大腸の区分
- CONTENTS
- I 挿入法の基本的な考え方
- 1. 腸管は伸展しながら捻れるもの
- 2. 大腸内視鏡挿入法における『軸』とは
- ポイント解説
- 大腸内視鏡挿入法には2通りの『軸』がある
- 3. 挿入法を前半と後半に分ける
- 4. S状結腸のループ形成パターンを理解する
- II スコープの基本操作法
- 1. スコープヘッドコントロール
- ポイント解説
- 右手首の回転を使って, 柔らかく操作する
- スコープヘッドを常に立てることを意識する
- 一定の距離感 (赤玉ではない近接像) を保つ
- 2. Hooking the fold法〜腸管屈曲部の捉え方
- ポイント解説
- ダウンで進入していき, アップで捉える
- 上部消化管内視鏡でHooking the fold法を理解する
- 3. Right & Down〜Right turn shortening法
- ポイント解説
- Right & DownでRight turn shorteningへと導く
- Right turn Shortening法のバリエーション
- 4. ループ形成解除法の基本
- ポイント解説
- 小さなループで挿入して, コンパクトに解除する
- III 挿入パターンと道順
- 1. 直腸〜直腸S状結腸移行部 (RSJ)
- ポイント解説
- 残液を十分に除去して, 空振りの操作をしない
- 直腸はHooking the fold法に忠実な操作で
- 直腸Raで「大きく右軸回転」をかける理由
- 反時計回りに約180度, 回転移動させる
- 基本的な道順は『右⇒左⇒右』
- 挿入パターンと道順
- 戸惑うケースと対処法 直腸Ra屈曲部が8〜9時方向から出てくる
- 戸惑うケースと対処法 道順が『右⇒左⇒右』ではなくて『右⇒右』
- 戸惑うケースと対処法 RSJ直前のヒダが被さっていて通過しにくい
- Column 03 自分だけのスペシャルな研修教材
- 2. 直腸S状結腸移行部 (RSJ)〜下部S状結腸
- ポイント解説
- 下部S状結腸のラインを右展開へ仕向ける
- やや縦長に展開するときは, 次のS-topで勝負
- 挿入パターンと道順 横長に展開していくとき (RSJ屈曲部が鋭角)
- 挿入パターンと道順 縦長に展開していくとき (RSJ屈曲部が鈍角)
- 戸惑うケースと対処法 下部S状結腸のラインがあからさまに左展開へ
- 戸惑うケースと対処法 本当にS-top?…決めつけて押し込まない
- Column 04 段階的に, 年単位で上達していく
- 3. S状結腸頂上部 (S-top) 〜上部S状結腸〜S状結腸下行結腸移行部 (SDJ)
- ポイント解説
- S-topの角度を引き込めるかどうかで見極める
- S-topを引き込み, 2ステップで通過していく
- あきらめずにセミ軸保持短縮で粘る
- S-topが動かなければループ形成パターン
- できるだけ小さなループで進めて行く
- 縦長は真っ直ぐに, 横長は緩やかな右カーブで
- ダウン気味に出し入れを繰り返しながら進める
- 挿入パターンと道順 軸保持短縮パターン
- 挿入パターンと道順 Nループパターン
- 挿入パターンと道順 (ナチュラル) αループパターン
- 戸惑うケースと対処法 最初からS-topが右下方向に位置している
- 戸惑うケースと対処法 急峻なSDJを形成したNループパターン
- 戸惑うケースと対処法 SDJが右下方向に見えるが, スコープが動かない
- 戸惑うケースと対処法 オーバーライトターンを解除しながら通過する方法
- 戸惑うケースと対処法 最終手段は意図的なαループ
- 戸惑うケースと対処法 過長S状結腸で, ルーメンが大きく左右へ回転する
- 戸惑うケースと対処法 上部S状結腸のルーメンが左上方向へ流れていく
- 用手腹部圧迫法について S-topを引き込んだ形を崩したくない
- 4. 脾彎曲部 (SF) における完全ストレート化
- ポイント解説
- 脾彎曲部の角度にフックすればよい
- ジグリング操作で遊離感を確認する
- 脾彎曲部 (SF) における完全ストレート化の手順
- 戸惑うケースと対処法 『完全ストレート化』ができない
- Column 06 軸保持短縮パターンを習得するには
- 5. 下行結腸〜脾彎曲部 (SF)
- ポイント解説
- 屈曲蛇行した下行結腸は過伸展しやすい
- 脾彎曲部に角度のあるときは押し込まない
- 挿入パターンと道順 脾彎曲部の角度があるとき
- 挿入パターンと道順 脾彎曲部の角度がないとき
- 挿入パターンと道順 脾彎曲部の可動性が大きいとき
- 戸惑うケースと対処法 下行結腸から大きく左展開へ流れていく
- 6. 脾彎曲部 (SF) 〜横行結腸中央部 (MT)
- ポイント解説
- 後半のキーポイントは脾彎曲部の越え方にある
- 脾彎曲部そのものを押さえつけながら越えていく
- 横行結腸は素直な軸回転で進めていく
- 挿入パターンと道順
- 戸惑うケースと対処法 脾彎曲部の角度が過伸展して越えられない
- 用手腹部圧迫法について 『完全ストレート化の形』を崩したくない
- 7. 横行結腸中央部 (MT) 〜肝彎曲部 (HF)
- ポイント解説
- 横行結腸中央部の垂れ込みは押し込まない
- 垂れ込みは引き込むか? 吊り上げるか?
- 挿入パターンと道順 MT屈曲部を右軸回転で引き込む方法
- 挿入パターンと道順 MT屈曲部を左軸回転で吊り上げる方法
- 戸惑うケースと対処法 急峻な垂れ込みはダウンアングルで通過していく
- 戸惑うケースと対処法 横行結腸の途中で行き詰まってしまうのは
- 8. 肝彎曲部 (HF) 〜上行結腸・盲腸
- ポイント解説
- 肝彎曲部の角度は手前を引き込めば自然に開く
- 肝彎曲部はRight & Downで進入していく
- 屈曲が連続するときは押し込まない
- 挿入パターンと道順
- 戸惑うケースと対処法 上行結腸の途中で進まなくなる
- 用手腹部圧迫法について MTを引き込んだ (吊り上げた) 形を崩したくない
- IV 挿入困難となる症例
- 1. 術後腸管癒着症例
- 2. S状結腸多発憩室症
- ポイント解説
- 近接像の連続で, 根気よく引き込みながら進める
- 3. 過長S状結腸症例 (高位S-top, 二段S-top)
- ポイント解説
- 屈曲部のオリエンテーションがわからなくなる
- 高位S-top症例は手前では引き込めない
- 二段S-top症例ではdouble SDJに惑わされる
- 4. 裏ループパターン
- ポイント解説
- 裏ループとなるときの流れを知っておく
- 裏ループのまま引き込む方法がある
- S-topを迎えた時点で大きく左展開していくとき
- だめなときは掛かるところまで押し進める
- INDEX
- 奥付