| 書籍名 |
新女性医学大系 8 産婦人科救急 |
| 出版社 |
中山書店
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| 発行日 |
1999-12-31 |
| 著者 |
- 武谷雄二(総編集)
- 青野敏博(編集)
- 麻生武志(編集)
- 中野仁雄(編集)
- 野澤志朗(編集)
- 荒木勤(担当編集)
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| ISBN |
452154181X |
| ページ数 |
403 |
| 版刷巻号 |
第1版第1刷 |
| 分野 |
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| シリーズ |
新女性医学大系
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| 閲覧制限 |
未契約 |
周産期死亡率が大幅に改善されたのに対し、わが国の母体死亡率は先進諸国と比べまだ十分な成績とはいえない現状にあります。妊娠初期および妊娠・分娩・産褥期における産科救急と、婦人科救急の視点から各疾患への対処法をわかりやすく解説するとともに、救急医療のシステムについてもその現状と問題点を明らかにして、総合的な取り組みについての具体的な提言を行いました。
目次
- 表紙
- 執筆者一覧
- 目次
- I わが国の救急医療体制
- 1. わが国の救急医療体制-その歴史
- 2. 救急救命士法の制定
- 3. わが国の救急医療体制
- a. 初期救急医療体制
- b. 2次救急医療体制 (病院群輪番制病院 , 共同利用型病院)
- c. 3次救急医療体制 (救命救急センター)
- d. 救急医療情報センター
- e. 中毒情報センター
- 4. 広域災害・救急医療情報システムと災害拠点病院
- a. 広域災害・救急医療情報システム
- b. 災害拠点病院
- II 救急診療のプリンシプル
- A. 初期対応
- 1. 問診で注意すべき点および鑑別すべき点
- 2. バイタルサイン等の確認と異常から考えられる疾患 , 病態
- a. 呼吸
- b. 脈拍
- c. 血圧
- d. 体温
- e. 意識
- f. 妊娠悪阻などによる脱水
- 3. 必要な初期検査
- 4. 救急処置
- a. 気道確保
- b. 呼吸の調節ないし補助
- c. 循環の補助
- B. 出血性ショック
- 1. 概念
- 2. 妊娠・分娩・産褥期における出血性ショックの特徴
- 3. 診断
- 4. 鑑別診断
- 5. 治療
- 6. 予防的事項 (妊娠・分娩時)
- C. 急性腹症
- 1. 原因
- a. 腹部に起因する疼痛
- b. 腹部外からの放散痛
- c. 代謝性疾患による腹痛
- d. 神経原性
- 2. 診断
- a. 腹痛に関する問診
- b. 一般的な問診
- c. 腹部理学所見
- d. 血液検査など
- e. 画像診断
- 3. 治療
- 4. 産婦人科領域における急性腹症
- a. 子宮外妊娠
- b. 卵巣出血
- c. 卵巣腫瘍茎捻転
- d. 急性子宮付属器炎
- e. 卵巣過剰刺激症候群 (OHSS)
- D. 急性心・肺機能不全
- 1. 胸痛
- 2. 呼吸困難
- 3. 鑑別診断と救急処置
- a. 急性心筋梗塞
- b. 大動脈瘤
- c. 急性肺動脈血栓塞栓症
- d. 急性心不全
- e. 急性心筋炎
- f. 急性心外膜炎
- g. 急性呼吸促迫症候群
- h. 気管支喘息
- i. 気胸
- E. 急性腎不全
- 1. 原因別分類
- a. 腎前性急性腎不全
- b. 腎性急性腎不全
- c. 腎後性急性腎不全
- 2. 症状 , 徴候
- a. 尿の変化
- b. 体液量の変化
- c. 心・肺症状
- d. 消化器症状
- e. 神経・筋症状
- f. 貧血および出血傾向
- g. 下部尿路所見
- 3. 鑑別診断
- a. 急性腎不全か , 慢性腎不全かの鑑別
- b. 腎後性急性腎不全の診断
- c. 腎前性急性腎不全の診断
- d. 腎性急性腎不全の診断
- 4. 検査
- a. 検尿
- b. 血液生化学検査
- c. 尿の生化学検査
- d. 画像診断
- e. 腎生検
- 5. 救急処置
- a. 原因の除去 , 治療
- b. 一般療法
- c. 透析療法
- F. 薬物ショック
- 1. 概念
- 2. 病態と発生機序
- a. アナフィラキシーショックおよびアナフィラキシー様ショック
- b. 中毒反応
- c. 神経原性ショック
- 3. 症状
- a. アナフィラキシーショック
- b. 局所麻酔薬による中毒反応
- c. 神経原性ショック
- 4. 診断
- 5. 処置
- a. アナフィラキシーショック
- b. 局所麻酔薬ショック (中毒反応)
- c. 神経原性ショック
- d. ショック回復後
- 6. 予防
- G. 麻酔に伴うトラブル
- 1. 産婦人科救急と麻酔
- 2. 病態と診断
- a. 低血圧
- b. 高血圧
- c. 低酸素症
- d. 高炭酸ガス血症
- e. 低体温
- f. 高体温および悪性高熱症
- g. 喉頭痙攣
- h. 気管支痙攣
- i. 誤嚥
- 3. 処置と治療
- a. 低血圧
- b. 高血圧
- c. 低酸素症
- d. 高炭酸ガス血症
- e. 低体温
- f. 高体温および悪性高熱症
- g. 喉頭痙攣
- h. 気管支痙攣
- i. 誤嚥
- III 産科救急とその特殊性
- 1. 産科救急管理に必要な分娩周辺のphysiologyとpathophysiology
- a. 妊娠による呼吸器系の変化
- b. 妊娠による心循環器系の変化
- c. その他の変化
- 2. 救急症例に対するモニタリング
- 3. 救急発症時の母児相関
- a. 胎児 , 胎盤循環の特性
- b. 胎児を念頭に入れた産科救急発症時の対応
- lV 妊娠初期の産科救急
- A. 流産
- 1. 定義
- 2. 頻度
- 3. 原因
- 4. 症状および診断
- 5. 鑑別
- 6. 処置 , 治療
- B. 胞状奇胎
- 1. 病態
- 2. 原因
- 3. 頻度
- 4. 症状
- 5. 診断
- 6. 鑑別診断
- 7. 予後
- 8. 処置
- C. 子宮外妊娠
- 1. 概念
- 2. 分類と頻度
- 3. 症状
- 4. 診断
- 5. 鑑別診断
- 6. 治療
- 7. その他の子宮外妊娠
- D. 人工妊娠中絶
- 1. 母体保護法
- 2. 人工妊娠中絶の定義
- 3. 人工妊娠中絶の適応
- 4. 施行前の準備
- 5. 妊娠中絶法
- V 妊娠・分娩・産褥期の産科救急
- A. 重症妊娠中毒症 , 子癇
- 1. 定義 , 分類
- 2. 病態 , 概念
- 3. 症状
- a. 前駆症状
- b. 痙攣発作
- c. 一般症状
- d. 発作の反復
- e. 分娩後の経過
- f. 予後
- 4. 診断および鑑別診断
- a. 頭部CTの所見
- b. 頭部MRIの所見
- c. 頭部MRA (MRI angiography) の所見
- 5. 管理
- a. 予防
- b. 発作時処置
- c. 続発合併症の予防
- d. 母児にとって最適のタイミングでの妊娠の終了
- e. 母体搬送
- B. HELLP症候群 , 急性妊娠脂肪肝
- 1. HELLP症候群
- a. 定義
- b. 頻度
- c. 病因 , 病態
- d. 症状および鑑別すべき疾患
- e. 検査の進め方と治療
- f. 予後
- g. 次回妊娠へのアドバイス
- 2. 急性妊娠脂肪肝
- a. 頻度
- b. 病因
- c. 症状 , 検査所見
- d. 予後
- c. 常位胎盤早期剥離
- 1. 概念
- 2. 歴史
- 3. 疫学
- 4. 分類
- 5. 病因 , 病態
- 6. 症状
- 7. 診断
- 8. 治療
- 9. 予後
- D. 前置胎盤
- 1. 病因 , 頻度
- 2. 臨床症状
- 3. 診断
- 4. 鑑別
- 5. 処置
- E. PROM
- 1. 発症病態
- 2. 臨床的問題点
- a. 早産の原因としてのPROM
- b. 早産児の予後とPROM
- 3. 診断
- 4. 管理の実際
- a. PROMの管理のための考え方
- b. PROMの管理の実際
- F. 臍帯下垂・脱出
- 1. 定義
- 2. 頻度
- 3. 病態
- 4. 予後
- 5. 診断
- 6. 管理 , 治療
- G. 胎児仮死
- 1. 胎児仮死に対する最近の考え方
- 2. 分娩時胎児ジストレス
- 3. 分娩時胎児ジストレスの処置
- 4. 分娩前胎児ジストレスの診断法と管理
- a. NST (non−stress test ; ノンストレステスト)
- b. BPS (biophysical profile score ; バイオフィジカルプロフィールスコア)
- c. 簡易BPS
- d. CST (contraction stress test ; コントラクションストレステスト)
- e. 臍帯動脈血流速度波形計測
- H. 子宮内胎児死亡
- 1. 定義
- 2. 疫学 (頻度 , 原因分類)
- 3. 原因
- 4. 胎児の脳死
- 5. 症状
- 6. 診断
- 7. 胎児の死後変化
- 8. 娩出された胎児の死後所見
- 9. IUFDの取り扱い
- 10. IUFDによってDICが起こった場合の取り扱い
- I. 子宮破裂
- 1. 定義 , 頻度
- 2. 発生誘因
- 3. 病態生理
- 4. 症状
- 5. 診断
- 6. 鑑別診断
- 7. 処置
- 8. 予後
- J. 子宮内反症
- 1. まず行うべきこと
- 2. 病態
- 3. 頻度
- 4. 分類
- 5. 症状
- 6. 診断
- 7. 鑑別診断
- 8. 治療
- K. 外陰・膣血腫
- 1. 定義 , 概念
- 2. 発生部位
- 3. 病因-危険因子
- 4. 症状
- 5. 診断
- 6. 処置と治療
- L. 肺血栓塞栓症
- 1. 定義 , 概念
- 2. 最近の傾向 , 疫学
- 3. 病因 , 病態生理
- 4. 臨床症状
- 5. 診断
- 6. 鑑別診断
- 7. 予防
- 8. 治療
- 9. 経過 , 予後
- M. 羊水塞栓症
- 1. 定義
- 2. 最近の傾向 , 疫学
- 3. 病因 , 病態生理
- 4. 臨床症状
- 5. 診断
- 6. 治療
- 7. 予後 , 将来の展望
- N. 敗血症
- 1. 病態と症状
- 2. 診断
- 3. 治療
- a. 抗菌薬
- b. 昇圧薬
- c. 酸素投与と換気
- d. 抗DIC療法
- e. 副腎皮質ステロイド薬
- f. 抗毒素療法
- 9. 外科的処置
- O. 過換気症候群
- 1. 過換気
- a. 定義
- b. 病態
- c. 過換気を呈する疾患と異常
- 2. 過換気症候群
- a. 定義
- b. 診断
- c. 治療
- d. 妊産婦 , 褥婦における過換気症候群
- e. 胎児に対する影響
- Vl 産科救急の現状と診療体制
- A. 妊産婦死亡の現況
- 1. 妊産婦死亡の定義
- 2. 妊産婦死亡率とその推移
- 3. 妊産婦死亡調査の流れ
- 4. 1991年および1992年の妊産婦死亡実態調査
- 5. 国際的にみた妊産婦死亡の現状
- 6. 妊産婦死亡の原因
- 7. 医療事故としての妊産婦死亡
- 8. 妊産婦死亡の防止に向けて
- B. 周産期医療の地域化 , システム化
- 1. なぜ周産期医療の地域化 , システム化が必要なのか
- 2. 周産期医療対策事業の内容
- 3. 総合周産期母子医療センターの具体的な内容
- a. 機能および役割
- b. 施設数および診療科目
- c. 病床数および後方病床数
- d. 医療従事者
- e. 必要な設備 (要約)
- 4. 総合周産期母子医療センターの設立に関する問題点
- a. 周産期医療対策事業実施要綱が平成8年に定められるまでの経過
- b. 周産期整備事業のうちMFICUに関する日本産科婦人科学会の提言
- C. 周産期救急における母体搬送と新生児搬送
- 1. 母体搬送 , 新生児搬送の歴史
- 2. 母体搬送を必要とする疾患
- 3. 新生児搬送の適応症状
- 4. 周産期救急搬送の必要性と頻度
- 5. 母体搬送の実際
- 6. 新生児搬送の実際
- 7. 母体搬送と新生児搬送との比較
- 8. 母体搬送 , 新生児搬送の問題点
- D. NICU , MFICU
- 1. これからの母子医療に関する検討会
- 2. 学会活動
- a. 国立大学分娩部長会議
- b. 産科婦人科・小児科合同委員会
- 3. 今日から明日へ
- VII 婦人科救急とその特殊性
- 1. 婦人科救急の特殊性
- 2. 婦人科領域における急性腹症
- a. 腹痛の種類とその発生機序
- b. 診断
- c. 手術適応
- 3. 婦人科領域におけるショック
- 4. 婦人科救急のあり方
- VIII 婦人科救急の特徴と処置
- 1. 卵巣嚢腫茎捻転
- 2. 卵巣出血
- 3. 急性大量性器出血
- 4. 骨盤内炎症性疾患
- 5. 子宮筋腫
- 6. 卵巣嚢腫破裂
- 7. 月経困難症
- 8. 子宮留膿腫
- 9. 子宮留血腫
- IX 主な救急医療器具 , 救急医薬品とその使い方
- 1. 救急医療器具
- a. 救急薬品棚
- b. 救急薬品カート
- c. 生体情報監視装置
- d. 自動血圧計
- e. パルスオキシメーター
- f. 人工呼吸器
- g. 輸液ポンプ , シリンジポンプ
- h. 除細動器
- i. 血液加温装置
- 2. 救急医薬品
- X 救急医療における医療記録のとり方 , 保存
- 1. 緊急時における医療記録の意義と重要性
- 2. いつ , どこで , だれが記録を記載するか
- 3. 記載すべき内容とその書き方
- 4. 記録用紙の様式
- 5. 医療事故と医療記録
- Glossary
- 索引
- 奥付
