書籍名 |
臨床精神医学講座(全24巻) 第14巻 精神科薬物療法 |
出版社 |
中山書店
|
発行日 |
1999-03-31 |
著者 |
- 村崎光邦(責任編集)
- 青葉安里(責任編集)
- 松下正明(総編集)
- 浅井昌弘(編集)
- 牛島定信(編集)
- 倉知正佳(編集)
- 小山司(編集)
- 中根允文(編集)
- 三好功峰(編集)
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ISBN |
4521491715 |
ページ数 |
623 |
版刷巻号 |
第1刷 |
分野 |
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シリーズ |
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閲覧制限 |
未契約 |
病棟から患者を解放したとされる精神科領域の薬物療法は、日進月歩の新薬開発と相伴って近年最も進歩した領域です。本巻では、分類、作用機序、適応、用法、用量、副作用、今後の展望等、最新知 見をもとに解説します。
目次
- 表紙
- 本巻の執筆者
- 目次
- 総論
- I. 精神科薬物療法の歴史と展望
- 1. 精神科薬物療法前史 ― 1950年代まで
- a. 精神病者の隔離収容と生物学的治療の開発
- b. ショック療法の効果と治療学的意義
- c. 精神病心性の理解と精神療法的接近
- d. 精神病院の開放と生活療法的接近
- e. chlorpromazine開発の治療思想
- f. 第一世代の向精神薬群
- g. 精神病院における処遇と治療の変化
- 2. 薬物療法時代の諸局面 ― 1960〜1970年代を中心に
- a. 精神医療の脱入院化と反精神医学運動
- b. 心理社会的治療の活発化
- c. 薬物療法の科学的検証と第二世代の向精神薬群
- d. 薬物による治療的積極主義の弊害
- e. 精神疾患の長期予後の検討
- f. 向精神薬の薬理学的解明と精神疾患の生化学的理解
- g. 自然主義的治療観の復活と発展
- 3. 近年の日本展望 ― 1980〜1990年代の動向
- a. 医療環境と医療思想の変化
- b. 薬物療法の多剤化・大量化の進行
- c. 新薬開発と治験の停滞
- d. 脳病説の破綻と意義
- e. 薬物療法の精神生物学的理解
- f. 薬物療法, 精神療法, 生活療法をめぐる併用の実践と統合の理論
- おわりに
- a. 1950年代までの薬物療法前史
- b. 1960〜1970年代の動向
- c. 1980〜1990年代の日本展望
- 各論
- I. 抗精神病薬
- A. 抗精神病薬の歴史と分類
- 1. 抗精神病薬開発の歴史
- a. クロルプロマジン以前
- b. レセルピン
- c. chlorpromazineの登場
- d. その他の抗精神病薬の開発
- e. 持効性抗精神病薬の開発
- 2. 抗精神病薬の分類
- a. フェノチアジン系
- b. チオキサンチン系
- c. ブチロフェノン系
- d. ベンザミド系
- e. インドール系
- f. チエピン系
- g. イミノジベンジル系
- h. ベンズイソオキザゾール系
- i. 持効性抗精神病薬
- B. 抗精神病薬の作用機序
- 1. 定型抗精神病薬の作用機序
- a. D2受容体遮断作用
- b. D2受容体遮断後の神経生物学的変化
- c. 動物行動に及ぼす効果
- d. 脳内作用部位
- 2. 非定型抗精神病薬, 開発中の抗精神病薬候補の作用機序
- a. 受容体に対する作用
- b. 脳内作用部位
- c. 行動実験における非定型性
- d. その他の知見
- C. 抗精神病薬の適応と用法, 用量
- 1. 抗精神病薬の適応とその選び方
- a. 対象となる疾患や状態
- b. 抗精神病薬の選び方 ― 個々の薬剤の特徴
- 2. 抗精神病薬の用法, 用量
- a. 精神分裂病
- b. その他の精神病性障害
- c. 双極性障害
- d. その他の疾患
- D. 抗精神病薬の副作用とその対策
- 1. 総論
- 2. 各論
- a. 中枢神経系副作用
- b. 心循環器系と突然死
- c. 内分泌・代謝障害
- d. その他
- E. 新しい抗精神病薬の開発と展開
- 1. 原点としてのclozapine
- 2. SDA系抗精神病薬
- a. risperidone型
- b. clozapine様
- 3. ドーパミン自己受容体作動薬
- 4. 5-HT2受容体拮抗薬
- 5. ドーパミンD4受容体拮抗薬
- 6. sigma受容体拮抗薬
- II. 抗うつ薬
- A. 抗うつ薬の歴史と分類
- 1. 抗うつ薬の誕生
- 2. 抗うつ薬の分類
- a. 化学構造からの分類
- b. 神経伝達物質の受容体・再取り込み部位に対する親和性による分類
- c. 抗うつ薬慢性投与後のβアドレナリン受容体, 5-HT2受容体のdown-regulationに対する効果で抗うつ薬を分類することは可能か
- 3. 臨床における抗うつ薬の分類の存在意義
- B. 抗うつ薬の作用機序
- はじめに
- a. 作用機序を考えるうえでの問題点
- b. 作用機序を考える意義
- 1. うつ病の原因仮説
- a. 原因はどこにあるのか, 薬はどこに効くのか
- b. モノアミン (伝達物質) 欠乏仮説
- c. 受容体機能変化仮説
- d. 受容体以降のG蛋白や二次メッセンジャー系の異常仮説
- e. その後の変化によるとする仮説
- 2. 抗うつ薬の薬理効果と作用機序仮説
- a. 抗うつ薬の急性薬理効果
- b. 抗うつ薬慢性投与による薬理作用
- C. 抗うつ薬の適応と用法, 用量
- 1. 適応
- 2. 抗うつ薬の特徴
- a. 三環系抗うつ薬
- b. 四環系抗うつ薬
- c. その他の抗うつ薬
- 3. 用法・用量
- 4. 難治性うつ病の薬物療法
- a. 三環系抗うつ薬の切り換え
- b. 抗うつ薬の効力増強
- 5. 抗うつ薬の反応予測因子
- a. 人口統計学的事項
- b. 臨床的事項
- c. 生物学的指標
- D. 抗うつ薬の副作用とその対策
- 1. 抗うつ薬の薬理学的特性と副作用
- 2. 各器官別の副作用とその対策
- a. 精神神経系
- b. 循環器系
- c. 消化器系
- d. 内分泌・代謝系
- e. 泌尿器系および性機能
- f. 眼症状
- g. アレルギー反応
- 3. 急性中毒
- 4. 断薬症候群
- a. TCAの断薬症候群
- b. SSRIの断薬症候群
- 5. セロトニン症候群
- a. 臨床症状
- b. 悪性症候群との鑑別
- c. 原因薬物
- d. 予防と対策
- 6. 胎児, 新生児, 授乳への影響
- 7. 薬物相互作用
- E. 新しい抗うつ薬の開発と展開
- 1. 新規抗うつ薬が望まれる臨床的状況
- 2. 新規抗うつ薬開発の戦略
- 3. 新しい抗うつ薬に求められる条件
- a. 抗うつ薬効果
- b. 薬物動態学的特徴
- c. 有害副作用と安全性
- 4. 抗うつ薬の枠を越えた新たな可能性
- a. 強迫性障害
- b. パニック障害
- c. 神経性大食症
- d. その他
- 5. 新しい抗うつ薬のプロフィル
- a. 選択的セロトニン再取り込み阻害薬
- b. 選択的ノルアドレナリン再取り込み阻害薬
- c. セロトニン-ノルアドレナリン再取り込み阻害薬
- d. 5-HT1A受容体作動薬
- e. 可逆性モノアミン酸化酵素A阻害薬
- III. 気分安定薬
- 1. 気分安定薬とは
- a. 気分安定化作用, 気分安定薬とは
- b. 気分安定薬開発の歴史
- 2. 気分安定薬の分類
- 3. 気分安定薬の薬理作用機序
- 4. 気分安定薬の適応
- a. 躁病
- b. 双極性障害の病相予防
- c. うつ病の治療とその予防
- d. 混合状態の治療と予防
- 5. 気分安定薬の用量, 用法
- a. 気分安定薬の用量など
- b. 有効血中濃度
- c. 臨床検査など
- d. 薬物の選択と躁病治療アルゴリズム
- e. 双極性障害の予防に関する気分安定薬の併用
- f. 気分安定薬療法の施行に関する記録, ライフチャートの作成
- 6. 気分安定薬の副作用
- a. 単独で起こりうる副作用
- b. 併用療法に伴う副作用の増強
- c. Li中断と躁病の再発
- IV. 抗不安薬
- A. 抗不安薬の歴史と分類
- 1. ベンゾジアゼピン以前
- a. バルビツール酸系
- b. meprobamate
- c. その他
- 2. ベンゾジアゼピン革命
- a. chlordiazepoxideの発見
- b. ベンゾジアゼピン系薬物の種類
- c. ベンゾジアゼピン系薬物のかげ
- 3. ベンゾジアゼピン以後
- B. 抗不安薬の作用機序
- 1. ベンゾジアゼピン系抗不安薬
- a. 薬理学的特徴
- b. 薬物動態
- c. 行動薬理
- d. 作用機序
- 2. 5-HT1Aアゴニスト
- a. 薬理学的特徴
- b. 薬物動態
- c. 行動薬理
- d. 作用機序
- C. 抗不安薬の適応と用法, 用量
- 1. 分類
- a. ベンゾジアゼピン系と非ベンゾジアゼピン系
- b. 力価による分類
- c. 排泄半減期による分類
- 2. 薬物動態
- 3. 適応
- 4. 用法と用量
- D. 抗不安薬の副作用
- 1. 抗不安薬の副作用
- 2. 中枢神経系の副作用
- a. 精神運動機能への影響
- b. 奇異反応
- c. BZD系薬物による健忘
- 3. 抗不安薬の依存および退薬症状
- 4. BZD系薬物による呼吸抑制
- 5. 急性中毒
- 6. 妊娠, 出産, 授乳への影響
- a. 催奇形性
- b. 新生児への影響
- c. 母乳への移行
- 7. 性機能障害
- 8. まれな副作用
- a. 肝障害
- b. 心循環器系に対する副作用
- c. 造血系に対する副作用
- E. 新しい抗不安薬の開発と展望
- 1. BZ receptor partial agonist
- a. partial agonistの作用機序
- b. Y-23684
- 2. 5-hydroxytryptamine
- 3. コルチコトロピン放出因子アンタゴニスト
- 4. コレシストキニン, CCK-Bアンタゴニスト
- 5. ニューロキニンアンタゴニスト
- V. 睡眠薬
- A. 睡眠薬の歴史と分類
- 1. 不眠の分類とその治療
- 2. 睡眠薬の歴史
- a. バルビツール酸系の睡眠薬が登場するまでの時代
- b. バルビツール酸系の睡眠薬の登場とその問題点
- c. 非バルビツール酸系の睡眠薬の登場
- d. ベンゾジアゼピン系の睡眠薬の登場
- e. 非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬の登場
- 3. 睡眠薬の分類
- B. 睡眠薬の作用機序
- 1. GABAとBZP受容体
- a. GABAニューロンとGABA受容体
- b. BZP受容体とGABAA / BZP / Cl-チャンネル複合体
- 2. 睡眠薬とGABAA / BZP / Cl-チャンネル複合体
- a. BZP系睡眠薬
- b. 非BZP系睡眠薬
- c. barbiturate系睡眠薬
- C. 睡眠薬の適応と用法, 用量
- 1. 睡眠薬の適応
- 2. 睡眠薬の用法と用量
- a. 睡眠薬の使用法
- b. 消失半減期による使用法
- c. 睡眠薬の中止法
- D. 睡眠薬の副作用
- 1. BZ系睡眠薬の主な副作用
- a. 持ち越し効果
- b. 精神運動機能への影響
- c. 健忘作用
- d. 早朝不眠
- e. 日中不安
- f. 反跳性不眠
- g. 退薬症候
- h. 臨床用量依存
- i. 筋弛緩作用と転倒・骨折
- j. 奇異反応
- k. 呼吸抑制作用
- l. 催奇性
- m. アルコールとの相互作用
- n. その他の薬物との相互作用
- 2. 高齢者の睡眠障害と睡眠薬の使用上の問題点
- a. 高齢者の不眠と睡眠薬の使用
- b. 高齢者の睡眠呼吸障害と睡眠薬
- E. 新しい睡眠薬の開発と展開
- 1. zolpidem (FK-199)
- 2. zaleplon (L-846)
- 3. quazepam (Sch161)
- 4. ビタミンB12とメラトニン
- VI. 抗痴呆薬
- A. 抗痴呆薬の歴史と分類
- 1. 抗痴呆薬の定義と歴史
- a. 向知性薬と認知機能改善薬
- b. 抗痴呆薬とは
- c. 脳代謝改善薬と抗痴呆薬
- d. 抗痴呆薬評価法の国際的ハーモナイゼーションの動き
- 2. 抗痴呆薬の分類
- a. 治療目的からみた分類
- b. 薬剤の種類からみた分類
- B. 脳代謝改善薬, 脳循環改善薬とその作用機序
- 1. 脳代謝改善薬の作用特性
- 2. 脳循環改善薬の作用特性
- 3. 脳代謝循環改善薬の副作用
- 4. 脳血管性痴呆症の治療
- a. 脳血管障害の再発予防
- b. 痴呆症状, 周辺症候の治療
- 5. Alzheimer病の治療
- 6. 痴呆症に対する各種薬剤の効果
- a. 脳エネルギー代謝の改善を目的とするもの
- b. 神経伝達機能改善に効果を発揮するもの
- c. 脳代謝改善薬を兼ねる脳循環改善薬
- d. 脳循環改善薬
- e. その他
- 7. 脳代謝循環改善薬の臨床効果とガイドライン
- C. 神経伝達物質, 関連物質とその作用機序
- 1. 神経伝達物質を合成する材料となる基質を薬剤として体外から補給する治療法
- 2. 補酵素の補給
- 3. 受容体刺激物質
- 4. 受容体遮断作用
- 5. 神経伝達物質分解酵素阻害物質
- 6. 神経伝達物質分泌促進物質
- 7. 神経伝達物質分泌抑制物質
- 8. 神経伝達物質トランスポーター阻害物質
- 9. 神経伝達物質を介する治療の問題点
- D. 新しい抗痴呆薬の開発と展開
- 1. 抗痴呆薬の開発の現状
- a. Alzheimer型痴呆の治療薬
- b. 脳血管性痴呆の治療薬
- 2. 新GCPと抗痴呆薬の臨床試験のあり方
- VII. 抗てんかん薬
- A. 抗てんかん薬の歴史と分類
- 1. 抗てんかん薬の歴史
- a. phenobarbitalの登場
- b. phenytoinの開発
- c. trimethadione (Tridione) の開発
- d. 第二次大戦後の抗てんかん薬の開発
- 2. 抗てんかん薬の分類
- a. 田椽らの分類
- b. 福島の分類
- c. 君島の分類
- d. RogawskiとPorterの分類
- e. 山田らの分類
- B. 抗てんかん薬の作用機序
- 1. 抗てんかん薬の作用機序に関する基本的な考え方
- a. 実験てんかんモデルからみた薬理学的プロフィル
- b. 神経細胞レベルにおけるてんかん発作発現機序
- 2. 標準的抗てんかん薬の作用機序
- a. 部分発作・強直間代発作治療薬
- b. 欠神発作治療薬
- c. 広範な臨床スペクトラムを有する治療薬
- 3. 新しい抗てんかん薬の作用機序
- a. clobazam
- b. progabide
- c. vigabatrin
- d. tiagabine
- e. gabapentin
- f. felbamate
- g. topiramate
- h. lamotrigine
- i. zonisamide
- C. 抗てんかん薬の適応と用法, 用量
- 1. 抗てんかん薬の適応
- a. 発作の鑑別
- b. 発作診断・てんかん診断
- c. 適剤選択
- 2. 抗てんかん薬の用量
- a. 抗てんかん薬におけるTDMの意義
- b. 抗てんかん薬の経口投与量と血中濃度
- c. 抗てんかん薬の増量
- d. 抗てんかん薬の減量
- 3. 抗てんかん薬の用法
- a. てんかん治療における単剤治療と多剤治療
- b. 投与薬剤の変更
- c. 多剤併用療法
- d. 多剤併用から単剤治療への変更
- e. 服薬コンプライアンス
- D. 抗てんかん薬の副作用
- 1. AEDの副作用の分類と頻度
- 2. AEDに特徴的な副作用
- a. 神経系の副作用
- b. 幻覚妄想状態などの精神症状
- c. 認知障害
- d. 葉酸欠乏症
- e. 皮膚および免疫系副作用
- f. 血液障害と肝障害
- g. 骨代謝異常
- h. AEDの妊娠への影響
- 3. AEDの薬物相互作用
- a. 臨床で汎用されるAEDの薬物動態学的特徴
- b. AEDの薬物動態学的相互作用
- 4. AED療法による副作用に対する一般的な対策
- E. 新しい抗てんかん薬の開発と展開
- 1. なぜ新しい抗てんかん薬が必要か
- 2. 新しい抗てんかん薬
- a. 抗てんかん薬の開発
- b. 新しい抗てんかん薬
- c. 新しい抗てんかん薬の臨床知見
- 3. 新しい抗てんかん薬をどう使うか
- VIII. 抗Parkinson病薬
- 1. Parkinson病治療の変遷, 病因, 病態生理
- 2. Parkinson病の臨床徴候
- 3. 抗Parkinson病薬について
- a. L-DOPA製剤
- b. ドーパミンアゴニスト
- c. 抗コリン薬 (中枢性抗コリン作用薬)
- d. 塩酸amantadine (ドーパミン放出促進薬)
- e. モノアミン酸化酵素B阻害薬
- f. カテコール-O-メチル基転移酵素阻害薬
- g. L-DOPS
- h. 定位脳手術, DA細胞の脳移植
- IX. 抗酒薬
- 1. 抗酒薬の種類と歴史
- 2. 薬物動態および作用機序
- a. disulfiram
- b. cyanamide
- c. その他の薬剤
- 3. 抗酒薬の臨床
- a. 用法および用量
- b. 飲酒テスト
- c. 治療効果に影響を与える要因
- d. 副作用
- X. 精神刺激薬
- 1. 化学構造と臨床薬理作用
- 2. 薬物相互作用
- a. 精神刺激薬によって作用が増強される薬剤
- b. 精神刺激薬によって作用が減弱される薬剤
- c. 精神刺激薬の作用を抑制する薬剤
- d. 精神刺激薬の作用を増強する薬剤
- 3. 臨床適応
- a. 注意欠陥 / 多動性障害
- b. ナルコレプシーおよび近縁過眠疾患
- c. 疼痛治療
- d. うつ病, 抑うつ状態
- e. 慢性疲労・神経衰弱
- f. 強迫神経症
- 4. 副作用
- XI. β遮断薬
- 1. 薬理作用
- 2. 薬物動態
- 3. 中枢性副作用
- a. 抑うつ症状
- b. 精神分裂病類似症状
- c. 認知障害
- d. 眼科領域
- e. まとめ
- 4. 離脱症状
- 5. 精神科領域への適応
- a. 全般性不安障害
- b. パニック障害, 広場恐怖
- c. 恐怖症
- d. performance anxiety
- e. 精神分裂病
- f. うつ病
- g. 脳器質性疾患における攻撃性や暴カ
- h. 児童青年期の脳器質性疾患や精神発達遅滞における攻撃性や自傷行為
- i. 薬原性アカシジア
- j. lithium振戦
- k. 抗精神病薬性振戦
- l. アルコール離脱症候群
- m. セロトニン症候群
- XII. 漢方薬
- 1. 漢方医学の概要
- a. 漢方医学の歴史
- b. 証と薬能
- c. 薬物療法の考え方
- d. 漢方の薬物観
- e. 生体のとらえ方
- f. 病因の考え方
- g. 診察の実際
- h. 病態把握法
- 2. 漢方薬治療の実際
- a. 精神科疾患に対する漢方薬治療
- b. 向精神薬の副作用に対する漢方薬治療
- c. 漢方薬の副作用
- XIII. ベンゾジアゼピン拮抗薬
- 1. BZ受容体サブタイプによる分類と薬理作用による分類
- a. BZ受容体サブタイプによる分類
- b. 薬理作用によるBZ作動薬, 部分作動薬, 逆部分作動薬, 逆作動薬, 拮抗薬という分類
- 2. BZ拮抗薬Ro15-1788 (flumazenil) の薬理作用
- 3. わが国におけるBZ拮抗薬flumazenilの臨床試験成績
- 4. BZ中毒, 過量投与に対するBZ拮抗薬の臨床における効果
- 5. BZ拮抗薬に期待される臨床試用
- a. 抗けいれん薬としての臨床試用
- b. 肝性脳症にみられる意識障害に対する治療効果への期待
- c. 麻酔科領域での応用
- d. その他の病態に対する試用
- XIV. 中枢作用を有するホルモン剤
- 1. 末梢ホルモン
- a. 甲状腺ホルモン
- b. 性腺ホルモン
- c. カルシトニン
- d. インスリン
- 2. 下垂体ペプチドホルモン
- 3. 視床下部ペプチドホルモン
- a. TRH
- b. LHRH
- c. DDAVP, LVP
- d. MIF-I
- e. オピオイド
- XV. 適応上の問題
- A. 身体的有病時の精神薬物療法
- 1. 総論的事項
- a. 身体疾患関連事項
- b. 精神症状の原因
- c. 検査所見
- d. 向精神薬の検討
- 2. 薬物代謝の総論的事項
- a. 吸収 (肝除去率)
- b. 分布
- c. 代謝, 排泄
- 3. 肝疾患
- a. 肝血流量の低下
- b. 蛋白結合率の変化
- c. 代謝
- d. 分布の変化
- e. 薬物感受性の変化
- 4. 心疾患
- 5. 腎疾患
- a. 慢性腎不全による薬物動態の変化
- b. 血液透析の影響
- B. 妊娠, 授乳期の精神薬物療法
- 1. 妊娠から出産, 授乳に至る各段階における薬物の影響
- a. 男性への影響
- b. 妊娠前後の女性への影響
- c. 母体への影響
- d. 胎児への影響
- e. 授乳を通した新生児への影響
- 2. 向精神薬の妊婦や胎児, 新生児に与える影響
- a. 抗精神病薬
- b. 抗うつ薬
- c. 気分安定薬
- d. 抗不安薬
- e. 睡眠薬
- f. 抗てんかん薬
- 3. 妊娠, 授乳期の精神疾患患者に対する向精神薬投与の原則
- a. 精神分裂病
- b. 感情障害
- c. 不安障害などのいわゆる神経症
- d. てんかん
- e. 産褥期の精神障害
- 4. 相談時の注意
- C. 高齢者の精神薬物療法
- 1. 加齢による向精神薬の薬力学の変化
- a. ドーパミン受容体および細胞内情報伝達系に及ぼす加齢の影響
- b. アセチルコリン受容体および細胞内情報伝達系に及ぼす加齢の影響
- c. ノルアドレナリン, アドレナリン受容体および細胞内情報伝達系に及ぼす加齢の影響
- d. GABA受容体および細胞内情報伝達系に及ぼす加齢の影響
- e. セロトニン受容体および細胞内情報伝達系に及ぼす加齢の影響
- 2. 加齢による向精神薬の薬動態の変化
- a. 加齢と吸収
- b. 加齢と体内分布
- c. 加齢と代謝
- d. 加齢と排泄
- D. 小児, 思春期の精神科的薬物療法
- 1. 小児の精神科薬物療法
- 2. 小児への薬物療法の一般的注意
- 3. 年齢, 症状, 状態別の精神科薬物療法の実際
- a. 幼児期, 学童期の行動上の問題への薬物療法
- b. 思春期にはまれになる心身医学的問題
- c. 神経症的な問題
- 4. 思春期のうつ病, 抑うつ状態
- 5. 神経性食欲不振症
- 6. ナルコレプシー
- E. 向精神薬の代謝と相互作用
- 1. 薬物相互作用とは
- a. 薬力学的相互作用と薬物動態学的相互作用との関連
- b. 薬物動態学的相互作用
- c. 生体内変換
- 2. 代謝部位における相互作用とシトクロムP-450 (CYP450)
- a. シトクロムP-450 (CYP450) とは
- b. シトクロムP-450に及ぼす遺伝および環境の影響
- c. シトクロムP-450阻害による薬物相互作用
- 3. ヒトCYP450イソフォームとその特徴
- a. CYP1A2
- b. CYP2C9
- c. CYP2C19
- d. CYP2D6
- e. CYP2E1
- f. CYP3A4
- 4. シトクロムP-450誘導による薬物相互作用
- 5. エタノールに関連した薬物相互作用
- a. エタノールとベンゾジアゼピン, バルビツール酸剤, 抗うつ薬の薬力学
- b. エタノールの薬物動態学
- 6. セロトニン症候群
- 7. lithiumと抗精神病薬
- 8. シグマ受容体とCYP450
- F. 時間生物学と精神科薬物療法
- 1. 薬物の効果におけるリズム
- 2. 向精神薬の効果と副作用におけるリズム ― 動物を対象とした研究から
- 3. 向精神薬の効果と副作用におけるリズム ― ヒトを対象とした研究から
- 4. 薬物動態における投与時刻間差 ― ヒトを対象とした研究から
- 5. 効果におけるリズム現象の機序
- 6. 投与時刻に基づく致死性毒性におけるリズム
- 索引
- 奥付
参考文献
総論
P.23 掲載の参考文献
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1) 安西信雄:分裂病の再発防止と生活技能訓練(SST). 精神医学レビュー, 太田龍郎(編), No 12, pp 16-80, ライフ・サイエンス, 東京 (1994)
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2) 浅井昌弘:軽症分裂病の診断. 臨床精神医学18:1199-1205 (1989)
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3) Bachus SE, Kleinman JE:The neuropathology of schizophrenia. J Clin Psychiatry 57(S 11):72-83 (1996)
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4) Ban T:Schizophrenia;A Psychopharmacological Approach. Charles C Thomas, Springfield (1972)-風祭 元 (訳):精神分裂病と向精神療法. 国際医書出版, 東京 (1974)
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