書籍名 |
臨床精神医学講座(全24巻) 第10巻 器質・症状性精神障害 |
出版社 |
中山書店
|
発行日 |
1997-05-30 |
著者 |
- 三好功峰(責任編集)
- 黒田重利(責任編集)
- 松下正明(総編集)
- 浅井昌弘(編集)
- 牛島定信(編集)
- 倉知正佳(編集)
- 小山司(編集)
- 中根允文(編集)
- 三好功峰(編集)
|
ISBN |
4521490115 |
ページ数 |
543 |
版刷巻号 |
第2刷 |
分野 |
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シリーズ |
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閲覧制限 |
未契約 |
分子生物学の導入や各種画像診断法の進歩に伴い、大幅に変容した器質・症状性精神障害の最新知見および、日常診療に必要なあらゆる情報を網羅し、体系的にまとめた1冊。
目次
- 表紙
- 本巻の執筆者
- 目次
- 総論
- I. 器質・症状性精神障害の特徴
- 1. 定義
- 2. 原因となる疾患
- 3. 症状を規定する要因
- a. 急性の脳器質性障害, 症状性精神障害の特徴
- b. 亜急性の障害, 通過症状群
- c. 慢性の脳器質性精神障害
- 4. 経過における症状の変化
- a. 発症が急激か, 潜行的か
- b. 症状の反復
- c. 後遺症
- 5. 病変の広がり
- 6. 疾患と臨床症状との関連
- II. せん妄
- 1. 意識障害
- 2. せん妄の定義および診断・評価
- a. せん妄の定義
- b. せん妄の診断
- c. せん妄の評価
- 3. せん妄の病因
- 4. せん妄の病態生理
- 5. せん妄の症状
- 6. せん妄の治療の指針
- 7. せん妄の臨床例
- III. 器質性幻覚・妄想
- 1. 器質精神症候群, 精神器質症候群
- 2. 脳局所精神症候群
- 3. 急性外因反応諸型
- 4. 通過症候群
- 5. 意識解体の特定の相でみられる幻覚・妄想―Eyの器質力動説
- 6. 軽度の意識障害でみられる幻想・妄想
- 7. 脳占拠性病変
- 8. てんかん, てんかん症候群および発作性障害
- 9. 記憶障害に基づくと考えられる幻覚・妄想
- 10. 睡眠の異常で生じる幻覚・妄想
- IV. 器質性気分障害
- 1. 精神病における器質性と内因性
- 2. 操作的診断における器質性気分障害
- 3. 潜在性脳梗塞と老年期感情障害
- a. 初老期, 老年期うつ病の潜在性脳梗塞合併率
- b. 潜在性脳梗塞を伴ううつ病の背景因子
- c. 潜在性脳梗塞を伴ううつ病の治療反応性, 中枢神経系副作用
- d. 高齢発症の双極性感情障害患者における潜在性脳梗塞
- 4. 感情障害における潜在性脳梗塞の意義と脳器質性について
- V. 器質性人格障害
- 1. 概念およびその時代的変遷
- a. 歴史
- b. ICDおよびDSMにおける器質性人格障害の概念
- c. 日本における器質性人格障害のとらえ方
- 2. 定義
- a. 人格の変化
- b. 「器質性」の用語に関して
- c. 通常の人格障害との区別
- 3. 病因
- 4. 症候論
- a. 人格の尖鋭化
- b. 人格水準低下
- c. 意欲面の障害
- d. 抑制消失
- e. 気分, 感情面の障害
- f. 固執傾向
- g. 病識のなさ
- h. 被影響性の亢進
- 5. 診断
- a. 病歴の聴取
- b. 人格の評価
- c. 病因の検索
- d. 病変の局在と症状との関連
- e. 痴呆性疾患における人格変化に関して
- 6. 鑑別診断
- 7. 治療
- 8. 臨床経過・予後
- VI. 痴呆・慢性器質性障害
- 1. 器質性精神障害の1級症状と2級症状
- 2. DSM-IからDSM-IVまでの変遷
- 3. DSM-IVの主な改訂点
- 4. 慢性器質性脳症候群
- 5. 痴呆概念の変遷
- 6. 痴呆の原因疾患
- 7. 痴呆の診断
- 8. 痴呆の症候について
- 9. 痴呆症状の理解とこれまでの経過
- 10. 痴呆の概念とその歴史
- 11. 痴呆の中核症状
- 12. 痴呆の周辺症状
- 13. 在宅痴呆老人の周辺症状
- 各論
- 神経変性疾患
- I. Alzheimer病
- 1. 概念・定義
- 2. 歴史
- 3. 分類
- 4. 疫学
- 5. 成因
- 6. 病態・病理
- 7. 症状
- a. Alzheimer病における精神障害の特徴
- b. 個々の臨床症状の特徴
- 8. 経過
- 9. 診断・鑑別診断
- 10. 治療
- II. Pick病とその近縁疾患
- 1. 概念
- 2. 歴史
- 3. 病理
- 4. 症状
- a. 人格変化と痴呆
- b. 常同的な行動
- c. 言語症状
- d. Kluver-Bucy症候群
- e. 神経症状
- f. 臨床像と萎縮部位との関連
- 5. 診断・鑑別診断
- 6. 治療
- 7. 経過
- 8. 予後
- III. 非Alzheimer型変性性痴呆
- 1. 運動ニューロン疾患に伴う痴呆の疾患概念
- 2. 疫学
- 3. 臨床症状の特徴
- 4. 神経病理所見の特徴
- 5. MNDを伴う痴呆の診断基準
- 6. 治療・予後
- 7. 鑑別診断
- a. 前頭葉痴呆
- b. ALS-Parkinsonism-dementia complex of Guamにみられる痴呆
- c. 進行性皮質下グリオーゼ
- d. 全汎性痴呆を伴わない進行性失語
- IV. Huntington病
- 1. 概念
- 2. 歴史
- 3. 亜型
- 4. 疫学
- 5. 成因
- 6. 病態・病理
- a. 神経病理学的所見
- b. 神経化学的所見
- c. 病態モデル
- 7. 症状
- 8. 診断・鑑別診断
- 9. 治療
- 10. 臨床経過
- 11. 予後
- V. Lewy小体病―Parkinson病とびまん性Lewy小体病を中心として
- 1. 概念・歴史
- 2. Lewy小体病の分類
- 3. Lewy小体型痴呆
- 4. Lewy小体病の疫学
- 5. Lewy小体病の病理・病態
- 6. 症状
- 7. 診断・鑑別診断
- 8. 治療
- 9. 臨床経過・予後
- VI. 進行性核上麻痺
- 1. 歴史
- 2. 臨床
- 3. 臨床診断基準
- 4. 検査所見
- a. CT, MRIによる形態変化
- b. PET, SPECT
- 5. 治療
- 6. 神経病理
- a. 脳重量と肉眼的所見
- b. 変性部位
- c. 組織学的所見
- 7. 痴呆の責任病巣
- 8. 鑑別診断
- VII. 皮質基底核変性症
- 1. 概念・定義
- 2. 歴史
- 3. 家族歴・性差・発症年齢・予後
- 4. 初発症状・臨床症候とその経過
- a. 大脳皮質局在症候
- b. 痴呆
- c. 運動障害
- d. その他
- 5. 検査所見
- 6. 病理
- 7. 成因
- 8. 診断・鑑別診断
- 9. 病型
- 10. 治療
- VIII. 脊髄小脳変性症
- 1. 脊髄小脳変性症に関する基礎的事項
- a. 脊髄小脳変性症の定義
- b. 脊髄小脳変性症の原因
- c. 小脳系病変
- d. 臨床症状と病理所見の相関
- 2. 遺伝性SCD群の分子遺伝学
- 3. 脊髄小脳変性症の疾患分類
- 4. 常染色体優性遺伝疾患群
- a. spinocerebellar ataxia 1 (SCA1)
- b. spinocerebellar ataxia 2 (SCA2)
- c. spinocerebellar ataxia 3 (SCA3) またはMachado-Joseph病
- d. 歯状核赤核淡蒼球ルイ体萎縮症
- e. 常染色体優性遺伝性小脳皮質萎縮症
- 5. 常染色体優性遺伝疾患群の精神症状
- 6. 常染色体劣性遺伝疾患
- a. Friedreich運動失調症
- b. 常染色体劣性遺伝性小脳皮質萎縮症
- c. Ramsay Hunt症候群
- 7. 非遺伝性疾患
- a. オリーブ橋小脳萎縮症
- b. 晩発性小脳皮質萎縮症
- 8. DRPLAに関する研究の歴史的再考
- a. DRPLAをめぐる歴史的な混乱
- b. 内藤らが提唱したDRPLA
- c. 平山らが提唱したDRPLA
- d. DRPLAという疾患名の妥当性
- 9. CAGリピート病の病理学的特徴
- 循環障害・感染症・膠原病・脱髄
- I. 血管性痴呆と脳循環障害
- 1. 歴史
- 2. 疫学
- 3. 症候学と診断
- a. 痴呆の診断
- b. 痴呆が血管性であることの診断
- 4. 局在と症状
- a. 広範梗塞型
- b. 多発小梗塞型
- c. 限局性梗塞型
- d. アミロイド・アンギオパチー
- e. 混合型痴呆
- 5. 脳血管障害の予防
- II. 急性感染症
- 1. 急性ウイルス性脳炎
- 2. 単純ヘルペス脳炎
- a. 疫学
- b. 病態・病理
- c. 臨床症状
- d. 検査
- e. 診断
- f. 鑑別診断
- g. 治療
- h. 予後
- 3. 日本脳炎
- a. 臨床症状
- b. 検査所見・診断
- c. 治療・予後
- 4. 急性リンパ球性髄膜脳炎
- a. 疫学
- b. 臨床症状
- c. 検査所見
- d. 治療・予後
- III. プリオン病―Creutzfeldt-Jakob病
- 1. 概念
- 2. 歴史と分類
- a. 散発性CJD
- b. 遺伝性プリオン病
- c. 感染性プリオン病
- 3. 疫学
- 4. 成因
- 5. 病態・病理
- a. 肉眼所見
- b. PrPScの沈着
- c. 海綿状病変
- d. その他の病変
- 6. 症状
- 7. 診断・鑑別診断
- 8. 治療と予防
- IV. HIVウイルス性疾患
- 1. HIVの直接的侵襲による神経障害
- a. HIV脳症 (AIDS脳症)
- b. 空胞性脊髄症
- c. 末梢神経障害
- d. 無菌性髄膜脳炎
- 2. 中枢神経系の日和見感染症
- a. トキソプラスマ脳症
- b. クリプトコッカス感染症
- c. サイトメガロウイルス脳炎
- d. 進行性多巣性白質脳症
- e. その他
- 3. 悪性腫瘍
- 4. 血管障害
- V. 慢性脳炎
- 1. 進行麻痺
- a. 概念・定義
- b. 歴史
- c. 疫学
- d. 成因・病理
- e. 症状
- f. 診断
- g. 治療
- h. 予後
- 2. 膠原病
- a. 全身性エリテマトーデス
- b. 神経Behcet病
- 3. 多発硬化症
- a. 概念
- b. 病因・疫学
- c. 症状
- d. 検査
- e. 病理
- f. 診断
- g. 治療
- 代謝・栄養障害・ビタミン欠乏・中毒・外傷
- I. 小児の脳障害
- 1. 発達期脳障害を引き起こす染色体異常症
- a. Down症候群
- b. Prader-Willi症候群
- c. Angelman症候群
- d. 脆弱X症候群
- 2. 先天性代謝異常症
- a. フェニルケトン尿症
- b. 遺伝性ムコ多糖体蓄積症
- c. リピドーシス
- d. Lesch-Nyhan症候群
- e. 神経系セロイドリポフスチン蓄積症
- 3. 重症心身障害児・者
- 4. Rett症候群
- II. 肝レンズ核変性症
- 1. Wilson病
- a. 概念・歴史
- b. 疫学
- c. 病因・病態
- d. 臨床症状
- e. 検査所見
- f. 病型分類
- g. 病理
- h. 治療
- i. 予後
- 2. 肝脳疾患特殊型
- a. 概念・歴史
- b. 症例―猪瀬の報告例
- c. 臨床症状
- d. 検査所見
- e. 病理
- f. 病態
- g. 類瘢痕脳型肝脳疾患
- h. 断血型肝脳疾患
- i. 先天性高アンモニア血症
- j. 治療
- III. ビタミン欠乏症
- 1. ビタミンB複合体
- a. チアミン
- b. ニコチン酸
- c. リボフラビン
- d. ピリドキシン
- e. 葉酸
- f. ビタミンB12
- 2. その他
- a. ビタミンA
- b. ビタミンC
- c. ビタミンE
- d. ビタミンK
- IV. 一酸化炭素中毒と低酸素症
- 1. 一酸化炭素中毒
- a. 疫学
- b. 病態・病理
- c. 症状
- d. 診断
- e. 画像所見
- f. 治療
- g. 臨床経過および予後
- 2. 低酸素症
- V. 有機水銀中毒, その他の重金属中毒
- 1. 有機水銀中毒
- a. 有機水銀中毒の歴史
- b. 水俣病の疫学
- c. 有機水銀中毒の臨床症状
- d. 胎児性水俣病
- e. 病理所見
- f. 治療
- 2. その他の重金属中毒
- a. 無機水銀中毒
- b. 鉛中毒
- c. マンガン中毒
- d. アルミニウム中毒
- VI. 頭部外傷
- 1. 頭部外傷の病態
- a. 脳震盪
- b. 脳挫傷, 脳裂傷
- c. 閉鎖性頭部外傷と開放性頭部外傷
- d. 頭部外傷の荒木分類
- e. 頭蓋内出血
- f. 外傷性頸部症候群
- 2. 症状論
- a. 急性期・亜急性期の症状
- b. 頭部外傷後遺症
- c. 外傷性てんかん
- 全身疾患に伴う精神障害
- I. 甲状腺機能障害
- 1. 甲状腺障害の分類
- 2. 甲状腺機能亢進症
- a. 病態
- b. 症状
- c. 診断
- d. 治療
- e. 経過・予後
- 3. 甲状腺機能低下症
- a. 病態
- b. 症状
- c. 診断
- d. 治療
- e. 経過・予後
- 4. 慢性甲状腺炎
- a. 病態
- b. 症状
- c. 診断
- d. 治療
- e. 経過・予後
- II. 内分泌疾患
- 1. 視床下部-下垂体-副腎皮質系の疾患
- a. 副腎皮質機能亢進症
- b. Addison病
- c. ACTH欠損症
- 2. 褐色細胞腫
- 3. 成長ホルモン分泌異常
- a. 成長ホルモン分泌亢進症
- b. 成長ホルモン分泌不全症
- 4. プロラクチン分泌亢進症
- 5. 視床下部-下垂体-性腺系の異常
- a. 性腺機能低下
- b. 思春期早発症
- c. 性染色体異常症
- 6. 汎下垂体機能不全症
- 7. 下垂体後葉ホルモン分泌異常症
- 8. 副甲状腺機能異常
- a. 副甲状腺機能亢進症
- b. 副甲状腺機能低下症, 偽性副甲状腺機能低下症
- 9. インスリノーマ
- III. 腎不全・透析に伴う症状性精神障害
- 1. 腎不全・透析に伴う精神障害の分類
- 2. 尿毒症性脳症
- a. 成因・病態・病理
- b. 症状・検査
- c. 診断
- d. 治療
- e. 鑑別診断
- f. 予後
- 3. 透析不均衡症候群
- 4. 透析脳症
- a. 概念・定義・歴史
- b. 成因
- c. 臨床症状
- d. 診断・検査
- e. 治療
- f. 予後
- 5. その他の脳症ないし症状性精神障害・脳器質性精神障害
- a. 皮膚寄生虫妄想症
- b. レストレス・レッグズ症候群
- c. 透析患者・腎移植患者にみられる薬剤性脳症
- d. その他の脳症, 症状性精神障害
- IV. 糖尿病・膵疾患
- 1. 糖尿病と精神障害
- a. 糖尿病性昏睡
- b. 低血糖性昏睡
- c. 脳血管障害および痴呆
- d. うつ病の共存
- e. 糖尿病と摂食障害
- f. 皮膚寄生虫妄想
- 2. 膵疾患と精神障害
- a. 膵性脳症
- b. 慢性膵炎における精神・神経症状の合併と脳波所見
- c. 膵癌に伴う精神症状
- d. インスリノーマ
- V. 肝炎・肝硬変・肝不全
- 1. 急性肝炎における精神症状
- a. 精神症状出現の頻度と機序
- b. ウイルス感染後疲弊症候群・慢性疲労症候群
- c. 急性型肝性脳症
- 2. 慢性肝炎における精神症状
- a. 神経症的傾向
- b. 感染性に対する注意と過剰な反応
- c. 治療薬による精神症状
- d. ストレス・コーピングと生活習慣
- 3. 肝硬変における精神症状
- 4. 肝不全における精神症状
- a. 肝性脳症の名称と定義
- b. 分類
- c. 病態と発症機序
- d. 臨床症候
- e. 発症誘因と予後
- f. 検査結果
- g. 治療と予防
- VI. 医薬品による精神障害
- 1. グルココルチコイド
- 2. 蛋白同化ホルモン, 女性ホルモンによる精神障害
- 3. インターフェロンによる精神障害
- 4. 心循環器系薬
- a. reserpineとα-methyl-Dopa
- b. β受容体拮抗薬
- c. カルシウム拮抗薬
- d. アンギオテンシン変換酵素阻害薬, その他
- e. lidocaine
- f. ジギタリス
- 5. ヒスタミンH2受容体拮抗薬
- 6. メチルエフェドリン
- 7. 結核治療薬, 化学療法薬, 抗生物質
- 8. 抗てんかん薬
- 9. ベンゾジアゼピン系薬物とその離脱
- 10. 抗うつ薬
- 11. 制吐薬としてのドーパミンD2受容体拮抗薬
- 12. 抗Parkinson薬
- 13. pentazocine
- 14. 非ステロイド性消炎鎮痛薬
- 15. 抗癌剤
- 16. 免疫抑制薬
- 索引
- 奥付
参考文献
総論
P.8 掲載の参考文献
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