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書籍詳細

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書籍名 現代生物学大系(全14巻) 第13巻 細胞・遺伝
出版社 中山書店
発行日 1966-03-10
著者
  • 森脇大五郎(監修)
  • 小野記彦(編集)
ISBN 4521120210
ページ数 435
版刷巻号 第1刷
分野
シリーズ
閲覧制限 未契約

細胞学と遺伝学とは、少なくとも今世紀前半においては切り離すことのできない関係にあったことは明白である。(「はじめに」より)

目次

  • 表紙
  • 本大系の監修・編集 / 本巻の執筆 / 構成・美術
  • はじめに
  • 目次
  • 1. 序論
    • インダクション 1
      • I. 総括にかえて - 遺伝子の概念の変遷 -
      • II. 遺伝学はどこまで進歩したか
        • A. 遺伝物質は何か
          • 1. メンデルの法則の再発見
          • 2. 細胞学の進歩
          • 3. 遺伝の染色体説
          • 4. 遺伝物質
          • 5. 形質変換
          • 6. 遺伝とDNA
          • 7. DNAの化学構造
          • 8. DNAの増殖
          • 9. DNAと突然変異
        • B. 遺伝子と酵素
          • 1. アカパンカビの突然変異
          • 2. 1遺伝子1酵素説
          • 3. ヘモグロビンの遺伝子
          • 4. DNAとタンパク
        • C. 遺伝子の制御作用
          • 1. 適応酵素
          • 2. β-ガラクトシダーゼ合成の遺伝
          • 3. 制御機構の意義
          • 4. 制御遺伝子以外の制御機構
          • 5. 癌細胞と制御機構
        • D. 集団遺伝学の進歩
  • 2. 細胞と遺伝
    • インダクション 2
      • I. メンデル遺伝学
        • A. 遺伝とは何か
        • B. メンデルの法則
          • 1. 優性の法則 (Law of dominance)
          • 2. 分離の法則 (Law of segregation)
            • a. 遺伝子と染色体の分離
            • b. 染色体と減数分裂
            • c. 染色体と遺伝子の平行現象
            • d. 人間における簡単なメンデル形質
          • 3. 独立遺伝の法則 (Law of independence)
            • a. 遺伝子型と表現型の違い
            • b. 三性雑種 (trithybrid)
            • c. 遺伝子の独立遺伝と染色体
            • d. 遺伝子の発現と相互作用
            • e. 鶏冠の遺伝
            • f. トウモロコシの粒色に関する補足遺伝子 (complementary genes)
            • g. 9 : 7の分離
            • h. 9 : 3 : 4の分離
            • i. 上位 (epistasis)
          • 4. 多数因子遺伝 (同義因子遺伝, Multiple-factor inheritance)
            • プレート I, II
            • a. 量的形質と質的形質
            • b. コムギの粒色
            • c. 黒人と白人の雑種における皮膚の色
            • d. トウモロコシの穂の長さ
          • 5. 結語
      • II. 細胞のつくりはどうなっているか
        • A. 細胞のつくり
          • 1. 原形質膜
          • 2. 細胞含有物
          • 3. ミトコンドリア
          • 4. ゴルジ体
          • 5. リボゾーム (ミクロゾーム)
          • 6. 核
          • 7. 核のつくり
          • 8. 染色体のつくり
          • 9. ランプブラシ染色体
        • B. 細胞の分裂
          • 1. 体細胞分裂
          • 2. 体細胞分裂のプロセス
            • a. 前期 (prophase)
            • b. 前期から中期 (metaphase)
            • c. 後期 (anaphase)
            • d. 終期 (telophase)
          • 3. 減数分裂 (reduction division ; meiosis)
            • a. 中間期と第二分裂
            • b. 配偶子の形成と受精
            • c. 胚嚢の形成と受精
              • 1) 精子と卵のでき方
              • 2) 精子のでき方
              • 3) 卵のでき方
              • 4) アカパンカビの減数分裂
      • III. 染色体と遺伝
        • A. 連鎖と交さ
          • 1. 染色体地図のつくり方
          • 2. 二重交さ
          • 3. 干渉と一致
          • 4. 細胞学的染色体地図と唾線染色体地図
          • 5. アカパンカビの染色体地図
          • 6. 大腸菌の染色体地図
        • B. 種間雑種と染色体
        • C. コムギの種間雑種と倍数性
          • 1. コムギの五倍雑種
          • 2. 五倍コムギ雑種の子孫
          • 3. 三倍コムギ雑種
          • 4. 四倍性雑種
          • 5. ゲノム分析
            • a. ゲノム分析とその原理
            • b. ゲノム分析の方法
              • 1) 交雑によるゲノム分析法
              • 2) 半数体の利用
              • 3) 核型分析
              • 4) 形態分析
            • c. 種の合成
            • d. ゲノムと系統分類
          • 6. コムギの起源
        • D. 異数性
          • 1. 異数性
          • 2. コムギの異数性
          • 3. 三染色体植物の分析
          • 4. 一染色体植物と零染色体植物
            • プレート III, IV
            • a. ナリソーミック分析法
            • b. モノソーミック分析法
            • c. 染色体置換法
            • d. モノソーミック照射法
            • e. 5A染色体上にあるQ/q遺伝子の量的効果
        • E. 染色体の構造変化
          • 1. 逆位
          • 2. 重複と欠失
          • 3. 転座
          • 4. 相互転座の研究
          • 5. 染色体環と稔性
  • 3. 遺伝子とそのはたらき
    • インダクション 3
      • I. 遺伝子とはどんなものか
        • A. 遺伝子とはどんなものか
          • 1. 遺伝子と環境
          • 2. 遺伝子と生化学反応
          • 3. 遺伝子と酵素
          • 4. 遺伝子とタンパク質
          • 5. 遺伝子とタンパク質とを仲だちするリボ核酸
        • B. 遺伝子のはたらき合い
          • 1. 構造遺伝子と変更遺伝子
          • 2. はたらき合いのモデル
          • 3. 栄養素要求性を回復させる抑圧遺伝子
          • 4. 調節遺伝子
        • C. 遺伝子の構造
          • 1. 遺伝子分析
          • 2. 遺伝子の古典的なモデル
          • 3. シス-トランス位置効果
        • D. 微細構造からみた遺伝子
          • 1. 大腸菌のガラクトース遺伝子
          • 2. シストロン・リコン・ミュトン
          • 3. T4ファージのrII遺伝子
          • 4. 作用の共通したシストロンの集まり
        • E. 遺伝物質の実体
          • 1. バクテリオファージの遺伝子
          • 2. RNAビールスの遺伝子
      • II. 核酸とはどんなものか
        • A. 核酸の重要性
          • 1. 染色体と核酸
          • 2. ビールスと核酸
          • 3. DNAからビールスの再生
          • 4. RNAからビールスの再生
            • プレート V, VI
          • 5. DNAによる形質転換
        • B. 核酸の化学
          • 1. DNAの構造
          • 2. DNAの複製
          • 3. DNAの特性
          • 4. DNAの種特異性・遺伝子特異性
          • 5. RNAの構造
          • 6. RNAの種類
        • C. 合成核酸
        • D. 核酸とタンパク質
      • III. タンパク質はどのようにつくられるか
        • A. 生物とタンパク質
          • 1. タンパク質と遺伝子
          • 2. タンパク質とリボゾーム
        • B. 遺伝子の構造と酵素タンパク質の構造
          • 1. アカパンカビのトリプトファン合成酵素
          • 2. 大腸菌のトリプトファン合成酵素
        • C. RNAとタンパク質合成
          • 1. メッセンジャーRNA (伝令RNA)
          • 2. ポリゾーム
          • 3. トランスファーRNA (運搬RNA)
        • D. ペプチド鎖の合成
          • 1. アミノ酸の運搬と配列
          • 2. ペプチド鎖の合成
        • E. タンパク質構造の第二次的変化
        • F. 遺伝暗号
      • IV. 遺伝子の作用はいつ現われるか
        • A. 遺伝子活性の調節
          • 1. 調節遺伝子による調節
          • 2. その他の物質による調節
          • 3. 高等生物における調節機構
            • a. トウモロコシの調節遺伝子
            • b. ヒトの調節遺伝子
          • 4. 調節遺伝子と構造遺伝子
        • B. 遺伝子活性と染色体
          • 1. ランプブラシ染色体
            • プレート VII, VIII
          • 2. パフ現象
          • 3. ホルモンと遺伝子の活性化
          • 4. ヒストン
        • C. 細胞の分化
          • 1. 細胞質における極性
          • 2. ヒバマタの1種に見られる細胞の分化
          • 3. ツノガイの頂べん毛
          • 4. 骨髄タンパクによる中胚葉化の作用
          • 5. 細胞の組織再合成能
            • プレート IX, X
          • 6. 組織再合成能の外部環境による変化
          • 7. 両生類における核の移植
        • D. まとめ
  • 4. 核外遺伝物質
    • インダクション 4
      • I. 染色体以外に遺伝子はあるか
        • A. エピゾームの性質
          • 1. 細菌の性決定因子, F
          • 2. 細菌の溶原性
          • 3. コリシン因子
          • 4. R因子
        • B. その他のエピゾーム性因子
        • C. ビロイド説
      • II. 細胞質の違いは遺伝にどのように関係するか
        • A. 色素体の細胞質遺伝
        • B. 細胞質因子の作用
          • 1. プラズモン
          • 2. 種の異なるものの間の核の移植
          • 3. タマバエの1種における染色体の消失
          • 4. 永続変異
        • C. こん虫その他の例
          • 1. ショウジョウバエの場合
          • 2. カイコなどの母性遺伝
        • D. ゾウリムシの細胞質遺伝
          • 1. キラーの遺伝
          • 2. 抗原型と細胞質
          • 3. 交配型と細胞質
        • E. 菌類の細胞質遺伝
          • 1. コウボ菌の場合
          • 2. アカパンカビの場合
  • 5. 集団と変異
    • インダクション 5
      • I. 遺伝現象と集団
        • A. 集団というもの
        • B. 集団の遺伝の研究方法
          • 1. 統計数理による理論的研究
          • 2. 自然集団についての調査
          • 3. 人工集団による実験的研究
        • C. 遺伝子頻度
          • 1. HARDY-WEINBERGの法則
          • 2. HARDY-WEINBERGの法則による遺伝子頻度の推定
          • 3. 複対立遺伝子の場合
          • 4. 伴性遺伝子の場合
          • 5. 遺伝子頻度の変化
        • D. 自然選択
          • 1. 適応度
          • 2. 自然選択のいろいろな場合
            • a. 劣性遺伝子にはたらく自然選択
            • b. 優性遺伝子にはたらく自然選択
            • c. ヘテロの適応度が両ホモよりすぐれている場合
            • d. 伴性遺伝子にはたらく自然選択
        • E. 突然変異による遺伝子頻度の変化
        • F. 突然変異と自然選択とのつりあい
        • G. 遺伝子頻度の機会的変動 - 機会的遺伝浮動
          • 1. 集団の有効な大きさ
          • 2. 移動と隔離
        • H. 自然集団の遺伝的多様性
        • I. 自然集団における遺伝的構造の変化
        • J. 進化機構の解明
      • II. 突然変異はどのようにして起こるか
        • A. 突然変異とは何か
          • 1. 突然変異の定義
          • 2. 遺伝子突然変異
        • B. 自然に起こる突然変異
          • 1. 自然に起こる突然変異の頻度
          • 2. 自然突然変異はどうして起こるか
          • 3. 突然変異率の特殊な調べ方
            • a. 細菌の突然変異の調べ方
            • b. ショウジョウバエのC1B法
        • C. 放射線による突然変異
          • 1. X線による突然変異の人為的誘発
          • 2. 放射線による突然変異の起こり方
          • 3. 法則性への疑問
          • 4. 放射線によって突然変異はどのくらい起こるか
          • 5. 放射線の種類と突然変異
          • 6. 放射線誘発突然変異率を変化させる諸要因
            • a. 種・系統の違い
            • b. 染色体の部分, 遺伝子座位による違い
            • c. 細胞分裂の周期による違い
            • d. 生殖細胞の発達時期による違い
            • e. 雌雄による違い
        • D. 紫外線による突然変異
          • 紫外線による突然変異生成のしくみ
        • E. 化学物質による突然変異
          • 1. 化学物質による突然変異誘発作用の特異性
          • 2. 突然変異誘発のしくみ
        • F. 突然変異の性質
          • 1. 突然変異にはどうして有害なものが多いのだろうか
          • 2. 新生した有害突然変異はやがて消滅する
          • 3. 突然変異は常に有害か
      • III. 人類の遺伝はどのように行なわれるか
        • A. ヒトの染色体
          • 1. 正常染色体
          • 2. 性染色質
          • 3. 染色体異常
          • 4. 染色体モザイク
          • 5. その他の染色体異常
        • B. ヒトの遺伝形質
          • 1. 正常形質の遺伝
          • 2. 感覚の遺伝的個人差
          • 3. おもな遺伝性異常
            • a. 常染色体性優性の異常
            • b. 常染色体性劣性の異常
            • c. 伴性劣性の異常
            • d. 不規則な遺伝をする異常
        • C. 血液型と遺伝
          • 1. ABO血液型
          • 2. 分泌型と非分泌型
          • 3. Rh血液型
          • 4. MN血液型
          • 5. その他の血液型
        • D. 遺伝と環境
          • 1. 遺伝子型と環境
          • 2. 双生児
          • 3. 卵性の判定
          • 4. 双生児法
          • 5. 奇形の発生と遺伝・環境問題
        • E. 優生
          • 1. 優生とは
          • 2. 逆選択
          • 3. 優生政策
          • 4. わが国の優生法
          • 5. 優生政策は有効か
          • 6. 血族結婚
        • F. 人類の集団遺伝学
          • 人工受精と優生
  • 6. 品種改良
    • インダクション 6
      • I. 植物育種のやり方とその成果
        • A. 野生植物と作物
          • 1. 作物の生いたち
          • 2. 品種のなりたち
        • B. 植物育種の基礎
          • 1. 変異の種類
          • 2. ヨハンゼンの純系説と植物育種上の意義
          • 3. メンデルの法則の植物育種上の意義
          • 4. ド=フリースの突然変異説と植物育種上の意義
          • 5. 雑種強勢とは何か
          • 6. 倍数性とは何か
          • 7. 作物の受精様式は植物育種にどんな影響をもつか
        • C. 植物育種にはどんな方法があるか
          • 1. 分離育種法
            • a. 純系分離法
            • b. 集団選抜法
          • 2. 交雑育種法
            • a. 交配の技術
              • 1) 開花の習性, 開花期の調節
              • 2) 除雄と袋かけ
              • 3) 受粉
              • 4) 交配後の管理
            • b. 系統育種法
              • 1) 雑種第1代目
              • 2) 雑種第2代目以後
            • c. 混合 (集団) 育種法
            • d. もどし交雑法
          • 3. 雑種強勢育種法
            • a. 両親植物の育成
            • b. 単交雑
            • c. 複交雑
          • 4. 倍数性育種法
            • a. 自然倍数性の利用
            • b. 人為倍数性の利用
              • 1) 同質倍数性の利用
              • 2) 異質倍数性の利用
              • 3) 三倍性の利用
              • 4) 異数性の利用
          • 5. 突然変異育種法
            • a. 自然突然変異の利用
            • b. 人為突然変異の利用
              • 1) 突然変異育種法の発見
              • 2) 人為突然変異法の問題点
              • 3) 人為突然変異誘発の方法
              • 4) 人為突然変異の効果
            • c. 放射線育種農場 (ガンマーフィールド)
        • D. 植物育種はどんな効果をあげたか
          • 1. わが国の植物育種はどのように行なわれてきたか
          • 2. 普通作物の育種はどんな効果をあげたか
          • 3. 園芸作物の育種はどのように行なわれどんな効果をあげたか
      • II. 家畜の育種はどのようにして行なわれているか
        • A. 総説
          • 1. 家畜の育種目標の変化
          • 2. 利用している形質の生物的な意味
          • 3. 育種の素材となった動物
          • 4. 育種技術の投入
            • a. 家畜育種技術の現状
            • b. その他の育種手段の可能性
          • 5. 品種・系統などの概念
            • プレート XI, XII
        • B. 各論
          • 1. ウマ
          • 2. ウシ
            • a. 乳牛
            • b. 肉牛
            • c. 役牛または役肉牛
          • 3. メンヨウ
          • 4. ブタ
          • 5. ニワトリ
        • C. 結語
  • 和文索引
    P.375閲覧
  • 欧文索引
    P.381閲覧
  • 挿図索引
    P.384閲覧
  • 奥付