書籍名 |
腎臓病から見えた老化の秘密 クロトー遺伝子の可能性 |
出版社 |
日本医学館
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発行日 |
2011-10-11 |
著者 |
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ISBN |
9784890447381 |
ページ数 |
145 |
版刷巻号 |
第1版第1刷 |
分野 |
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閲覧制限 |
未契約 |
老化を調節する遺伝子「クロトー」も腎臓で産生され、本書もこのトピックを取り上げています。 一般の方には、腎臓病がなぜ寿命や心臓、脳卒中と関係があるのか不思議に感じるかもしれませんが、本書を読めばその理由が分かると思います。是非ともご一読下さい。腎臓という臓器の不可思議さが充分理解出来ること請け合いです。
目次
- 表紙
- 推薦の辞
- はじめに
- もくじ
- 第1章 腎臓はどんな臓器か
- 腎臓の「居場所」
- 多量の血液と豊富な血管
- 濾過の仕組み
- 尿細管は小腸や大腸と似た働きをする
- 第2章 腎臓の高い調節機能
- ミネラル調節と同時に老化も調節
- 体液のバランス調節
- 塩分と血圧をコントロール
- 心臓毒のカリウム調節
- 第3章 腎臓病患者と心血管病の関係
- 心血管病での死亡
- クロトー遺伝子が変えた腎臓病への考え方
- 第4章 老化とは?
- ばらつく定義
- 老化は病気?
- 老化が早まるマウスの発見
- 老化に関わる遺伝子たち
- 老化抑制遺伝子の見つけ方
- 下等動物に見るインスリンと老化の関連
- インスリン作用のブロックが寿命を延ばす
- ヒトの老化研究
- 早老症候群に共通するDNA損傷
- DNA修復に関与するさまざまな酵素
- 両刃の剣のミトコンドリア
- 「テロメア」の存在
- 細胞老化と個体老化
- テロメラーゼが破壊されると…
- 寿命を延ばすカロリー制限
- リン制限の有効性
- 第5章 クロトー遺伝子の発見と老化の関連
- 老化が早い「クロトー欠損マウス」の発見
- クロトーマウスの症状
- クロトー遺伝子は主に腎臓と脳で働く
- クロトー過剰発現のマウスは長生き
- クロトー欠損マウスとよく似た「FGF23欠損マウス」
- クロトーとFGF23の重要な関係
- FGF23はビタミンDを下げる
- 「クロトーファミリー」
- リン制限食でクロトーマウスの症状がよくなる
- 血中リン濃度と寿命は逆相関する
- 第6章 腎臓病とクロトー遺伝子
- 腎不全の患者は尿中のクロトーが減少
- 分泌型クロトー蛋白とは?
- 分泌型クロトー蛋白の尿細管での作用機序
- 慢性腎臓病患者の数は
- クロトー遺伝子は増やせる
- 透析患者の抱える病気への考え方
- 第7章 腎臓病からの老化対策に重要なリンの治療戦略
- 腎機能が低下すると血中リン濃度が上昇する
- クロトー, FGF23, 副甲状腺ホルモン, ビタミンDはリンを調節する
- クロトー遺伝子の発現はビタミンDやスタチンで増える
- 新しい治療戦略 - 小腸のリン輸送体をブロックする
- リン蓄積を防ぐには
- がん転移抑制やアンチ・エイジングへの可能性
- どこの部分のリン濃度が問題か?
- リン酸カルシウムも問題
- 血清リン値さえ高くなければいいのか?
- クロトー遺伝子による治療の可能性
- おわりに
- 索引
- 奥付