書籍名 |
香り選書3 花はなぜ香るのか その秘密を探る |
出版社 |
フレグランスジャーナル社
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発行日 |
1999-07-30 |
著者 |
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ISBN |
9784894790131 |
ページ数 |
149 |
版刷巻号 |
初版第1刷 |
分野 |
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閲覧制限 |
未契約 |
本書では香りの本体が何なのか、香りがどんな役割を果たしているか、筆者の専門である「生理活性天然物化学」の立場から平易に解説しようと試みたつもりである。(「はじめに」より)
目次
- 表紙
- カラーグラビア
- はじめに
- 目次
- プロローグ
- 1. 香りってなに
- 2. 化学の世界に入ろう
- 分子とは何か
- におい分子の種類は?
- 分子には極性というものがある
- 有機化合物の立体
- 立体中心の炭素
- 香り分子の鏡像体
- 3. 香りを取り出す・調べる
- 花から香りを取り出そう
- 香りを分析しよう
- においの質はどう捉える?
- 4. 花の香りの役割
- 生きている花と摘み取られた花とでは香りが違う
- 種の保存 - 昆虫との関わり
- ヒトに対する香りの影響
- 5. 花の香りのメカニズム
- 花はどのようにして香り成分をつくっているのか
- 花はどんな仕組みで香りを発散させるのだろうか?
- 「粗酵素試験法」を試してみたら…
- クチナシの香りの発散パターンを測定しよう
- 粗香気前駆体と粗酵素をつくる
- 粗酵素試験
- 「酵素」の活性も「香気前駆体量」も開花に伴って変化する
- 6. 香気前駆体と酵素の解明 - 分子のカタチが見えてくる
- 生理活性天然物化学とは
- 花の香気前駆体の解明は大変だった
- 香気前駆体の構造を明らかにしよう
- お茶にもワインにも
- 花の香りの生成に関与する酵素は?
- 7. 配糖体と酵素を利用してみたら
- 切り花に香気成分の配糖体を吸わせる
- 配糖体を使って紙おむつをつくろう
- エチルグルコシドはお肌をなめらかにする
- 8. バラの花の不思議
- バラの開花と香りの発散
- 遺伝子と香りの発散
- 粗酵素試験から次なるステップへ
- 香りはストレスによって発散される?
- 9. 開花の制御は?
- 明暗と温度変化
- サーカディアンリズム
- 就眠運動には物質が関わっている
- 花を開かせたり閉じさせたりする物質はあるのか
- エピローグ
- 謝辞
- 参考資料
- 付表
- 奥付
参考文献
エピローグ
P.128 掲載の参考文献
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○『香水』 パトリック・ジュースキント著, 池内紀訳, 文藝春秋社, 1988年
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○『香りの世界をさぐる』 中村祥二著, 朝日新聞社, 1989年
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○『においの本』 ルース・ウインター著, 真野啓二訳, 竹内書店新社, 1978年
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○『香りの小百科』 渡辺洋三著, 工業調査会, 1996年
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○『香りの小厘・・・花と香りのエッセンス』 中村祥二監修, 求龍堂, 1991年
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○『香りの謎』 鳥居鎮夫著, フレグランスジャーナル社, 1994年
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○『香りの魅惑と謎』 堅田道久著, 日刊工業新聞社, 1986年
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○『香りを楽しむ・・・クレオパトラから現代アートまで・・・』 吉武利文, 川上智子著, 丸善ライブラリー, 1992年
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○『香りを楽しむ本』 中村祥二著, 講談社, 1992年
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○『びっくり効果, 香りの実用集』 森田洋子著, 青春出版社, 1992年
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○『味とにおいのよもやま話・・・猫は砂糖が甘くない? バラの香りは死のにおい?・・・』 高木雅行著, 裳華房, 1994年
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○『Bioscence Series生命現象への化学的アプローチ・・・味覚・嗅覚』 栗原賢三著, 化学同人, 1990年
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○『味と香りの話 』栗原賢三著, 岩波新書, 1998年
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○『シリーズ 地球共生系3 昆虫を誘い寄せる戦略』 井上健, 湯本貴和編, 平凡社, 1992年
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○『月下美人はなぜ夜咲くのか』 井上健著, 岩波書店, 1995年
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○『花の科学』 箱崎美義著, 研成社, 1981年
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○『花ごよみ花時計』 滝本敦著, 中央公論社, 1979年
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○『花を咲かせるものは何か』 滝本敦著, 中公新書, 1998年
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○『花のはなしI, II』 樋口春三編著, 技報堂出版, 1990年
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○『植物生理学』 増田芳雄著, 培風館, 1977年
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○『不思議な花々のなりたち』 川上幸男著, アポック社出版局, 1996年
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○『感覚と有機化学・・・分子の構造とはたらき・・・』 竹内敬人著, 河出書房新社, 1972年
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○『香料の辞典』 藤巻正生, 服部達彦, 林和夫, 荒井綜一編集, 朝倉書店, 1980年
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○『香料の実際知識(第二版) 』 印藤元一著, 東洋経済新報社, 1985年
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○『植物成分の生合成(第二版) 』 柴田承二, 山崎幹夫著, 東京化学同人, 1970年
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○『物質の単離と精製・・・天然生理活性物質を中心として・・・』大岳望, 鈴木昭憲, 高橋信孝, 室伏旭, 米原弘共著, 東京大学出版会, 1976年
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○『天然物化学』 後藤俊夫著, 丸善, 1984年
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○『SAライブラリー1 分子と人間』 P. W. Atkins著, 千原秀昭, 稲葉章訳, 東京化学同人, 1990年
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○『ボルハルト・ショアー現代有機化学 軽装版I, II』 K. P. C. ボルハルト・N. E. ショアー著, 古賀憲司, 野依良治, 村橋俊一監訳, 化学同人, 1998年
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○『フラワービジネス・・・伸びる花産業・・・』 安藤敏夫著, 家の光協会, 1994年