検索条件をクリア

書籍詳細

未契約
書籍名 プロに学ぶ患者接遇 ―患者心理に基づく実践のポイント80―
出版社 医学通信社
発行日 2002-03-03
著者
  • 友安直子(編著)
  • 江上格(著)
  • 玉木真一(著)
  • 千葉由美(著)
ISBN 4870580675
ページ数 161
版刷巻号 第1版第4刷
分野
閲覧制限 未契約

患者さんの心理を徹底的に分析して理解を深め,そのうえで部門ごとの具体的応対方法について解説。接遇入門はもちろん,スキルアップにも最適です。具体的事例・会話術を随所に散りばめ、接遇のプロに必須の80のポイントを抽出しています。患者応対マナーにとどまらない真の患者接遇が身につき,あらゆる場面に実践応用が可能です。

目次

  • 表紙
  • はじめに
  • 目次
  • 序章 医療場面における患者接遇
  • 第1章 患者接遇の基本的考え方
    • 1 患者接遇とはなにか(定義)
    • 2 患者接遇の対象
    • 3 接遇の意義 : 患者さんの声を受けとめよう
    • 4 接遇が重要視されるようになった背景
    • 5 患者接遇の特色
      • 1. 対等な信頼関係
      • 2. 診療契約の意味
      • 3. 情報を守ること
      • 4. 患者さんによる選択と決定
      • 5. プロセスを通して築かれる信頼関係
      • 6. 良い接遇に欠かせない能力
  • 第2章 患者の心理と接遇
    P.19閲覧
    • 1 「専門家」と「病にかかった人」の間にある溝
    • 2 患者さんの心理
      • (1) 信じられない
      • (2) 気をとりなおす
      • (3) ショックを受ける
      • (4) 怒りと非難
      • (5) 否認する
      • (6) 置き換える
      • (7) 恐怖・不安
      • (8) 罪悪感をもつ
      • (9) 希望・絶望・抑鬱
      • (10) 家族の心理
  • 第3章 医事課における患者接遇サービス
    P.31閲覧
    • 1 病院の中の医事課
    • 2 患者接遇サービスとは
      • 1. 患者応対への心構え
      • 2. 病院機能に関する表示
        • (1) 入院基本料に関する事項
        • (2) かかりつけ歯科医初診料に関する事項
        • (3) 地方社会保険事務局長または都道府県知事への届出事項に関する事項
        • (4) 保険外負担に関する事項
        • (5) 特定療養費に関する事項
      • 3. 患者さんの意見収集の工夫
        • (1) ご意見箱(投書箱)
        • (2) 患者満足度調査
      • 4. 患者さんのプライバシーの保護と患者さんの権利
      • 5. 外観・アメニティ
    • 3 医事課窓口の役割と応対
      • 1. 病院での話し方
      • 2. 感じのいい話し方の原則
        • (1) 命令調は依頼調に
        • (2) 否定的ではなく肯定的に
        • (3) あいまいな表現は厳禁
      • 3. 外来窓口業務
        • 1) 受付業務
          • (1) 新患受付
          • (2) 再来受付
          • (3) 救急受付
        • 2) 会計業務
      • 4. 入院窓口業務
        • 1) 受付業務
        • 2) 会計業務
        • 3) 病床管理室
    • 4 電話応対
      • (1) 親しみをこめた姿勢
      • (2) 正確に
      • (3) わかりやすく
      • (4) 迅速に
    • 5 実践上の注意したいポイント
  • 第4章 看護場面における接遇
    P.67閲覧
    • 1 看護における接遇とは
      • 1. 看護者にとっての接遇の必要性
        • 1) 看護者の役割
        • 2) 看護ケアの対象
        • 3) 看護活動を展開する際の視点
        • 4) 接遇場面における看護者の学び
      • 2. 接遇の対象者の把握
        • 1) 変化する患者さんの疾病構造
        • 2) 把握の際の視点
          • (1) 健康レベル
          • (2) ライフステージ
          • (3) 疾患
          • (4) 欲求レベル
      • 3. 接遇が必要とされる看護場面と内容
        • 1) 外来
          • (1) うわさは流れるもの
          • (2) 第一印象をよくする (対人コミュニケーションにおけるチャネル)
          • (3) 接遇の基本的な心構え
          • (4) メッセージの伝達者としてのバイアス
          • (5) 患者さんの名前を忘れた場合
          • (6) 対人コミュニケーションの過程と機能
          • (7) コミュニケーションの種類
          • (8) 看護場面における非言語的コミュニケーション
        • 2) 救急室
          • (1) 緊急時の姿勢と態度
          • (2) 準備を万全に整える
          • (3) 説明をして協力を得る
          • (4) 状態が落ち着いたらチャネルを変える
          • (5) 必要な情報を与える
          • (6) 看護者の調整機能
        • 3) 検査・処置室
          • (1) 事前の説明と配慮
          • (2) 対話と質問の方法
          • (3) 会話に用いる技術
        • 4) 病棟
          • (1) カウンセリングの基本
        • 5) 医療相談室
          • (1) 医療相談でスタッフが行うこと
          • (2) 包括的に対応する
          • (3) 相談内容を理解する
          • (4) 専門性を発揮する職種を知る (介護支援専門員)
        • 6) 退院調整室
        • 7) 訪問看護
    • 2 今後の医療における看護の位置づけと接遇
      • 1) 継続ケアとチーム医療の必要性
      • 2) 質の高いケアの提供
      • 3) システムの改善と開発
    • 3 看護者が実践する接遇とは
  • 第5章 医師部門での患者接遇 ―インフォームド・コンセントの実施と手順―
    P.103閲覧
    • 1 ICの概念とその背景
      • 1. ICの概念
        • 1) 自己決定権
        • 2) 説明義務
      • 2. 医師と患者の信頼関係の変化
      • 3. 医師の説明を患者さん・家族はどの程度理解しているのか
        • 1) 患者さん・家族の施行された医療行為に対する期待と結果とのずれ
        • 2) いわゆる「ムンテラ」とIC
    • 2 ICの実施とすすめ方
      • 1) どんな場合にICが必要か (対象)
      • 2) 知らせるべき内容
      • 3) 本人に判断能力がない場合 ― 同意の代行
      • 4) 緊急時のIC
      • 5) ICの説明のテクニックと同意文書
      • 6) 医師の法律上の義務とIC
        • (1) 医療水準
        • (2) 注意義務 (予見可能性と結果回避の可能性)
        • (3) 期待権
        • (4) 規範意識, 行為規範
    • 3 癌診療におけるIC
      • 1. 癌を取り除く一般社会の現況
      • 2. 癌の告知の際, 考慮すべき状況
      • 3. 医師と患者さんの家族との良好な人間関係
      • 4. IC担当医に求められる条件
      • 5. ICの実施内容と進め方, 話し方
        • 1) 癌の病名, 病状告知
        • 2) 話し方 ― 癌の理解とスムーズな受容のために
          • (1) 病名告知は段階的に
          • (2) 癌の病名の使い分け
          • (3) 癌の病期により話し方は異なる
          • (4) 話の内容と同等に患者さんとのコミュニケーションを大切にする
        • 3) 臨床検査におけるIC
        • 4) 治療法についてのIC
          • (1) 外科治療におけるIC
          • (2) 手術法についての基本的要項
          • (3) 医師にとって話し難い事柄
      • 6. 各臓器癌におけるICに必要なデータとすすめ方
        • (1) 食道癌
        • (2) 胃癌
        • (3) 大腸癌
        • (4) 肝癌
        • (5) 膵癌
      • 7. 癌終末期でのIC
  • 終章 患者に選ばれる病院は接遇から
    P.139閲覧
  • 参考文献
    P.143閲覧
  • 索引
    P.145閲覧
  • 奥付

参考文献

表紙

P.1 掲載の参考文献

  • ホーグランド, M. & フランコ, S. 著斎藤和子他訳 看護場面のコミュニケーション, 医歯薬出版, 1985

第1章 患者接遇の基本的考え方

P.5 掲載の参考文献

  • 1) 友安直子「投書に見る患者と病院」日本病院会雑誌, 33 (9), pp62〜70, 1986
  • 2) 嶋崎佐智子「患者の接遇」日本病院会雑誌, 37 (6), pp79〜88, 1990
  • 3) 進藤雄三「医療の社会学」世界思想社, 1990
  • 4) 中川淳「医療関係者法学」世界思想社, 1989
  • 5) 前田勇「サービスマネジメント」日本能率協会, 1987
  • 6) 佐藤啓子 編著「医療秘書実務」嵯峨野書院, 1989
  • 7) E. フリードソン, 進藤雄三訳「医療と専門家支配」恒星社厚生閣, 1992
  • 8) 黒田浩一郎 編「医療社会学を学ぶ人のために」世界思想社, 1999
  • 9) 池上直己「日本の医療」中央公論社, 1996
  • 10) 西田在賢「マネイジドケア・医療革命」日本経済新聞社, 1999
  • 11) 田村誠「マネイジドケアで医療はどうかわるのか」医学書院, 1999
  • 12) W. リーボフ, 神尾友和監修「医療の質とサービス革命」日本医療企画, 1997

第2章 患者の心理と接遇

P.19 掲載の参考文献

  • 1) G. M. フォスター, 中川米造監訳「医療人類学」リブロ, 1987
  • 2) S.H.キング「病気の社会的心理的要因」,H.E.フリーマン他編,日野原重明他監訳,医療社会学,医歯薬出版,pp107〜123, 1975
  • 3) A. クライマン, 江口重行他訳「病の語り」誠心書房, 1996
  • 4) R.バックマン,恒藤暁監訳「真実を伝える」診断と治療社,1999
  • 5) A. ストラウス他, 南裕子監訳「慢性疾患を生きる」医学書院, 1987
  • 6) 馬込武士, 「患者」, 黒田浩一郎編「現代医療の社会学」世界思想社, pp82〜101, 1995
  • 7) D. Maynard, Bearing bad news in clinical settings, In:Dervin B. ed., Progress in communication science. Norwood:Ablex, 1991
  • 8) D. Roter ed., Communication with medical Patients. Newbury Park:StagePublicatins, 1989
  • 9) H. R. ウルフ, 梶田昭訳「人間と医学」博品社, 1996

第3章 医事課における患者接遇サービス

P.31 掲載の参考文献

  • 1) 古谷治子「クレーム電話」かんき出版, 2000
  • 2) 現代マナー研究会編「ビジネスマナーの基本」西東社, 1998
  • 3) ビル・マービン「レストランサービスの基礎」柴田書店,1998
  • 4) 池田誠「ホテルマンの基礎実務」柴田書店,1994
  • 5) 山内桂子, 山内隆久「医療事故」朝日新聞社, 2000
  • 6) ベッツィA. サンダース「[再考]サービスの本質」ハーバードビジネス・レビュー25・7, ダイヤモンド社2000
  • 7) 全国病院経営管理学会編, 「リーダーシップ全般」, 「中間管理者研修会資料」全国病院経営管理学会, 1997
  • 8) 橋本保雄「感動を創る」TBS ブリタニカ, 1989
  • 9) 金井良子「これが正しい敬語です」中経出版, 1995
  • 10) ジョン・C・ウォーカー「ニッポンの病院」日経BP社, 2000
  • 11) ささえあい医療人権センターCOML「患者白書」日本評論社,1999

第4章 看護場面における接遇

P.67 掲載の参考文献

  • 1) 長谷川美津子「訪問看護の知識とスキル」医学書院,1999
  • 2) Verna Tschudin, COUNSELLING SKILLS FOR NURSES」Third Edition, 長田久雄訳「ナースのためのカウンセリングスキル:医学書院, 1996
  • 3) 小林司, 桜井俊子「患者の心を開く 看護とカウンセリング」メヂカルフレンド社, 1999
  • 4) 鈴木武治「なぞ解き社会心理学」北樹出版, 1998.
  • 5) 石井良子, 石井美奈子「心のふれあう患者接遇」医学書院, 1997
  • 6) 手島陸久「退院計画 病院と地域を結ぶ新しいシステム」中央法規,1999
  • 7) 原田純治「社会心理学 対人行動の理解」ブレーン社, 2000
  • 8) 高瀬浩造, 阿部俊子「エビデンスに基づくクリニカルパス これからの医療記録とヴァリアンス分析」医学書院, 2000
  • 9) 日総研グループ「実践クリティカルパス入門」日総研, 1998
  • 10) 日総研教育事業グループ「外来プライマリと看護相談の実際」日総研,1997
  • 11) 森山美知子, 済生会山口総合病院看護部「ナーシングケースマネジメント 退院計画とクリティカルパス」医学書院, 1999
  • 12) 大坊郁夫「しぐさのコミュニケーション 人は親しみをどう伝えあうか」サイエンス社, 1998
  • 13) 原岡一馬「人間とコミュニケーション」ナカニシヤ出版, 1999
  • 14) 斉藤勇「イラストレート 人間関係の心理学」誠信書房, 2000
  • 15) 武藤清栄「こころの看護」医学書院,1998
  • 16) 対人行動学研究会「対人行動の心理学」誠心書房, 1999
  • 17) Marion・Nesbitt Blondis, Barbara E. Jackson「Nonverbal Communication with Patients:Back to the Human Touch」仁木久恵, 岩本幸弓訳「患者との非言語的コミュニケーション人間的ふれあいを求めて」, 医学書院, 1996
  • 18) Rosalinda Alfaro-LeFevre「CRITICAL THINKING IN NURSING A Practical Approach」江本愛子訳「アルファロ看護場面のクリティカルシンキング」, 医学書院, 1997
  • 19) R. C. MacKay, J. R. Hughes, E. J. Carver「EMPATHY IN THE HELPING RELATIONSHIP」川野雅資, 長田久雄訳「共感的理解と看護」, 医学書院, 1991
  • 20) Patricia W. Hickey, R. N., B. S. N., P. H. N., M. N. 「NURSING PROCESS HANDBOOK」兼松百合子, 数間恵子訳「看護過程ハンドブック」, 医学書院, 1999
  • 21) Frederic W. Platt, Geoffrey H. Gordon「Field Guide to the Difficult Patient Interview」Lippincott Williams & Wilkins, 1999

第5章 医師部門での患者接遇 ―インフォームド・コンセントの実施と手順―

P.103 掲載の参考文献

  • 1) 江上格「医師部門における接遇:インフォームド・コンセントの実践」, 「患者接遇の理論と実際」友安直子編, 医学通信社, 1991
  • 2) 福井次矢「臨床医の決断と心理-Clinical Decision Making」医学書院, 1988
  • 3) 唄孝一「講座21世紀に向けての医学と医療」第1巻:医の倫理, 日本評論社, 1987
  • 4) 星野一正「説明と同意について」日本医師会雑誌, 101:569〜578, 1990
  • 5) 中谷瑾子「医療とインフォームド・コンセント」日本病院会雑誌, 7:79〜91, 1988
  • 6) 阿部正和「医師の立場からみた説明と同意」日本医師会雑誌, 102:169〜178, 1990
  • 7) 加藤一郎「法と生命倫理からみた説明と同意」日本医師会雑誌 102:160〜168, 1990
  • 8) 福島雅典「問われるインフォームド・コンセント「ヘルシンキ宣言」の原点の確認を」モダンメディシン, 10, 126〜129, 1989
  • 9) 新美育文「Informed Consent の概念-法と生命倫理の立場から」外科治療, 64 (1), 53〜59, 199110) 岡崎伸生「がん治療と告知」外科治療, 64 (1), 63〜69, 1991
  • 11) Szasa, T. S., Hollender, M. H. 「A Contri-bution to the Philosophy of Medicine」Arch Intermed, 97, 585〜591, 1959
  • 12) 磯野可一, 小出義雄「食道癌の標準手術と治療成績」外科治療 vol, 1〜8, 1998
  • 13) 大津敦「食道がんに対する集学的治療の現況-内科からの提言」, 「癌と化学」25 (2):232〜240, 1998
  • 14) 中島聰「胃癌 10,000例の表解析・癌研外科における胃癌診断治療 10,000例. 癌と化学」1813〜1897, 1994
  • 15) 片井均, 丸山圭一, 笹子三津留, 佐野武「胃癌の標準手術と治療成績」外科治療 vol, 78, 9〜20, 1998
  • 16) 岡島一雄「胃癌患者の予後因子-多変量解析による検討-」日消外誌, 30 (3), 700〜711, 1997

終章 患者に選ばれる病院は接遇から

P.143 掲載の参考文献

  • 1) 水野肇「インフォームド・コンセント-医療現場における説明と同意」中公新書, 1990
  • 2) Calnan, J. 「Talking with Patients」William Heineman Medical Books, London. 織田敏次訳「患者との対話」へるす出版, 1986
  • 3) 国立がんセンター中央病院内科レジデント編「がん治療レジデントマニュアル」医学書院, pp6〜13, 1997
  • 4) 江口研二編「がん治療 臨床試験のインフォームド・コンセント」南江堂, 1997
  • 5) 森岡恭彦編「インフォームド・コンセント・ガイダンス-がん診療編-」先端医学社, 1999
  • 6) 古川俊治著「メディカル・クオリティ・アシュアランス, 判例にみる医療水準」医学書院, 2000
  • 7) 太田和雄・石垣靖子編「がん診療におけるインフォームド・コンセントの実践と検証-質を問われる新しい医療に向けて-」先端医学社, 1998
  • 8) 杉町圭蔵「インフォームド・コンセントそしてセカンド・オピニオン」大道学館出版部, 1999