書籍名 |
改訂 痴呆カルテ |
出版社 |
ワールドプランニング
|
発行日 |
2003-10-20 |
著者 |
|
ISBN |
494874252X |
ページ数 |
183 |
版刷巻号 |
第1刷 |
分野 |
|
閲覧制限 |
未契約 |
25年間におよぶ痴呆の介護相談をまとめました.本書には人の優しさがあふれています.人の哀しさがあふれています.苦しさがあふれています.喜びがあふれています.痴呆とはなにか?家族とはなにか?そして・・・「人とはなにか?」を見つめ直す書籍です.本書には,家庭介護の原点があります.
目次
- 表紙
- はしがき
- もくじ
- 第一部 痴呆のケア
- 1 診断と治療
- 愛情に包まれ 悠然と生きられるよう
- 程度越えると 周囲の注意深い目で
- 正しい診断を 信頼性が高い「CT」「MRI」
- 脳細胞に変化 なぜ起こるのだろう
- 見極めるには 長時間の観察が必要
- 回復の可能性 病型によって改善例
- 発作なくても 既往症があれば疑い
- 病識があるとき ごまかさずに対応を
- 意識障害と別 差をはっきり知って
- 妨げる疾患も 早期発見・手術で回復
- 薬の副作用に 種類変えて量も加減
- 2 家族さまざま
- 対応の遅れで 家族関係亀裂の例も
- 血縁者の拒否 家庭が崩壊する恐れ
- 医療機関巡り 結果的には逆効果も
- 大切なゆとり 熱意すぎれば重荷に
- 電話だけでは 怪しい"元気な返事"
- 実際の介護で 「家族のきずな」深く
- 親類の口出し 複雑にさせる嫁の立場
- 痴呆を隠さず 割り切って好結果に
- 恥じるのが恥 痴呆性高齢者の増加のなかで
- 介護は根比べ 繰り返しを気にせず
- 妻の介護頼り 厳しい実態が現実に
- 途中から同居 成否は理解と愛情に
- にじみ出る愛 妻の介護に打ち込む
- 3 介護のポイント
- そのまま受容 言い争いから脱出を
- よい人間関係 叱らず逆らわず
- 優しく接し プライドを傷つけず
- 演技も必要に 納得する環境つくりも
- 希望かなえて 欲望残っているはず
- 後手より先手 徹底して生活を共に
- 好みに合わせ 楽しい雰囲気つくる
- 活字の効用も 読んで症状おさまる
- 虚構への支援 本人の思いを大切に
- 昔取った杵柄 残された能力を刺激
- 話題の転換を 違う方向に関心誘う
- 生活史の延長 妄想から人生を再現
- 病型と介護法 まず不安を除くこと
- 能力の活用を 舞台では見事な謡い
- 訓練と重症度 無理強いは逆効果に
- 判断がつかない 無保護的に見守って
- 愛情でくるむ こわれやすい重症者
- 投薬の"功罪" 妄想減るが無気力に
- 4 事故や悪化のきっかけ
- 異食に要注意 目を離さず好物用意
- 鈍る温度感覚 季節の区別もつかず
- 食事での注意 飲み込めるよう工夫
- 入院して手術 退院後も症状は悪化
- 肉親との別れ 支柱失い症状が進む
- 転居する場合 訓練しながら新居へ
- 転ばないよう 骨折しやすい高齢者
- 5 家族ケアから社会的ケアへ
- 子どもが支えに 平静さ取り戻した嫁
- 受験の障害 やむなく老人施設へ
- 良い家庭ケア おおらかに見守る嫁
- 初老期に突然 地域の理解と支えを
- 会社を一筋に なにが何でも出勤
- 他人の理解で あたたかさ身にしむ
- 仲間を見つけ 甘え甘えられて好転
- 施設へ通所で 仕事頼まれ上機嫌に
- 短期保護制度 介護者が倒れたときに
- 入所"拒否症" 本人の納得を得よう
- デイサービス 難点は負担重い送迎
- ボランティア 素直さこそ活動の源
- ネットワーク 介護疲れの妻を援助
- 第二部 介護保険が始まって
- 1 介護保険とサービスの質の向上
- 新しい手続き 福祉制度が措置から契約に
- 要介護の認定 痴呆の状況を伝える
- 介護保険の利用 要介護度と支給限度額
- ケアプランが大切 納得いくまで検討を
- 利用者の立場 苦情解決と情報公開
- ケアと財産管理 権利擁護と成年後見制度
- 施設の充実を 気軽に預けられたら
- 身体拘束の訳 最良の方法と思っていた
- 俳徊への対応 健康な痴呆性高齢者の悲劇
- 2 人間らしさの尊重
- よりよいケア 人間らしさの尊重
- やさしい刺激 五感に響く環境
- 在宅か施設か 夫の決断
- 終末期の介護 夫婦の絆
- あとがき
- 奥付