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書籍詳細

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書籍名 香り選書(14) エッセンシャルオイルの薬理と心 ―アロマテラピーの効能の科学―
出版社 フレグランスジャーナル社
発行日 2010-08-02
著者
  • 梅津豊司(著)
ISBN 9784894791831
ページ数 182
版刷巻号 第1版第1刷
分野
シリーズ
閲覧制限 未契約

「香り選書」シリーズは…香りや匂いに関する科学的知識をわかりやすく解説し、多くの方々に伝えることを目的とした、「理解しやすい香りの本」です。エッセンシャルオイルの心への作用はどこまで明らかになったのか?本書は、アロマテラピーに用いられているエッセンシャルオイル(植物精油)の心の問題を改善する効果について、科学者はどの様に考えて、何を研究し、これまでに何が判ったのかを紹介しています。アロマテラピーを実践している方、関心を持っている方はもとより、医療従事者や研究者、さらには心や薬の科学をこれから学ぼうとしている方にも手にとっていただければと思います。

目次

  • 表紙
  • エッセンシャルオイルの中枢薬理作用
  • 本書で紹介された研究用装置
  • 目次
  • はじめに
  • 一章 アロマテラピー
    • 一、 アロマの流行
    • 二、 アロマテラピーとは?
    • 三、 アロマテラピーの主張は正しいか?
  • 二章 科学
    • 一、 科学とは何か? 科学者とは何か?
    • 二、 近代科学までの道のり
    • 三、 現代科学の特徴
      • (1) 科学は、ルールに基づいて集められた自然に関する知の体系である
      • (2) 科学は、成果を万人が共有出来るようにルールを定めている
      • (3) 客観的事実の観察、帰納、演繹、論理性
      • (4) 科学者
      • (5) ニセ科学
  • 三章 心とは何か?
    P.30閲覧
    • 一、 心の概念のいろいろ
    • 二、 心の基盤
      • (1) 中枢神経系は細胞の集まり
      • (2) 中枢神経系の構造と機能の局在
    • 三、 心の病
  • 四章 心と薬
    P.47閲覧
    • 一、 薬とは何か?
    • 二、 化学物質が心を変える
    • 三、 心に作用する薬 (向精神薬)
    • 四、 心に作用する薬はどのようにして開発されるか?
    • 五、 いかにして化学物質が心に及ぼす作用を動物実験で検討するのか?
    • 六、 動物実験の必要性
    • 七、 化学物質は何故心を変えるか?
  • 五章 アロマテラピーと心の病 - エッセンシャルオイルの中枢薬理作用
    P.69閲覧
    • 一、 アロマテラピーの精神疾患治療効果についての仮説
    • 二、 抗不安様作用を有するエッセンシャルオイル
      • (1) 抗不安様作用の動物実験での検証方法
      • (2) エッセンシャルオイルの抗不安様作用の検証
    • 三、 中枢興奮様作用を有するエッセンシャルオイル
      • (1) 中枢興奮様作用の動物実験での検証方法
      • (2) エッセンシャルオイルの中枢興奮様作用の検証
    • 四、 鎮静・催眠、中枢抑制様作用を有するエッセンシャルオイル
      • (1) 鎮静・催眠、中枢抑制様作用の動物実験での検証方法
      • (2) エッセンシャルオイルの鎮静・中枢抑制様作用の検証
    • 五、 鎮痛様作用を有するエッセンシャルオイル
      • (1) 鎮痛様作用の動物実験での検証方法
      • (2) エッセンシャルオイルの鎮痛様作用の検証
    • 六、 抗うつ様作用を有するエッセンシャルオイル
      • (1) 抗うつ様作用の動物実験での検証方法
      • (2) エッセンシャルオイルの抗うつ様作用の検証
  • 六章 何故エッセンシャルオイルは行動薬理作用を発揮するのか? -作用発現メカニズム-
    P.100閲覧
    • 一、 体内動態
    • 二、 エッセンシャルオイルの行動薬理作用をもたらすものは何か?
      • (1) エッセンシャルオイルに含まれる化学物質の同定方法
      • (2) 抗不安様作用をもたらすものは何か?
      • (3) 中枢興奮様作用をもたらすものは何か?
    • 三、 エッセンシャルオイルの有効成分が中枢神経系に及ぼす効果
      • (1) エッセンシャルオイル成分の抗不安様作用はベンソジアゼピン系抗不安薬と同じメカニズムにより発揮されるのか?
      • (2) ペパーミント成分の中枢興奮様作用発現メカニズム
        • (a) 薬理学的検討
        • (b) 微少脳透析法による神経伝達物質の検討
  • 七章 今後の研究課題とアロマテラピーの行方
    P.141閲覧
    • 一、 エッセンシャルオイルの中枢薬理作用研究の今後の課題
    • 二、 アロマテラピーに効果をもたらし得る他の要因
      • (1) 香り感覚 (嗅覚) とエッセンシャルオイルの治療効果の関係
      • (2) プラセボ効果
      • (3) マッサージや沐浴との相乗効果
      • (4) 天然エッセンシャルオイルを使用することの必要性
    • 三、 臨床研究の必要性と問題点
    • 四、 アロマテラピーの将来性
      • (1) 代替療法、補完療法として
      • (2) 良好な医師 - 患者関係形成の補助手段として
      • (3) 患者のQOLを高める手段として
      • (4) 新薬開発の資源として
      • (5) 健康的な環境創生の手段として
  • おわりに
    P.162閲覧
  • 謝辞
    P.164閲覧
  • 参考図書
    P.165閲覧
  • 「香り選書」シリーズについて
    P.167閲覧
  • 奥付

参考文献

おわりに

P.165 掲載の参考文献

  • (一) ロバート・ティスランド(高山林太郎 訳). アロマテラピー-<芳香療法>の理論と実際-. フレグランスジャーナル社, 東京, 1985.
  • (二) ワンダ・セラー(高山林太郎 訳). アロマテラピーのための八四の精油. フレグランスジャーナル社, 1992.
  • (三) ジョゼフ・シュワァルツ(田中三彦 訳). FOR BEGINNERS アインシュタイン. 現代書館, 東京, 1980.
  • (四) クオーク編集部編(都築卓司 監修). 誰にもわかるアインシュタインのすべて. 講談社, 東京, 1998.
  • (五) 田村慶則(渡辺正雄 監修). コミック ガリレオ. 丸善, 東京, 1994.
  • (六) 島尾永康. 岩波新書 ニュートン. 岩波書店, 東京, 1994.
  • (七) 荻原明男. 人類の知的遺産37 ニュートン. 講談社, 東京, 1982.
  • (八) 田所作太郎, 栗原 久, 小原喜代三. 行動薬理学の実践-薬物による行動変化-. 星和書店, 東京, 1991.
  • (九) 栗原 久. 心・身体・薬. 山手書房新社, 東京, 1992.
  • (十) A. F. Gilman 編 (藤原元始, 大森義仁, 吉利 和, 高木敬次郎, 高久史麿, 上條一也 監訳). グッドマン・ギルマン 薬理書 -薬物治療の基礎と臨床- 上巻. 廣川書店, 東京, 1992.
  • (十一) M. F. Bear, B. W. Connors, M. A. Paadiso (加藤宏司, 後藤 薫, 藤井 聡, 山崎良彦 監訳). 神経科学 -脳の探求-. 西村書店, 東京, 2007.
  • (十二) E. R. Kandel, J. Schwartz, T. M. jessell. Principles of neural science. Appleton & Lange, CT, USA, 1991
  • (十三) M. W Friedlander (田中嘉津夫, 久保田裕 訳). きわどい科学-ウソとマコトの境界を探る. 白揚社, 1997.
  • (十四) M. Gardner(市場泰男 訳). ハヤカワ文庫 奇妙な論理(1) -だまされやすさの研究. 早川書房, 2006.