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書籍詳細

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書籍名 匂いによるコミュニケーションの世界―匂いの動物行動学―
出版社 フレグランスジャーナル社
発行日 2008-04-08
著者
  • 小山幸子(著)
ISBN 9784894791343
ページ数 225
版刷巻号 第1版第1刷
分野
閲覧制限 未契約

わが国初、数少ない“動物行動学者”による哺乳類の“匂いによるコミュニケーション”の世界を紹介!本書は、ヒトやネズミのほかに、鳥やヤツメウナギなどさまざまな動物の匂いによるコミュニケーションの研究例を紹介し、さらに最新の細胞レベルでの匂いによるコミュニケーション研究例や匂いによるコミュニケーションの新しい研究手法として期待されるマイクロフルイディクスの開発まで、縦横に広く紹介した匂いの動物行動学の専門書です。

目次

  • 表紙
  • 匂いによるコミュニケーションを探る!
  • はじめに
  • 献辞
  • 目次
  • 第一部 動物行動学、嗅覚、そして匂い物質の分泌について
    • 第1章 動物行動学 (ETHOLOGY) とは
      • 1. 位置づけ
      • 2. 四つの問題提起法
      • 3. 歴史と動向
    • 第2章 嗅覚の仕組み、匂い物質の分泌
      • 1. 嗅覚の仕組み
      • 2. 主嗅覚系経路
      • 3. 鋤鼻器系経路
      • 4. その他の嗅覚経路
      • 5. 嗅覚の鋭敏さの種差、性差
    • 第3章 匂い物質の分泌と匂いによる情報交換内容
      • 1. 分泌腺
      • 2. 匂いつけ行動
      • 3. 匂い情報内容
      • 4. リリーサー効果
      • 5. プライマー効果
  • 第二部 匂いによるコミュニケーション研究
    P.45閲覧
    • 第4章 ネズミの匂いとその影響 : 自己紹介を兼ねて
      • 1. 最初に : 変わり者の自己紹介と略歴
      • 2. アメリカへの道
      • 3. オスマウスの匂い研究の端緒
      • 4. なぜ社会的順位の優劣によって精子運動活性に高低差があるのか?
      • 5. メスの匂いがオスに及ぼす影響
    • 第5章 ネズミの匂いとメスの発情への影響
      • 1. 学生の反応に見るフェロモンのイメージ
      • 2. フェロモンとは何か?
      • 3. フェロモンの影響
      • 4. フェロモン物質の発見
      • 5. 子殺し
      • 6. 交尾オスの匂いの記憶
      • 7. 他の哺乳類におけるプライマー効果
      • 8. 匂いによるコミュニケーション : プライマーの効用
    • 第6章 ネズミの匂いと行動への影響 : 攻撃行動への影響
      • 1. 古くて新しい話
      • 2. 社会的順位と匂い
      • 3. 匂いによる攻撃の解発と抑制
      • 4. 鋤鼻器の関与
      • 5. 攻撃性と攻撃行動
      • 6. 匂い刺激と他の感覚刺激の利用
    • 第7章 ネズミの匂いと行動への影響 : つがい形成相手への好み
      • 1. まずはヒトの話から
      • 2. ネズミの場合
      • 3. MHCと個体の匂い
      • 4. 匂い識別能力
      • 5. 匂いにもとづくつがい形成相手の選択
      • 6. MUPと個体識別機能
      • 7. 唾液の匂いと個体識別機能
      • 8. 匂いによるつがい形成相手の選択
    • 第8章 つがい形成相手を導く : ウミヤツメの話
      • 1. ヤツメウナギの話
      • 2. ヤツメウナギのフェロモン研究との出会い
      • 3. 2003年度 Chemical Signals in Vertebrates会議
      • 4. ヤツメウナギの生態とフェロモン
      • 5. ウミヤツメのフェロモン
      • 6. ウミヤツメの個体数管理
    • 第9章 食べ物の種類の情報交換
      • 1. 息が臭い話
      • 2. 食べた食べ物の匂いと行動への影響
      • 3. 様々な実験条件
      • 4. 影響するのは食べ物の匂いか?
      • 5. 情報としての機能
      • 6. 食べて具合が悪くなった個体の匂いは忌避行動を引き起こすか?
      • 7. 食べ物に関する匂い情報の意味と機能
    • 第10章 食べ物の場所の情報交換 : ミツバチの話
      • 1. 餌情報の交換
      • 2. ご存知、ミツバチのダンス
      • 3. 匂いの学習
      • 4. 匂い学習のメカニズム
      • 5. 匂いの識別
      • 6. 匂いによる餌情報交換
    • 第11章 鳥も匂いをコミュニケーションに使う?
      • 1. 鳥の嗅覚の話
      • 2. 鳥の嗅覚
      • 3. 匂いの活用
      • 4. 匂いによる個体識別と巣穴の識別
      • 5. 求愛行動に関連した匂い
      • 6. 鳥と匂い
    • 第12章 ヒトはどこまで匂いをコミュニケーションに使っているか?
      • 1. ヒトも匂いを使う
      • 2. ヒトの体臭
      • 3. 体臭の影響 : 生理周期への影響
      • 4. 体臭の影響 : パートナー選択への影響
      • 5. 新生児と匂い
      • 6. 様々な匂いに対する反応 : 匂いの好き嫌い
      • 7. 匂いの記憶
    • 第13章 細胞レベルでの匂いによるコミュニケーション
      • 1. 匂いが細胞レベルでも作用する話
      • 2. 匂い物質による精子への影響の研究の始まり
      • 3. 様々な物質を用いた精子のchemotaxis実験
      • 4. 精子に存在する匂いに反応するレセプターの発見
      • 5. 精子誘引物質の特定
      • 6. 温度によっても誘導?
    • 第14章 匂いによるコミュニケーションの研究手法を探る : 新しい研究手法の開拓
      • 1. 微小世界における科学的コミュニケーションを探る
      • 2. マイクロフルイディクス
      • 3. その他の精子研究のマイクロフルイディクス利用
      • 4. その他の嗅覚コミュニケーションシステム研究への利用可能性
      • 5. さらに小さな生き物へのマイクロフルイディクス利用
      • 6. マイクロフルイディクスを作る
      • 7. マイクロフルイディクスの動物行動学および嗅覚神経科学研究への応用
  • あとがき
    P.200閲覧
  • 索引
    P.203閲覧
  • 奥付