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書籍詳細

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書籍名 透析医療における医療事故と災害対策マニュアル
出版社 先端医学社
発行日 2005-07-25
著者
  • 内藤秀宗(編著)
ISBN 4884071263
ページ数 151
版刷巻号 第1版第2刷
分野
  • 臨床医学:内科
  • 腎臓
閲覧制限 未契約

今、医療機関に求められている「危機管理」対策に役立つ実用書 本書は予測し得ない事態にどのような管理体制下で対応するか、またそのような事態をどのように予防するか、といった「危機管理」について透析医療の点からとくに医療過誤と広域災害について取り上げた一冊。各医療機関において今後ますます重要となってくるであろう「危機管理マニュアル」作成に役立つ必読書。

目次

  • 表紙
  • 執筆者一覧
  • 目次
  • Part I. 事故の予防と緊急時の対応
    • 1. 人為的事故を防ぐには・事故が起こったら
      • (1) 医療事故 〜人為的事故を防ぐには〜
        • はじめに
        • 1. 医療事故の定義
        • 2. 「人は誰でも間違える」
        • 3. ヒューマン・エラーの生ずる原因
        • 4. 人為的要素が関連した医療事故の実例
        • 5. 医療行為開始に際しての患者への説明
        • 6. 医療事故紛争の増加
        • 7. 医療事故の予防
        • おわりに
      • (2) 透析医療における医療事故内容
        • はじめに
        • 1. 透析医療事故の実態
        • 2. 透析室に発生するおもな事故内容
        • 3. 事故とその防止対策
        • おわりに
      • (3) 透析中に事故が起こったら (予防と対策)
        • はじめに
        • 1. 穿刺ミス
        • 2. 接続部の逸脱
        • 3. 空気混入
        • 4. 血液漏出 (血液リーク)
        • 5. 抜針後の異常 (止血不良など)
    • 2. 機器トラブルを防ぐには・トラブルが起こったら (予防と対策)
      • はじめに
      • 1. 機器のトラブル
      • 2. 除水コントローラーの異常
      • 3. 透析液濃度の異常
      • 4. 透析液供給システムの細菌汚染
      • おわりに
    • 3. 透析中に患者が急変したら(予防と対策)
      • はじめに
      • 1. 血圧低下
      • 2. 不整脈
      • 3. けいれん
      • 4. 血圧上昇
      • 5. 頭痛
      • おわりに
  • Part II. 災害対策マニュアル
    P.73閲覧
    • 1. リスクマネジメントとは
      • はじめに
      • 1. リスクマネジメントの概念
      • 2. 企業経営とリスクマネジメント
      • 3. 医療のリスクマネジメント
      • 4. クライシスマネジメント
      • 5. 災害時医療リスクマネジメントの実際
      • おわりに
    • 2. 災害に備えて
      • (1) 設備と機器の点検ポイント 〜震災に備えて〜
        • はじめに
        • 1. 病院内の電気設備について
        • 2. 病院内の上・下水道について
        • 3. 透析関連の機器について
        • おわりに
      • (2) 災害時のネットワーク 〜地域ネットワークとそれを支える情報ネットワーク〜
        • はじめに
        • 1. 地域ネットワーク
        • 2. 全国ネットワーク
        • 3. 海上からの支援
        • おわりに
      • (3) スタッフと患者の教育
        • はじめに
        • 1. 災害防災対策推進の組織・体制
        • 2. 災害教育計画時の留意点
        • 3. 対象者別教育内容
        • おわりに
    • 3. 災害が起こったら 〜震災経験にもとづく災害対策マニュアル〜
      • はじめに
      • 1. 震災が起こったら ―被災医療機関の実際―
      • 2. 災害対策マニュアル ―震災が起こったら何を調べ, 何をすればよいか―
      • 3. 被害状況を報告する
      • 4. スタッフがPTSDに罹らないために
      • おわりに
  • Part III. Q&A
    P.133閲覧
    • Q1 透析中の患者に, 脈拍触知不可, 意識消失, 呼吸停止, 重篤な不整脈などの生命を左右するような急変が起こったとき, 救急処置のポイントを教えて下さい
    • Q2 各種の透析用医療機器に臨床工学技士で対処不可能なトラブルが起こった場合, 機器メーカーのサポート体制はどうなっているのでしょうか ? また, 復旧にはどのくらいかかるのでしょうか ?
    • Q3 感染患者が透析を受ける際にはどのような対処が必要でしょうか ?
    • Q4 新規感染症などが流行した場合, 透析室ではどのように対処すべきでしょうか ? また, どのように情報収集をすればよいでしょうか ?
    • Q5 災害時にまずスタッフが透析室でおこなう業務はどのようなものでしょうか ?
    • Q6 火災や震災のため, 透析中に避難すべき場合はどうすればよいでしょうか ?
    • Q7 緊急時にできるだけ多くの患者に, 少ない資材(透析液など)で血液浄化ができる方法をいくつか教えてください.
    • Q8 災害によって診療機能が失われ, 復旧まで日数がかかる場合に備えて, 日頃の透析患者への指導(食事制限や服薬指導)はどのようにすればよいでしょうか ?
    • Q9 透析中に小規模な停電が起こり, 数十分で復旧する見込みがある場合は, どのように対応すればよいでしょうか ?
    • Q10 断水時に給水車以外の給水の手段として, どのようなものがあるか教えて下さい.
  • 索引
    P.144閲覧
  • 奥付

参考文献

Part I. 事故の予防と緊急時の対応

P.18 掲載の参考文献

  • 1) 大平整爾:医療におけるリスクマネジメン.臨牀透析18:761-781,2002
  • 2) Pope RH:Human performance:what improvement from human reliability assessment. Proceedings of the 5th EureData Conference,ed. by Wingender HJ, Springer-Verlag, Berlin, 1986, pp. 455-465
  • 3) 大平整爾:透析医療各段階におけるインフォームド・コンセント.日本透析医学会雑誌30:1347-1362,1997
  • 4) 大平整爾:透析非導入と透析継続中止. 日本透析医会雑誌17:127-134, 2002
  • 5) 日本病院会:勤務医師のために(第2版). 日本病院会共済会, 東京, 2003
  • 6) 畔柳達雄:医療事故と司法判断. 判例タイムズ社, 東京, 2003
  • 7) 平澤由平ほか:透析医療事故の実態と事故対策マニュアル.日本透析医学会雑誌34:1257-1286,2001
  • 8) Merry A et al:Errors, Medicine and the Law, Cambridge University Press, Cambridge, 2002

P.29 掲載の参考文献

  • 1) 平沢由平ほか:透析医療事故の実態調査と事故対策マニュアルの策定に関する研究. 日本透析医学会雑誌34:1257-1286, 2001
  • 2) 秋葉隆ほか:透析医療における標準的な透析操作と院内感染予防に関するマニュアル, 厚生省厚生科学特別研究事業「透析医療における感染症の実態把握と予防対策に関する研究班」平成11年度報告書, 2000
  • 3) 柳田邦男:事故の視角, 失速・事故の視角. 『四つのM』と事故の視角, 文春文庫, 文芸春秋社, 東京, 1978
  • 4) 山内桂子ほか:医療事故-なぜ起こるのか, どうすれば防げるのか , 朝日新聞社, 東京, 2000
  • 5) 二瓶宏:「各医療領域におけるリスクマネジメントへの取り組み」透析センターの立場から. 日本医師会雑誌123:666-669, 2000
  • 6) 篠田俊雄ほか:透析治療 (医療処置) における事故-その因子と対応-, 透析室の医療事故-起こさないためのリスクマネジメント. 透析ケア 2001夏季増刊号:23-36, 2001

P.44 掲載の参考文献

  • 1) 大平整爾編:血液透析施行時のトラブルマニュアル, 日本メディカルセンター, 東京, 2001, p.189
  • 2) 大平整爾編:血液透析施行時のトラブルマニュアル, 日本メディカルセンター, 東京, 2001, p.259
  • 3) 大平整爾編:血液透析施行時のトラブルマニュアル, 日本メディカルセンター, 東京, 2001, p.237
  • 4) 大平整爾編:血液透析施行時のトラブルマニュアル, 日本メディカルセンター, 東京, 2001, p.245
  • 5) 大平整爾編:血液透析施行時のトラブルマニュアル, 日本メディカルセンター, 東京, 2001, p.210
  • 6) 日本透析医会:透析医療における標準的な透析操作と院内感染予防に関するマニュアル, 東京, 2001

P.72 掲載の参考文献

  • 1) 透析医学会統計調査委員会:わが国の慢性透析療法の現況. 2000年12 月31日現在, 日本透析医学会, 東京, 2001
  • 2) 田中進一ほか:血液透析中の循環血液量持続モニタリングと自動除水制御. 人工臓器28:339-344, 1999
  • 3) 斎藤明:連日在宅血液透析の治療効果. 透析ケア8:377-380, 2002
  • 4) 杉本健一ほか:透析患者における不整脈. 臨牀透析10:433-440, 1994
  • 5) 谷口興一:透析患者における不整脈. 臨牀透析10:451-461, 1994
  • 6) Vaughan Williams EM:Classification of antiarrhythmic drugs. In:Symposium on cardiac arrhythmia, ed. by Sandoe E, Flinsted-Jensen E, Astra, Sweden, 1970, pp.449-456
  • 7) 渡辺禮次郎:症状による内科救急患者の診断と治療「痙攣」. 日本内科学会雑誌80:1925-1930, 1991

Part II. 災害対策マニュアル

P.80 掲載の参考文献

  • 1) 三菱総合研究所政策工学研究部編:リスクマネジメントガイド. 日本規格協会, 東京, 2000, p.9
  • 2) 杉本旭:災害防止のための一般的方策. 安全管理技術, 工業調査会, 東京, 1999, p.85
  • 3) 安達秀雄:医療危機管理, メディカル・サイエンス・インターナショナル, 東京, 2001, p.5
  • 4) 高梨智弘:リスク・マネジメント入門, 日経文庫, 日本経済新聞社, 東京, 1997, p.28
  • 5) Institute of Medicine:To Err is Human. Building a safer health system. National Academy Press, Washington D. C., 2000
  • 6) 大泉光一:クライシス・マネジメント, 同文館, 東京, 1997, pp.37-38
  • 7) 武井勲:リスク・マネジメントと危機管理, 中央経済社, 東京, 1998
  • 8) 内藤秀宗:阪神大震災に学ぶ危機医療と人の管理, はる書房, 東京, 1996

P.89 掲載の参考文献

  • 1) 松下陽一:災害に対する透析機械設備対策. 臨床透析12:27-31, 1996
  • 2) 内藤秀宗:災害 (震災) . 腎と透析 臨時増刊号:107-110, 2000
  • 3) 高杉敬久:芸予地震を経験して. 臨床透析18:224-230, 2002
  • 4) 中井洋:透析施設における安全対策. 透析ケア 1:24-30, 1995
  • 5) 坂井瑠美:新しい透析施設の取り組み. 透析ケア6:34-37, 2000
  • 6) 坂下惠一郎:ハプニング対処法をマスターしておこう. 透析ケア8 40-44, 2002
  • 7) 岩崎徹:災害時の透析施設の対応. 臨床透析12:21-24, 1996

P.100 掲載の参考文献

  • 1) 秋葉隆ほか:広域災害対策-東京都での対策. 日本透析医会雑誌14:46, 1998
  • 2) 笛木久雄ほか:岡山県における透析医療危機管理システム-岡山方式- (第2報) . 日本透析医会雑誌15:340-350, 2000
  • 3) 笛木久雄ほか:岡山県における透析医療危機管理システム (第3報) . 日本透析医会雑誌16:353-362, 2001
  • 4) 笛木久雄ほか:岡山県における透析医療危機管理システム (第4報) . 日本透析医会雑誌17:342-347, 2002
  • 5) 吉田豊彦ほか:災害時情報ネットワーク会議記録. 日本透析医会雑誌 15:351-362, 2000
  • 6) 武田稔男ほか:災害時情報ネットワーク会議と情報伝達訓練実施報告. 日本透析医会雑誌16:335-342, 2001
  • 7) 吉田豊彦ほか:災害時の透析医療ネットワーク. 透析療法のリスクマネジメント, 飯田喜俊ほか編, 中外医学社, 東京, 2002, pp.323-328
  • 8) 災害時における透析医療活動マニュアル (改訂版), 長澤俊彦監修, 東京都衛生局医療福祉部特殊疾病対策課, 東京, 2001, pp.5-48
  • 9) 井上欣三:地震災害と船舶の活用. 日本航海学会誌「NAVIGATION」 126:1, 1995
  • 10) 井上欣三:災害時緊急医療に対する海上からの支援. 日本透析医会雑誌18:137-143, 2003

P.112 掲載の参考文献

  • 1) 内藤秀宗:透析施設における災害対策. 日本透析医学雑誌15:303-306, 2000
  • 2) 日台秀雄:阪神大震災より学ぶもの. 透析ケア2:32-40, 1996
  • 3) 坂井瑠実:透析施設における震災対策. 日本透析医会雑誌15:307-309, 2000
  • 4) 南裕子ほか:災害看護のあり方と実践. 災害時看護教育, 日本看護協会, 191-200, 1998
  • 5) 高光義博:大規模災害と透析. 人工臓器24:1062-1069, 1995

P.131 掲載の参考文献

  • 1) 吾妻眞幸ほか:透析中に地震が起きたら. 透析ケア4:51-53, 1998
  • 2) 河口豊:病院における震災後の診療機器等の復旧による診療機能の回復に関する研究. 平成9年度厚生科学研究費補助金行政政策研究分野災害時支援対策総合研究事業, 1997
  • 3) 河口豊ほか:震災時に医療機能を早期回復するための診療機器等の日常点検に関する研究. 日本集団災害医学会誌4:17-26, 1999
  • 4) 芝本隆:透析室における災害対策-震度3の地震の際になすべきこと. 透析療法-専門医にきく最新の治療, 佐中孜ほか編, 中外医学社, 東京, 1997, pp.320-321
  • 5) 内藤秀宗編著:阪神大震災に学ぶ医療と人の危機管理, はる書房, 東京, 1996
  • 6) 内藤秀宗:リスクマネジメントの基礎-災害による被害と医療. 透析療法のリスクマネジメント, 飯田喜俊ほか編著, 中外医学社, 東京, 2002, pp.16-20
  • 7) 内藤秀宗:災害による被害対応-災害対策マニュアル. 透析療法のリスクマネジメント, 飯田喜俊ほか編著, 中外医学社, 東京, 2002, pp.310-319
  • 8) Naito H:The basic hospital and renal replacement therapy in the Great Hanshin Earthquake. Renal Failure 19:701-710, 1997
  • 9) 日台秀雄:透析室における災害対策-災害時の緊急マニュアル. 透析療法-専門医にきく最新の治療, 佐中孜ほか編, 中外医学社, 東京, 1997, pp.328-331
  • 10) 宮崎哲夫ほか:災害による被害対応-地震. 透析療法のリスクマネジメント, 飯田喜俊ほか編著, 中外医学社, 東京, 2002, pp.290-296
  • 11) 山上征二:地震による被害と対策-患者移送と受け入れの問題点. 腎と透析39:511-515, 1995