書籍名 |
面白医話III ―ローマ社会医療文化誌紀行― |
出版社 |
荘道社
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発行日 |
2002-08-10 |
著者 |
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ISBN |
4915878368 |
ページ数 |
255 |
版刷巻号 |
初版第1刷 |
分野 |
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閲覧制限 |
未契約 |
世界には無数の都市があり町があり、誰かがその町を故郷としており、すべての町には歴史があり、美しさがあります。人は誰も世界中の都市や町を訪れることはできず、美しさや歴史上の重要性などについての絶対的な評価は不可能ですし、またそんなことをする意味も必要もないでしょう。でも、でも、そうは言ってもローマだけは別格なのです。そうです、ローマは現代文明を築き上げてきた人類の歴史において、その果たした重要性と風格からみて、他の諸都市とは隔絶していると、敢えて言いたいのです。(「はじめに」より)
目次
- 表紙
- はじめに
- もくじ
- 1 世界の都ローマ
- 2 旧ローマ城壁外の地
- サン・パオロ・フォーリ・レ・ムーラ大聖堂
- ピラミッドとイギリス人の墓地
- 古代からの結核
- ロマン派と肺結核
- レネックと聴診器
- 現代における結核
- 結核とアルピニズム
- 3 ローマ建国史余談
- ギリシア神話とローマ建国伝説
- ローマ建国神話と狼の子育て
- ローマ建国と皮膚結核
- 4 ローマとマラリア
- マラリアという病気
- マラリアの南アメリカへの伝播
- キニーネの再発見
- 記憶違いによるキニーネの名の由来
- 近代の歴史におけるマラリア
- ローマとマラリアの因縁
- 日本におけるマラリア
- 5 カラカラ浴場
- カラカラ浴場と古代ローマの入浴方法
- ガレノスの医学理論
- ガレノスの精気説と公衆浴場
- ヒッポクラテスの四体液説と公衆浴場
- ローマ帝国の拡大と近代の温泉保養地
- 温泉と芸術家
- 6 ドミネ・クォ・ヴァディス教会
- 7 ローマの休日
- 8 医神アスクレーピオス
- アスクレーピオス神のローマ遷座
- 医の神アスクレーピオスと蛇の関係
- テベレ島に残るアスクレーピオス神
- カピトリーノ美術館
- 9 ヴァチカン市国
- 聖ピエトロ大聖堂
- 宗教改革と免罪符
- マルティン・ルターの悩みと確信
- 10 フッガー家と梅毒
- 梅毒のヨーロッパ上陸
- 梅毒賛歌
- 梅毒の原因と治療法
- フッガー家の戦略
- 梅毒 (シフィリス) 余談
- 11 ヴァチカン美術館と美術談義
- 美術館・博物館鑑賞法私論
- ヴァチカン美術館とシスティナ礼拝堂
- 12 ローマの大略奪
- 13 芸術家と人体解剖
- 14 サンタンジェロ城と聖ミカエル
- 15 コルソ通りからポポロ門
- アンデルセンと即興詩人
- ポポロ門
- サンタ・マリア・デル・ポポロ教会
- 16 ボルゲーゼ公園とアスクレーピオス像
- 17 骸骨寺で自己との対話
- 18 聖マリア勝利教会からトレヴィの泉
- 19 日本人使節の宿舎となった二つの教会
- おわりに
- 参考文献
- 奥付
参考文献
おわりに
P.238 掲載の参考文献
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(1) 松田毅一 『天正遣欧使節』 講談社学術文庫, 講談社, 1999年
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(2) 『地球の歩き方 (78) ローマ(二〇〇一-二〇〇二年版)』 ダイアモンド社, 2000年
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(3) 『地球の歩き方 (24) イタリア(一九九六-一九九七年版)』 ダイアモンド社, 1996年
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(4) 河島英昭 『ローマ散策』 岩波新書, 岩波書店, 2000年
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(5) ゲーテ著, 相良守峯訳 『イタリア紀行(上) (中) (下)』 岩波文庫, 岩波書店, 1996年
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(6) アンデルセン著, 大畑末吉訳 『即興詩人(上) (下)』 岩波文庫, 岩波書店, 2000年
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(7) 佐渡谷重信 『絵画で読む死の哲学』 講談社学術文庫, 講談社, 1998年
-
(8) バージャー著, 藤永茂訳 『コロンブスが来てから』 朝日選書, 朝日新聞社, 1992年
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(9) コロンブス著, 青木康征訳 『コロンブス航海誌』 平凡社, 1993年
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(10) モンタネッリ著, 藤沢道郎訳 『ローマの歴史』 中公文庫, 中央公論社, 1996年
-
(11) ゲーテ著, 相良守峯訳 『ファウスト(上) (下)』 岩波文庫, 岩波書店, 1999年
-
(12) 藤沢道郎 『物語イタリアの歴史』 中公新書, 中央公論社, 1999年
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(13) 平井正穂編 『イギリス名詩選』 岩波文庫, 岩波書店, 2001年
-
(14) 村川堅太郎, 長谷川博隆, 高橋秀 『ギリシア・ローマの盛衰』 講談社学術文庫, 講談社, 1996年
-
(15) オウィディウス著, 中村善也訳 『変身物語(上) (下)』 岩波文庫, 岩波書店, 1997年
-
(16) スエトニウス著, 国原吉之助訳 『ローマ皇帝伝(上) (下)』 岩波文庫, 岩波書店, 1994年
-
(17) 坂井栄八郎 『ゲーテとその時代』 朝日選書, 朝日新聞社, 1996年
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(18) 松田治 『ローマ神話の発生』 現代教養文庫, 社会思想社, 1992年
-
(19) サトクリッフ & サトクリッフ著, 市場泰男訳 『エピソード科学史(III)』 現代教養文庫, 社会思想社, 1982年
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(20) ロマン・ロラン著, 高田博厚訳 『ミケランジェロの生涯』 岩波文庫, 岩波書店, 1997年
-
(21) 田中英道 『ミケランジェロ』 講談社学術文庫, 講談社, 1995年
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(22) 西村貞二 『ルネサンスと宗教改革』 講談社学術文庫, 講談社, 1993年
-
(23) 澤木四方吉 『美術の都』 岩波文庫, 岩波書店, 1998年
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(24) 弓削達 『永遠のローマ』 講談社学術文庫, 講談社, 1995年
-
(25) マール著, 柳宗玄, 荒木成子訳 『ヨーロッパのキリスト教美術(上) (下)』 岩波文庫, 岩波書店, 1995年
-
(26) 和辻哲郎 『イタリア古寺巡礼』 岩波文庫, 岩波書店, 1995年
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(27) 河野貴 『金のホテル銀のホテル』 朝日文庫, 朝日新聞社, 1999年
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(28) 長尾重武 『ローマ』 ちくま新書, 筑摩書房, 1997年
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(29) 坂東真砂子 『イタリア・奇蹟と神秘の旅』 角川書店, 2000年
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(30) ホワイトヘッド著, 上田泰治, 村上至孝訳 『科学と近代世界』 松籟社, 1991年
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(31) 渡辺一夫責任編集 『世界の名著(22) エラスムス, トマス・モア』 中央公論社, 1995年
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(32) 山本俊一 『梅毒からエイズへ』 朝倉書店, 1994年
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(33) カートライト著, 倉俣トーマス旭, 小林武夫訳 『歴史を変えた病』 法政大学出版局, 1997年
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(34) 橋本雅一 『世界史の中のマラリア』 藤原書店, 1995年
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(35) ケテル著, 寺田光徳訳 『梅毒の歴史』 藤原書店, 1996年
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(36) ドッジ著, 白幡節子訳 『世界を変えた植物』 八坂書房, 1988年
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(37) リュフィユ・スールニア著, 仲澤紀雄訳 『ペストからエイズまで』 国文社, 1996年
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(38) ターナー著, 野崎嘉信訳 『地獄の歴史』 法政大学出版局, 1995年
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(39) 小池寿子 『死者のいる中世』 みすず書房, 1994年
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(40) 小池寿子 『屍体狩り』 白水社, 1995年
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(41) ヴォラギネ著, 前田敬作, 今村孝訳 『黄金伝説(1)』 人文書院, 1997年
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(42) クイントゥス著, 松田治訳 『トロイア戦記』 講談社学術文庫, 講談社, 2000年
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(43) 坂下広吉 『初めの男ギルガメシュ物語』 新潮社, 2000年
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(44) 高津春繁 『ギリシア・ローマ神話辞典』 岩波書店, 1999年
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(45) 『新共同訳聖書』 日本聖書協会, 1994年
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(46) 『平凡社世界大百科辞典』 平凡社, 1991年
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(47) 澤田祐介 『面白医話-社会医療文化誌案内』 荘道社, 2000年
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(48) 澤田祐介 『面白医話II-イタリア社会医療文化誌紀行』 荘道社, 2001年
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(49) 澤田祐介 『蘇る医神アスクレビオスの物語』 医歯薬出版, 2001年