書籍名 |
植物の香りと生物活性―その化学的特性と機能性を科学する― |
出版社 |
フレグランスジャーナル社
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発行日 |
2010-08-10 |
著者 |
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ISBN |
9784894791848 |
ページ数 |
234 |
版刷巻号 |
第1版第1刷 |
分野 |
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閲覧制限 |
未契約 |
植物の香り研究の第一人者が多彩な植物の可能性に科学的に迫ります。アロマリサーチの連載をもとに加筆・訂正、書き下ろしの章を加えた、これまでの研究の集大成ともいうべき一冊。
目次
- 表紙
- 植物に秘められた化学成分の力を探る
- 目次
- はじめに
- 第1章 植物の行動を制御する鍵物質―抽出成分
- 1. 抽出成分は個々の植物を特徴づける
- 2. 生態系の中での抽出成分
- 3. 植物の自己防衛の武器―抽出成分
- 第2章 病害から身を守る―抗菌作用
- 1. 樹木の耐朽性と抗菌成分との関わり
- 2. 腐朽や病害から身を守る抗菌性成分
- 第3章 揮発性成分の気体としての抗菌作用
- 1. 精油及び精油成分の揮散度
- 2. 樹木精油の抗菌性
- 3. 気体としての揮発性物質の抗菌作用
- 4. 植物病原菌を抑制する糸状菌の揮発性物質
- 第4章 天然物の抗菌作用とその化学構造
- 1. 化合物の構造と抗菌活性との関連性
- 2. 化合物の相乗作用によって活性は高まる
- 3. 木酢液の抗菌作用
- 第5章 植物生態系をコントロールするアレロパシー
- 1. 他の植物の成長を阻害する
- 2. 生育範囲を広げるための武器―アレロパシー
- 3. 早生樹種にはアレロパシーの強い木が多い
- 4. 忌地現象を起こすコーヒーの木
- 第6章 植生を単純化するアレロパシー
- 1. アレロパシーは裸地を作りやすい
- 2. 水生植物のアレロパシー
- 第7章 農薬代替としての可能性を秘めたアレロパシー
- 1. アレロパシー活性と化学構造との関連性
- 2. アレロパシーのメカニズム
- 3. 雑草防除に役立つか, アレロパシー
- 第8章 腐敗や老化を防ぐ抗酸化物質
- 1. 腐敗や老化を引き起こす活性酸素
- 2. 抗酸化作用の強いハーブ・スパイス類
- 3. フェノール性化合物に多い抗酸化物質
- 第9章 置換基に影響されるフェノール類の抗酸化活性
- 1. フェノール置換基と抗酸化活性との関連性
- 2. コーヒー含有成分と代謝産物の抗酸化活性
- 3. 抗酸化活性に富むポリフェノール類
- 第10章 抗酸化活性は何によって決まるか
- 1. 水酸基, メトキシル基の数と位置が抗酸化活性の決め手
- 2. 食品類の抗酸化活性とその活性の増加
- 第11章 摂食を阻害し草食害虫から身を守る
- 1. ヘミテルペン配糖体の摂食阻害作用
- 2. ピロリチジン類の摂食阻害作用
- 3. シロアリに摂食阻害作用のある植物成分
- 4. スギの害虫スギカミキリを忌避する揮発性成分
- 第12章 喘息・アトピーの原因, 塵ダニ類の繁殖を抑える植物成分
- 1. ダニの繁殖を抑える
- 2. 精油を豊富に含む屋久杉は殺ダニ作用が強い
- 3. α-ピロン化合物の殺ダニ作用
- 4. ピシフェリン酸の殺ダニ活性と部分構造との関連性
- 5. 木材のにおいはダニの繁殖を抑える
- 6. メラルーカの殺ダニ活性
- 7. 塵ダニ類を植物のにおいで抑える
- 第13章 害虫を制御する殺虫成分
- 1. キノン類の殺虫作用
- 2. 揮発性有機イオウ化合物の殺虫作用
- 3. その他の植物由来殺虫成分
- 4. 有毒成分としての利用
- 第14章 がんを抑える
- 1. 抗がん物質は細胞毒性物質の発掘から
- 2. 細胞毒性を有する成分
- 3. 必要とされる生態系と持続性を考慮した植物成分の利用
- 第15章 健康を保つのに役立つ植物成分
- 1. 糖尿病を防ぐ
- 2. 病気を媒介する害虫を抑える
- 3. 病原菌やウイルスを抑える
- 4. 潰瘍を防ぐ
- 5. 精油の香りで肥満を防ぐ
- 第16章 からだをリフレッシュする森の空気
- 1. 森のすがすがしさの源, 木の香り
- 2. ヒトにやさしい木の香り
- 3. からだを癒す森林浴
- おわりに
- 索引
- 奥付