書籍詳細
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書籍名 | 香り創りをデザインする ―調香の基礎からフレグランスの応用まで― |
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出版社 | フレグランスジャーナル社 |
発行日 | 2010-07-07 |
著者 |
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ISBN | 9784894791824 |
ページ数 | 606 |
版刷巻号 | 第1版第1刷 |
分野 |
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閲覧制限 | 未契約 |
香料の基礎知識から調香の理論・実践にいたるまでをクリエーティブな発想のもとでトータルにデザインする。本書は、わかりにくい調香行為を「香り創りをデザインする」という視点で解説するとともに、香料素材の紹介は調香師が利用しやすいように、今までのどの書籍にも見られない香調分類としました。この本一冊あれば現代調香のすべてがわかるように編集されています。座右の書として活用していただければ幸いです。
目次
- 表紙
- 口絵
- はじめに
- 目次
- 第I編 香料の基礎知識P.1閲覧
- 第1章 調香師 (パフューマー)
- 1、 調香の歴史
- 1) 古代の香料史
- 2) 近代の香水史
- 3) 20世紀の香りの変遷
- 4) 調香師の偉大な業績
- 2、 調香師を養成する所
- 1) 日本フレーバー・フレグランス学院
- 2) 香水、化粧品、食品香料国際高等学院
- 3) グラース調香師養成学校とジボダン香料学校
- 3、 調香師に必要な能力
- 4、 調香師の仕事内容
- 1) 自主研究
- 2) 依頼研究
- 5、調香師の活躍場所
- 第2章 実践的な香料入門
- 1、 香料の取扱い
- 1) 容器の形体と材質
- 2) 容器の洗浄
- 3) 調合時の容器の取扱い
- 4) 保存方法
- 2、 香料を量る技術
- 1) 計量器
- 2) 調合処方
- 3) 調合準備
- 4) 計量と調合
- 3、 香料を嗅ぐ技術
- 1) 嗅ぐ環境
- 2) 香りを嗅ぐ人の心構え
- 3) 嗅ぐ技術
- 4、 香りを体得する方法
- 1) 嗅覚上の記憶
- 2) 香りの分類
- 3) 記憶した香りの想起・心象づくり
- 第3章 香りの表現方法
- 1、 匂いの表現方法の歴史
- 2、 香りを表現するためのトレーニング法
- 3、 香りの質を表す用語
- 1) 一般的な用語
- (1) 感覚表現用語
- (2) 知覚表現用語
- (3) 感情表現用語
- (4) 印象表現用語
- (5) 化学的表現用語
- 2) 香料業界で用いる専門用語
- (1) 香質表現用語
- (2) 調合香料表現用語
- (3) 複雑な香りの表現方法
- 3) 官能評価法で用いる用語
- 4、 香りの強度を表す用語
- 1) 一般的な用語
- 2) 香料業界で用いる専門用語
- 5、 用語を展開して調香に結びつける
- 第4章 匂いを感じるメカニズム
- 1、 人間の感覚器官
- 2、 匂いの取り込み方
- 1) 鼻腔からの取り込み
- 2) 口腔からの取り込み
- 3、 匂いを感じる仕組み
- 4、 匂いの認知、識別
- 5、 嗅覚の特性
- 1) 嗅力 (感度)
- (1) 嗅力の検査方法
- 2) 匂い刺激に対する特性
- (1) 順応
- (2) 慣れ
- (3) 嗅覚疲労
- 3) 人間の属性による特性
- (1) 嗅力の個人差
- (2) 嗅覚異常
- (3) 嗅力の年齢差
- (4) 嗅力の性差
- (5) 嗅力の個人内変動
- (6) 嗅力の日内変動
- (7) その他、嗅力に及ぼす影響
- 6、 嗅覚刺激が心理・生理作用を発現する理由
- 第5章 香料化学
- 1、 香料化合物の化学構造
- 1) 構成元素
- 2) 原子の構造
- 3) 分子の構造
- 4) 香料化合物の命名法
- (1) 脂肪族 (鎖式) 化合物
- (2) 環式化合物
- (3) 複素環式化合物
- 5) 分子量
- 2、 匂い物質になる条件
- 1) 水や油に溶ける性質 (溶解性)
- 2) 空気中へ飛び出す性質 (揮発性)
- 3) 匂いの性質を決める分子構造 (官能基)
- 3、 匂いと化学構造
- 1) 化合物の基本骨格による匂いの違い
- 2) 炭素数による匂いの違い
- 3) 異性体による匂いの違い
- 4) 官能基による匂いの違い
- 4、 匂いの濃度と匂いの強度との関係
- 1) ウエバー・フェヒナーの法則 (W・Fの法則)
- 5、 匂いの濃度が匂いの質に与える影響
- 6、 匂いの強度を決める因子
- 1) 精神物理機能の勾配
- 2) 刺激閾値
- 3) 混合時に現れる現象
- 7、 香料の特性
- 1) 物理化学的特性
- (1) 性状
- (2) 沸点
- (3) 比重
- (4) 可燃性
- (5) 不安定性
- (6) 希釈性 (濃度)
- (7) 溶解性
- 2) 感覚強度
- (1) 六段階臭気強度表示法
- (2) 香料の匂い強度表示法
- 3) 持続性
- (1) 持続性を決める因子 (分子間力)
- (2) 持続性の測定
- 4) 保留性
- 5) 揮発性 (蒸散性)
- (1) 揮発性を決める因子
- (2) リフティングアップ (liftingup) やブースター (booster) 効果
- (3) 揮発性 (蒸散性) の測定
- 6) 拡散性
- 7) 付着性
- 第6章 匂いの計測
- 1、 機器分析法
- 1) 分析機器に掛けるための前処理
- (1) 精油採取時の注意点
- (2) 植物からの精油採取方法
- 2) 分析機器
- (1) ガスクロマトグラフ (GC)
- (2) ヘッドスペース GC
- (3) 匂い嗅ぎGC (GC−O)
- (4) 多次元GC(MDGC)
- (5) ガスクロマトグラフ―質量分析計 (GC−MS)
- (6) 高速液体クロマトグラフ (HPLC)
- 2、 官能評価
- 1) 官能評価とは
- 2) 化粧品の香りの官能評価目的
- 3) 香料開発過程での様々な官能評価
- 4) 官能評価手順
- 5) 官能評価の三大要素
- (1) 評価項目
- (2) パネル
- (3) サンプル
- 6) 官能試験のやり方
- (1) 試験に用いる用語
- (2) 試験方法
- (3) サンプルの提示方法
- (4) 回答方法
- (5) 評価結果の解析
- 第7章 香料の安定性と安全性
- 1、 香料の品質保証
- 2、 香料の安定性
- 1) 不安定な香料の化学反応
- 2) 変臭
- 3) 着色・変色・退色
- 3、 基剤の安定性に及ぼす香料の悪影響
- 1) 化学変化
- 2) 溶解性
- 4、 保存安定性
- 5、 安定性試験
- 1) 温度安定性試験
- 2) 光安定性試験
- 3) 保存安定性試験
- (1) 加速試験方法
- 6、 香料の安全性
- 1) 安全性に係わる特性
- 2) 安全性に関わる組織と活動
- (1) IFRA (国際フレグランス協会)
- (2) RIFM (フレグランス物質のための研究機関)
- (3) IEC (IFRA執行委員会)
- (4) JFFMA (日本香料工業会)
- 3) 安全性確保のためのガイドライン
- (1) 禁止品目
- (2) 数量制限品目
- (3) 規格品目
- 4) 最新の規制動向
- 7、 日本の法規制の現状
- 1) 薬事法
- 2) その他の法規制
- (1) 化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律 (化審法)
- (2) 労働安全衛生法
- (3) 有機溶剤中毒予防規則
- (4) 毒物及び劇物取締法
- (5) 消防法
- (6) 麻薬及び向精神薬取締法
- (7) 覚せい剤取締法
- (8) 製造物責任法
- (9) 悪臭防止法
- (10) その他 (揮発性有機化合物の規制動向)
- 第8章 香料の機能
- 1、 香料の心理・生理作用 (アロマコロジー)
- 1) 匂いの嗜好作用
- (1) 匂いの嗜好性の形成
- (2) 匂い強度と快・不快
- (3) 嗜好 (快・不快) 作用の測定
- 2) 覚醒・鎮静作用
- (1) 覚醒・鎮静作用の測定
- 3) 疲労感軽減・作業効率向上作用
- (1) 疲労感軽減・作業効率向上作用の測定
- 4) ストレス緩和作用
- (1) ストレス緩和作用の測定
- 5) 免疫向上作用
- (1) 免疫作用の測定
- 6) 睡眠改善作用
- (1) 睡眠改善作用の測定
- 7) 異性誘引作用
- (1) 異性誘引作用の測定
- 2、 香料の薬理作用
- 1) 局方に収載されている香料
- 2) 最近の研究事例
- (1) 抗肥満効果
- (2) 育毛効果
- (3) 皮膚の抗老化効果
- (4) 皮膚バリア改善効果
- (5) 美白効果
- (6) 抗酸化効果
- (7) 抗アレルギー効果
- (8) 冷感効果
- 3、 精油の心理・生理作用 (アロマテラピー)
- 4、 消臭作用
- 1) 悪臭の特性
- (1) 悪臭の物質的特性
- (2) 悪臭の感覚的特性
- 2) 消臭方法
- 3) 臭気発生のメカニズム
- 4) 香料の消臭作用
- 5) 香料の感覚的消臭作用の分類
- 6) 香料の消臭効果の具体例
- 5、 誘引・忌避作用
- 1) 誘引作用のある香料
- 2) 忌避作用のある香料
- 6、 抗菌・抗酸化作用
- 1) 抗菌作用のある香料
- 2) 抗酸化作用のある香料
- 第II編 香料素材 P.193閲覧
- 第9章 香料素材
- 1、 香料素材の記憶方法
- 2、 香料素材の分類
- 1) 天然香料
- (1) 植物性香料の製法上の分類
- 2) 合成香料
- (1) 単離香料
- (2) 純合成香料
- 3、 天然の香料素材
- 1) 動物性香料素材
- 2) 植物性香料素材
- (1) 植物による精油の生合成
- (2) 植物体内での精油の貯蔵方法
- (3) 植物性香料の原料
- (4) 植物性香料の製造方法
- (5) 植物性香料素材
- 4、 合成の香料素材
- 1) 合成香料の製造に用いる化学反応
- (1) 酸化反応
- (2) 還元反応
- (3) 加水反応
- (4) エステル化反応
- (5) 加水分解反応
- (6) ハロゲン化反応
- (7) 縮合反応
- (8) 閉環反応
- (9) 転位反応
- (10) 付加反応
- (11) カニツァロ反応
- (12) エーテル合成反応
- (13) ニトロ化反応
- (14) その他
- 2) 安価な原料からテルペン系香料の合成
- (1) ピネンからの合成プロセス
- (2) イソプレンからの合成プロセス
- (3) アセチレン・アセトンからの合成プロセス
- 3) 基礎的な合成香料素材
- 4) 有名なスペシャリティ
- (1) スペシャリティと香水の創作
- (2) 有名香水に見るスペシャリティの実態
- (3) スペシャリティの紹介
- 5、 調合された香料素材 (スペシャリティベース)
- 1) 有名なスペシャリティベース
- 第III編 調香と製品応用P.367閲覧
- 第10章 調香の基礎知識と技術
- 1、 調香の手順
- 1) 調香のためのインスピレーションやイマジネーション
- 2) 調香手順
- 2、 アコード
- 1) 基本的アコードの実践
- (1) フローラルに見るアコード
- (2) その他の重要な香料素材に見るアコード
- (3) 有名香水に見るアコード
- 3、 香りの構成
- 1) 揮発性に基づく香りの構成
- (1) トップノート
- (2) ミドルノート / モディファイアー
- (3) ベースノート
- (4) 揮発性を利用した調香
- (5) 揮発性による香りの構成比
- 2) ニュースタイルの香りの構成
- 4、 香りを組み立てる
- 1) 処方箋の使い方
- (1) パーツ組立方式
- (2) 一体成形方式
- 2) 組み立てる方法
- (1) フローラルの例 : ジャスミン
- (2) 香水の例 : レール デュ タン
- 3) 処方例
- (1) 代表的なフローラル
- (2) 有名香水
- 5、 マッチング
- 1) 嗅覚を用いたマッチング
- 2) ガスクロマトグラフ (GC) を用いたマッチング
- (1) GCによるマッチングの手法
- 6、 ベース化
- 第11章 調香の応用知識と技術
- 1、 香調
- 1) 香質の心理作用
- 2) 香調の系統
- (1) 女性用香水
- (2) 男性用香水
- 3) 嗜好性
- 4) 認容性
- 5) 創造性
- 6) 香りの展開
- 7) 強度
- 8) 賦香製品でのアコード
- 9) バランス・ハーモニー・トーン
- 2、 基剤適性
- 1) 基剤と香料の相容性
- 2) 蒸散性
- 3、 製品形体や製造条件の影響
- 4、 機能性
- 5、 使用対象
- 1) 製品
- 2) 人的条件
- 6、 価格
- 7、 安全性
- 8、 商品コンセプト
- 9、 香りの傾向・流行 (マーケティング)
- 1) 調香師の心構え
- 2) 企業の心構え
- 10、 見本提出期限
- 11、 注文量
- 12、 香料素材の制約
- 13、 類似香調での処方の変更
- 1) モディフィケーション
- 2) リフォーミュレーション
- (1) ラインエクステンション
- (2) ブランドエクステンション
- 3) トリクルダウン
- 4) レボリューション
- 5) 処方変更のポイント
- 第12章 香料の製品応用
- 1、 製品開発の変遷
- 2、 香料の使用目的
- 3、 香粧品香料の用途の概要
- 4、 香粧品香料の適正な使用量 (賦香率)
- 5、 化粧品
- 1) 芳香化粧品 (ファインフレグランス)
- (1) 芳香化粧品の製造方法
- (2) 芳香化粧品の種類
- (3) 最近の香りの動向
- (4) 芳香化粧品の使用目的
- (5) 芳香化粧品の使い方
- (6) 芳香化粧品の選び方
- (7) 保存方法
- 2) 顔用化粧品 (フェイス用化粧品)
- (1) 基礎化粧品
- (2) メイクアップ化粧品
- (3) 顔用化粧品の基剤処方
- 3) 頭髪・頭皮用化粧品
- (1) シャンプー・リンス
- (2) 整髪剤
- (3) 育毛・養毛剤
- (4) カラーリング剤
- (5) その他
- (6) 頭髪・頭皮用化粧品の基剤処方
- 4) ボディー用化粧品
- (1) 石鹸
- (2) ボディーシャンプー
- (3) 浴用剤
- (4) その他
- (5) ボディー用化粧品の基剤処方
- 5) 口腔用化粧品
- (1) 歯磨き
- (2) 口中清涼剤
- (3) 口腔用化粧品の基剤処方
- 6、 ハウスホールド製品
- 1) 衣料用製品
- (1) 衣料用洗浄剤
- (2) 衣料用仕上げ剤
- (3) 衣料用製品の基剤処方
- 2) 台所用製品
- (1) 台所用洗浄剤
- (2) 台所用製品の基剤処方
- 3) 住居・家具用製品
- (1) 住居・家具用洗浄剤、仕上げ剤
- (2) 住居・家具用製品の基剤処方
- 4) 芳香消臭剤
- (1) 製品の特性
- (2) 芳香消臭剤の香り
- (3) 芳香消臭剤の基剤処方
- 5) ポプリ
- (1) ポプリの材料
- (2) ポプリの作り方
- 7、 アロマテラピー
- 1) 使用する代表的な精油
- 2) 精油の使用方法
- (1) 精油の配合
- (2) 一般的な使用方法
- 3) 精油の効能効果
- (1) 精油の心理・生理効果
- 4) 精油の安全性
- 8、 お香
- 9、 ペット用製品
- (1) ペット用製品の香り
- (2) ペット用製品の基剤処方
- 10、 その他
- 1) 医薬品
- 2) 工業製品
- 3) 保安用製品
- 4) 環境用製品
- 5) 誘引剤・忌避剤
- 付録・その他P.533閲覧
- 付録 別表
- 別表1 日本語-外国語変換目録
- 別表2 調香師とその作品
- 別表3 匂い強度指数と蒸気圧、揮発指数
- 別表4 単品香料の記憶用マップ (天然香料編)
- 別表5 単品香料の記憶用マップ (合成香料編)
- 別表6 天然香料素材一覧表
- 別表7 合成香料素材一覧表
- 別表8 製品用途別賦香率一覧表
- その他
- 参考図書
- 参考・引用文献
- おわりに
- 謝辞
- 一般用語索引
- 香料素材名用語索引
- 奥付