書籍名 |
子どもの心の診療シリーズ5 子ども虐待と関連する精神障害 |
出版社 |
中山書店
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発行日 |
2008-11-20 |
著者 |
- 齊藤万比古(総編集)
- 本間博彰(責任編集)
- 小野善郎(責任編集)
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ISBN |
9784521730646 |
ページ数 |
289 |
版刷巻号 |
初版第2刷 |
分野 |
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シリーズ |
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閲覧制限 |
未契約 |
子ども虐待は,親の病理はもとより虐待を受けた子どもの心に刻まれる病理の多彩さから,子どもにかかわる臨床家にとって喫緊の大きな課題です.本書では,わが国における子ども虐待の概要と,精神疾患との関連や治療,親への対応を含む事例への介入などについて,第一線の臨床家がわかりやすく解説しています.
目次
- 表紙
- シリーズ刊行にあたって
- はじめに
- CONTENTS
- 執筆者一覧
- I. 子ども虐待の概要
- 1. 子ども虐待の概念と定義
- 1. 子ども虐待の全体像
- 2. 子ども虐待の定義
- 3. 子ども虐待の分類
- 4. 特殊な虐待など
- 5. 子ども虐待と今後
- 2. 子ども虐待の疫学
- 1. 子ども虐待の発生状況
- 2. 子ども虐待の具体的な内容
- 3. 子ども虐待による死亡事例について
- 4. 子ども虐待のリスク要因
- 3. 子ども虐待の発達的影響
- 1. 子どもの発達に対する有害作用としての子ども虐待
- 2. 子ども虐待の影響の特徴
- 3. 身体的影響
- 4. 心理および行動面への影響
- 5. 保護因子
- II. 子ども虐待と精神医学
- 1. 被虐待児のアセスメント
- A. 多次元的評価
- 1. 多次元的評価の重要性
- 2. 虐待を受けた子どもの心理アセスメントプロトコール
- B. 心理アセスメント
- 1. 虐待と精神疾患
- 2. 心理アセスメントの全体像
- 3. TSCC (子ども用トラウマ症状チェックリスト)
- 4. ACBL-R (虐待を受けた子どもの行動チェックリスト改訂版)
- 2. 子ども虐待と関連する精神医学的診断
- A. 愛着障害
- 1. 乳幼児期の「愛着の問題」について : 2つの研究の流れ―型分類と精神障害
- 2. 愛着障害
- B. 不安障害と気分障害 ― 心的外傷後ストレス障害とうつ病性障害を中心に
- C. 破壊的行動障害
- 1. 破壊的行動障害の多面性
- 2. 子ども虐待と破壊的行動障害
- 3. 子ども虐待が絡んだ注意欠陥および破壊的行動障害の症例
- 4. 子ども虐待の発達精神病理学と破壊的行動障害
- D. パーソナリティ障害, 自殺関連行動
- 3. 治療
- A. 被虐待児の治療方法と治療構造
- 1. 子どもの治療は虐待ケース全体の支援の一部である
- 2. 総合的支援のあり方
- 3. 虐待ケースへの治療のいろいろ
- B. 虐待によるトラウマの治療
- 1. 子どものトラウマの特徴
- 2. 治療の前提
- 3. 症状の見立て
- 4. 治療設定
- 5. 治療導入
- 6. 治療者のもつ情報と守秘義務
- 7. 治療の終結
- 8. 治療技法の実際
- 9. 治療で生じること, 気をつけること
- C. 長期的ケア
- 1. 精神科臨床と子ども虐待
- 2. 虐待加害親 / 養育者と精神科臨床
- III. 子ども虐待の予防と介入
- 1. 子ども虐待の早期発見
- 1. 子ども虐待の予防と早期発見
- 2. 子ども虐待を疑う所見
- 3. 子ども虐待に気づくために
- 2. 子ども虐待の通告と介入
- 1. 虐待が疑われた場合の対応の流れ ― 児童福祉制度と医療の関係
- 2. 関係機関の役割と協働
- 索引
- 奥付