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書籍詳細

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書籍名 子どもの心の診療シリーズ2 発達障害とその周辺の問題
出版社 中山書店
発行日 2008-11-20
著者
  • 齊藤万比古(総編集)
  • 宮本信也(責任編集)
  • 田中康雄(責任編集)
ISBN 9784521730721
ページ数 353
版刷巻号 初版第4刷
分野
シリーズ
閲覧制限 未契約

発達障害診療の受診希望者は刻々と増え続け、適切な医療支援へのニーズはますます高まっています。本書では、発達障害に対する医学的対応に加え、社会学的視点、教育や児童福祉の取り組み、保護者への支援、さらに発達障害のある当事者の意見を具体的にわかりやすく紹介しています。多角的視点から発達障害を考察し、発達障害の子どもたちに最も必要な医療支援とは何かを追究する一冊です。

目次

  • 表紙
  • シリーズ刊行にあたって
  • はじめに
  • 目次
  • 執筆者一覧
  • I. 発達障害概論
    • 1. 医学的視点からみた発達障害
      • 1. 歴史的かつ包括的な概念としての発達障害
      • 2. わが国への発達障害概念の紹介
      • 3. 医学領域での発達障害(developmental disorders)
      • 4. 知的障害と精神遅滞
      • 5. ADHDは発達障害か
      • 6. てんかんは発達障害か
      • 7. 小児心身症は発達障害か
    • 2. 社会福祉学的視点からみた発達障害
      • 1. 生活支援と「発達障害」
      • 2. 発達障害者支援法と障害者自立支援法における課題と展望
    • 3. 社会学的視点からみた発達障害
      • 1. 問題の所在と社会学的アプローチ
      • 2. 線引きの文脈としての社会
      • 3. 意味付与装置としての社会
      • 4. 無力化プロセスとしての社会
      • 5. 増幅装置としての社会
      • 6. 障害の社会性と支援
    • 4. 発達障害の遺伝学
      • 1. 発達障害の病因
      • 2. 知的障害(精神遅滞)の遺伝学
      • 3. 自閉性障害の遺伝学
      • 4. 特異的発達障害
      • 5. 注意欠如・多動(性)障害
      • 6.これまでの研究の限界と今後の方向性
  • II. 発達障害各論
    P.45閲覧
    • 1. 知的障害(精神遅滞)
      • 1. 概念
      • 2. 疫学
      • 3. 病因
      • 4. 症状
      • 5. 診断
      • 6. 身体所見・検査所見
      • 7. 治療
      • 8. 予後
    • 2. 広汎性発達障害
      • 1. 定義
      • 2. 疫学
      • 3. 病因
      • 4. 診断基準
      • 5. 症状
      • 6. 検査所見
      • 7. 鑑別診断と合併症
      • 8. 経過と予後
    • 3. 注意欠如・多動(性)障害
      • 1. 概念
      • 2. 疫学
      • 3. 病因
      • 4. 症状, 診断
      • 5. 検査所見
      • 6. 治療
      • 7. 予後
    • 4. 学習障害
      • 1. 概論
      • 2. 読字障害(reading disorder, あるいはdyslexia)
      • 3. 算数障害(mathematics disorder)
      • 4. 書字表出障害(disorder of written expression)
    • 5. コミュニケーション障害
      • 1. 表出性言語障害
      • 2. 受容-表出混合性言語障害
      • 3. 音韻障害
      • 4. 吃音症
    • 6. 発達性協調運動障害
      • 1. 定義
      • 2. 疫学
      • 3. 病因
      • 4. 症状
      • 5. 診断
      • 6. 鑑別診断
      • 7. 治療
      • 8. 併存障害
      • 9. 予後
  • III. 発達障害の周辺の問題
    P.115閲覧
    • 1. 発達障害と愛着
      • 1. 関係からみた発達障害
      • 2. 発達障害の概念をめぐって
      • 3. 発達の土台としての愛着の問題
      • 4. 愛着と情動をつなぐもの
    • 2. 発達障害と子ども虐待
      • 1. 子ども虐待が引き起こされる危険因子としての発達障害
      • 2. 子ども虐待が引き起こす子どもの発達の歪みと遅れ
      • 3. 臨床治療場面における発達障害児と被虐待児の類似点とその対応
    • 3. 発達障害と反社会的行動-児童青年期に陥りやすい混乱としての非行-
      • 1. 発達障害と非行
      • 2. 非行を正しく理解し予防するための視点
      • 3. 事件化の背景による分類
      • 4. 介入にあたって念頭におくべき視点
  • IV. 評価
    P.143閲覧
    • 1. 発達障害の診断
      • 1. 診断を行うことの意味
      • 2. 発達障害の診断と評価
      • 3. カテゴリー診断学の限界
    • 2. 検査
      • A. 医学的検査
        • 1. 発達障害診断における医学的評価の意義
        • 2. 発達障害の確定診断に有用な検査
        • 3.発達障害の症状を呈する器質的疾患の診断に有用な検査
      • B. 認知検査
        • 1. 認知検査としての知能検査の利用
        • 2. 認知検査の概説
        • 3. 検査バッテリー
      • C. 発達検査
        • 1. 検査の概要
        • 2. 発達検査
    • 3. 行動評価
      • 1. 行動評価の目的
      • 2. 広汎性発達障害の行動評価
      • 3. ADHDの行動評価(ADHD Rating Scale-IV)
      • 4. 学習障害の行動評価(Learning Disabilities Inventory:LDI-R)
      • 5. 問題行動の評価(Child Behavior Checklist:CBCL)
      • 6. 発達的視点に基づく評価のために
  • V. 対応
    P.197閲覧
    • 1. 発達障害への対応の概要
      • 1. 発達障害のある子どもへの対応が目指すもの
      • 2. 発達障害診療の流れ
      • 3. 特性と障害を分けて考える
    • 2. 発達障害の薬物療法
      • 1. 薬物療法の原則
      • 2. ADHD薬物療法の理論的背景とその問題点
      • 3. 精神薬理学的治療薬
      • 4. 薬物選択の進め方
      • 5. 薬物療法の進め方
      • 6. その他の発達障害の薬物療法
    • 3. 発達障害に対する精神療法的視点
      • 1. なぜ「精神療法的視点」か
      • 2. 治療という営みを行ううえでの原則
      • 3. 発達障害への精神療法的治療観
      • 4. 日常診療場面における治療的所作
    • 4. 障害告知・説明
      • 1. 発達障害の告知・説明の目的
      • 2. いつ本人に伝えるべきか
      • 3. 発達障害の告知・説明の具体的方法
      • 4. 周囲の子どもやおとなへの説明の考え方, 留意点
      • 5. 学習障害(LD)などの発達障害がある高校生の実態調査
      • 6. 今後の課題
    • 5. 行動変容法
      • 1. 行動変容法
      • 2. 適切な行動を育てる
      • 3. 不適切な行動を減らす
    • 6. 療育
      • 1. 療育について
      • 2. 療育の考え方
      • 3. 具体的な療育方法
      • 4. 地域療育システムの現状
    • 7. 保護者への支援
      • 1. 発達障害と保護者への誤解
      • 2. 発達障害と親のストレス
      • 3. 保護者支援と親の障害受容
      • 4. 保護者によるきょうだいへのケア
      • 5. 当事者の障害の認識
      • 6. 発達障害とペアレント・トレーニング
      • 7. 家族支援における専門家の心がまえ
    • 8. 特別支援教育
      • 1. 発達障害の子どもへの教育的対応の基本
      • 2. これまでの特殊教育から新たな特別支援教育への転換
      • 3. 発達障害の理解と対応
      • 4. 特別支援教育のシステム
    • 9. 発達障害児の福祉的支援
      • 1. 発達障害児に対する福祉サービス
      • 2. 障害者福祉制度の活用
      • 3. 発達障害児への福祉的支援-障害者自立支援法を背景として
      • 4.発達障害者の就労支援
      • 5. 発達障害児への福祉的支援の課題
    • 10. 当事者の思い
      • A. 保護者の思い
        • 1. 発達障害のある子どもをもつ保護者の現状
        • 2. 保護者の障害受容
        • 3. 保護者自身が抱える問題
        • 4. 医療分野の関与とこれからの課題
        • 5. 保護者が医療関係者に望むこと
      • B. 本人の思い
        • i) 広汎性発達障害-医療と福祉の方々に知っておいてほしいこと-
        • ii) ADHDとうまく付き合うために
          • 1. ADHDがあるとなぜうまくいかないか
          • 2. ADHDを最大限活かすためのキーワード
          • 3. サバイバルチェックリスト
        • iii) 学習障害
          • 1. 学齢期の出来事(私の特性)
          • 2. 教育現場に望むこと
          • 3. 医療機関に望むこと
          • 4. 保護者・家族に望むこと
          • 5. 職場の人たちに望むこと
          • 6. 同じ特性をもつ仲間たちへ
  • 索引
    P.323閲覧
  • 奥付