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書籍詳細

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書籍名 ピック病の症状と治療 コウノメソッドで理解する前頭側頭葉変性症
出版社 フジメディカル出版
発行日 2013-06-01
著者
  • 河野和彦(著)
ISBN 9784862700469
ページ数 257
版刷巻号 初版第1刷
分野
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コウノメソッドで「ピックっぽい」患者にピックセットを処方するだけで、患者が豊かな人間性を取り戻す、劇的な人格改善が得られる!

目次

  • 表紙
  • はじめに
  • 本書の見かた
  • 目次
  • 序論
    P.11閲覧
    • 1. 前頭葉の働き
      • コラム1 いまは亡きピック病研究者にささげる思い
    • 2. 「ピックの限局性脳萎縮」から「前頭側頭葉変性症」までの歴史
  • 第I章 ピック病
    P.19閲覧
    • 1. ピック病の概要
      • 囲み1 抑制系と興奮系
      • 1) 30歳で発病したピック病について (織田辰郎先生症例)
      • 2) ピック病と診断されないために苦痛を強いられた3人のケース
        • ケース1 : 拘留されていた典型例
        • ケース2 : 2年間入院しアリセプトのために瀕死だった患者
        • ケース3 : 6年間アリセプト飲まされて脱力で怠業のように見えた患者
      • 3) 医師はなぜピック病を知らないのか
    • 2. ピック病の症状
      • 1) ピックらしさ
      • 2) ピック感
        • A) ヌーと入ってくる
        • B) 横柄な態度
        • C) 不機嫌
        • D) 多幸
        • E) びっくり眼
        • F) 怠業
        • G) 二度童
      • 3) ピック病の異常行動
        • A) ふざけ症 (モリア)
        • B) 運動常同
        • C) 食行動の異常
        • D) 非刺激性の亢進
        • E) 衝動性
          • 囲み2 ウインタミン前投薬で素直に検査を受ける
    • 3. ピック病の画像
      • 1) 障害部位と症状の関係
      • 2) 偽性ピック (河野) への対応
        • A) 症状性偽性ピック
        • ケース4 : 前頭葉脳梗塞
        • ケース5 : ヘルペス脳炎
        • ケース6 : アルツハイマー型認知症
        • ケース7, 8 : 難解な小阪憲司先生症例 (ピック症状のATD剖検例2例)
        • B) 画像性偽性ピック
      • 3) ピック病なのに画像が違う場合
      • 4) CTの読影
      • 5) 前頭側頭葉変性症のCT所見
        • A) 前頭葉、側頭葉外側の萎縮
        • B) 前頭葉内側の萎縮
        • C) 前頭葉眼窩面の萎縮
        • D) 脳萎縮の確認でピック病を確定した症例
        • ケース9 : 片側側頭葉の急激な萎縮がおきたピック病
        • ケース10 : 鼻歌、急激進行でピック病とわかった
          • 囲み3 日焼けでFTLDとわかった
    • 4. スピード診断できた症例
      • ケース11 : 特有の症状と前頭葉の太い脳溝 (30秒で診断)
      • ケース12 : 自分が診察されるという認識がない (5秒で診断)
      • ケース13 : 不随意発語があるのに脳血流シンチで誤診 (10秒で診断)
      • ケース14 : 「ザ・ピック感」(15秒で診断)
        • コラム2 MRIではピック病の萎縮が見落とされる?
    • 5. 前頭側頭型認知症 (FTD) のその他の病型
      • 1) FLDタイプ
        • ケース15 : FLDタイプ
      • 2) MNDタイプ
        • ケース16 : 動作の遅い40歳代男性
        • ケース17 : 筋萎縮性側索硬化症 (ALS) と診断確定されていた52歳男性
      • 3) 機能画像の賢い利用
        • コラム3 瞳は大脳機能を映す
    • 6. ピックミックス
      • コラム4 神経内科医からのメール - くすりのEBMと学会に疑問
  • 第II章 前頭側頭葉変性症 (FTLD) の分類
    P.89閲覧
    • 1. ピックの大脳萎縮からFTLD分類まで
      • 囲み4 コウノメソッドのめざすもの
    • 2. 意味性認知症 (SD:semantic dementia)
      • 1) FTLD 検出セット
        • ケース1 : 児戯的な意味性認知症
        • ケース2 : 運動常同を示す意味性認知症
        • ケース3 : ケータイ (携帯電話) でわかった意味性認知症。そしてピック化
        • ケース4 : ピックニュアンスを持つ意味性認知症
        • ケース5 : カメラを向けるとふざけ症 (モリア) が誘発された意味性認知症
        • ケース6 : 体重計で看護師が気付いた意味性認知症
        • ケース7 : J-ADNIでアルツハイマー型認知症と診断されていた意味性認知症
        • ケース8 : 元気なのに要介護3である理由がわかった意味性認知症
        • ケース9 : FTLD検出セットで初めてわかった意味性認知症
        • ケース10 : 自分の名前を書けなかった意味性認知症
        • ケース11 : 看護師が気付いた意味性認知症
        • ケース12 : 「若返る」という意味がわからなかった意味性認知症
        • ケース13 : 硬膜下水腫の吸収後に現れた脳萎縮の左右差
          • 囲み5 参考ケース 語義失語のない純粋なピック病
    • 3. 進行性非流暢性失語 (PNFA : progressive non-fluent aphasia)
      • ケース14 : 9年間観察したPNFA
      • ケース15 : メマリー15mgが奏効したPNFA
        • 囲み6 進行が速いのは意味性認知症
    • 4. ピック化
      • ケース16 : 「ピック化」を教えてくれた症例
      • ケース17 : 織田辰郎先生症例の深さ
        • コラム5 画像に振り回されない臨床優先主義。先入観でCTを読む
        • 囲み7 J-ADNIとは?
    • 5. ピックスコア
      • 1) 採点方法
      • 2) ピックスコア4以上に前頭側頭葉変性症の93.4%が入る
    • 6. 大脳皮質基底核変性症 (CBD : corticobasal degeneration)
      • ケース18 : パーキンソンタイプのCBD
      • ケース19 : ピックタイプのCBD
      • ケース20 : PNFAを呈したCBD (織田辰郎先生症例)
    • 7. 進行性核上性麻痺 (PSP : progressive supranuclear palsy)
      • 1) PSPの画像解析
        • コラム6 SPECT (脳血流シンチ) の落とし穴
    • 8. FTLDの頻度
      • 1) 久山町研究では把握できない
      • 2) 認知症専門外来でのFTLDの頻度
      • 3) FTLDを疑うきっかけ
        • ケース21 : 急速進行で気付いた意味性認知症
          • コラム7 認知症「3強」時代を予感
    • 9. 最新のFTD診断基準 (2011年9月)
    • 10. 三大認知症のプロフィールを整理する
      • コラム8 田邉敬貴先生の説を検証する旅
      • コラム9 コウノメソッドで往診が楽しくなった-消化器内科医の感想
  • 第III章 前頭側頭葉変性症 (FTLD) の治療
    P.153閲覧
    • 1. コウノメソッド
    • 2. コウノメソッドの処方哲学
      • コラム10 ピック病を改善できた! 内科医からのメール
    • 3. 中核症状と周辺症状
      • 囲み8 「レビーのピックタイプ」への対応
    • 4. 抑制系薬剤
    • 5. 過鎮静のチェック (DBCシートの活用)
      • 囲み9 病理の正解は、介護の正解ではない - 対症療法の勧め
    • 6. 診察拒否のピック病を素直にさせる方法
      • ケース1 : ウインタミン51.5mgで成功した例
      • ケース2 : ウインタミン10mgで成功した例
        • コラム11 認知症を知らずに福祉施設群を立ち上げたのだが
    • 7. 興奮系を減らすこと
      • ケース3 : アリセプト減量とメマリー中止が奏効
      • ケース4 : リバスタッチ9mgで興奮したピック病
    • 8. 運動常同を消す
      • ケース5 : アリセプト1mgでも負担だった語間代のあるピック病
      • ケース6 : 2年間の医療保護入院、アリセプト中止で著明な運動常同消失
        • 囲み10 メマリーは両刃の剣
      • ケース7 : 時刻表的行動、激越性がアリセプト中止で消失したピック病
    • 9. 抑制系の投与
      • ケース8 : 無事グループホームに入所した重度ピック病
      • ケース9 : 「ゴミ屋敷」独居が続けられた独身のピック病
      • ケース10 : セロクエル150mg、ウインタミン170mgで6年間豊かに暮らす
    • 10. 診断学的治療
      • 囲み11 ウインタミンについて
    • 11. 前頭側頭葉変性症の病状変化に伴う診断名の提言
    • 12. 興奮系や覚醒系薬剤を試す
      • ケース11 : レミニールをピック病に
      • ケース12 : レミニールを意味性認知症に
      • ケース13 : 覚醒セット (シンメトレル+メマリー) を意味性認知症の廃用症候群に
      • ケース14 : メマリー20mgとNewフェルガードが奏効した意味性認知症
    • 13. ゴールデンチャート
    • 14. 処方実例公開
      • 1) 使用されていた薬剤
      • 2) 患者
      • 3) ピック病と意味性認知症 (SD) の処方の違い
        • コラム12 薬を増やすだけの「専門医」は無知で無反省
  • 第IV章 応用編
    P.187閲覧
    • 1. 失語症と一次変性性認知症の合併
      • ケース1 : 失語症にピック病が合併した症例
      • ケース2 : 典型的な失語症に潜むアルツハイマー型認知症
      • ケース3 : 前頭葉に梗塞を持つピック病
    • 2. レビー小体型認知症に似たFTLD
      • ケース4 : レビー小体型認知症が確定的で語義失語も強い
      • ケース5 : レビー小体型認知症と誤診されそうな意味性認知症
      • ケース6 : 意味性認知症でありレビー小体型認知症であり!
      • ケース7 : 「レビーセット」で改善したピック病
      • ケース8 : レビー小体型認知症からピック病に診断変更した症例
      • ケース9 : 第3期にはパーキンソン病治療薬やニコリン注射も選択肢に
      • ケース10 : レビー小体型認知症と誤診していた意味性認知症
    • 3. レビー・ピック複合 (LPC : Lewy-Pick complex)
      • 囲み12 MIBG心筋シンチH/M比2.5のLPC
    • 4. 理想的な治療について
      • 1) 健康補助食品の理解
      • 2) リハビリテーションが有効な理由をイメージする
    • 5. フェルガード
      • 1) 効能
      • 2) 効果が期待できる疾患、病態
      • 3) 証明された事実
      • 4) 服用方法
      • 5) 長期戦
      • 6) フェルガード類の増減の仕方
        • ケース11 : 4時間で著効したピック病
        • ケース12 : 便失禁していたピック病がおしゃれをするようになった
        • ケース13 : 向精神薬を中止できたフェルガード100Mの効果
        • ケース14 : ピック病に豊かな人間性を生じる
        • ケース15 : フェルガード類の種類変更で劇的に改善
        • ケース16 : 夫が「ピック病って治るのですね」とあっさり言った症例
        • ケース17 : 1カ月で劇的な変化があった意味性認知症
        • ケース18 : 医療保護入院の予定をキャンセルできたピック病
        • ケース19 : 4年間安定して機嫌のよい生活ができているピック病
        • ケース20 : おちゃらけが出るほど機嫌がよくなったピック病
        • ケース21 : Newフェルガード×4で改善した進行性核上性麻痺
          • コラム13 フェルガードの最新の学会発表
  • 実力チェックテスト
    P.222閲覧
  • 参考文献 (五十音順)・ピック病に関する推薦図書
    P.227閲覧
  • 付録
    P.229閲覧
  • 索引
    P.241閲覧
  • あとがき
    P.244閲覧
  • 用語集
    P.245閲覧
  • 奥付