書籍名 |
銀行に見殺しにされないための十箇条 資金ショート危機から生還した病院 |
出版社 |
自由工房
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発行日 |
2009-09-10 |
著者 |
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ISBN |
9784901450102 |
ページ数 |
250 |
版刷巻号 |
第1版第1刷 |
分野 |
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閲覧制限 |
未契約 |
悪化する資金繰り、2年以内に倒産の危機?!内部改善も限界。リスケへ。しかし分厚い銀行の壁。てんやわんやの末、8億・25年ローンを獲得。その全道のりを、資料・データ・書類等を交えながらリアルに描出。財務、リスケ、対銀行ノウハウが楽読・体感しながら学べます!
目次
- 表紙
- はじめに
- 目次
- 1章 想定外の現実
- 悪化する資金繰り、資金消失
- 地獄のはじまりは梅雨時だった
- このままでは法人は2年しかもたない!?
- 返す返すも手痛い機会のロス
- 小規模ながら善戦していたはずなのだが
- 資金繰り表が示す無情と謎
- 経営分析はドロ臭く、隅々まで
- 何が失敗だったのか!? 謎が謎を呼ぶ
- 明らかになった謎の一つ
- 資金消失のメカニズム
- そして資金消失の謎が徐々に明らかに
- これまでの経営の瑕疵と誤謬を認識
- 私財も底を尽きた。崖の縁が見える
- 私財投入は1992年の投資の失敗が発端
- ならば何をすればいい?
- 都市銀行の事情、金融機関再生法とリスケ
- リスケはいまでは常識になっている?! しかし現実は…
- 2章 サバイバル
- できることはすべてやっていこう
- やりやすいところから手をつける
- 給与3割カットで糊口をしのぐ
- 傷病手当の活用
- 支払いサイトを90日に。保険収入と統一
- 生命保険の解約
- 看板広告は契約期間満了でほとんどをカット
- 職員の力を借りる会議を活用
- 薬剤費の抑制は医師の自主性にゆだね、成果に期待
- 病棟、外来、ホームの成績を毎月確認
- 健診センターの混乱と成長
- いよいよ病院の根幹部分にもメス
- 外来診療の「症候別」専門制へ
- 介護保険病棟を医療保険病棟にもどす
- 新たな医師の採用による増患
- 特定健診・保健指導のむずかしさとやりがい
- リハやホーム利用者の疾病をつねに把握・追跡
- 介護保険の後押しもあり在宅部門の成長に期待
- 部門ごとに改善策、経常利益7〜8%を目指す
- 定数管理と経理の合理化
- 当面は投資を控え、出費は計画的に
- コストセンターの合理化を徹底的に
- 3章 内部改善の限界。次は?!
- 銀行探しの旅がはじまる
- メインバンクに三行半
- 徒歩30秒の砦から ― AO信金との交渉
- 万全を期して次の砦へ ― TM信金との交渉
- 3つ目の砦は門前払い。しかし、捨てたもんじゃなかった新銀行T
- 刻々と過ぎる時間 ― 過去は死者に属する触れられない時間
- 保全に苦しむ両信金
- 担保なんてみんな足りてないんだ!
- 担保のつぎは耐用年数の壁が立ちはだかる
- 連帯保証の不合理も踏み越えて、腹をくくらねば果実は落ちてこない
- R銀行は年始のあいさつだけ。見殺しにするつもりなのか?
- ショック! TM信金の断り
- 新たな銀行、続々と?!
- 意外と少ない銀行という企業
- 直球ど真ん中だが張りぼてだった「長期借換資金」
- あっさり、欲のない萎縮した銀行たち
- 貸し出し意欲満点のYC銀行
- AO信金、最後の壁 ― 当座貸越と個人資産担保の罠
- YC銀行には何を期待する?
- ついにカードが揃ったか?!
- 決戦のとき、2つの闘い
- R銀行の悪夢、一括繰上返済
- Xデー決定、AO信金の冷静かつ緻密な力技
- 電話で宣戦布告
- あくなき抵抗
- 夜半の闘い、後だしジャンケン
- パートナーシップを説いた、あの役員までもが参戦
- 3月27日、Xデー。いざR銀行へ
- その後、再びカードが揃う!?
- 闘いは第2ステージへ! 筋肉質の組織を目指す
- 4章 資金と銀行、至極の18戒 ― 私が学んだ大切なこと
- 資金繰りをめぐる6戒
- (1) 躓くのも、生き返るのも、つぶれるのも、キャッシュ
- (2) 経営幹部なら資金繰りに本気になれ
- (3) 商業銀行は、いつも融資したがっている!
- (4) 資金繰りは最悪の事態を想定しておく
- (5) 現預金は最低、月商の1〜3カ月分をもつ
- (6) 負債の部に載っているものはすべて借金!
- 銀行とつきあうときの7つの鉄則
- (1) 借り入れ交渉のコツ、とにかく早く行動を起こす
- (2) 借りられないなら、返すのをやめよう!
- (3) 平気で顧客を見殺しにする習性を知る
- (4) グレーな表現は否定と理解する
- (5) 手形はダメ、待ったがきかない
- (6) 倒産・再生するにも最低限の資金は必要
- (7) いざとなったら、借金は踏み倒す!
- 人としての哲学5訓
- (1) 成長をあきらめるとお金は貯まる
- (2) 人を切るのは最後
- (3) 最後は弁護士や精神科医にまかせ、生きろ! 仕舞いまで!
- (4) ビジネスも最後は人だ
- (5) 生きろ! 闘え! 事業もつぶすな!
- エピローグ
- 参考図書など
- 奥付
参考文献
P.246 掲載の参考文献
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『俺は中小企業のおやじ』 鈴木修 (日本経済新聞出版社) 2009
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『会社のお金はどこへ消えた?』 児玉尚彦 (ダイヤモンド社) 2008
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『会社はこうして潰れていく』 帝国データバンク情報部 (中経出版) 2009
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『会社は毎日つぶれている』 西村英俊 (日経プレミアシリーズ) 2009
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『借りる技術返す技術』 小堺桂悦郎 (フォレスト出版) 2002
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『銀行にカネは返すな!』 州山 (フォレスト出版) 2008
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『銀行融資は裏ワザで9割借りられる』 佐瀬昌明 (あっぶる出版社) 2008
-
『高齢者医療難民』 吉岡充・村上正泰 (PHP新書) 2008
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『ココまでできる経理の合理化』 児玉尚彦 (日本能率協会マネジメントセンター) 2004
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『資金繰り完全マニュアル』 川北英喜 (すばる社リンケージ) 2007
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『資金繰りをラクにする108のセオリー』 高橋敏則 (ダイヤモンド社) 2002
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『社長! 銀行の手口と戦い方教えます』 村本観 (日本実業出版) 2003
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『社長さん! 銀行員の言うことをハイハイ聞いていたらあなたの会社 潰されますよ!』 篠崎啓嗣 (すばる舎リンケージ) 2008
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『借金の王道』 小堺桂悦郎 (ダイヤモンド社) 2005
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『借金バンザイ!』 小堺桂悦郎 (フォレスト出版) 2004
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『新・債務免除読本』 高橋隆明 (ぜんにち出版) 2007
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『死んではいけない 経営者の自殺防止最前線』 佐藤久男 (KTC中央出版) 2006
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『土壇場の資金繰り術』 小堺桂悦郎 (イースト・プレス) 2005
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「7000社を救ったプロの事業再生術』 八木宏之 (日本実業出版社) 2008
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「ガイアの夜明け 中小企業を救え! 大不況に挑む街の金融マン達」 (テレビ東京)
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「NHKスペシャル 介護保険が使えない」 (NHK)
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「プロフェッショナル仕事の流儀 どん底の会社よ, よみがえれ 弁護士 村松謙」 (NHK)