書籍名 |
企業存滅のキーワード X線CTビジネスの実践例から |
出版社 |
日本プランニングセンター
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発行日 |
1987-10-08 |
著者 |
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ISBN |
4931197086 |
ページ数 |
257 |
版刷巻号 |
第1刷 |
分野 |
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閲覧制限 |
未契約 |
この本でなんとか医療での世紀の出来事、X線CTの誕生をめぐる科学技術の進展、科学者たちの臨床技術向上への情熱、そしてその後に来た企業の悲喜こもごもについて、ここに書き残そうと筆をとることを決心した。(序文より)
目次
- 表紙
- 序文
- 目次
- はしがき
- 第1章 研究開発への情熱―創世の時―
- I 予言者たちの道 ―その探求への情熱―
- 1 高橋信次の予言
- 2 オールデンドルフの予言
- 3 コーマックの予言
- 第2章 技術革命の起動 ―夜明け前―
- I X線CTの誕生 ―ハウンズフィールドの成功―
- 1 研究のはじまり
- 2 英国政府の補助金受領
- 3 最初の特許提出
- 4 最初のCTの臨床テストへ
- 第3章 X線CTの公表 ―震憾の夜明け―
- I EMIスキャナーのビジネスへ出陣
- 1 1972年のRSNAの展示 ―東芝医療グループとX線CTとの出合い―
- 2 EMI社X線システム事業部の発足
- II 騒然としてきた米国CT市場 ―そのはじまり―
- III 日本のCT市場 ―目覚め前―
- 1 EMI社の東芝への初弾打込み
- 2 穏やかならぬ日本専門家たちの始動
- IV 強烈な日本のX線CTの導入 ―東芝医用グループの逡巡からの立ち上り―
- 1 EMI社の東芝へのアプローチ
- 2 東芝の逡巡
- 3 東芝の立ち上り ―日本市場マーケッティング開始―
- 4 東芝 初めてのX線CTの商談
- 5 東芝とEMI社がEMIスキャナーの販売契約を締結へ ―東芝は一風変ったDistributorに―
- 第4章 日本のCT、その劇的な開幕
- 1 日本における最初のX線CTの上陸
- 2 頭部診療の革命を起こす人々 ―損保協会による大量発注―
- 3 それでも、おっかなびっくりの東芝
- 4 大量受注(損保ビジネス)の展開
- 5 EMI社の熱心な協力
- 第5章 日本市場の拡大 ―東芝国内販売の順調な進展―
- 1 熱心なマーケッティング
- 2 EMIスキャナー全身用の開発
- 3 日本人専門学者による海外CT事情視察とその結論
- 4 全身用EMIスキャナー初の日本上陸
- 第6章 東芝よ、輸入しているだけでよいのか
- 1 順調な販売作業のかげに
- 1) 1975年RSNAにGE社(米)が、自社製第3世代CTを発表
- 2) EMIスキャナーの粗製乱造化
- 3) 強力な競争者群に勝てるか
- 4) 日本の学者たちの意見
- 2 自社技術による開発の提案
- 第7章 CTノウハウの吸い込み
- 1 薫風西の都ロンドンから東の都東京へ
- 2 東芝EMIスキャナーの国産化へ
- 3 総合組立試験契約の締結(GAT)
- 4 東芝CTグループの活躍
- 第8章 東芝独自の全身用CTの開発着手 ―東芝の実力発進―
- 1 全社一丸のプロジェクトチーム発足
- 2 最初の全身用CT ―治験の努力―
- 3 秘密の開発 ―EMIとの関係―
- 第9章 揺れ動くEMIの社内事情(1975-1976)
- I ポストCT-5000(全身用スキャナー) ―開発作戦と米国EMIグループの暴走―
- 1 ポストCT-5000形全身用スキャナー計画
- 2 取返しのつかない米国EMI社の暴走
- 3 決定的打撃 '76RSNA ―ウィルシャー氏の懐古から―
- 4 血刀さげての奮戦
- 第10章 東芝の自力力走、成功への驀進
- 1 EMIスキャナーの販売の努力 ―EMI社との素晴しい努力、協調―
- 2 EMIスキャナーの販売から東芝製へ
- 3 日本、国産化 ―CTの興隆―
- 第11章 EMIの終焉
- 1 最後のRSNA展示
- 2 ウィルシャー氏の悲憤 ―消えて行く火―
- 3 止めの一撃
- 4 短い生涯を省みて
- 第12章 売られるEMIメディカル ―それでも見事な後始末―
- 1 ソーンEMIの誕生
- 2 EMIメディカルの売却
- 3 見事な後始末
- 第13章 バイオ・イメージング・リサーチInc.(BIR)の設立
- 1 設立の意図
- 2 TCT-900の位置付け
- 3 企業興亡の余韻
- 第14章 もう一度, なぜ?
- 付録 X線CTの各社別納入実績表(1978〜1981)
- 1978年9月末時点での日本各施設別CT設置一覧表
- 1986年11月末時点での日本各施設別CT設置一覧表
- あとがき
- 索引
- 奥付